ご使用のシステムは、デフォルト・ルーティングまたは動的ルーティングのどちらを 使用するかについて、ネットワーク設計をすでに決定していると想定されます。
デフォルト・ルーティングと動的ルーティングの違いは、ルーティング・デーモンが 使用されるかどうかです。
動的ルーティングでは、TCP/IP スタックはネットワーク・トポロジーの変更に 対応できます。
デーモンは UNIX の用語で、バックグラウンド・サーバー・プロセスのことです。
z/OS Communications Server IP で推奨されるルーティング・デーモン・アプリケーションは OMPROUTE です。
OMPROUTE は、RFC 1583 に記述されている OSPF プロトコル (OSPF バージョン 2)、 RFC 1850 に記述されてい OSPF サブエージェント・プロトコル、および RFC 1058 に 記述されている RIP プロトコル (RIP バージョン 1) をインプリメントします。
直接ルーティングのみを選択した場合、TCP/IP はこのホストに定義されたリンク上の ノードにアドレッシングされないデータを廃棄します。 直接ルーティング以外も選択した場合、TCP/IP はそのようなデータを以下に 送信できます。
静的に構成されたデフォルト・ルーター。 この方法では、ルーティング・プロトコルの交換へのホストの参加が除去されますが、 障害のあるリンクの周辺で経路を定める能力が低下する可能性があります。
ルーティング情報プロトコル (RIP) バージョン 1 によって動的に選択されたルーター。 この古いプロトコルは、OSPF がまだ配置されていないネットワークで使用できることが よくあります。
Open Shortest Path First (OSPF) プロトコルによって動的に 選択されたルーター。 一般に、この方法がネットワークの変化に対して最も対応力があります。