フィルターの使用法
LOADxx メンバーによってとりわけ以下のものを指定します。
- parmlib 連結についての情報
- ハードウェア名、LPAR 名、または VM ユーザー ID に対するフィルター・キーワード。これにより、単一の LOADxx メンバーを使用して複数のシステムについて IPL パラメーターを定義
できます。
IPL 時に決定された parmlib 連結、つまり、使用された LOADxx とフィルターに応じて、IPL を
実行されたシステムは、多様なモードで稼働できます。
フィルターを使用して、特定の構成情報の有効範囲を特定のリソースに制限できます。msys for Setup 内のフィルターは、「z/OS MVS Initialization and Tuning
Reference」に説明されているように機能します。フィルターを使用して、以下のものに適用されるように構成情報を定義できます。
- ただ 1 つのハードウェア。有効範囲を特定のハードウェアに制限するために、ハードウェア名を指定してください。
- 論理区画。使用システムが LPAR 内で稼働する場合は、LPAR 名を指定してください。
- VM の下の仮想計算機。使用システムがゲストとして稼働している VM/ESA または z/VM システムのユーザー ID を指定
してください。
規則:
- LOADxx か IEASYMxx またはこの両方でフィルターを使用する場合、使用システムのシステム・
プロファイル情報を提供するときにフィルターを指定する必要があります。そうしないと、フィルターに掛けられないセクションで msys for Setup によってなされた変更が、フィルターに掛けられた既存のセクションの設定と矛盾し、予期できない結果となることがあります。
- LOADxx または IEASYMxx でフィルターを使用しない場合、使用システムのシステム・
プロファイル情報を提供するときにフィルター情報を指定できるけれどそうする必要はありません。指定した場合は、msys for Setup は、フィルターを LOADxx と IEASYMxx の両方に挿入し、システム
・プロファイルのすべての構成変更をそのフィルターだけに適用できるようにします。
- フィルター情報のないシステム・プロファイルをいったん設定した後では、フィルターを
使用しても使用しなくても同じロード接尾部を持つシステム・プロファイルをさらに定義することは
できません。
- フィルター情報があるシステム・プロファイルをいったん設定した後では、同じロード
接尾部を持つシステム・プロファイルをさらに定義するときには、同じレベルのフィルターが提供
される必要があります。別のフィルターのサブセットを構成するフィルターを提供することはできません。
- IEASYM 内の既存のフィルターは、SYSDEF キーワードの後に直接指定する必要があります。例については
ここをクリックしてください。
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