ANONYMOUSHFSINFO ファイルの使用はオプションであり、無名ユーザーにのみ適用できます。 ANONYMOUSHFSINFO ファイルが指定されない場合は、ユーザーが HFS ディレクトリーを変更する時に、クライアントに対してメッセージは表示されません。 ANONYMOUSHFSINFO ファイルが指定された場合は、無名ユーザーが HFS ディレクトリーを変更する時に毎回、FTP サーバーは新規ディレクトリーで指定されたファイル名を検索します。サーバーがマッチングするファイルを検出すると、そのファイルの内容がクライアントに表示されます。 マッチングするものが検出されないと、クライアントに対してメッセージは表示されません。
"readme*" などのように、ANONYMOUSHFSINFO ファイル名の最後の文字としてワイルドカードを指定することができます。これによって、複数のマッチングが発生する結果となることがあります。 サーバーが複数のマッチングを検出すると、最初のマッチングの内容だけをクライアントに表示します。
例:
ユーザーは HFSINFO ファイル名を readme* として構成します
ファイル file /u/user1/readme_user1 には次のワードを含めます:
Hello anonymous user. You just entered /u/user1
ファイル /u/user1/xx/readme_xx には次のワードを含めます:
Hello anonymous user. You entered /u/user1/xx/
クライアントがログインして、ディレクトリーを変更すると、クライアントに対して次が表示されます:
D:\>ftp 9.42.103.112 Connected to 9.42.103.112. 220-FTPD1 IBM FTP CS V1R4 at MVS171.tcp.raleigh.ibm.com, 21:15:02 on 2002-10-29. 220-MY BANNER MESSAGE. THIS IS MY EMAIL ADDRESS myaddress@us.mycompany.com 220 Connection will not timeout. User (9.42.103.112:(none)): anonymous 230-HELLO ANONYMOUS USER; THIS IS MY ANONYMOUSLOGIN MESSAGE! 230 'ANONYMOUS' logged on. Working directory is "/u/user3". ftp> cd /u/user1 250-Hello anonymous user. You just entered /u/user1 250 HFS directory /u/user1 is the current working directory ftp> cd xx 250-Hello anonymous user. You entered /u/user1/xx/ 250 HFS directory /u/user1/xx is the current working directory ftp> cd .. 250 HFS directory /u/user1 is the current working directory ftp> cd xx 250 HFS directory /u/user1/xx is the current working directory ftp>
この例では、ユーザーが最初にディレクトリー /u/user1 に変更すると、メッセージ "250-Hello anonymous user. You just entered /u/user1" が表示されます。 ユーザーが次にディレクトリー xx に変更すると、メッセージ "250-Hello anonymous user. You entered /u/user1/xx/" が表示されます。 ただし、ユーザーがディレクトリー /u/user1 に戻すと、メッセージは表示されません。サーバーは、最初にディレクトリーを入力した時にかぎり ANONYMOUSHFSINFO メッセージを表示します。サーバーはディレクトリー変更の有限ヒストリーを保守するために、ディレクトリー変更を頻繁に実行すると、最初の時以外にもクライアントがメッセージを表示することがあります。
HFS ディレクトリーの変更時にクライアントに対してメッセージを表示するには、そのメッセージを含む HFS ファイルを入力します。
構文規則: