特定のバックアップ方式および使用されるソフトウェアは、本書では扱われていません。ただし、バックアップの概念は本書で説明されています。
WebSphere Product Center のバックアップは、以下の 2 つのコンポーネントで構成されています。WebSphere Product Center がインストールされたファイル・システム・ディレクトリーのバックアップと、データベースのバックアップです。
WebSphere Product Center のバックアップ
WebSphere Product Center をバックアップするには、common.properties で定義されたとおりに $TOP ディレクトリーを単にバックアップします。これらのディレクトリー内ではファイルが変化するので、毎日バックアップすることをお勧めします。定期的な完全バックアップと毎日のインクリメンタル・バックアップで構成されるバックアップ・スケジュールをたてるようお勧めします。
データベースのバックアップ
データベースのバックアップの方法は、エクスポート、ホット・バックアップ、コールド・バックアップ、ミラーリングなどの使用可能なさまざまな方式があるため、本書では扱われていません。どの方法を選択した場合でも、common.properties で定義されているように、WebSphere Product Center データベース・ユーザーのスキーマは、バックアップする必要のあるものです。
WebSphere Product Center が稼働するためにデータベースは使用可能である必要があるため、毎日のオンライン・バックアップあるいは「ホット」バックアップを使用することをお勧めします。エクスポートまたはオフライン・バックアップも定期的に行う必要があります。
データベースのバックアップについて詳しくは、セクション "データベースのバックアップ" を参照してください。
リカバリー
リカバリーは、以下の 2 つのカテゴリーに分けることができます。WebSphere Product Center およびサポート・ファイルのリカバリーと、データベースのリカバリーです。
WebSphere Product Center およびサポート・ファイルをリカバリーするには、単に欠落しているファイルまたはディレクトリーを元のロケーションにリストアして、WebSphere Product Center を始動します。
データベースをリカバリーするには、以下のステップを実行します。
- アプリケーション・サーバーをシャットダウンする
- WebSphere Product Center ミドルウェアをシャットダウンする
- スキーマをリストアする
- WebSphere Product Center ミドルウェアを始動する
- アプリケーション・サーバーを始動する