第 2 章 WebSphere Product Center のパフォーマンス


ディスク・スペースの管理

WebSphere Product Center ミドルウェア区画および一時区画の両方に、30 から 50 ギガバイトの使用可能なスペースを持つことをお勧めします。

クラスター構成において、アプリケーション・サーバーは共用ストレージを必要としています。静的 HTML およびイメージ・ファイルは同期化して、rsync などのユーティリティーを使用することができますが、Web サーバーには共用ストレージを使用することをお勧めします。

アプリケーション・サーバー、$TOP では、FTP ディレクトリーおよび Web サーバーの文書ルート (静的 HTML およびイメージのロケーション) は通常、共用デバイス上にあります。一方、 Apache などのサポートされるアプリケーション、JDK およびアプリケーション・サーバーは、ローカル・ストレージにインストールされます。ログはローカル・ストレージまたは共用ストレージに保持されます。common.properties で指定される一時ディレクトリーは、ローカルでなければなりません。

一時ファイル

以下のディレクトリーは、一時ランタイム生成ファイルを保持し、ファイル・システム上に配置されます。

: 一時ファイル・ディレクトリーは、 インストールされている WebSphere Product Center のバージョンによって異なる場合があります。

$TOP/public_html/created_files/distributor

Linux を使用した例

cd $TOP/public_html/created_files/distributor

find . -type f -mtime +7 -exec ls -l {} \; <-- 削除するファイルを表示する

find . -type f -mtime +7 -exec rm -f {} \; <-- ファイルを削除する

$TOP/public_html/suppliers/company code/aggregated_files/

$TOP/public_html/suppliers/company code/tmp_files:

$TOP/logs


Web ページのキャッシュ

WebSphere Product Center のデフォルト・インストールでは、プロキシー・サーバーにページをキャッシュしないよう指示する設定になっています。ページのキャッシュを許可すると、ブラウザーの「戻る」ボタンを使用する機能は大幅に制限され、エラー・メッセージおよび有効期限が切れたページが作成されます。キャッシュを希望する場合は、GUI ナビゲーション・フィーチャーを使用して、「戻る」ボタンは使用しないようにしてください。

ファイルの編集: common.properties
パラメーター: no_cache_directive=on/off

デフォルトでは、パラメーターは off に設定されています。

パラメーターを on に設定すると、応答に対するパラメーターは、ページをキャッシュしないようプロキシー・サーバーに指示するよう設定され、ブラウザーの「戻る」ボタンの機能は大幅に制限されます。

off に設定すると、ブラウザーの「戻る」ボタンは有効になり、エラーは発生しなくなります。


ハードウェア仕様

ハードウェア仕様は、WebSphere Product Center から最適のパフォーマンスを引き出すために、最良事例、過去の経験、および容量要件に基づいて選択する必要があります。

アプリケーション・サーバー

WebSphere Product Center のデータ・オブジェクトの大半は、データベース・サーバーに保管されます。このため、アプリケーション・サーバー上のディスク・ストレージは、OS コンポーネント、WebSphere Product Center 実行可能プログラム、サード・パーティー・コンポーネント、WebSphere Product Center の一時作業ファイル、および WebSphere Product Center ログの保管にのみ使用します。

WebSphere Product Center ミドルウェアは、それぞれが大量のメモリーを持つことのできる、幾つかの J2EE コンポーネントを使用します。WebSphere Product Center は、アプリケーション・サーバーが 4GB のメモリーを持つことを推奨しますが、そのうちの 2.5GB は通常、WebSphere Product Center ミドルウェアのインスタンス用に使用されます。

データベース・サーバー

データベース・サーバーのサイズは、さまざまな要因によって異なります。これには、カタログ・アイテムの数、各アイテムに関連した属性の数、およびカタログ属性のサイズが含まれます。

経験則では、各属性に 8KB のスペースが割り振られます。たとえば、500,000 アイテムが含まれるカタログがあったとして、それぞれのアイテムに 14 個の属性を持つ場合、最小で 56GB のデータベース・ストレージ (500,000 アイテム x 14 属性 x 8KB) が必要になります。

このスペースには、データベース・バイナリー、undo セグメント、一時テーブル・スペースなどに必要なものは含まれません。

推奨アーキテクチャー

WebSphere Product Center を使用して大きなバッチ・ジョブを処理する場合、バックグラウンド・トランザクションを処理するオプション・スケジューラー・サーバーを使用するオプションをお勧めします。