第 14 章 仕様/マッピング

データ・モデル・マネージャーの仕様/マッピング・コンポーネントにより、仕様コンソールおよび仕様マップ・コンソールにアクセスできます。  


仕様

以下は、仕様の特性のリストです。

仕様コンソール

「仕様コンソール」を使用して、ユーザーは以下の仕様を容易にナビゲートおよび表示することができます。

図 14.1 - 仕様コンソール

仕様コンソールへのアクセス

「仕様コンソール」にアクセスするには、以下のメニュー・パスを使用します。
「データ・モデル・マネージャー」>「仕様/マッピング」>「仕様コンソール」

「仕様コンソール」のナビゲート

異なる仕様タイプの間でナビゲートするには、「仕様ナビゲーション (Spec Navigation)」バーを使用します。

図 14.2 - 仕様ナビゲーション・バー

トップレベル・ボタンをクリックして、関連した仕様タイプを表示することができます。

特定の仕様タイプの名前別に仕様を検索するには、仕様タイプおよびナビゲーション・バーのアルファベット選択から文字を選択します。選択した文字で始まるすべての仕様が表示されます。「すべて」をクリックして、選択した仕様タイプのすべての仕様のリストを表示します。

仕様のタイプ

ファイル 着信データのデータ・エレメントを定義します。
基本 アイテム属性、カテゴリー階層属性、および組織的階層属性を定義します。 

これらの仕様をカタログ、カテゴリー階層、および組織階層に付加できます。

ルックアップ ルックアップ・テーブル・レコード属性を定義します。
宛先 宛先のデータ・エレメントを定義します。
2 次仕様 2 次仕様は、アイテム階層仕様またはスタンドアロン仕様として使用されます。2 次仕様はカテゴリーに付加されます。 

2 次仕様がアイテム階層仕様として付加されると、その属性はそのカテゴリーの下のすべてのアイテムで使用できます。 

2 次仕様がスタンドアロン仕様としてカテゴリーに付加されると、特定のカテゴリーのカテゴリー・レベルに限り使用できます。

スクリプト スクリプト (入力パラメーター) に渡される属性を定義する入力仕様

仕様の管理

仕様の作成

仕様を作成するには、「仕様」ツールバーから仕様を選択し、仕様テーブル・ヘッディングにある「新規」ボタンをクリックします。仕様の作成および定義方法については以下のセクションを参照します (属性管理)。

仕様の編集

必要に応じて、「編集」ボタンをクリックすることによって、仕様を「仕様コンソール」から編集することができます。編集は、仕様ツリーから行うことができ、画面の下にある「保管」ボタンをクリックして保管することができます。

ノードの追加

仕様を作成すると、ノードがツリーのような構造に追加され、フィールド長およびデータ・タイプといった、各ノード性ごとにパラメーターが定義されます。必要に応じて、追加パラメーターを追加できます (例、最大幅、必須フラグ、データ・タイプなど)。

仕様への属性の追加

1. ノードを追加するには、仕様ツリーのプラス・アイコンをクリックします。

2. ノードの名前を入力して、入力フィールドの末尾にあるプラス・アイコンをクリックします。属性が仕様ツリーに追加され、詳細ボックスが表示されます。次のステップは、ノード・パラメーターを定義することです。

図 14.3 - ノードの追加

3. ノード・パラメーターを定義するには、「詳細」テーブルに情報を入力し、「保管」をクリックして変更をコミットします。

図 14.4 - ノード・パラメーターの定義

4. 追加属性を追加するには、「表示名」フィールドの下のドロップダウン選択から値を選択し、プラス・アイコンをクリックします。この値は「詳細」ボックスに追加されます。属性の値を入力し、「保管」をクリックします。

5. 新規属性フィールドに情報を入力し、必要に応じてノードおよびノード・パラメーターの追加を継続します。

6. すべてのノードおよびノード属性を追加したら、画面の下にある「保管」ボタンをクリックして仕様を保管します。

: 「保管」ボタンをクリックしないと、新規に作成されたノードが仕様内に現れません。

ノードの編集または削除

仕様ツリーでのノードは、いつでも編集したり削除することができます。仕様に変更を加えると、仕様を使用するすべてのオブジェクトを変更することになるので注意してください。たとえば、ノードを基本仕様から削除すると、仕様を使用するすべてのカタログは、その値とともにカタログ内のノードをもはや持たなくなります。このアクションを取り消すことはできません。

ノードの編集

属性を編集するには、仕様ツリー上のノード名をクリックします。変更を加えて「保管」ボタンをクリックします。

ノードの削除

ノードを削除するには、仕様ツリー内で単にノードを検索し、その隣にあるごみ箱のアイコンをクリックします。


仕様ノード・パラメーター

ノード・パラメーターはどのタイプの仕様のものでもかまわず、属性 (ノード) ごとに複数のパラメーターを設定できます。これらのパラメーターは、その属性 (ノード) のデータの計算、保管、検証のいずれかまたはすべてを行う方法を定義します。

すべての仕様は、ノード・パラメーターを追加および定義することによって作成される、ツリー構造内に作成されます。このセクションでは、仕様ノードの追加方法および定義方法について説明します。

ノード・パラメーター

ノード・タイプを定義することは、製品情報の一般的な構造を作成して保持するために重要です。複数のユーザーがデータを処理する場合、データ入力を間違えるとエラー・メッセージが作成されます。

ノードを仕様に追加する際に、以下のパラメーター特性を使用して属性を定義することができます。

データ・タイプ (Data Types) ストリング、数値 (整数、10 進数、通貨)、列挙 (数値、ストリング) 、イメージ (バイナリー)、日付、フラグ、URL、グループ化など。

編集可能 

属性を編集可能にしたりしなかったりできます。チェック・マークを外すと、このフィールドの値は表示可能ですが、編集できません。

固有 

ノードがカタログ内で固有のものになるよう要件を作成します。ユーザーが重複した値を入力しようとすると、エラーが発生します。基本仕様に限り使用できるオプション。

リンク 

ノードをマスター・カタログに対する「ソース属性」または「外部キー」として定義します。基本仕様に限り使用できるオプション。

非表示 

表示されないものの、中間値のプレースホルダーとして使用されるノードにとって役立つノードを定義します。このボックスがチェックされている場合、ノードは非表示になり、ボックスがチェックされていない場合、ノードは表示されます。このフィーチャーはアイテム表示画面からノードを非表示にしますが、スクリプトおよび検索には公開されます。

実行時検索可能 (Runtime Searchable) 実行時検索にノードを組み込むには、このボックスにチェック・マークを付けます。このボックスにチェック・マークを付けない場合は、バックグラウンド検索に使用できます。このオプションは、共通の検索可能ノードの場合に使用します。

非永続 

ノードを持続させない機能を提供します。

ローカライズ済み 

ローカライズ用の属性を設定します。 会社は、希望するロケールを使用して設定する必要があります。

ノード・パラメーターの制限

値 / 検証 / ストリング列挙規則では、文字数に制限があります。これは、最大 3000 バイトにすることができ、ほとんどの場合 3000 文字 (スペースを含む) に変換されます。使用される文字 (例、1 文字が 1 バイトよりも大きい日本語の文字など) によっては、それよりも小さくなることがあります。

スクリプトの追加

仕様中の個々のノードは、いずれかのタイプのノードに関連付けられます。したがって、スクリプトを作成して、ノードに関するルールを実行できます。

ノードのデータ・タイプ

仕様内の各ノードは、以下を制御するデータ・タイプに関連しています。

使用可能なデータ・タイプは、それぞれの仕様タイプで異なります。このセクションでは、WebSphere Product Center で使用可能な異なるデータ・タイプをリストします。

バイナリー

機能: PDF ファイル、イメージ・ファイルなどのバイナリー・データを保管します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: なし

属性をバイナリーとして定義した後、カタログ属性を使用してバイナリー・ファイルを WebSphere Product Center にアップロードすることができます。アイテム編集画面から「編集」アイコンをクリックすると、「イメージのアップロード」画面が表示されます。

通貨

機能: 通貨フィールドを定義します。デフォルトでは、値は小数第 2 位までで四捨五入されます。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

値を属性に追加すると、小数第 2 位までで四捨五入されます。

日付

機能: 日付フィールドを定義します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: 日付形式、デフォルト値、最小長、検証ルール、値ルール

仕様をオブジェクトに適用すると、日付形式が定義したとおりの形式で表示されます。事前定義された日付値のセットから選択するか、日付を手動で入力します。

フラグ

機能: 2 つの状態、true または false のいずれかを保持します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、検証ルール、値ルール

選択用のチェック・ボックスが作成されます。空のボックスをノードのヌル値として検索することができます。

イメージ

機能: イメージを保管するのに使用します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: なし

ノードを「イメージ」として定義した後、カタログ属性を使用してイメージ・ファイルを WebSphere Product Center にアップロードすることができます。「編集」アイコンをクリックすると、「イメージのアップロード」画面が表示されます。

イメージ URL

機能: イメージの URL ロケーションを保管するのに使用します。WebSphere Product Center は、定義されたロケーションから URL をフェッチします。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

カタログ・アイテム・ビューで、グラフィックの URL を入力できます。「プレビュー」ボタンをクリックして、イメージを表示します。

整数

機能: 整数のみを保管するのに使用します。小数部分のある数値は四捨五入され、整数になります。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: なし

自然数のいずれか、これらの数値の負の数、あるいはゼロをこの属性に入力する必要があります。この属性に整数を入力しないと、エラーが発生します。

ルックアップ・テーブル

機能: ルックアップ・テーブルに関連付け、作成されたルックアップ・テーブルのドロップダウン選択を提供します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: 値ルール

数値

機能: Double 数、つまり、小数値を持つ数値を保管するのに使用します。(例、10.98)
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

数値を定義して、小数値を持つ数値を許可します。小数値を指定しなかった場合、「.0」の値が指定されます。負の値を使用できます。

数値列挙

機能: 数値データ・タイプのリストを作成するのに使用します。負の値および 10 進数値を使用できます。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: 数値列挙ルール

1. データ・タイプを「数値列挙」に設定します。

2. 詳細テーブルは「数値列挙」行を追加します。「ここをクリック」ハイパーリンクをクリックすると、ダイアログ・ボックスが表示されます。

3. 「仕様列挙の詳細」テーブルに数値を追加し、プラス・アイコンをクリックします。

4. 続けて数値を列挙に追加し、完了したら「ウィンドウのクローズ」をクリックします。

5. 入力された値は、ドロップダウン選択形式に表示され、昇順にリストされます。

パスワード

機能: 内容をユーザーに対して非表示にする英数字フィールドを参照します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

値を入力すると、アスタリスクで表示されます。これは、値を非表示にしたい場合に役立ちます。

期間

機能: 2 つの「日付」フィールド、「開始日付」および「終了日付」を作成します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、検証ルール、値ルール

GUI は「開始日付」値および「終了日付」値を持つフィールドを作成します。

関係

機能: 同じカタログあるいは別のカタログにある別のアイテムへのリンクを保持するのに使用します。
使用可能な仕様: カタログ仕様
関連したルール: デフォルト値、検証ルール、値ルール

GUI を使用することによって、ユーザーはカタログおよびキー属性を選択して、2 つのカタログをリンクできるようになります。キー値は、リンク関係を確立できるようにします。

シーケンス

機能: 番号の付いたシーケンス・フィールドを作成するのに使用します。
使用可能な仕様: カタログ、ルックアップ・テーブル、カテゴリー、階層
関連したルール: デフォルト値、シーケンスの増分、シーケンス開始のデフォルト値、最小長、検証ルール、値ルール

データ・タイプに関連したルールを設定します。たとえば、シーケンス開始のデフォルト値を "1" に設定します。新規アイテムを追加すると、シーケンス・フィールドには自動的に "2" と入力されます。このフィールドは、ユーザーが編集することはできません。

ストリング

機能: ストリングまたは文字データを保持します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

必要に応じて、属性の関連ルールを作成します。GUI はデータ・エントリーに空フィールドを表示します。

ストリング列挙

機能: ストリング・データ・タイプのリストを保持するストリング列挙データ・タイプを作成します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、ストリング列挙ルール、検証ルール、値ルール

ルールをデータ・タイプに関連付け、ドロップダウン選択フィールドにあるすべての値を表示します。

サムネール・イメージ

機能: サムネール・イメージを保管します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値

ユーザーは、サムネール・イメージをロードして、それを GUI から表示することができます。

サムネール・イメージ URL

機能: サムネール・イメージへの URL リンク。WebSphere Product Center は定義された URL からイメージをフェッチします。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、値ルール

フィールドは、サムネール・イメージ URL 用のアドレスを入力できるようにします。属性の最大長を設定します。

URL

機能: URL フィールドを定義し、アイテム・リストおよびアイテム詳細画面のリンクとして表示します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、検証ルール、値ルール

フィールドは、URL 用に入力されたアドレスを許可します。

ノード・ルールの設定

データ・タイプを選択すると、追加のルールを追加して、属性の特性を定義することができます。

デフォルト値

機能: 属性のデフォルト値を定義します。
使用可能な仕様: すべて

シーケンス開始のデフォルト値

機能: シーケンスのデフォルト値を定義します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: シーケンス

ヘルプ URL

機能: ヘルプをカスタマイズするのに使用するヘルプ URL を定義します。
使用可能な仕様: すべて

WebSphere Product Center には、アプリケーションを支援するのに使用できる一般的なヘルプ・トピックがありますが、URL への属性リンクを持つ機能を使用して、カスタマイズしたヘルプ・トピックを作成することができます。

シーケンスの増分

機能: 定義された値でシーケンスを増分します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: シーケンス

ルックアップ・テーブル

機能: 関連したルックアップ・テーブルを定義します。ルックアップ・テーブルが存在しない場合、使用可能な値はありません。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: ルックアップ・テーブル

最小長

デフォルトでは、最大長が指定されています。ノードを最小長に設定するには、属性の詳細画面から明示的に定義する必要があります。

1. 最小長は、「最小長」を選択してプラス・ボタンをクリックすることによって定義できます。

2. 「最小長」フィールドに値を入力します。

3. 「保管」をクリックして仕様を更新します。

数値列挙

機能: 列挙された数値属性を定義するには、以下のようにします。

1. 数値列挙ルールを選択し、+ をクリックすると、「数値列挙」フィールドが表示されます。

2. 「ここをクリック」をクリックして、数値列挙の作成に使用されるポップアップ・ウィンドウにアクセスします。

3. 数値列挙を作成した後、「クローズ」をクリックします。

表示するオカレンス

機能: 表示されるオカレンスの数を定義するには、属性を複数のオカレンスとして定義する場合、以下のようにします。

1. 「表示するオカレンス」ルールを選択して、+ をクリックします。

2. 「表示するオカレンス」フィールドに値を入力します。

パターン (正規表現)

正規表現のパターンを使用して属性を定義するには以下のようにします。

1. 「パターン (正規表現)」ルールを選択して、+ をクリックします。

2. 正規表現のパターンを入力します。

ストリング列挙

機能: ストリング・データ・タイプのリストを保持するストリング列挙データ・タイプを作成します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、ストリング列挙ルール、検証ルール、値ルール

1. データ・タイプを「ストリング列挙」に設定します。

2. ストリング列挙の作成に使用されるポップアップ・ウィンドウの「ここをクリック」をクリックします。

ストリング列挙ルール

機能: ストリング・データ・タイプのリストを保持するデータ・タイプのストリング列挙ルールを作成します。
使用可能な仕様: すべて
関連したルール: デフォルト値、最小長、パターン、ストリング列挙ルール、検証ルール、値ルール

1. データ・タイプを「ストリング列挙ルール」に設定します。

2. ストリング列挙ルールの作成に使用されるポップアップ・ウィンドウの「ここをクリック」をクリックします。

検証ルール

機能: ノードの検証ルールを定義するには、以下のようにします。

1. 「検証ルール」を選択して + をクリックすると、「検証ルール」フィールドが表示されます。

2. 「ここをクリック」をクリックして、「検証ルール・エディター」にアクセスします。

3. 属性の検証ルールを作成し、「保管」をクリックします。

値ルール

機能: ノードの値ルールを作成します。

グループ化されたノード

ノードは、すべての仕様ツリーでグループ化することができます。ノードをグループ化する場合、サブノードを各グループに追加する前にすべての主要なグループ化を作成することは重要です。「複数編集」画面では「複数編集」画面が表示されないため、「単一編集」画面を使用して、グループ化されたノードを表示します。

グループ化されたノードの作成

図 14.5 - グループ化されたノード

以下のステップは、グループ化されたノードの作成例です。

1. 仕様の作成時に、ルート・ノードをクリックして、最初のレベル・グループ・ノード (Group A) を追加します。

2. 「Group A」属性をクリックして、サブノード「Group A1」を追加します。

3. 「Group A1」ノードをクリックして、サブ属性「Group A1-1」を追加します。仕様ツリーがグループ・レベルとともに表示されます。

4. 任意のグループ化されたノードの下にノードを追加します。サブノードを追加する前に、親レベルのグループ化をすべて作成しなければなりません。

: グループ化されたノードを作成した後、「複数編集」画面ではグループが表示されないため、「単一編集」画面を使用してグループを表示します。


ファイル仕様

ファイル仕様は、外部データ・ソースのファイル構造を定義するために作成されます。ファイル仕様は、ソース・ファイルを WebSphere Product Center にインポートするのに必要です。データ・ソースの構造を分析し、構造をエミュレートするファイル仕様を作成します。

データ・ソースが後で変更される場合、ファイル仕様をいつでも変更して、その変更を反映することができます。

ファイル仕様の作成

1. 仕様タイプの選択

デフォルトでは、「ファイル仕様」にはこのステップが表示されます。

2. ファイル仕様名の入力

新規のファイル仕様の固有名を入力します。検索が簡単に行えるように直感的な名前を選択します。システムは重複したファイル仕様名を許可しません。

3. ファイル形式を指定する

以下の形式のいずれかを選択し、「選択」をクリックします。

ファイル仕様を作成し、必要に応じてノードを追加することができます。すべてのノードを追加したら、「保管」をクリックしてファイル仕様を保管します。

基本仕様

基本仕様は、WebSphere Product Center カタログ構造の形式を構成するのに必要です。基本仕様はファイル仕様にマップされ、情報をデータ・ソースからカタログにルーティングする方法を定義します。さらに、基本仕様はカタログに関連した階層を定義するのにも使用されます。

基本仕様の作成

1. 仕様タイプの選択 - デフォルトでは、「ファイル仕様」にはこのステップが表示されます。

2. 名前の選択 - 基本仕様の固有名を入力し、「次へ」をクリックして仕様ツリーを表示します。

3. 必要に応じて、パラメーターで定義したノードを使用して基本仕様を定義します。  

4. 「基本キーの設定 (Set Primary Key)」フィールド - カタログ仕様の作成時には固有 ID が必要です。チェック・ボックスをクリックして、基本キーとしてノードを選択します。基本キーは、仕様を保管する前に識別する必要があります。

5. すべての属性を追加したら、「保管」をクリックして仕様を保管します。 

: 基本キーを選択して仕様を保管した後、基本キーを変更することはできません。新規の基本キーが必要な場合には、新規の仕様を作成します。

階層仕様

保管されるアイテムを分類する方法として、階層 (あるいは分類区分) が WebSphere Product Center でカタログとともに使用されます。「ノンフィクション」、「参考文献」、および「定期刊行物」といった、建物の特定のエリアに図書館の本を配置する方法と比較することができます。本は、図書館利用者と図書館員の両方にとって検索しやすい方法で分類されます。

図書館員がこのカテゴリー化方式を使用するのと同じ方法で、WebSphere Product Center は、カタログ内に保管されるアイテムを組織するのに役立つ、複数の階層を作成および変更するツールをユーザーに提供します。

階層を作成する前に、関連した基本仕様がなければなりません。基本仕様が作成されると、「階層コンソール」を使用して階層を作成することができます。

階層仕様の作成

階層仕様の作成は、基本仕様の作成と同じです。基本仕様の作成と同じ指示を利用します。

宛先仕様の作成

エクスポート・ジョブが WebSphere Product Center で作成されると、宛先仕様が作成され、宛先ファイルの正確な要件を定義します。ファイル仕様または基本仕様と同様、宛先仕様の各属性が定義されます。データのエクスポート時に、宛先仕様は、事前定義された要件のセットに従うファイルを生成します。

事前定義された宛先仕様のセット (例、Ariba、Yahoo Shopping、Commerce One など) を使用できますが、編集することはできません。

宛先仕様の作成

1. 仕様タイプの選択 - デフォルトでは、「宛先仕様」にはこのステップが表示されます。

2. 名前の選択 - 宛先仕様の固有名を入力し、「次へ」をクリックして仕様ツリーを表示します。

3. 必要に応じて、パラメーターで定義したノードを使用して宛先仕様を定義します。  

4. すべての属性を追加したら、「保管」をクリックして仕様を保管します。 

エクスポートの作成時に、基本仕様を宛先仕様にマップすることができます。仕様マップまたはエクスポート・ジョブの作成時に、使用可能なすべての宛先仕様が表示されます。


仕様のインポートとエクスポート

任意の仕様を「仕様コンソール」からインポートおよびエクスポートできます。仕様は、XML 形式または XSD 形式でエクスポートすることができ、別の WebSphere Product Center インスタンスにインポートすることができます。エクスポート機能は、すべての仕様を最初から再作成する必要がないようにバックアップするための優れた方法です。

仕様のインポート

1. 仕様のナビゲーション・バーから仕様タイプを選択し、「インポート」ボタンをクリックします。「仕様 XML または XSD のアップロード」が別のウィンドウに表示されます。現在「仕様コンソール」に表示されているすべての仕様をインポートするには、「すべて」チェック・ボックスをクリックします。

: インポートされた仕様ファイルの仕様タイプを選択する必要があります。「仕様コンソール」で「基本」を選択し、ユーザーが「ファイル仕様」をインポートしようとすると、エラーが発生します。

2. XML 文書を選択する場合、「ブラウズ」をクリックしてファイルを選択してから「アップロード」をクリックします。文書は文書ストアに保管されます。

3. XSD スキーマ定義を選択すると、「XSD オプション」セクションが表示されます。必要な情報を入力し、「アップロード」をクリックします。

4. インポートされた仕様が「仕様コンソール」に表示されます。エラーが発生する場合、インポートされたファイル・タイプが「仕様コンソール」のファイル・タイプと一致していない可能性があります。

仕様のエクスポート

仕様のナビゲーション・バーから仕様タイプを選択し、仕様を選択して「仕様コンソール」からエクスポートします。現在「仕様コンソール」に表示されているすべての仕様をエクスポートするには、「すべて」チェック・ボックスをクリックします。

1. 仕様をエクスポートするには、「仕様コンソール」にある仕様の横のボックスを単にチェックし、「XML のエクスポート」ボタンまたは「XSD のエクスポート」ボタンをクリックします。「仕様エクスポートの結果 (Specs Export Results)」インターフェースが表示されます。

2. システム生成の名前がエクスポートされた仕様に指定され、文書ストアに保管されます。新しいウィンドウが表示され、仕様のエクスポート結果に関する詳細情報が示されます。

: ファイル・タイプ XML にエクスポートした場合、文書ストアに保管されます。同じファイルがファイル・タイプ XML にエクスポートされると、前の XML ファイルに上書きされ、XSD ファイルで置換されます。

3. 「仕様エクスポート結果」ウィンドウでエクスポート・ファイル名のハイパーリンクをクリックして、仕様ファイルの詳細を表示します。最後に変更された情報を表示し、コンテンツ・リンクおよびエクスポートされたファイルの監査ログを表示します。

図 14.6 - 仕様エクスポート結果

4. 「文書ストアへのこのリンク」ハイパーリンクをクリックして、ファイルが保管された文書ストア・ディレクトリーにナビゲートします。


仕様マップ

「仕様マップ」は、あるソースから別のソースへ情報をルーティングする方法を定義するために作成されます。たとえば、カタログのフィールドを定義するカタログ仕様は、宛先のフィールドを定義する宛先仕様にマップされます。こうして、カタログ仕様を使用してカタログを宛先マップにエクスポートすると、情報は正しい構造にルーティングされます。

仕様マップ・コンソール

「マッピング・コンソール」には、以下のタイプの、以前に作成されたすべてのマップが表示されます。

以下は、「マッピング・コンソール」内のアイコンです。

 

マッピングの削除

 

マッピングの編集

 

マッピングの表示

新しいマッピングの作成

以下は、「マッピング・コンソール」内の列です。 

タイプ

マッピングのタイプ

名前

マップのユーザー定義名

ソース

使用されるソース仕様

宛先

使用される宛先仕様

仕様マップ・コンソールへのアクセス

「仕様コンソール」にアクセスするには、以下のメニュー・パスを使用します。
「データ・モデル・マネージャー」>「仕様/マッピング」>「仕様マップ」>「仕様マップ・コンソール」

仕様マップの作成

仕様マップはすべて同じ方法で作成されます。以下に、宛先仕様マップへのカタログを作成する方法について説明します。 

「カタログから宛先仕様」へのマップは、エクスポート時に WebSphere Product Center にカタログ内のフィールドがルーティングされる方法について指示するという点で、「ファイルからカタログ」へのマップと似ています。カタログ内のフィールドは、宛先ファイルのフィールドにマップされます。 このマッピングは、宛先へのカタログのエクスポートを定義する際に使用します。

1. 仕様マップ・タイプの選択 - 「仕様マップ・コンソール」から選択した仕様のタイプがデフォルトになります。

2. カタログ・ソースの選択 - エクスポートするカタログを選択し、「選択」をクリックします。

3. 宛先仕様の選択 - 使用される宛先仕様を選択し、「次へ」をクリックすると、「ソース・マッピング (Source Mapping)」テーブルが表示されます。

4. 「マップ名の入力」フィールドに仕様マップの名前を入力します。

5. 「選択したソース属性」ドロップダウン・フィールドからノードを選択し、「+ADD」をクリックして宛先属性にマップします。

6. 式をマップした属性に追加するには、式ボタンをクリックします。「スクリプトレット・エディター」インターフェースが表示されます。

7. すべての仕様ノードを追加したら、「保管」をクリックします。