図 12 - WebSphere Product Center のユーザー・インターフェース
WebSphere Product Center にログイン後、ホーム・ページが表示され、左ペイン・アクセス・バー、コラボレーション・コンソール、および WebSphere Product Center の PIM モジュールすべてにアクセスするメニュー・バーが現れます。
左ペイン・アクセス・バーは、ブックマーク、選択、最終アクセス、カタログなどを表示するために構成できます。カタログが追加されると、カタログ・アイテムが表示され、編集できます。このユーザー・インターフェースは、「マイ・セッティング」コンポーネントを使用するとさらにカスタマイズできます。
「ホーム」メニューおよび「サインアウト」
「ホーム」メニューからは、以下の画面を表示できます。
- 「マイ・ホーム」- コラボレーション画面ビューを表示します。 最初に WebSphere Product Center にログインした時に表示される画面と類似しています。
- 「マイ・タスク・リスト」- 承認やユーザー・アクティビティーなどの、 特定のタスクを表示するためのカスタマイズ可能なビューです。
- 「マイ・セッティング」- ユーザーが、時間帯や一画面に表示するデータ行などの、 特定アプリケーション設定を行います。
- 「マイ・プロファイル」- ユーザーが、パスワードのリセットや、 連絡先情報の変更などを行います。
- 「サインアウト」- ユーザー・ログイン画面に戻ります。
- 「終了」- インターネット・セッションをクローズします。
ナビゲーション
WebSphere Product Center 内のナビゲートは、 左側にあるメニューによって、単純で使いやすくなっています。 ドロップダウン・メニューによって、追加で以下の表示を行うことができます。
- アラート – アラートの状況や数を表示します。
- ブックマーク – WebSphere Product Center の任意の場所にブックマークを付けることができます。
- 最終アクセス – 最後にアクセスしたページを保管します。
- 選択 – カタログの選択が保管されています。
- 仕様エクスプローラー - 作成されている仕様の検索や表示を行います。
- カスタム・ツール - すべての WebSphere Product Center アプリケーション (カスタマイズ済みアプリケーション) の一覧を表示します。
- カタログ - ユーザーが使用できるすべてのカタログを表示します。
- 組織 - 組織を追加します。
- 階層 - 左側に別の階層を追加します。
スペースの最大化
左ペインを非表示にして、使用できるワークスペースを増やします。メニュー・バーから、 ウィンドウ > 左ペインの非表示を選択します。
ナビゲーション・マップ
WebSphere Product Center のナビゲーション・マップには、WebSphere Product Center コンポーネントすべての詳細レベルが表示されます。トップレベルのツールバーは 5 つの主要なコンポーネントに分かれています。
図 14 - WebSphere Product Center のナビゲーション・マップ
WebSphere Product Center PIM モジュール - 「メニュー」ツールバー
アプリケーションの上部には、アプリケーションの主な機能領域にナビゲートする一連のボタンのあるメニュー・バーがあります。 こうした役割ベースで、モジュール化された設計によって、ユーザーは割り当てられたタスクに関連したモジュール内で作業できます。
図 15 - メニュー・バー
ツールバーの一番上のレベルのメニューをクリックしてマウスをドラッグすると、 メニューに関連するコンポーネントすべてが表示されます。これらのドロップダウン・メニューによって、 WebSphere Product Center 内を効率的に移動することができます。
図 16 - ダイナミック・メニュー
以下のセクションでは、アプリケーションの主要な各機能について説明されています。
ビジネス・ユーザー向けに設計されているプロダクト・マネージャー・モジュールは、複数ソースおよび対象者からのコンテンツを管理する点での複雑さを軽減します。このモジュールを使用すると、顧客中心のコンテンツを提供することができます。
図 17 - 「プロダクト・マネージャー」メニュー選択
プロダクト・マネージャー・モジュールでは、以下の機能が提供されます。
カタログの作成および管理
カテゴリー階層/分類区分の作成と管理
ルックアップ・テーブルの作成と管理
カタログへのデータのインポートおよびエクスポート
アイテム選択
カタログ
カタログの管理を可能にするカタログ・コンソールおよびその他のオプションにアクセスします。 「カタログ」メニュー項目によって、新規カタログの作成、前のカタログへのロールバック、2 つのカタログ間の相違の分析などを行います。
階層
「階層」メニュー項目によって、階層の管理を行います。管理の方法は、 カタログの管理の方法と似ています。階層 (カテゴリーおよび組織階層) を更新します。
選択
カタログ上で基本アイテム選択を作成すると、ユーザー定義のデータ・コレクションが表示されます。 アイテム選択は、将来の使用のためにアイテム選択コンソールに保管され、必要に応じて編集できます。コンテンツを更新する際、保管された選択を使用して、コンテンツのユーザー定義セットに対して一括更新を実行できます。
レポート
プロダクト・マネージャー・モジュール内にある WebSphere Product Center のレポート・コンポーネントは、スクリプト・エンジンを使用してカタログの処理方法を分析するのに役立つレポートを作成します。たとえば、発行済みのすべてのバージョンのカタログ内のカテゴリー化された全アイテムの要約を提供するためにレポートを作成できます。
1 度レポートを作成してから、あるカタログまたは異なる複数のカタログに対して、簡単にそのレポートを実行することができます。レポートは、E メール、FTP、または郵送などの方法で、指定された場所に配送できます。
ルックアップ・テーブル
ルックアップ・テーブルは、WebSphere Product Center で使用可能なコンテンツ管理機能を拡張するために提供されています。このテーブルは、カタログ内で検索や置換機能を実行し、特定のカタログ・フィールドに含まれているデータを検証します。
図 18 - 「コラボレーション・マネージャー」メニュー選択
コラボレーション・マネージャーは、以下の機能を提供します。
- 任意の形式によるインポートおよびエクスポート
- 異なるソースからのインポート
- 異なる宛先へのエクスポート
- Web サービスの作成と管理
- 文書ストア
- コラボレーション・エリアの作成
- キューの作成と管理
インポート
インポート・コンポーネントは、会社の内部および外部コンテンツ・ソースを WebSphere Product Center アプリケーションに集約します。情報を集約して保管すると、効率的にその情報を管理できます。
- 任意の形式のインポート
- 複数のファイル形式 (コンマ区切り形式、XML、SQL など)
- 複数のデータ・プロトコル (FTP、データベースから直接)
- 複数のデータ・タイプ (アイテム、イメージ、分類区分)
- 着信データの検証
- データの標準化
- 2 バイトを含む文字セットの選択
- GUI による複数カタログへのデータのマッピング
- ビジネス・ルールとルックアップ・テーブルを使用した複雑な加工
- 包括的なワークフローと承認
- プロセス・ルーティングと承認
- 品質制御アラート
- 内部システムと外部取引パートナーへのコネクターの提供
エクスポート
エクスポート・コンポーネントは、任意の形式のエクスポート・ファイルの生成を容易にし、複数の顧客および取引にわたるシンジケートの管理の複雑さを軽減します。以下の機能が提供されています。
任意の形式によるエクスポート
コンテンツの差異とサブセットの発行
宛先指定データと標準情報のマージ
商品情報の価値の最大化
複数の形式
GUI を使用した簡単なマッピング
ビジネス・ルールとルックアップ・テーブルを使用した複雑な加工
主要な標準のサポート
新規宛先を簡単に追加できる機能
コラボレーション・エリア
コラボレーション・エリアを作成し、ワークフローにコラボレーション・エリアを付加します。 コラボレーション・エリアは、階層ワークフローとアイテム・ワークフロー用に作成できます。
キュー
キューは、WebSphere Product Center が作成する、メッセージの受信ポイントおよび送信ポイントとしての機能を果たすものです。 スクリプトは、各キューをサポートします。
文書ストア
文書ストアは、すべての着信および発信ファイルが保管される WebSphere ProductCenter 内の領域です。これには、集約フィード、スクリプト、レポート、および仕様ファイルが含まれます。監査のため、検索機能が提供されています。
WebSphere Product Center を経由するすべてのファイルがコピーされて、文書ストアに保管されます。ですから、文書ストアはバックアップ・エンジンとして使用できます。
データ・ソース
データ・ソース・ファイルを WebSphere Product Center にインポートする方法を定義した、いくつかのデータ・ソースを作成します。
ルーティング
スケジュールされたアクティビティーごとに通知を受け取るように定義された配布グループを作成します。
生成ファイル
指定された宛先の特定日付範囲に基づいて、生成ファイルすべてを検索して表示します。
図 19 - 「データ・モデル・マネージャー」メニュー選択
データ・モデル・マネージャー・モジュールは、以下の機能を提供します。
- ジョブのスケジューリングおよびモニター
- データ・モデルの構成
- スクリプトを使用したビジネス・プロセスの管理
- ユーザー、役割、組織の管理
- アラートの作成
- 階層を保持し、カタログに属するアイテムを管理するワークフローの作成
スケジューラー
スケジューラーでは、WebSphere Product Center 内でスケジュールされているすべてのジョブを管理するための統一されたビューが提供されています。ジョブ・コンソールを使用すると、定義された予定に基づいてジョブを実行し、状況情報でモニターできます。
仕様/マッピング
仕様コンソールを使用すると、ユーザーは、ファイル、基本、ルックアップ、宛先、2 次仕様、およびスクリプトを表示、作成、編集できます。 仕様を作成すると、仕様マッピング・コンソールを使ってそれぞれのソースにマップできます。
属性コレクション
属性コレクションは、関連付けられる属性のグループ、または指定されたコンテキストで同じように動作する属性のグループです。
たとえば、フィーチャーに応じて属性セットを持つ電子製品カタログに、属性のサブセットを作成できます。このセクションでは、複数のフィーチャー・タイプ (テクニカル、マーケティングなど) を持つことが可能です。ですから、属性サブセットは、「テクニカル」属性および「マーケティング」属性に作成できます。
属性のサブセットを使用して、ビュー、タブ、ワークフロー、継承ルール、特権などを作成することができます。サブセットの関連付けは、個々の属性を関連付けるより効率的です。
スクリプト
WebSphere Product Center のスクリプト・エンジンを使用すると、集約、シンジケート、および WebSphere Product Center と情報をやりとりする際にはいつでも、非常に高度なデータ操作が可能になります。このエンジンは標準 Java スクリプトに依存しているため、スクリプトの学習曲線が短くてすみます。
スクリプト・エンジンによって、ビジネス・ルールの標準化データへの適用、フィールドの計算、さらにはカスタム・レポートの実行、ルール・ベースの加工および検証の実行が可能です。
セキュリティー
オブジェクトへのアクセスおよび特権を定義する幾つかの機能。 これには、ユーザー、役割、アクセス・グループの作成、および特権の定義が含まれます。
ユーザーの役割の管理 - 特権は個々のユーザーに対して設定されるのではなく、ユーザーが割り当てられている役割に設定されます。特定の WebSphere Product Center 機能 (つまり、コンテンツ・レビュアー、コンテンツ承認者、カタログ・マネージャー) に許可を伴うカスタマイズされた役割を作成して、ユーザーの特権を制御します。許可を適用するには、ユーザーに役割を割り当てます。
アクセス制御グループ - WebSphere Product Center のアクセス制御グループ (ACG) を使用して、どのユーザーが特定のカタログを表示/編集できるかに関する許可を設定します。アクセス・グループを作成して、役割に割り当てます。その後、責任に応じてユーザーに 1 つ以上の役割を割り当てます。さらに、アイテム (たとえば、特定のカタログ) にアクセス制御グループを割り当てて、オブジェクトに対してセキュリティーを適用することもできます。
アラート
アラート機能は、WebSphere Product Center のメッセージング・システムで不可欠です。アラートを WebSphere Product Center 内の任意のイベント・タイプと結び付け、特定のイベントが生じたことを、指定したユーザーやユーザー・グループに通知することができます。イベントとして、シンジケートの成功や集約の際の問題、さらには新規オーダーで規定の金額を超過したことなどを挙げることができます。WebSphere Product Center は、多種多様なイベントに対応したさまざまなアラートを多数サポートしています。
ステージング・エリア
データのエクスポートを発行するステージング・エリアを作成します。 これにより、宛先へのエクスポートをスケジュールする前に、エクスポートが適切かどうかを検証できます。
ワークフロー
PIM プロセスは、ワークフローの定義に基づいて管理できます。「ワークフロー・コンソール」を使用して、定義の表示画面で表示できる複数のインスタンスを含むワークフロー・プロセスを作成します。
ワークフロー・インスタンスを作成して「ワークフロー・コンソール」内に表示し、状況に基づいて、ワークフロー中の次のステップにエスカレートする前に、承認が必要であることを通知するアラートを送信できます。
図 20 - 「システム管理者」メニュー選択
このモジュールでは、WebSphere Product Center とデータベースのモニターが実行されます。このモジュールには通常、高い技術と知識を持つユーザーのみアクセスでき、 残りのアプリケーションへのアクセス権を持っていなくてもアクセスできる場合があります。
WebSphere Product Center 環境の管理は、システム管理者モジュールによって簡単に行えます。このモジュールでは、以下の機能が提供されています。
- 監査ロガー
- データベース管理
- アプリケーション・パフォーマンスのモニター
- システム・プロパティーの検討
- システム・ログの表示
- システム状況の分析
- 文書ストアの BLOB サイズ分布の検査
監査
「監査ログの検索」機能を使用すると、WebSphere Product Center が記録できるすべてのイベントを保管しているログの検索が可能になります。ユーザーが実行するすべてのアクティビティーを、定義された時間フレームで表示できます。
データベース管理
データベース管理コンポーネントを使用すると、システム管理者は SQL コマンドを使用してデータベースの照会や変更ができます。
パフォーマンス情報
使用可能な様々なツールを用いて、システムのいろいろな部分や JVM をモニターします。これによって、実行中のプロセスの数、およびシステムの正常性に関する他の情報をモニターできます。ログ・レベルと他のサーバー・データも、ここから制御できます。
プロパティー
このコンポーネントを使用すると、WebSphere Product Center GUI を用いて現行システムのデフォルト構成プロパティーを表示できます。
ログ・ファイル
システム・ログのリストから選択して、選択したログの長さを表示します。システムの問題のトラブルシューティングに役立つエラー・メッセージを探します。
システム状況
種々のサービス (イベント・プロセッサー、キュー・マネージャー、スケジューラー、管理者、およびアプリケーション・サーバー) の状況を長く、または短く表示します。必要に応じて、任意のサービスを停止または中断します。
環境のインポート
現行の会社に会社環境をインポートします。 この機能によって、テスト環境の会社環境を実稼働環境にインポートすることができます。
サイズ分布
BLOB サイズ分布を使用すると、文書ストア内のさまざまなパスの分布サイズを確認できます。 さまざまなディレクトリーに使用されたスペースの分布を分析します。