スケジューラー・コンポーネントは、WebSphere Product Center 内のアクティビティー (例、インポート、エクスポート、レポートなど) の状況を追跡するのに使用します。ジョブ・コンソールは、統一されたビューを提供して、すべてのスケジュールされたジョブを管理します。それらは、定義されたタイムテーブルに基づいて実行し、状況情報を使用してモニターすることができます。
スケジューラーの用語
ジョブ ジョブとは、それぞれのコンソールで作成されるインポート、エクスポート、またはレポートのことです。 1 つのジョブに複数のスケジュールが識別されることがあります。 スケジュール スケジュールは、ジョブに関して定義されます。 1 つのジョブに複数のスケジュールを作成できます。 スケジューラー ユーザーは、データ・モデル・マネージャーのスケジューラー・コンポーネントを使用すると、作成済みのさまざまなジョブに関連したすべてのスケジュールに関する情報を表示できます。
ジョブ・コンソールには、インポート、エクスポート、レポートを含む、実行するようスケジュールされたジョブが表示されます。ユーザーは、ジョブを使用不可にする、ジョブを比較する、ジョブの状況を表示する、あるいはスケジュール情報を更新することができます。
図 13.1 - ジョブ・コンソール
ジョブ・コンソールの列
以下の表には、ジョブ・コンソール内で使用できる列がリストされています。
作成者 ジョブの作成者を識別します。列見出し名の横の矢印をクリックすると、この列をソートできます。
説明 ジョブの説明 スケジュール情報 関連したスケジュールの数をリストします。クリックして、ジョブに関連したすべてのスケジュールを表示します。 アクション リストされているエクスポート・ジョブごとに使用できる機能ボタン ジョブ・コンソールのボタン
以下の表には、「ジョブ・コンソール」画面内の機能ボタンがリストされています。
ジョブの状況の表示
スケジュール情報の更新
ジョブを使用不可にしてスケジュールどおりに実行されないようにする
ジョブの 2 つの異なるインスタンスあるいは異なるジョブを比較する
「スケジュール状況」ページにアクセスし、スケジュールされたジョブの状況別に検索する場合にクリックする
ジョブ・コンソールへのアクセス
以下のメニュー・パスを使用します。「データ・モデル・マネージャー」>「スケジューラー」>「ジョブ・コンソール」。「ジョブ・コンソール」インターフェースが表示されます。
ジョブ情報の表示
ジョブ・コンソールからジョブの説明をクリックすると、そのジョブが実行された日のカレンダーと、そのジョブに関連した追加の詳細情報が示された画面が表示されます。
スケジュール情報の更新
ジョブ・コンソールからジョブに関連したスケジュールのハイパーリンクをクリックすると、追加のジョブ情報を表示し、そのジョブのスケジュール情報を更新する機能を備えた画面が表示されます。
図 13.2 - スケジュール情報
「スケジュール情報」テーブルからジョブを選択して、以下のいずれかのアクション・アイコンをクリックします。
選択したスケジュールを使用可能にする
すべての関連スケジュールを使用不可にする
スケジュールされたジョブを編集する
スケジュール状況情報の表示
スケジュールされたジョブの削除
すでに実行されたスケジュールの比較
ジョブ状況の表示
「ジョブ・コンソール」で、ジョブの「アクション」列から「状況」ボタンをクリックします。「スケジュール状況情報」テーブルには、選択したジョブの詳細情報が表示されます。
スケジュールされたジョブの比較
比較アクションによって、ユーザーはすでに実行されたジョブを比較できるようになります。
1. 「ジョブ・コンソール」からジョブを選択し、アクション列から「比較」ボタンをクリックします。「ジョブの実行進行比較 (Runs Progress Comparison For Job)」テーブルと、そのジョブに関するジョブ統計が表示されます。
2. このテーブルから、比較するジョブを見付け、列見出し内の「[< 比較] ([< Compare])」ハイパーリンクをクリックします。
3. ジョブのパフォーマンスを分析するのに使用可能な 6 つのコンポーネントがあります。以下のアクション・ボタンのいずれかを選択します。
現在の状況パーセント・バーが表示され、さらに継続的に進行をプロットする 2 つのグラフが表示されます。
ジョブ実行時に実行されたすべての操作に関する情報を提供する、拡張可能および展開可能なテーブル。
特定のジョブ・タイプにとって役立つデバッグ情報を表示します。
それぞれのパーセント・ポイントに達するのにかかる、ジョブの開始からの継続時間を表示します。 継続時間はミリ秒単位です。
異なるジョブの相違点を表示します。
進行テーブルの拡張バージョン。各ジョブまたはスケジュールの実行の継続時間に関する余分の列も表示されます。
1) 進行グラフ: 現在の状況パーセント・バーが表示され、さらに継続的に進行をプロットする 2 つのグラフが表示されます。
2) パフォーマンス: ジョブ実行時に実行されたすべての操作に関する情報を提供する、拡張可能および展開可能なテーブル。 ジョブが依然として実行中である場合、背景がイエローの行は最後に更新された行 (ジョブ実行時に最後に実行された操作) になります。
3) デバッグ・レポート: 特定のジョブ・タイプにとって役立つデバッグ情報を表示します。このデバッグ・レポートにメッセージを書き込むには、logDebug スクリプト操作を使用します。
4) 進行テーブル: それぞれのパーセント・ポイントに達するのにかかる、ジョブの開始からの継続時間をミリ秒単位で表示します。さらに、この画面には比較用として、ジョブの平均継続時間およびスケジュールの平均継続時間が表示されます。
5) ジョブ実行の比較: 異なる時間に実行されたジョブ間の進行を比較します。
6) スケジュール実行の比較
進行テーブルの拡張バージョンを表示します。それぞれのスケジュールされたジョブの継続時間には余分の列があります。必要に応じて、このジョブに対して表示される情報を削除します。 "比較" リンクをクリックして、異なるジョブへのフォーカスを変更します。
ジョブ・コンソールの検索
ユーザーは、検索フィーチャーを使用して「ジョブ・コンソール」でジョブを検索することができます。
1. 「ジョブ・コンソール」から、テーブル・ヘッディング行の上にある「検索オプション」ボタンをクリックします。
2. 「作成者」列あるいは「説明」列での検索を選択します。検索基準を追加 (ワイルドカードに * を使用) して、テーブル内の結果を表示します。
スケジュールされたジョブの使用不可化/停止
1. 「ジョブ・コンソール」から、「アクション」列にある「使用不可」ボタンをクリックします。ジョブが使用不可になることを確認するダイアログ・ボックスが表示されます。
2. 「OK」をクリックしてジョブを使用不可にするか、「キャンセル」 をクリックしてジョブを継続します。
インポートの停止に関する問題
進行中のインポートを停止することによって、インポート処理のある時点で幾分リスクが生じる可能性があり、カタログに損傷を与えてしまう可能性もあります。ジョブを 75% の完了率で停止すると、ロールバックを手動で行う必要があります。
ジョブが 75% を超えてから kill されると、データが不整合状態になっていないかどうかを確認する余分のステップを実行する必要があります。これは、まずインポート前の最後のバージョンを使用してカタログの相違を実行することによって行うことができます。データがカタログに表示される場合、ロールバックをセットアップして実行し、カタログを前の状態に戻す必要があります。
このコンポーネントには、実行が完了した、または現在実行しているすべてのアイテムのマクロまたは保管の状況、あるいはエラーの原因となったアイテムの状況が表示されます。
「エントリー・プロセッサー状況」ページへのアクセス
以下のメニュー・パスを使用します。「データ・モデル・マネージャー」>「スケジューラー」>「エントリー・プロセッサー状況」。「エントリー・プロセッサー状況検索」インターフェースが表示されます。
エントリー・プロセッサー状況の検索
1. 「エントリー・プロセッサー状況」ページで、「現在の状況」ドロップダウン・フィールドから値を選択します。
- すべて
- 実行完了
- 完了エラー
- 実行中
2. 「プロセッサー・タイプ」ドロップダウン・フィールドから値を選択します (アイテム・マクロあるいはアイテム保管)。
3. 時間フレームを選択して、「開始日」フィールドおよび「終了日」フィールドから検索します。
4. 「作成者」ドロップダウン・フィールドからユーザーを選択します。デフォルトは現在のユーザーです。
5. 検索パラメーターを選択し、「検索」をクリックすると、「エントリー・プロセッサー実行」テーブルに結果が表示されます。
6. アイテム・プロセッサー実行のエラー・ログを表示するには、「エラー・ログ」列のビュー・アイコンをクリックします。
スケジュール情報は、すべてのジョブ・タイプ (インポート、エクスポート、レポート) で入手することができ、「ジョブ・コンソール」からも入手することができます。このコンポーネント内で、ユーザーにはシステム・ジョブの実行を表示するオプションがあります。
スケジュール状況ページへのアクセス
以下のメニュー・パスを使用します。「データ・モデル・マネージャー」>「スケジューラー」>「スケジュール状況」。「スケジュール状況検索」および「スケジュール状況情報」インターフェースが表示され、実行された最新のジョブに関するスケジュール状況情報のテーブルが示されます。
13.3 「スケジュール状況」ページ
スケジュールの状況の検索
スケジュールの状況を検索するには、以下のようにします。
1. 「スケジュール状況」ページで、「現在の状況別」ドロップダウン・フィールドから以下の値のいずれかを選択します。
- 完了と実行中
- すべて
- 実行完了
- 完了エラー
- 実行中
- システム・エラー
2. 時間フレームを選択し、「開始日」ドロップダウン・フィールドおよび「終了日」ドロップダウン・フィールドから値を選択することによって検索します。
3. 「作成者」ドロップダウン・フィールドにあるユーザーを選択します。
4. オプション: 「システム・ジョブ実行の表示」ボックスをチェックし、システムによって自動的に実行されたジョブを組み込みます。
6. 「検索」ボタンをクリックすると、検索されたスケジュールの結果が「スケジュール状況情報」テーブルに表示されます。
ジョブが生成されており、承認を待機している場合、そのジョブは承認ワークフローに置かれます。承認権限は、「マイ・タスク・リスト」の「アラート・モジュール」を通して通知され、承認あるいは拒否される前に生成ファイルを検討することができます。
スケジュールされたジョブの承認
1. ジョブの承認権限の「マイ・タスク・リスト」で、「承認モジュール」には、ユーザーから承認用に要求された、あるいは承認用に送信されたすべてのジョブが表示されます。
注:「アラート・モジュール」を表示するよう構成していない場合、「マイ・タスク・リスト」の設定を編集してそうすることができます。
以下は、認可状況アイコンのリストです。
受諾
保留許可
拒否
2. ジョブ状況が保留状態にある場合、「保留」アイコンをクリックします。 「タスク承認情報」画面が表示されます。
3. 関連したボタンをクリックして、ジョブを承認あるいは拒否します。 必要に応じて、そのように決定した理由を入力します。ジョブ状況が、ユーザーのタスク・リストの中、およびそのジョブに関連したコンソール (つまりインポート・コンソール) の中で更新されます。
図 13. 4 – ジョブの承認