IBM® SOA
Policy Gateway Pattern は、ポリシー適用ポイント、ポリシー管理ポイント、およびポリシー・モニター・ポイントを提供する、仮想システム・パターンのセットです。
IBM Power® または x86 アーキテクチャー上の IBM PureApplication® System アプライアンスに IBM SOA
Policy Gateway Pattern をインストールできます。
ポリシー管理ポイントを提供する仮想システム・パターンは、複数層アーキテクチャーで WSRR をプロビジョンして、実動環境とステージング環境を実現します。ポリシー実施ポイントは、WebSphere®
DataPower® アプライアンスによって提供できます。それに対して、x86 では、PureApplication System は仮想 DataPower イメージをデプロイできます。どちらも場合でも、ドメインは仮想システム・パターンのデプロイメント中に作成されます。ポリシー・モニター・ポイントは、PureApplication System モニター・サービスに対するアドオンをモニターすることによって提供されます。
次の図に、IBM SOA
Policy Gateway Pattern から得られる機能を示します。
ポリシーの例は、多くのサービス指向アーキテクチャー (SOA) 環境にあります。サービスのプロデューサーとコンシューマーは、設計フェーズ中に、サービスの機能、パフォーマンス、および特性について合意します。これらの合意を実施するために、サービス・レベル定義 (SLD) とサービス・レベル・アグリーメント (SLA) を使用できます。パターンを使用して、SLD と SLA のポリシーの定義を、効率的に管理、定義、および統制された方法で行うことができます。本パターンで使用するポリシー・タイプには、以下のポリシーが含まれます。
- メディエーション・ポリシー -
- 拒否 - 定義したレートを上回るレートで届いた要求を拒否するか、制限します。
- ロギング - サービスの呼び出し時にポリシー適用ポイントによりログ・メッセージを作成します。
- 変換。
- 妥当性検査 - サービス定義に照らして、サービス呼び出しの妥当性検査を行います。
- ルーティング - メッセージに基づいて、特定のエンドポイントに経路指定します。
- セキュリティー・ポリシー: サンプルは、XACML アクセス制御セキュリティー・ポリシーの実施を示します。現時点で、これらのポリシーはポリシー管理ポイント内で統制されません。
- モニター・ポリシー: PureApplication System デプロイメントにモニター・ポリシーを定義できます。
IBM SOA
Policy Gateway Pattern には、以下の仮想システム・パターンが含まれます。
- SOA Policy Gateway Basic Runtime Sample (x86 のみ)
- SOA Policy Gateway Governance
Master
- SOA Policy Gateway Basic Runtime
- SOA Policy Gateway Basic Runtime External
DataPower
- SOA Policy Gateway Advanced Runtime
- SOA Policy Gateway Advanced Runtime External
DataPower
- SOA Policy Gateway Pattern 2.5 のシステム・モニター (共用サービス)
これらの仮想システム・パターンが組み合わさって機能し、複数ステージのサービス・ガバナンス環境を実現します。また、IBM SOA
Policy Gateway Pattern は、パターンのデプロイメント時にガバナンス環境に対して、構成された複数の DataPower ドメインをプロビジョンする機能も提供します。
SOA Policy について詳しくは、SOA Policy の概要を参照してください。