レイアウト情報

このセクションでは、特定のレイアウト特性 (例えば、レコード・レイアウトのオフセットなど) を定義するためのオプションについて説明し、さらにレコード基準を定義するためのさまざまな方法についても説明します。

テンプレート・エディターの上部にあるオプションを使用して、セグメント化データへのアクセスに、現在選択されているテンプレートを使用するかどうかを指定します。テンプレートに複数のレコード・レイアウトが含まれている場合は、ドロップダウン・ボックスを使用して、編集するレコード・レイアウトを選択します。

オフセットの編集

オフセットの値を入力すると、実際のレコード・データに対して、現在選択されているレコード・タイプの開始位置が変更されます。オフセット値を入力した場合、その値は、レベル 01 フィールドのレコード長、およびレコード・タイプ内のすべてのフィールドの開始位置に加算されます。入力するオフセット値は、-32760 から 32760 までの範囲内である必要があります。

レコード基準

File Manager エディターでデータ・セットを操作するときには、使用する特定のレコードを選択するためにテンプレートを使用できます。編集しているテンプレートのタイプに応じて、テンプレート・エディターの使用時に定義できる 3 つのタイプのレコード基準があります。関連レコード識別基準、レコード識別基準、およびレコード選択基準の 3 つです。これらの 3 タイプの基準は、フリー・フォーム、または「フィールド別」基準作成エディター という 2 つの方法を使用して定義できます。

注: 関連レコード識別基準は、基準作成エディターを使用した方法でのみ作成できます。

フリー・フォーム

最初の方法は、提供されたテキスト・フィールドにフリー・フォームの REXX 式を入力する方法です。これらの式の形式は #ref comp-op value です。

表 1. フリー・フォームの REXX 式
フリー・フォームの REXX 式 説明
#ref

式で使用する現行レコード・レイアウトから値を返すフィールド。フィールドは # 記号を使用して識別され、その後にフィールドの参照番号が付きます (例えば、#8 など)。

また、いくつかのフィールドを使用して計算を実行して、戻される値を使用することもできます (例えば、((#5 + #6)) など)。これには、計算を括弧で囲み、有効な算術演算子と少なくとも 1 つのフィールド参照を使用する必要があります。

さらに、少なくとも 1 つのフィールドを引数としてリストする REXX 機能を使用する方法もあります (例えば、MAX(#5,#6,#7) など)。

comp-op

比較演算子。フィールドまたはフィールド計算から派生した値を value と比較する方法を表す記号です。例えば、記号「>」は「より大」を表します。File Manager 統合では、REXX 比較演算子をすべてサポートしています。

value

基準式に使用される単一の値を戻す式。この形式は、ストリング、数値、フィールド、値を戻す計算、または REXX 機能のいずれかです。

論理演算子 (AND (&)、OR (|) など) を使用すると、複数の基準式を作成できます。 括弧を使用すると、計算および基準式の計算順序を制御できます。

基準作成エディター

もう 1 つの方法は、「フィールド別」基準作成エディターを使用する方法です。基準作成エディターを使用すると、より構造化された手法で、レコード基準を容易に作成できます。基準作成エディターを使用することにより、フィールド、比較演算子、AND/OR 結合子、および値式のリストから複合式を作成できます。基準作成エディターにアクセスするには、各フリー・フォーム基準フィールドの横にある「基準作成」ボタンを選択します。

基準作成エディターを使用して基準を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 基準作成エディターの左側にあるメイン・ウィンドウから、この基準の基礎となるフィールドを選択します。リストには、編集中のテンプレートに現在定義されているすべてのフィールドが表示されます。
  2. エディターの「フィールド」セクションにあるドロップダウン・メニューを使用して、比較演算子を選択します。 ドロップダウン・メニューの下にあるテキスト・ボックスに、最初のステップで選択したフィールドに対応する値を入力します。
  3. 最初のステップで選択したフィールドが配列である場合は、エディターの「配列添字」セクションを使用して、添字値を定義します。「ANY」(デフォルト) または「ALL」を選択するか、あるいは独自の値を定義します。添字を定義する場合は、テキスト・ボックスに数値を入力します。多次元配列の場合は、値をコンマで区切る必要があります。
    処理はここで終了することも、続行して基準を拡張することもできます。拡張するには、エディターの下部にある論理 AND/OR 結合子を使用し、複数の基準を結合して複合式にします。「上へ」ボタンと「下へ」ボタンを使用して、式の順序を変更します。
  4. 基準の定義を完了したら、「OK」を選択してエディターを終了します。