フィールド属性

テンプレート・エディターの「フィールド属性」セクションは、「プロパティー」ビューにあります。このビューでは、選択したフィールドの使用属性、データ生成属性、およびスクランブル属性をブラウズおよび編集できます。

フィールドの属性を「プロパティー」ビューに表示するには、フィールド・テーブル内でそのフィールドを選択する必要があります。ここには、使用属性、データ生成属性、およびスクランブル属性という 3 つの特定の属性カテゴリーが定義されています。

使用属性

使用属性は、フィールドの表示方法の特性を制御するために使用されます。次の表で、関連する使用属性について説明します。
表 1. 使用属性
使用属性 説明
フィールド見出し フィールド見出しの表示内容を変更する場合に、この属性を編集します。
フィールド出力幅 フィールドの幅を変更する場合に、この属性を編集します。
先行ゼロ 値が数値の場合に、先行ゼロを表示します。
長さフィールド 選択したフィールドがセグメント長であるかどうか、およびその長さを含めるかどうかを指定する場合に、このチェック・ボックスを選択します。この属性は、セグメント化されたテンプレートを編集しているときに選択したフィールドの長さが 4 バイト未満である場合にのみ使用可能です。

データ生成属性

データ生成属性は、作成属性とも呼ばれ、データ・セット生成ユーティリティーの動作を制御するために使用されます。次の表で、関連するデータ生成属性について説明します。
表 2. データ生成属性
データ生成属性 フィールド・タイプ 説明
充てん文字 英数字 フィールドの作成中、他の操作の前に、フィールドの各バイトに配置する英数字値を指定します。
アクション 英数字 それぞれのレコードごとに、フィールドの内容をどのように変えるかを指定します。
開始文字 英数字 IBM 提供のパターン (AL、AN、または CO) あるいはユーザー提供のパターン (RO、WV、および FX を除く) を指定する場合に使用する英数字の開始文字を指定します。
生成パターン 英数字 指定されたフィールドのデータを生成するために使用する英数字パターン。ユーザー指定パターンと IBM® 提供パターンのいずれかです。
パターンを繰り返すためのオプション 英数字 ユーザー指定のパターンがフィールド長より短く、フィールド全体の充てんのためにそのパターンを繰り返す必要がある場合に使用します。
開始値 数値 指定する増分で調整される前に、フィールドに入力される初期数値を指定します。
終了値 数値 フィールドに入れる最大値 (増分が正数の場合) または最小値 (増分が負数の場合) を指定します。
増分値 数値 正数または負数を指定し、それによって、各レコード (またはレコードのサイクル) について、 フィールドの値が調整されます。
サイクル数 数値 フィールド値に増分値を適用する前に生成する出力レコードの数を指定します。

スクランブル属性

File Manager 統合には、実動データを基にテスト・データを生成できる機能がありますが、機密情報を含む可能性のある特定のフィールドの値を変更する機能が備わっています。この機能は、フィールド・スクランブルと呼ばれます。 スクランブル属性は、順序を変えるフィールドおよび値を定義するために使用します。次の表で、関連するスクランブル属性について説明します。
表 3. 英数字フィールドのスクランブル属性
スクランブル・タイプ フィールド・タイプ 属性 説明
なし N/A N/A スクランブル・オプションが 1 つも定義されていません。
ランダム/反復可能 英数字 出力フィールドに値を提供 このオプションを選択すると、順序を変える特定の出力フィールド値を定義できます。
データ・セットから出力値を提供 出力フィールド開始桁 ここで定義する出力フィールド開始桁により、反復される、またはランダムに選択される値の位置が決まります。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
リストから出力値を提供 コピー操作時に反復される、またはランダムに選択される値の英数字リストを入力します。
変換 英数字 入力フィールド開始桁 値データ・セット内での入力フィールド値の開始位置を定義します。これは、コピー操作中の変換処理時に、入力フィールドを値データ・セットの値と突き合わせるために使用されます。
出力フィールド開始桁 値データ・セット内での出力フィールド値の開始位置を定義します。これは、値データ・セットの入力フィールド値が一致した場合に使用されます。一致した場合は、対応する出力値が使用されます。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
終了 英数字 Program name 使用するスクランブル出口プログラムの名前。1
パラメーター 出口プログラムに渡すパラメーターを入力します。
表 4. 数値フィールドのスクランブル属性
スクランブル・タイプ フィールド・タイプ 属性 説明
なし N/A N/A スクランブル・オプションが 1 つも定義されていません。
ランダム/反復可能 数値 スクランブル・タイプにより決定 順序を変える出力フィールド値を指定しない場合は、このオプションを選択します。
ランダム/反復可能 数値 出力フィールドに値を提供 このオプションを選択すると、出力フィールド値を定義できます。
データ・セットから出力値を提供 出力フィールド開始桁 ここで定義する出力フィールド開始桁により、反復される、またはランダムに選択される値の位置が決まります。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
リストから出力値を提供 コピー操作時に反復される、またはランダムに選択される値の数値リストを入力します。
ランダム/反復可能 数値 出力フィールド値の範囲を提供 最小範囲 反復する、またはランダムに選択する出力値の範囲の最小値を選択します。
最大範囲 反復する、またはランダムに選択する出力値の範囲の最大値を選択します。
変換 数値 入力フィールド開始桁 値データ・セット内での入力フィールド値の開始位置を定義します。これは、コピー操作中の変換処理時に、入力フィールドを値データ・セットの値と突き合わせるために使用されます。
出力フィールド開始桁 値データ・セット内での出力フィールド値の開始位置を定義します。これは、値データ・セットの入力フィールド値が一致した場合に使用されます。一致した場合は、対応する出力値が使用されます。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
終了 数値 Program name 使用するスクランブル出口プログラムの名前。1
パラメーター 出口プログラムに渡すパラメーターを入力します。
形式オプション なし 値が出口プログラムに渡される前に形式設定されないようにするには、このオプションを選択します。
形式 値が出口プログラムに渡される前に形式設定されるようにするには、このオプションを選択します。
先行ゼロ 値が出口プログラムに渡される前に値に先行ゼロを追加するには、このオプションを選択します。
1 File Manager 統合に用意されているスクランブル機能に加えて、それらの機能では実行できないスクランブル操作を実行するために、独自のスクランブル出口を作成することもできます。