タスクしきい値は、システムまたは TRANCLASS の中のアクティブ・タスクの最大数をパーセントで表記したものです。 パフォーマンス上の理由で、それらは事前定義済みです。
選択可能なしきい値は、MXT システム初期設定パラメーターまたは TRANCLASS MAXACTIVE 値の 50%、60%、70%、80%、90%、および 100% です。
しきい値に対してフィルター操作を実行することにより、システムが MXT にどの程度近いかを示すことができます。 MXT システム初期設定パラメーターに設定されている限度にしきい値が近づくにつれて、正常性のさまざまな程度を示すよう、複数のイベントを定義することができます。
TRANCLASS およびしきい値に対してフィルター操作を実行することにより、TRANCLASS がその MAXACTIVE 値にどの程度近いかを示すことができます。 接続されているタスク数が、TRANCLASS リソースに設定されている MAXACTIVE 限度値に近づくにつれて、正常性のさまざまな程度を示すよう、複数のイベントを定義することができます。
大量のイベントが出力されるという事態を回避するため、アクティブ・タスクの数が新しいしきい値境界を超えた時点でのみ、イベントが発行されます。 例えば、アクティブ・タスクの数が、1 つのしきい値よりも低い状態であった後、それよりも高いしきい値よりもさらに高くなった時点で、トランザクション接続中にイベントが発行されます。 また、1 つのしきい値よりも高い状態であった後、それより低いしきい値よりもさらに低い値に初めてなった時点で、トランザクション切り離し中にイベントが発行されます。 図 1を参照してください。
1 アクティブ・タスクの数が 50% のしきい値を超えてもイベントは出力されません。トランザクション接続時にイベントが出力されるのは、アクティブ・タスクの数が 60、70、80、90、または 100% のいずれかのしきい値を超えたか下回った場合に限られるからです。アクティブ・タスクの数が 50% のしきい値未満であり、これまでにアクティブ・タスクの数が 60% のしきい値を超えたことがないので、イベントは出力されません。
2 前回アクティブ・タスクの数が 60% のしきい値を超えてから、アクティブ・タスクの数が 50% のしきい値未満になっているので、イベントは出力されます。
3 前回アクティブ・タスクの数が 70% のしきい値を超えてから、アクティブ・タスクの数が 60% のしきい値未満になっているので、イベントは出力されます。
4 前回アクティブ・タスクの数が 70% のしきい値を超えてから 80% のしきい値を超えておらず、前回アクティブ・タスクの数が 70% のしきい値未満になってから 60% のしきい値未満になっていないので、アクティブ・タスクの数が 70% のしきい値前後を行き来しているときにはイベントは出力されません。
5 前回アクティブ・タスクの数が 60% のしきい値未満になってから、アクティブ・タスクの数が 70% のしきい値を超えているので、イベントは出力されます。
6 アクティブ・タスクの数が 60%、70%、80%、90%、および 100% のしきい値を超えているので、一連のイベントが出力されます。
対応する MAXACTIVE が 10 未満に設定されている場合、または MXT システム初期設定パラメーターが 10 未満のシステムの場合、TRANCLASS に関してイベント発行は無効になっています。
TRANCLASS を伴わないものとして定義されているトランザクション (TRANCLASS(DFHTCL00) を指定して定義されているトランザクション) について、TRANCLASS しきい値イベントは発行されません。