グラフを使用したパフォーマンス要約の分析

CICS 応答時間、ユーザー CPU 時間、スレッド・セーフ、ストレージ使用状況、およびファイル要求アクティビティーの分析のために、CICS® PA plug-in を使用することができます。分析のために選択したデータを、円グラフ、棒グラフ、またはタイムライン・グラフとして表示できます。また、トランザクション ID のプロパティーおよび値も表示できます。

開始する前に、実行する分析が使用可能であることを確認します。デフォルトではすべてのグラフを使用できますが、CICS PA plug-in の設定により、特定のカテゴリーの分析を無効にしたり、関連するグラフを制限したりすることができます。 必要な分析が使用可能でない場合は、「カテゴリー化の使用可能化」の設定を確認してください。 CICS Performance Analyzer の設定を参照してください。

円グラフ

円グラフは、「トランザクション詳細 (Transaction detail)」ビューに表示されます。円グラフには、選択された期間における単一トランザクション ID の明細が示されます。

「トランザクション詳細 (Transaction detail)」ビューを表示するには、「シート」ビューでトランザクション要約レコードを右クリックし、「パフォーマンス要約 (Performance summary)」をクリックします。円グラフのサムネールをクリックすると、フルサイズの円グラフと、関連する詳細が表示されます。このビューについて詳しくは、「トランザクションの詳細 (Transaction detail)」ビューを参照してください。

詳細な分析用に選択した CICS 応答時間を含む CRTP トランザクションのトランザクション詳細ビュー。

棒グラフ

棒グラフでは、分析のために選択した複数のトランザクションをビジュアルに比較します。 棒グラフを表示するには、以下の手順に従います。
  1. 「シート」ビューで、複数のトランザクション要約レコードを選択します。 さらにトランザクション要約レコードを選択する際に、Shift キーまたは Ctrl キーを使用することができます。
  2. 選択したレコードを右クリックして「トランザクション・パフォーマンス」をクリックし、 以下のオプションの中で必要な分析タイプをクリックします。
    • CICS 応答時間
    • ユーザー CPU 時間
    • スレッド・セーフ
    • ストレージ使用量 (Storage usage)
    • ファイル要求アクティビティー

選択した分析について、選択した各トランザクションの棒から成る棒グラフが新規ビューに表示されます。分析のタイプによっては、複数のセグメントが棒に含まれる場合があります。「凡例」アイコン 「凡例」アイコン をクリックすると、それらのセグメントの説明が表示されます。

以下の画面キャプチャーの例では、CICS 応答時間の分析が示されています。

4 つのトランザクションに関する、CICS 応答時間の棒グラフ
棒グラフのビューには、以下の情報が表示されます。
  • ビューのタイトルには、データのソースと分析タイプが表示されます。
  • 情報行には、レコードの選択元であるデータの選択基準 (アプリケーション ID や時間枠など) が表示されます。
  • 「凡例」アイコン「凡例」アイコン。このアイコンをクリックすると、現在のグラフ内にあるセグメントのグラフ凡例が表示されます。
  • 選択した各トランザクション ID の棒グラフ。積み重ねられた棒はそれぞれ、トランザクション ID の各種フィールドを表す 1 つ以上のセグメントで構成されます。 セグメント上にマウス・ポインターを移動すると、そのフィールドに関する詳細情報を表示できます。

グラフの縦軸の時間目盛りを変更したり、詳細を表示したりするには、ズーム・バーを使用します。

トランザクション ID をより詳細に分析するには、バーを右クリックし、メニュー・オプションからパフォーマンスの要約 (円グラフ) またはタイムライン分析を選択します。

特定の分析タイプの棒グラフに関する詳細情報については、この資料の末尾にある関連リンクを参照してください。

タイムライン・グラフ

タイムライン・グラフには、すべてのデータまたは指定した期間を対象とした、選択したアプリケーション ID のトランザクション ID のすべてのインスタンスが表示されます。タイムライン・グラフを表示するには、以下の手順に従います。

  1. 特定の期間に分析を限定するには、「CICS SMF レコード (CICS SMF Records)」ビューまたは「選択済みレコード (Selected records)」タブのツールバーにある「Performance Analyzer 日付ダイアログ (Performance Analyzer date dialog)」アイコン 矢印なしの「Performance Analyzer 日付ダイアログ (Performance Analyzer date dialog)」アイコン をクリックして、「日時の選択」ウィンドウを表示します。必要な日時期間を選択し、「OK」をクリックします。詳しくは、データ選択の絞り込みを参照してください。
  2. 「CICS SMF レコード (CICS SMF Records)」ビューの「選択済みレコード (Selected records)」タブで、分析するトランザクション ID を右クリックして「トランザクション・タイムライン」をクリックし、以下のオプションの中で必要な分析タイプをクリックします。
    • CICS 応答時間
    • ユーザー CPU 時間
    • ストレージ使用量 (Storage usage)
    • ファイル要求アクティビティー
    「トランザクション・タイムライン」メニューが表示された、「選択済みレコード (Selected records)」タブのトランザクション・セクション

選択した分析に関するタイムライン・グラフが、新規ビューに表示されます。分析のタイプによっては、複数のセグメントが棒に含まれる場合があります。「凡例」アイコン 「凡例」アイコン をクリックすると、それらのセグメントの説明が表示されます。

以下の画面キャプチャーの例では、CICS 応答時間の分析が示されています。

応答時間分析のタイムライン・グラフ
タイムライン・グラフのビューには、以下の情報が表示されます。
  • ビューのタイトルには、データのソースと分析タイプが表示されます。
  • 情報行には、レコードの選択元であるデータの選択基準 (アプリケーション ID、トランザクション ID、時間枠など) が表示されます。
  • 「凡例」アイコン「凡例」アイコン。このアイコンをクリックすると、現在のグラフ内にあるセグメントのグラフ凡例が表示されます。
  • アプリケーション ID の選択したトランザクション ID の棒グラフ。 トランザクション ID の各インスタンスについて 1 つの棒が表示されます。 積み重ねられた棒はそれぞれ、CPU 時間のタイプやファイル要求タイプなどの各種フィールドを表す、1 つ以上のセグメントで構成されます。セグメント上にマウス・ポインターを移動すると、フィールドのタイプと、それに対応する値を表示できます。

グラフの縦軸の時間目盛りを変更したり、詳細を表示したりするには、ズーム・バーを使用します。

トランザクションのインスタンスをより詳細に分析するには、バーを右クリックし、メニュー・オプションからパフォーマンスの要約 (円グラフ) またはタイムライン分析を選択します。

複数のタイムライン・グラフを使用することで、あるアプリケーションでのトランザクション・パフォーマンスを別のアプリケーションでのトランザクション・パフォーマンスと比較し、潜在的な問題を識別することができます。 以下の例では、同じ期間の同じトランザクション ID を、異なるアプリケーションで実行している場合のタイムラインを示します。

特定の分析タイプのタイムライン・グラフに関する詳細情報については、この資料の末尾にある関連リンクを参照してください。

「プロパティー」ビュー

「プロパティー」ビューでは、トランザクション ID のプロパティーを表示できます。 以下の手順に従ってください。

  1. ワークベンチ・メニューから「ウィンドウ」 > 「ビューの表示 (Show View)」 > 「プロパティー」をクリックして、「プロパティー」ビューを表示します。
  2. 「プロジェクト・エクスプローラー (Project Explorer)」ビュー、「シート」ビュー、または適切なグラフ・ビューで、必要なトランザクション ID を選択します。

「プロパティー」ビューに、選択したトランザクション ID の詳細が表示されます。

1 つのトランザクションの詳細が表示された「プロパティー」ビュー