トランザクションのスレッド・セーフ特性の分析

トランザクション ID の CPU 時間または中断時間を分析し、その出力を円グラフとして表示できます。複数のトランザクション ID のトランザクションのスレッド・セーフ特性を分析し、その出力を棒グラフとして表示できます。

円グラフ

ユーザー CPU 時間の円グラフおよび中断時間の円グラフは、「トランザクションの詳細 (Transaction detail)」ビューで表示され、一定の時間間隔で特定のトランザクション ID に関する分析の要約を表示します。

ユーザー CPU 時間の円グラフまたは中断時間の円グラフを表示するには、円グラフを参照して、ユーザー CPU 時間または中断時間のサムネールを選択してください。

ユーザー CPU 時間の円グラフについて詳しくは、トランザクションの CPU 時間の分析を参照してください。

中断時間の円グラフは、個々の中断時間のコンポーネントを待機タイプ・グループごとに分けて表示します。中断時間の各コンポーネントは、累積した待機経過時間および待機数と共に表示されます。 「捕捉されなかった待機時間」は、CICS® TS が待機時間メトリックでキャプチャーしなかった中断時間です。

中断時間の円グラフと詳細を表示する「トランザクションの詳細 (Transaction detail)」ビュー
中断時間の分析には、以下の情報が表示されます。
  • 選択した時間枠内のトランザクション ID の要約。以下の情報が含まれます。
    • トランザクションの数
    • 平均応答時間
    • 平均ユーザー・ディスパッチ時間
    • トランザクションあたりの平均中断時間
  • 最大 3 つのセクターの円グラフ。各セクターはそれぞれ以下の中断時間のコンポーネントに対応します。
    • 入出力待ち時間。この時間は、さらに以下のフィールドに分けられます。
      • 端末管理 (TC) の入出力待ち時間
      • 一時ストレージ (TS) の入出力待ち時間
      • 共用 TS 入出力待ち時間
      • 一時データ (TD) の入出力待ち時間
      • ジャーナルの入出力待ち時間
      • ファイル入出力待ち時間
      • RLS ファイル入出力待ち時間
      • カップリング・ファシリティー・データ・テーブル (CFDT) の待ち時間
      • インバウンド・ソケット入出力待ち時間
      • IPIC 接続 (IPCONN) の入出力待ち時間
      • アウトバウンド・ソケット入出力待ち時間
      • 領域内入出力待ち時間
      • LU61 入出力待ち時間
      • LU62 入出力待ち時間
      • FEPI 入出力待ち時間
    • その他の待ち時間。この時間は、さらに以下のフィールドに分けられます。
      • 最初のディスパッチの遅延時間
      • ローカル・エンキューの遅延時間
      • グローバル・エンキューの遅延時間
      • インターバル制御 (IC) の遅延時間
      • ロックの遅延時間
      • WAIT EXTERNAL 待ち時間
      • WAIT CICS 待ち時間
      • BTS トランザクション実行の待ち時間
      • CFDT サーバーの同期待ち
      • 要求受信側の待ち時間
      • 要求プロセッサーの待ち時間
      • BTS 同期点の遅延時間
      • MAXOPENTCBS 遅延時間
      • MAXJVMTCBS 遅延時間
      • MAXSSLTCBS 遅延時間
      • MAXTHRDTCBS 遅延時間
      • MAXXPTCBS 遅延時間
      • TCB モード変更の遅延時間
      • リソース・リカバリー・サービス (RRS) の待ち時間
      • 3270 ブリッジ・パートナーの待ち時間
      • CICS TCB 不一致の待ち時間
      • DS ストレージ制約の待ち時間
      • 区画内一時データ・ロック待ち時間
      • 区画外一時データ・ロック待ち時間
      • VSAM 排他制御待ち時間
      • VSAM ストリング待ち時間
      • IPIC セッション割り振り待ち時間
      • MRO、LU6.1、および LU6.2 セッション割り振り待ち時間
      • DB2 接続待ち時間
      • DB2 作動可能キュー待ち時間
      • WMQ GETWAIT 待ち時間
    • 捕捉されなかった待ち時間。

    中断時間がさらに詳細に分けられ、かつ時間に表示する値がある場合、円グラフは、セクター内の該当するサブセクションを表示します。円グラフ内の領域をクリックすると、表内の該当する項目が強調表示されます。

    表内の該当しないデータを非表示にするには、チェック・ボックスを使用します。

  • 中断時間のコンポーネントを表示する表。 そのそれぞれについて、以下の値が示されます。
    • 平均時間
    • 平均カウント
    • 合計中断時間の割合
    • 直接の親に対する相対値としての各時間の割合。
    表内の項目をクリックすると、円グラフ内の該当する領域が強調表示されます。
注: 表に表示される値は、CICS PA ホスト・データベースまたは CSV ファイルからの実際の値です。 データが収集されたときの丸め誤差が原因で、詳細の合計が合計値と一致しない場合があります。 また、丸め誤差が原因で、パーセンテージの数値の合計も 100% にならない場合があります。

棒グラフ

スレッド・セーフの棒グラフは、複数のトランザクション ID の要約情報を表示します。 トランザクション ID は、TCB モード変更の回数順に並べられ、次に選択で示されている順番に並べられます。

スレッド・セーフの棒グラフを表示するには、棒グラフを参照して、「スレッド・セーフ」オプションを選択してください。

複数のトランザクション ID のスレッド・セーフの棒グラフ。
スレッド・セーフの棒グラフには、以下の情報が表示されます。
  • ビューのタイトルには、データのソースと分析タイプが表示されます。
  • 情報行には、レコードの選択元であるデータの選択基準 (アプリケーション ID や時間枠など) が表示されます。
  • 「凡例」アイコン「凡例」アイコン。このアイコンをクリックすると、現在のグラフ内にあるセグメントのグラフ凡例が表示されます。
  • 「モードの変更の切り替え」アイコン「モードの変更の切り替え」アイコン. デフォルトでは、トランザクション ID ごとの TCB モード切り替え回数が表示されます。この情報を隠したり表示したりするには、このアイコンをクリックします。
  • 選択した各トランザクション ID の棒グラフ。積み重なった棒のそれぞれは、さまざまな CPU 時間を表す 1 つ以上のセグメントで構成されます。 セグメント上にマウス・ポインターを移動すると、該当する CPU 時間の平均時間値が表示されます。

グラフの縦軸の時間目盛りを変更したり、詳細を表示したりするには、ズーム・バーを使用します。

トランザクション ID をより詳細に分析するには、バーを右クリックし、メニュー・オプションからパフォーマンスの要約 (円グラフ) またはタイムライン分析を選択します。