1 つ以上のスレッド・セーフ・トランザクション ID の CPU 時間を分析し、その出力を円グラフまたは棒グラフとして表示できます。
円グラフ
円グラフは「Transaction detail」ビューに表示され、単一のトランザクション ID に関する詳細情報を示します。
「Transaction detail」ビューを表示する方法については、『データの分析』トピックの円グラフセクションを参照してください。
次の画面キャプチャーは「Threadsafe」の円グラフが選択されている「Transaction detail」ビューで、選択されたトランザクション ID の詳細な CPU 時間情報が示されています。
「Transaction detail」ビューは分析のタイプごとに円グラフを表示します。関係する円グラフをクリックすることで各分析を選択できます。

スレッド・セーフ分析
では、以下の情報を表示します。
- 選択された時間枠内のスレッド・セーフ・トランザクションの要約。
例の画面キャプチャーの場合、要約に以下の情報が示されています。
- 選択した時間枠内にトランザクション ID CESN に対して 2 つのトランザクションが発生しました。
- 選択した時間枠内に TCB モード切り替えが平均 5 回発生しました。
- 選択した時間枠内に RMI 要求が 2 回発生しました。
- 選択した時間枠内にファイル制御要求は発生しませんでした。
- 選択した時間枠内に MQ 要求は発生しませんでした。
- 選択した時間枠内に DB2® 要求は発生しませんでした。
- 最大 4 つのセクターで構成される円グラフ。各セクターはそれぞれ CPU 時間フィールドに対応します (「Miscellaneous TCB CPU time」、「CICS® Key 9 TCB CPU time」、「CICS Key 8 TCB CPU time」、および「QR TCB CPU time」)。
値が「0」のフィールドは、円グラフに表示されません。
- ビューの時間フィールド、その値、合計 CPU 時間に対するパーセンテージ、直接の親に対するパーセンテージ、およびフィールドのさらなる明細のリストを含む表。円グラフでセクターをクリックすると、表の中の関係する項目が強調表示されます。
ビューの中の 1 つ以上のチェック・ボックスを選択することにより、関係のないデータが表に表示されないようにすることもできます。
注: 表に表示される値は、CSV ファイルからの実際の値です。
データが収集されたときの丸め誤差が原因で、詳細の合計が合計値と一致しない場合があります。
また、丸め誤差が原因で、パーセンテージの合計も 100% にならない場合があります。
CPU 時間フィールドのいくつかは、さらに以下のフィールドに分かれます。
- 「Miscellaneous TCB CPU time」は「RO」と「CPU time」に分かれます。
- 「CICS Key 9 TCB CPU time」は「J9」、「S9」、「L9」、および「X9 CPU time」に分かれます。
これらのフィールドは「Key 9」セクター内で別々のセグメントとして表示されます。
- 「CICS Key 8 TCB CPU time」は「J8」、「S8」、「L8」、および「X8 CPU time」に分かれます。
- 「QR TCB CPU time」はこれ以上分かれません。
棒グラフ
棒グラフは、複数のトランザクション ID の要約情報を示します。
トランザクション ID は、選択で示されている順番で表示されます。
「Threadsafe」の棒グラフを表示する方法については、『データの分析』トピックの棒グラフセクションを参照してください。
次の画面キャプチャーは、14 個の異なるトランザクション ID を含む「Threadsafe」の棒グラフ/ビューを示します。

このグラフには、以下の情報が表示されています。
- ビュー・タイトル。これには分析の名前 (この場合は「Threadsafe」) が含まれます。
- ビュー内の情報バー。
これには、データがある CSV ファイルまたはデータベース・ファイルのパスおよび名前が含まれます。
- 積み重ねられた部分で構成される棒。選択されたトランザクション ID ごとに 1 つです。
積み重ねられた棒はそれぞれ、1 つ以上のセクターから成り立っており、それぞれは別個の時間フィールドを表しています。
セクターの上にマウスを持っていくと、その CPU 時間フィールドの平均時間値を表示できます。
- スレッド・セーフ・アイコン
。
スレッド・セーフ・トランザクション ID ごとにあり、TCB モード切り替えの回数を示します。
- グラフの「Legend」アイコン
。
このアイコンをクリックすると、グラフの凡例が表示されます。
グラフのズーム・バーを使用することにより、Y 軸の時間目盛りを変更して、より詳細な情報を示すことができます。
積み重ねられた棒を選択し、右クリックして、ポップアップ・メニューから「Performance history」>「Detail breakdown」をクリックすることにより、単一のトランザクション ID の分析をさらに詳しく実行できます。新しい情報が、「Transaction detail」ビューに円グラフとして表示されます。
または、Shift キーまたは Ctrl キーを使用して複数のトランザクション ID を選択することもできます。
選択を右クリックして、ポップアップ・メニューのオプションの 1 つをクリックします。
選択したトランザクション ID だけを含む新しい棒グラフが表示されます。