領域停止ポリシーの指定

CICS® DA を使用して、CICS 領域を停止できます。 CICS 領域を停止するために使用される方法は、停止ポリシー と呼ばれます。デフォルトでは、CICS DA は、領域が CMAS の場合は停止コマンド F {jobName},COSD を実行依頼し、他の CICS 領域の場合は F {jobName},CEMT P SHUT を実行依頼します。 ただし、領域エディターで個々の領域の停止ポリシーを変更できます。
CICS DA は、CICS DA 接続に関連付けられている z/OS® システムで停止ポリシーを実行する処理を実行依頼します。
注: CICS DA は、z/OS MODIFY コマンドを発行して、CICS 領域をシャットダウンします。 お客様の組織が同じジョブ名を持つ複数の CICS 領域を使用している場合、デフォルトの停止ポリシーを使用してこれらの領域を停止することはできません。デフォルトの停止ポリシーを、領域を停止するために使用するコマンドに変更する必要があります。 例えば、領域に対する停止コマンドを変更して次のようにすることもできます。F jobname.identifier,CEMT P SHUT

始める前に

停止ポリシーを保存する前に、アクティブな CICS DA 接続およびシステム・モデルのローカル・コピーがなければなりません。 詳しくは、『ディスカバリーの実行およびシステム・モデルのロード』を参照してください。

手順

  1. 「DA エクスプローラー」ビューで、システム・モデルを展開して、停止ポリシーを記録する CICS 領域を表示します。 CICS 領域をダブルクリックするか、領域を右クリックして「オープン」をクリックします。 選択した領域の詳細が表示された CICS 領域エディターが開きます。
  2. 「開始および停止ポリシー」セクションで、「停止ポリシーの更新」をクリックします。 「停止ポリシーの指定」ウィンドウが表示されます。
    領域 MUNNSA2 の「停止ポリシーの指定」ウィンドウの画面取り。 デフォルトの停止ポリシーが選択されています。
  3. 適切なオプションを選択して、新しい停止ポリシーの詳細を次のように入力します。
    • CICS 領域が、バッチ・ジョブを実行依頼することによって停止される場合、「バッチ・ジョブ」を選択し、フィールドにデータ・セット名を入力します。 データ・セット名は以下の形式でなければなりません。
      JT1.CICS42.JCL(LMASGV8)
      JT1.CICS42.JCL にはデータ・セット修飾子が含まれており、LMASGV8 はメンバー名です。 あるいは、1 つ以上の修飾子を入力し、「参照」をクリックしてデータ・セットを検索することもできます。

      CICS DA は、CICS DA 接続に関連付けられている z/OS システムで停止ポリシーを実行するジョブを実行依頼します。ジョブが正しい MVS™ イメージ上で実行するように、JCL を編集し、JES 制御ステートメントを追加することが必要になる場合があります。 例えば、以下のようになります。

      • JES2 の場合: /*JOBPARM SYSAFF=MVS1
      • JES3 の場合: //*MAIN SYSTEM=MVS1

      JCL JES 制御ステートメントの詳細については、「MVS JCL 解説書」を参照してください。

    • コマンドを発行することで CICS 領域を停止した場合は、「停止コマンド」をクリックします。 フィールドで、接頭部が MVS ROUTE コマンドである停止コマンドを入力します。MVS ROUTE コマンドにより、CICS が正しいイメージ上で停止します。

      MVS ROUTE コマンドの詳細については、「MVS System Commands Reference」を参照してください。

  4. 「OK」をクリックして、停止ポリシーを領域エディターで更新します。 Ctrl+S を押すか、「保存 (Save)」アイコンをクリックして、モデルでの変更を保存します。

タスクの結果

CICS 領域停止ポリシーが、CICS DA サーバー上のモデルで更新されます。 これで、CICS 領域エディターで「停止」をクリックして、領域を停止できるようになりました。