IBM インストール・マネージャーを使用した IBM Rational® Team Concert Express Edition のインストール
Rational Team Concert Express Edition のインストール
Rational Team Concert 2.0 へのアップグレード
通常は、zip または IBM® Installation Manager によるインストールを実行することで、Rational Team Concert のクライアントおよびサーバーをアップグレードすることができます。
注:
IBM Installation Manager を使用して Rational Team Concert 2.0 を Rational Team Concert が現在インストールされていないコンピューターにインストールする場合、Installation Manager により、インストールする言語を選択するためのプロンプトが出されます。
しかし、2.0 より前のバージョンから更新する場合、IBM Installation Manager は、ユーザーが現行の言語を使用すると想定し、言語を選択するためのプロンプトを出しません。
追加の言語を選択するには、2.0 に更新した後で、IBM Installation Manager のメインスクリーンから
「変更」を選択して、オファリングを選択します。
次のスクリーンにサポートされる言語のリストが表示されます。 必要な言語を選択します。
2.0 に更新した後、「変更」を選択して言語の追加または削除を行う前に Jazz™ Team Server を始動した場合には、以下のようにしてサーバーをリセットする必要があります。
- Web ブラウザーで、https://server-host:9443/jazz/admin.action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートします。
- 「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックします。
- サーバーをシャットダウンします。
その後、IBM Installation Manager で「変更」を選択して、言語の追加または削除を行います。
Rational Team Concert Client for Eclipse IDE のアップグレード
バージョン 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 の Client for Eclipse IDE を使用している場合は、2.0 のクライアントを入手して、新しいバージョン 2.0 のサーバーに接続する必要があります。
zip ファイルを使用してこれをインストールすることも、IBM Installation Manager による以前のインストール済み環境を更新することもできます。
Rational Team Concert Client for Microsoft® Visual Studio IDE のインストール
バージョン 1.0.1.1 の Client for Microsoft Visual Studio IDE を使用している場合は、2.0 のクライアントを入手して、新しいバージョン 2.0 のサーバーに接続する必要があります。
要確認:
Client for Microsoft Visual Studio 用の .zip ファイルは提供されていません。
バージョン 2.0 のインストールまたはバージョン 2.0 へのアップグレードを行うには、IBM Installation Manager を使用する必要があります。
サーバーのトライアル版またはアーリー・アク
セス版から永続版へのアップグレード
Rational Team Concert のアーリー・アクセス版を実行している場合は、まず 2.0 のトライアル版にアップグレードします。
サーバーを 2.0 のトライアル版から永続版にするには、ご使用のエディション用のサーバー・アクティベーション・キット (http://www.ibm.com/software/awdtools/rtc/ で入手可能) を購入してインストールします。
アクティベーション・キットは、永続サーバー・キ
ーを含む JAR ファイルから構成されます。 インストールは、サーバーの管理 Web インターフェースの「ライセンス・キーの管理」ページを使用して行います。
サーバーの 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 からのアップグレード
Rational Team Concert の以前のリリースから 2.0 リリースに直接アップグレードできます。
1.x から 2.x への更新では、データベースのマイグレーションが必要です。
注:
WebSphere® Application Server のアップグレードを開始する前に、https://servername:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートし、「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックして、サーバーをリセットします。
以前のリリースを zip ファイルからインストールした場合は、以前のインストールとの共通部分はありません。
zip から新規ロケーションに 2.0 リリースをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して 2.0 のインスタンスをインストールすることもできます。
IBM Installation Manager を使用して以前のリリースをインストールした場合は、2.0 を別のインスタンスとしてインストールするか、以前のインスタンスを 2.0 に更新することができます。
2.0 リリースを別のサーバー・インスタンスとしてインストールする場合は、インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
注:
Jazz Team Server の WebSphere Application Server デプロイメントをアップグレードするには、以前の jazz.war ファイルを除去して、2.0 の jazz.war ファイルをデプロイします。
アップグレード
を完了するには、
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
および
2.0 のアクティベーション・キーのインストール
を参照してください。
Rational Team Concert のエディション間でのサーバーのアップグレード
Rational Team Concert
のエディション間でアップグレードすることができます。
Express-C から Express™ への移行や Express から Standard への移行などが代表的なアップグレードです。
同じプロセスに従って、逆にダウ
ングレードすることもできます。
Rational Team Concert 2.0 のすべてのエディションが Derby データベースをサポートしているため、Express-C から Express または Standard に移行する場合には、Derby から DB2® または Oracle にマイグレーションする必要はありません。
サーバーのエディションをマイグレーションした後に、既存のデータベースの処理に問題がないかどうかを確認し、必要に応じてデータベースのマイグレーションを実行することをお勧めします。データベースのマイグレーションの実行について詳しくは、Jazz Team Serverアップグレード後の Jazz リポジトリーのマイグレーションを参照してください。
Rational Team Concert 2.0 エディションが既にインストールされている場合に別のエディションにアップグレードするには、新規のエディションをダウンロードして、既存のエディションと並行する形でインストールし、新規のエディションの実行に必要な構成ファイルをコピーします。
以下のセクションで、必要な構成ファイル
について説明します。
以前のエディションを zip ファ
イルからインストールした場合は、
以前のインストールとの共通部分はありません。 zip から新規ロケーションに新規のエディションをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して新規のエディションをインストールすることもできます。
今後の更新を適用できるようにするために、実動サーバーについては、IBM Installation Manager を使用することをお勧めします。
以前のサーバーのインストールに IBM Installation Manager を使用していて、新規のエディションのインストールにも IBM Installation Manager を使用する場合には、Installation Manager での新規インストール時に、以前のエディションをオーバーレイしないでください。
インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
これによって新規のエディションが別のロケーションにインストールされ、新規のパッケージ・グループ名を使用して、プログラム・ショートカットが作成されます。
このタスクを実行しないと、ファイルが衝突し、インストールが失敗します。これが発生した場合、「Installation Failed」というエラー・ダイアログが表示され、以下のようなテキストで詳細が示されます。
Installation failed.
Error during "install" phase:
Failed to extract zip standard 1.0.1.I20081018-1820. File
D:¥JazzTeamServer¥server¥license-update-site¥site.xml already exists.
これが発生しても、致命的な状態ではありません。インストールを再実行して、新規のパッケージ・グループを正しく作成できます。
WebSphere Application Server 構成の更新
Rational Team Concert 2.0 で WebSphere Application Server を適切に構成するには、以下の手順を実行する必要があります。
- WAS および WASDK 用の最新のフィックスパックを必ずインストールしてください。
WAS 7.0 にデプロイする場合には、少なくとも WebSphere Application Server 7.0.0.3 がインストールされていることが不可欠です。
- 以下の古いカスタム JVM プロパティーを除去します。
- com.ibm.team.repository.provision.profile
- com.ibm.team.server.configURL
- log4j.configuration
- 新規のカスタム JVM プロパティー JAZZ_HOME を追加して、値を以下のように設定します。
file:///<JazzInstallDir>/server/conf
- 必ず、WAS のセキュリティー設定「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する (Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」にチェック・マークを付けます。
WAS Integrated Solutions Console を使用している場合は、以下のようにしてこの設定を行います。
- 「セキュリティー」->「管理、アプリケーション、およびインフラストラクチャーの保護 (Secure administration, applications, and infrastructure)」->「Web セキュリティー - 一般設定 (Web Security - General Settings)」とナビゲートします。
- 「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する (Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」のチェック・ボックスを選択します。
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
ソース・サーバーからターゲット・サーバーに、以下のファイルをコピーします。まず、アップグレードするサーバーのインストール環境に存在するオリジナル・ファイルの名前を変更して、バックアップを作成します。IBM Installation Manager を使用して 1.0、1.0.1、または 1.0.1.1 から 2.0 に更新した場合は、1.0.x の構成ファイルを含むバックアップ・ディレクトリーが、インストール・ロケーションのサーバー・サブディレクトリーに、backup-config-timestamp のような名前で作成されています。
Standard Edition または Enterprise Edition にアップグレードしているとき、Developer Client Activation Kit for Express を購入済みである場合は、クライアントのライセンスを使用できるように、Developer Client Activation Kit for Standard Edition (または Enterprise Edition) を購入してインストールしてください。
開発者ライセンスの割り当ては
引き続き有効ですが、正しいアクティベーション
・キットがインストールされるまで、開発者ライ
センスは非アクティブ化されます。
2.0 のアクティベーション・キーのインストール
2.0 リリースでは、2.0 のアクティベーション・キーを使用します。
1.0.x.x から 2.0 にサーバーをアップグレードすると、アップグレード後のサーバーはトライアル・ライセンスに戻ります。そのため、Passport Advantage®から 2.0 のアクティベーション・キーを入手する必要があります。
各キットに適用可能なキーの名前を以下に示します。
- IBM Rational Team Concert Express Edition - Server License
Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_express_release.jar)
- IBM Rational Team Concert Express Edition - Developer Client
License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_express_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team Concert -
Contributor Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_all_contributor_unlocked.jar)
- IBM Rational Team Concert Standard
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_standard_release.jar )
- IBMRational Team Concert Developer
Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_standard_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team Concert Floating
Developer Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtc_standard_floating_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational Team Concert -
Floating Contributor Client License Activation Kit V2.0 Multiplatform
(rtc_standard_floating-developer_unlocked.jar)
- IBMRational Team Concert Enterprise
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_enterprise_release.jar )
プロジェクト予定表の設定
Rational Team Concert 1.x の場合、プロジェクトは複数の予定表 (以前の名前は「開発ライン」) を持つことができ、これらの予定表はすべて同等であると見なされていました。
Rational Team Concert 2.0 の場合、プロジェクトは引き続き複数の予定表を持つことができますが、「プロジェクト予定表」のマークを付けることができるのは、そのうちの 1 つです。
データベースを 2.0 にマイグレーションした場合、プロジェクトの 1 次予定表が分からないため、プロジェクトにプロジェクト予定表が設定されていない状態になります。
2.0 へのアップグレード後には、プロジェクトを手動で更新して、プロジェクト予定表を設定することができます。
ソース管理スナップショットの構成
データウェアハウスのソース管理 (SCM) スナップショットでは、ストリームに関するデータ (ストリームのサイズおよびストリーム内のアクティビティー (変更セット、およびファイル/フォルダーの変更) に関する情報など) が収集されます。
バージョン 1.0 の場合、このスナップショットでは、自動的にすべてのストリームに関する情報が収集されました。
これはコストのかかる操作になる可能性があるため、バージョン 2.0 では、SCM スナップショットに構成可能なオプションが追加され、どのストリームのデータを収集するかをユーザーが決定できるようになりました。
この変更が与える直接の影響は、これを構成しない限り、どのデータも収集されないということです。
SCM スナップショットを構成するには、以下のようにします。
- データ収集対象のストリームに対する書き込みアクセス権を持っている必要があります。
- Web UI の「レポート」ページに移動します。
- 左側のナビゲーション・パネルで、「SCM スナップショットの管理」を選択します。
ストリームのリストが表示されます。
- 1 つ以上のストリームのチェック・ボックスを選択して、「変更を保存します」を選択します。
以後のすべてのスナップショットで、選択したストリームのデータが収集されます。
BIRT レポートに対する互換性のない変更
BIRT Report Designer を使用して独自のレポート・テンプレートを作成していた場合、それらのレポートをバージョン 2.0 で使用しようとすると、1 つ以上の問題が発生する可能性があります。
以下の問題に注意する必要があります。
- Java クラスおよび JavaScript クラスの解決順序の変更。
java.lang パッケージをインポートするための importPackage() ステートメントを使用する JavaScript コードを BIRT レポートに書き込んでいた場合は、コード内で Java クラスを参照するために使用されたオブジェクトへの非修飾参照が、現在では JavaScript クラスを参照している可能性があります (結果として正常に機能しません)。
java.util.Date など、JavaScript と Java で同じ名前が付いているその他のクラスについて、同様の問題が発生する可能性があります。
解決方法は、Java クラスへの参照を完全修飾し、importPackage() ステートメントを除去することです。
- データ・セットの処理の変更。
従来は、単に要素 (ラベルなど) をデータ・セットにバインドするだけで、その要素のレンダリング時にデータ・セットがすべて処理されていました。
処理される順序に従ってデータ・セットにバインドされた (隠し) ラベルを使用することにより、データ・セットの処理に順序付けを行うことができたため、これは便利でした。
現在、そのようなバインディングを行うと、データ・セットの最初の行のみが処理されます。
以前のような動作をさせるには、ダイナミック・テキスト要素を使用して、強制的にデータ・セット全体の処理を行う何らかの JavaScript コードを呼び出してください。
Total.count() を選択するのが適切です。
- BIRT Report Designer のバグにより、データが失われる可能性があります。
これらの問題が発生するのは、BIRT 2.3.2 (つまり、RTC 2.0) Report Designer を使用して BIRT 2.2.2 (つまり、RTC 1.0) で作成した BIRT レポート設計ファイルを開いたときです。
以下の問題が確認されています。
- BIRT 2.3.2 で初めてデータ・セットを編集する際に、「パラメーター」ページの「デフォルト値」フィールドおよび「レポート・パラメーター」フィールドが失われることがあります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新規の値を入力してファイルを保存した後に問題が再発することはありません。
- BIRT 2.3.2 で初めてレポート設計ファイルを編集する際に、レポート・パラメーターのデフォルト値が失われることがあります。
これは、上で説明した問題の後でも発生する可能性があります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新規の値を入力してファイルを保存した後に問題が再発することはありません。
これらの問題に気付かなかった場合は、レポートによって収集されるデータが誤ったものになる可能性があるため、非常に重大な問題となる場合があります。
BIRT 2.3.2 Report Designer で最初にレポートを編集する際には、各データ・セットおよび各レポート・パラメーターを確認することをお勧めします。
これらの問題は、BIRT 2.3.2 のツールで作成した新規レポートの場合には発生しません。
上記の変更は、Rational Team Concert 2.0 のすぐに使用可能なすべてのレポートに対して行われます。ユーザー側のアクションは必要ありません。
しかし、すぐに使用可能なレポートを使用してプロジェクト・エリアに手動でレポート・テンプレートを作成していた場合に、適切な ID (用途に一致するもの) を指定していなかったときは、レポート・テンプレートをマイグレーションしたときにそれが更新されません。
つまり、内容が古くなり、機能しなくなります。
その場合は、すぐに使用可能な .rptdesign ファイルのうちの適切なものを使用して、影響のあったテンプレートに新規の内容をアップロードしてください。
データウェアハウスのワークアイテム・データのインポート
Rational Team Concert 2.0 では、データウェアハウスのワークアイテム・テーブルにいくつかのスキーマ変更が行われました。
結果として、1.0 から 2.0 にマイグレーションする際に、インポーターがウェアハウス内のワークアイテム・データを無視します。
その結果、最初に 2.0 のサーバーを始動する際に、ワークアイテム・レポートが正常に機能しない可能性があります。
回避策は、最初のワークアイテム・スナップショットが実行されるのを待つか、サーバーの始動後に手動でこれを実行するかのいずれかです。
マイグレーション後の最初の実行時に、ワークアイテム・スナップショットは、データウェアハウス内のすべてのヒストリカル・ワークアイテム情報を再構成します。
これは、マイグレーション後の最初のスナップショットの実行には、平均的な夜間の実行よりもはるかに長い時間がかかる可能性があることも意味しています。
新規レポートのディスカバー
Rational Team Concert 2.0 では、いくつかの新規レポートが追加されました。
これらのレポートは、製品に含まれている新規のプロセス・テンプレートには使用されていますが、マイグレーション時に既存のプロジェクト・エリアに自動的に追加されることはありません。
マイグレーション後にこれらの新規レポート・テンプレートをディスカバーし、既存のプロジェクト・エリアにデプロイする上で便利な新規アクションが追加されています。
新規レポート・テンプレートをデプロイするには、以下のようにします。
- リッチ・クライアントで「チーム成果物」ビューを開きます。
- プロジェクト・エリアを展開して、「レポート」を展開します。
- 「レポート・テンプレート」を右クリックして、「新規テンプレートのデプロイ」を選択します。
ダイアログは、使用可能ではあるが、まだプロジェクト・エリアにデプロイされていないレポート・テンプレートをディスカバーする際に便利です。
テンプレートを 1 つ以上選択すると、それらが作成されます。
作成後は、選択可能なメニュー・アクションを使用して、それらのテンプレートから新規レポートを作成できます。
カスタマイズ
ワークアイテム・タイプ、属性、ワークフロー、役割、およびイベント・ハンドラーに対して行った変更は、1.x から 2.0 にアップグレードする際に保存されます。
定義済みプロセス・テンプレート (スクラムなど) をカスタマイズした場合は、その定義済みテンプレートを (「プロセス・テンプレート」ビューで) 再デプロイするとカスタマイズ内容が上書きされることに注意してください。
定義済みのテンプレートを再デプロイする必要がある場合は、カスタマイズした定義済みテンプレートの名前および ID を最初に変更しておくと、上書きされなくなります。
Express Edition のインストールの概要
インストール・パッケージには、インストールを開始する際に必要なものがすべて含まれています。
デフォルト構成に含まれる項目は、以下のとおりです。
注:
構成を選択して、決定を記録するのに役立つ、オプションの
計画ワークシートはオンライン・ヘルプ内から入手可能です。
Express Edition のインストールの準備
サーバーをインストールする前に、特定の考慮事項が検討されているか確認してください。
Linux の場合の特別な指示
Jazz Team Server を Linux にインストールする場合は、以下の特別な指示を確認してください。
IBM
Installation Manager からの Express Edition のインストール
インストール・ファイルを取得したら、インストールを開始します。
このタスクについて
Jazz Team Server、Rational Team Concert クライアント、Build
System Toolkit、 ClearCase® Connector、ClearQuest® Connector、およびその他の incubator ファイルは、http://jazz.net からダウンロードできます。Rational Team Concert を購入するには、 http://www.ibm.com/software/awdtools/rtc/ にアクセスしてください。ここでは、インストール可能イメージをダウンロードしたり、DVD を注文したりすることができます。
- 次のインストール・パッケージのいずれかをダウンロードします。
IBM Installation Manager
を使用して Rational Team Concert Express Edition をインストールする方法は、次の 2 とおりあります。
- ランチパッド・プログラムを開始します。
Installation Manager が実行されていない場合は、開始してください。
注:
ランチパッド・プログラムを実行するには、管理者特権が必要です。
- Installation Manager Web インストールを使用している場合は、実行可能ファイルを実行します。ファイルがディレクトリーに抽出され、ランチパッド・プログラムが表示されます。
- フル DVD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
-
ランチパッド・プログラムが開始すると、インストールする項目のリストが表示されます。
使用したい各パッケージを、リストされている順序でインストールします。
- Jazz Team Server
をインストールします。
IBM Installation Manager を使用する場合は、インストール・プロセス時に「ロケーション」ページでインストール・ディレクトリーをメモしてください。
ディレクトリーは、JazzInstallDir のようになります。
注:
既存のアプリケーション・サーバーを使用する予定の場合は、組み込みの
Apache Tomcat サーバーの代わりに、Apache Tomcat パッケージのチェック・ボックスをクリアします。そうすることで、既存のアプリケーション・サーバーで使用するために必要なファイルのみがインストールされます。
Installation Manager は、これらのファイルをインストールする場所を選択するようにプロンプトを出します。
- オプション: DB2 Workgroup
Server をインストールします。
注:
Derby データベースはデフォルト構成に含まれており、インストールは必要ありませんが、このデータベースでは 10 人を超えるユーザーはサポートできません。10 人を超えるユーザーをサポートする必要があるが、既存の DB2 または Oracle データベースに対するアクセス権限がないという場合には、バンドルされている DB2 Workgroup Server Edition をインストールしてください。
DB2 Workgroup Server をインストールする場合は、ユーザー ID、パスワード、およびポート番号を記録します。
この情報は後で必要になります。インストール時にデフォルト設定を受け入れると、Jazz Team Server 構成が単純化されます。
- Rational Team Concert クライアントをインストールします。
- オプション: Build
System Toolkit
をインストールします。
データベースのセットアップ
データベースをインストールしたら、構成作業を行ってください。
ファースト・パス:
含まれる Derby データベースを使用している場合は、追加セットアップは必要ありません。
サーバーの始動に進んでください。
データベースをセットアップする手順の概要は次のとおりです。
- データベースを作成します。
- プロパティー・ファイルを構成します。
- データベース表を作成します。
サポートされているいずれかの DB2 エディションを使用している場合は、DB2 データベースのセットアップに進んでください。
Oracle を使用している場合は、Oracle データベースのセットアップに進んでください。
SQL Server を使用している場合は、SQL Server データベースのセットアップに進んでください。
DB2 データベースのセットアップ
Jazz Team Serverと連動するように、サポートされる DB2 または組み込まれた DB2 Workgroup
Server データベースをセットアップします。
始める前に
この手順では、次の前提条件が満たされているものとします。支援が必要であれば、DB2 の資料を参照するか、DB2 データベース管理者 (DBA) に問い合わせてください。
このタスクについて
DB2 データベースをセットアップするには、次のようにします。
- DB2 コマンド・ウィンドウでデータベースを作成します。 サンプルのコマンドでは、JAZZ という名前の新規データベースを作成します。
これらのコマンドは、DB2 コマンド・ウィンドウで実行されます。
このコマンド・ウィンドウは、「DB2 コマンド行ツール」メニュー下の「開始」メニューから開くことができます。
注:
ユニコード・コンテンツを確実に正しく処理するには、データベース文字セットを UTF-8 エンコードにする必要があります。AUDITABLE_LINKS 表は、Windows のデフォルトのページ・サイズである 4K に収まらないため、ページ・サイズは少なくとも 8K に設定してください。
ヒント:
データベースが稼働していない場合は、コマンド db2start で DB2 が始動します。
- ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.properties を見つけて、teamserver.derby.properties に名前変更します。
- ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.db2.properties を見つけて、teamserver.properties に名前変更します。
- ファイル teamserver.properties でデータベースおよび接続の詳細を指定します。
デフォルトの接続指定では、ポート 50000 上の localhost で実行される DB2 データベースに接続します。
Windows では、このデータベースは JAZZ という名前であり、
ユーザー名とパスワードはいずれも db2admin です。
データベースをセットアップする際にデフォルト値を使用した場合、
teamserver.properties ファイルはすでに正しく構成されている可能性があります。
構成されていなければ、ご使用の構成に合わせてこの情報を変更してください。
- テキスト・エディターでファイル teamserver.properties
を開きます。
- 次の行を見つけます。
com.ibm.team.repository.db.vendor = DB2
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//localhost:50000/JAZZ:user=db2admin;password={password};
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=db2admin
- ご使用の DB2 サーバーおよびデータベースに合わせて、com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の値を編集します。
ヒント:
DB2 コマンド・ウィンドウで、
コマンド db2 get dbm cfg を実行して、
SVCENAME がある行を検出します。この行は、DB2 ポート名またはポート番号を示しています。
このコマンドが数値を返した場合は、その数値をポート番号として (上記の例の 50000 に代えて) 使用します。
コマンドが非数値の名前を返した場合は、この名前に割り当てられたポート番号を判別し、そのポート番号を使用します。
Linux では、ファイル /etc/services に、ポート名とポート番号のマッピングが収められています。
Windows では、ファイル C:¥windows¥system32¥drivers¥etc¥services にこのマッピングが収められています。
詳しくは、データベース管理者に問い合わせるか、データベースの資料を参照してください。
- ご使用の DB2 ユーザー名に合わせて、com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の値を編集します。
注:
DB2 ユーザーが、表や表スペースを作成し、データベース構成を変更するための権限を持っている必要があります。
DB2 ユーザーは、オペレーティング・システムにより作成されます。
- プロパティー
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password にユーザー・パスワードを指定します。
注:
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location プロパティー
の password={password} テキストは変更しないでください。
- 必要な場合は、プロパティー com.ibm.team.repository.db.db2.content.tablespace.location
を、メインの表スペースを作成可能である Jazz Team Server
上のパスに変更してください。
注:
この値をデフォルトの
content_tablespace から変更しない場合、データベース・ストレージ・ロケーションに表スペースが作成されます。
Windows で、新規のパスを指定する場合は、二重の円記号を使用して指定する必要があります。例えば、
com.ibm.team.repository.db.db2.content.tablespace.location=c:¥¥db2¥¥jazz¥¥content_tablespace のように指定します。
タスクの結果
これでデータベースのセットアップが完了しました。
次はDB2 および Oracle 上での Jazz Team Server データベース表の作成に進んでください。
Oracle データベースのセットアップ
Jazz Team Server
と連動するように、Oracle データベースをセットアップします。
始める前に
ここでは、次の前提条件が満たされているものとします。支援が必要であれば、
Oracle の資料を参照するか、Oracle データベース管理者 (DBA) に問い合わせてください。
Oracle 上で Jazz Team Server
を実行する場合、パフォーマンスを向上させるため Oracle 表スペースを作成します。その表スペースに
リンクされたユーザーを作成する必要があります。
要確認:
これらのステップは、いずれも、データベース・ビルダーがリポジトリー・ツールを使用して実行するものではありません。
このタスクについて
Oracle データベースをセットアップするには、次のようにします。
-
表スペースを作成します。 表スペースのロケーションは、マシンおよびディスク・ドライブに適合する場所でなければなりません。
注:
表スペースには、以下のプロパティーをいずれも指定できます。
- oracle_tbs 以外の名前
- 別のディレクトリー内の場所
- 1GB を超えるサイズ。大規模なインストールの場合、より多くのスペースを割り振る必要があります。
以下の例は、Windows
マシンで実行される CREATE ステートメントを示しています。
CREATE BIGFILE TABLESPACE oracle_tbs DATAFILE 'D:¥oracle_tbs¥oracle_tbs.dbf' SIZE 1G AUTOEXTEND ON EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE
重要:
ディレクトリー・パス (この例では D:¥oracle_tbs)
は既存でなければなりません。特別な表スペースを、別途作成する必要はありません。Oracle のデフォルトの USERS 表スペースを使用できますが、管理対象のディスクにスペースが事前に割り振られていると、Oracle のパフォーマンスが向上します。
- Oracle ユーザーを作成します。
表スペースの作成後、Jazz で Oracle データベースを使用するためには、
特別な Oracle ユーザーを作成する必要があります。
この例では、ユーザーの名前は jazzDBuser、
パスワード (Oracle 用語で IDENTIFIED BY) は jazzDBpswd であり、
『1』で作成した表スペースに存在します。
CREATE USER jazzDBuser IDENTIFIED BY jazzDBpswd DEFAULT TABLESPACE oracle_tbs
ユーザーの作成後、そのユーザーに、Jazz データベースを初期化するために必要なアクセス権を付与する必要があります。適切なアクセス権を付与するには、次の SQL コマンドを使用します。
GRANT CREATE SESSION TO jazzDBuser;
GRANT CREATE TABLE, ALTER ANY TABLE, DROP ANY TABLE, CREATE ANY INDEX, ALTER ANY INDEX, DROP ANY INDEX TO jazzDBuser;
GRANT INSERT ANY TABLE, UPDATE ANY TABLE, DELETE ANY TABLE TO jazzDBuser;
GRANT CREATE PROCEDURE TO jazzDBuser;
GRANT CREATE VIEW TO jazzDBuser;
- ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.properties を見つけて、teamserver.OtherDBProvider.properties に名前変更します。
- ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.oracle.properties を見つけて、teamserver.properties に名前変更します。
ヒント:
元の
teamserver.properties ファイ
ルの名前を変更することで、ファイルを以前の作業バ
ージョンに戻すことができます。 デフォルトでは、DB プロバイダーは derby です。
- サーバーを構成します。
- 別のユーザー名、パスワード、またはデータベース名を使用した場合、Oracle サーバーを Jazz Team Server以外のマシンにインストールした場合、またはデフォルト以外のポートを使用している場合は、サーバー構成ファイルを編集します。
JazzInstallDir/server/conf/jazz ディレ
クトリー内のファイル
teamserver.properties を開き
、以下に示された情報を、実際のセットアップ内容に合わせて変更します。
com.ibm.team.repository.db.vendor = ORACLE
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@localhost:1521/ORCL
Oracle データベースを使用するように、jazzDBuser を Jazz 用に作成されたユーザーに変更します。
ローカル・ホストを使用している場合、この行の最初の部分から # を除去して行をアンコメントし、次のロケーションの行をコメント化します。
ローカル・ホストの接続ストリングの前に // を含めてはなりません。1521 を、Oracle サーバー・マシンの TCIP ポートに変更します。
ORCL を Oracle データベース名に変更します。
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@//oracleserver.example.com:1521/ORCL
ローカル・ホスト以外の接続を使用している場合、この行の最初の部分から # を除去して行をアンコメントし、前のロケーションの行をコメント化します。
ローカル・ホスト以外の接続ストリングの前には、// を含める必要があります。
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=jazzDBpswd
Oracle データベースを使用するように、jazzDBpswd を Jazz 用に作成されたユーザーのパスワードに変更します。
重要:
プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の {password} テキストは変更しないでください。
ユーザー・パスワードは、プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.password で指定する必要があります。
Oracle Express を使用している場合は、TCIP ポートに 1521、Oracle データベース名に XE を使用します。
com.ibm.team.repository.db.vendor = ORACLE
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@localhost:1521/XE
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=jazzDBpswd
-
サーバー・スクリプトと同じディレクトリー (JazzInstallDir/server) に、oracle という名前のディレクトリーを作成します。
- ojdbc14.jar という名前の Oracle JDBC ドライバー JAR ファイルを見つけます。
この場所は、Oracle 製品およびオペレーティング・システムによって異なることがあります。
このファイルを、oracle という名前のディレクトリーにコピーします。
注:
WebSphere Application Server を使用する場合、「ORACLE_JDBC」という名前のプロパティーを構成してから、そのプロパティーを、Oracle
JDBC ドライバーの (URL ではなく) 絶対ファイル・パスに設定します。
この操作については、WebSphere Application Server のセットアップ手順で説明されています。
後にそれらの手順で使用するため、このファイル・パスをメモしておいてください。
タスクの結果
これでデータベースのセットアップが完了しました。
次は、DB2 および Oracle 上での Jazz Team Server データベース表の作成に進んでください。
SQL Server データベースのセットアップ
Jazz Team Server
と連動するように SQL Server データベースをセッ
トアップします。
この手順では、次の前提条件が満たされているものとします。
- SQL Server をインストール済みである
- SQL Server サービスが始動済みである
- SQL Server JDBC ドライバーをインストール済みである。詳しくは、http://msdn2.microsoft.com/en-us/data/aa937724.aspxを参照してください。
- SQL Server に対して TCP プロトコルが有効
になっている
- DB 表を作成するユーザーは、以下の権限の 1 つを持っている必要があります。
- sysadmin 固定サーバー・ロールのメンバーシップ、またはデータベースの所有権 (dbo)
要確認:
SQL Server データベースに関して JazzInstallDir/server/teamserver.properties ファイルで定義されているデフォルトのログイン名は jazzDBuser で、デフォルトのパスワードは jazzDBpswd です。これらの
値は、以下のデータベースの作成ステップで使用します。 これらの値を、ご使用
のデータベースの
ユーザー名およびパスワードで置き換えることができます。
データベースのセットアップ
このセクションでは、SQL Server
のインストールで用意されているコマンド行ツール
sqlcmd を使用して、SQL Server データベースをセットアップする方法を説明します。 SQL Server Studio
Management (Express
バージョンでも SQL Server Studio Management
Express として利用可能) などのビジュアル・ツール
を使用することもできます。 詳しくは、SQL Server 資料を参照
するか、また
は SQL Server のデータベース管理者 (DBA) に問い
合わせてください。
コマンド・ツール
sqlcmd を使用して SQL Server データベースをセットアップするには、以下の手順を実行します。
- Jazz Team Server
データベースを作成します。
コマンド行ツールから、以下のように入力します。
CREATE DATABASE jazz
検索
- ユーザーとパスワードを作成して、
Jazz Team Server
データベースの所有権を変更します。 コマンド行ツールから、以下のように入力します。
CREATE LOGIN jazzDBuser
WITH PASSWORD = 'jazzDBpswd';
USE jazz;
exec sp_changedbowner 'jazzDBuser'
検索
- Jazz Team Server
データベースの照合を変更します。
コマンド行ツールから、以下のように入力します。
ALTER DATABASE jazz COLLATE SQL_Latin1_General_CP437_CS_AS
検索
サーバーの構成
要確認:
デフォルトでは、JazzInstallDir/server/conf/jazz ディレクトリー内の teamserver.properties ファイルは、SQL Server データベースに接続するようにセットアップされていません。
すべてのデフォルトの設定および
SQL Server 固有の設定は、同
じディレクトリー内の
teamserver.sqlserver.properties
ファイルにあります。
サーバーを構成するには、以
下の手順を実行します。
- 以下のファイルの名前を変更します。
- JazzInstallDir/server/conf/jazz/teamserver.properties ファイルを teamserver.OtherDBProvider.properties に名前変更します。
- teamserver.sqlserver.properties
ファイルの名前を
teamserver.properties に変更
します。
ヒント:
元の
teamserver.properties ファイ
ルの名前を変更することで、ファイルを以前の作業バ
ージョンに戻すことができます。 デフォルトでは、
DB プロバイダーは
derby です。
- 別のユーザー名、パスワード、またはデータベ
ース名を使用した場合、SQL Server を
Jazz Team Server
以外のマシンにインストールした場合、またはデフォ
ルト以外のポートを使用している場合は、サーバー構
成ファイルを編集します。
JazzInstallDir/server/conf/jazz ディレ
クトリー内のファイル
teamserver.properties を開き
、以下に示された情報を、実際のセットアップ内容に合わせて変更します。
com.ibm.team.repository.db.vendor = SQLSERVER
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//SQL SERVER MACHINE IP:SQL SERVER TCIP PORT;databaseName=JAZZ DATABASE NAME;user=JAZZ USERNAME;password={password}
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=JAZZ LOGIN PASSWORD
重要:
プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の password={password}
テキストは、変更しないでください。 ユーザー・パスワードは、プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.password で指定する必要があります。
JDBC の JAR ファイルのロケーションを指定するには、次のようにします。
- サーバー・スクリプトと同じディレクトリー (JazzInstallDir/server) に、sqlserver という名前のディレクトリーを作成します。
- sqljdbc.jar という、SQL Server JDBC ドライバーの JAR ファイルを見つけ
ます。
前提条件のセクションで説明したように、どこにドライバーをインストールしたかによってロケーションは異なる場合があります。このファイルを、新しく作成した sqlserver ディレクトリーにコピーします。
- 以下の操作を実行して、JDBC の JDBC JAR ファイルのロケーションを指定します。
これで、データベースのセットアップが完了しまし
た。 次に、
Jazz Team Server
データベース表を作成します。 詳しくは、DB2 および Oracle 上での Jazz Team Server データベース表の作成を参照してください。
トラブルシューティング
repotools コマンドが正常に実行できない場合、
JazzInstallDir/server ディレ
クトリーにある
repotools_createTables.log
というログ・ファイルを確認してください。
以下につい
ても確認してください。
- SQL Server は、TCP/IP プロトコルを使用して
接続できるように構成されている。
必要な場合は、SQL
サービスを再始動します。
- SQL Server マシンのホスト名およびポートが teamserver.properties ファイルに正しく反映されている。
- ログイン名、パスワード、およびデータベース名が teamserver.properties ファイルに適切に反映されている。
- ファイアウォールによって、SQL Server へのアクセスが阻止されない。teamserver.properties ファイルのホスト名およびポートを使用してマシンに telnet するには、telnet コマンドを使用します。
- 作成されたユーザーが、
Jazz Team Server
データベース内での適切なアクセス権を持っている。
注:
さまざまなデータベース・プラットフォームで使用できるように、Jazz Team Server のデータベース・コードは汎用性があり、標準的なものになるように設計されています。ただし、構文、最適化の戦略、およびロッキングのセマンティックは、エンタープライズ・データベースの各ベンダーで異なります。サーバーに対しては、SQL Server 上で、自動テスト
、通常のワークロードのシミュレーション、およびストレス・テストを組み合わせ
たテストを実行しています。 通常のワークロードのシミュレーション
でのパフォーマンスは、許容できる範囲でした。 並行性の自動テストでは、データベースのデッドロックが発生した場合もありましたが、別のサーバー・ハードウェアではこの現象は常に再現されたわけではありませんでした。
サーバーは、同時に発生する多数の要求を処理
するように
設計されています。 例外として、リポジトリー・データベースでデッドロックが発生する場合があります。これは、要求に関連するトランザクションにおいて、類似オブジェクトや同等のオブジェクトが同時に更新されるためです。これらは、めったに発生しませんが、通常のイベントです。
これに対して防御できるようシステムが設計されており、データ保全性は維持されます。データの損失は発生しません。デッドロックは、ビルド・エンジンの
実行などのタスクによってログに記録されること
があります。 通常は、状態が検出され、タスクが再試行さ
れます。 デッドロックによってビルドが失敗することが
あります。 デッドロックを解決するために、ワークアイテムやソー
ス・コードでの作業などのユーザー・アクションが中断されることが、非常にまれにあります。 この場合、ユーザー・アクシ
ョンは失敗し、デッドロックについての詳細とともに
、エラーがユーザーに表示されます。
このとき、ユーザーはアクションを再試行することができます。
発生したすべてのデッドロックは、サーバーでロ
グに記録されます。ログには、デッドロックの発生
時に起こったことについての情報が記載されています。 ログ・エントリーのテキストは、com.ibm.team.repository.common.RetryableDatabaseException:
Serialization failure のようになります。
システムでデッドロックが発生した場合は、https://servername:9443/jazz/service/com.ibm.team.repository.common.internal.IFeedService?category=SystemLog にあるエラー・ログを参照してください。
頻繁にデッドロックの例外が発生する場合は、製品サポートに連絡するか、または jazz.net のフォーラムにアクセスして、最新情報や更新情報、または問題の軽減手法を確認してください。
DB2 および Oracle 上での Jazz Team Server データベース表の作成
リポジトリー・ツールを使用してデータベース表を作成します。
このタスクについて
データベース表を作成するには、次のようにします。
- コマンド repotools -createTables を実行して、
Jazz リポジトリーのデータベース表を作成します。
repotools ファイルは、JazzInstallDir/server にあります。
このコマンドでは、接続およびサイズの設定に、teamserver.properties
の構成プロパティーを使用します。デフォルトでは、このコマンドは現行ディレクトリー内を検索します。
パラメーター teamserver.properties を使用すると、別のプロパティー・ファイルを参照できます。
このコマンドにより、
Jazz Team Server
リポジトリー用に、表スペースや、必要なすべての表および索引が作成されます。
- データベース表の作成後、すべての変更を有効にするため、データベースを停止してから再始動する必要があります。
ヒント:
DB2 のみ。
DB2 を停止および開始するコマンドの例として、db2stop と db2start があります。
これらのコマンドは、DB2
コマンド・ウィンドウで実行されます。このコマンド・ウィンドウは、
「DB2
コマンド行ツール」カスケード・メニュー下のアプリケーション開始メニューから開くことができます。
タスクの結果
これでデータベースのセットアップが完了しました。
次は、サーバーの始動に進んでください。
サーバーの始動
このトピックでは、サーバー始動スクリプトを実行する場合のさまざまなオプションについて説明します。
このタスクについて
組み込みの Apache Tomcat アプリケーション・サーバーを使用する予定の場合は、Jazz Team Server を始動する準備はすでにできています。
WebSphere Application Server を使用する予定の場合は、WebSphere Application Server のセットアップでの説明に従ってご使用のサーバー環境をセットアップします。
Apache Tomcat サーバーの始動
Apache Tomcat サーバーを始動する準備ができました。
Apache Tomcat は、ディレクトリー JazzInstallDir/server/tomcat にインストールされています。
Web アプリケーション (jazz.war) は、Apache Tomcat ディレクトリー webapps にインストールされています。コマンド・ウィンドウで、現行ディレクトリーを JazzInstallDir/server に設定します。 サーバー始動スクリプトとサーバー・シャットダウン・スクリプトはこのディレクトリーにあります。
- 始動スクリプトと停止スクリプトを他のディレクトリーから実行するには、絶対パスを使用するように JazzInstallDir/server/conf/jazz/provision_profiles 内の profiles.ini ファイルを変更する必要があります。
- Apache Tomcat は、ポート 9080 と 9443 を使用するようにファイル JazzInstallDir/server/tomcat/conf/server.xml で構成されています。
必要に応じて、ご使用のシステムに合うように適切に変更してください。また、必要に応じて、Jazz サーバーのリポジトリー HTTP ポートの構成設定を Jazz 管理 Web UI の「拡張プロパティー」構成ページで更新してください。
- ディレクトリー JazzInstallDir/server/logs には、サーバー・ログ・ファイルが格納されています。
サーバーの始動時に問題が発生した場合は、ログ・ファイルを確認してください。
- JazzInstallDir/server/tomcat/conf/server.xml ファイルには、IBM JRE 専用のアルゴリズムを指定する SSL 設定が含まれています。
Sun JRE を使用してサーバーを実行するには、server.xml ファイルで Connector port="9443" の設定を変更して、"SSL" ではなく、sslProtocol="TLS" になるようにしてください。
アルゴリズム・パラメーターの除去も行ってください。
Windows でのサーバーの始動
Windows でサーバーを始動するには、スタートアップ・ファイルを実行します。
このタスクについて
- サーバーを始動するには、
JazzInstallDir/server ディレ
クトリーから以下のコマンドを実行します。
server.startup.bat
注:
別の Apache Tomcat コンソール・ウィンドウが開きます。このウィンドウは閉じないでください。閉じると、サーバーの動作が停止します。また、Apache Tomcat ネイティブ・ライブラリーに関するメッセージを含め、いくつかの通知メッセージが起動します。これらの通知メッセージは、Jazz Team Server の機能には影響しません。
- サーバーを停止するには、
JazzInstallDir/server ディレ
クトリーから以下のコマンドを実行します。
server.shutdown.bat
次のタスク
注:
上の例では、始動スクリプトと停止スクリプトはディレクトリー JazzInstallDir/server から直接実行されます。 IBM Installation Manager を使用して Jazz Team Server をインストールした場合は、Jazz Team Server Windows の「スタート」メニューからもコマンドを実行できます。
サーバーが始動したら、セットアップ・ウィザードの実行に進んでください。
Linux でのサーバーの始動
Linux でサーバーを始動するためスタートアップ・ファイルを実行します。
このタスクについて
- サーバーを始動するには、
JazzInstallDir/server ディ
レクトリーから root ユーザーと
して以下のコマンドを実行します。
./server.startup
ユーザー ID が管理者権限を持っている場合は、次のコマンドを実行します。
sudo ./server.startup
別の Apache Tomcat コンソール・ウィンドウは表示されません。サーバーの始動の進行状況は、JazzInstallDir/server/logs/jazz.log にあるログ・ファイルを表示することで確認できます。
- サーバーを停止するには、
JazzInstallDir/server ディレ
クトリーから root ユーザーとして以下のコ
マン
ドを実行します。
./server.shutdown
ユーザー ID が管理者権限を持っている場合は、次のコマンドを実行します。
sudo ./server.shutdown
次のタスク
注:
この例では、始動スクリプトと停止スクリプトはディレクトリー JazzInstallDir/server から直接実行されます。 IBM Installation Manager を使用して Jazz Team Server をインストールした場合は、Jazz Team Server アプリケーションの「開始」メニューからもコマンドを実行できます。
サーバーが始動したら、セットアップ・ウィザードの実行に進んでください。
WebSphere Application Server のセットアップ
このトピックでは、WebSphere Application
Server と連動するように Jazz Team Server をセットアップする方法について説明します。
このセットアップでは、Websphere Application Server と同じマシンに Jazz Team Server をインストールしていることを前提とします。
始める前に
これらのステップを実行する前に、以下の作業が完了している必要があります。
ヒント:
IBM Installation Manager を使用する場合は、Jazz Team Server ファイルを Web アプリケーション・ディレクトリーにインストールできます。インストール・プロセス中に、組み込みの Apache Tomcat アプリケーション・サーバーをインストールすることはできません。これによって、Installation Manager は、Web アプリケーション・ディレクトリーを入力するよう要求し、WebSphere に必要なファイルのみをインストールします。 デフォルト・ディレクトリーは、Windows では C:¥Program Files¥IBM¥JazzTeamServer で、Linux では /opt/IBM/JazzTeamServer です。
インストール・ディレクトリーは、この手順では JazzInstallDir と呼ばれます。IBM Installation Manager を使用してファイルを WebSphere Application Server Web アプリケーション・ディレクトリーにインストールする場合は、上述したようにファイルを手動で移動する必要はありません。
このタスクについて
注:
この資料では、複雑なトピックである WebSphere 認証または SSL の構成については説明しません。WebSphere のさまざまな認証と暗号化オプションの詳細については、WebSphere インフォメーション・センターで説明されています。詳細については、
WebSphere インフォメーション・センターにアクセスして、
アプリケーションとその環境の保護を検索してください。Jazz Web UI では、許可を実行してアプリケーションを個別設定するためには、認証が構成されている必要があります。
- teamserver.properties ファイル内のデータベースの場所を確認して更新します。
com.ibm.team.repository.db.vendor = DB2
com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//localhost:50000/JAZZ:user=db2admin;password={password};
com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=db2admin
注:
これは DB2 のサンプル構成です。
teamserver.properties は、データベース・ベンダーに応じて更新してください (Oracle/MS-SQL)。
- WebSphere Application Server レベルを確認または更新します。
Jazz Team Server には、IBM Java SDK 1.5 SR5 以降の累積フィックスが適用された WebSphere Application Server バージョン 6.1、または少なくとも 7.0.0.3 がインストールされた WebSphere Application Server バージョン 7.0 が必要です。
IBM Java SDK 1.5 SR6 SDK の更新は、http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg24017492 から入手可能です。 WebSphere 6.1 と GA IBM Java SDK を使用して、Jazz
は、いくつかの操作後に「プロキシー・エラー」の報告を開始します。
IBM Rational Team Concert 2.0 が正常に稼働するために必要な IBM Java SDK 1.5 SR9 または IBM Java SDK 1.6 SR4 に対するフィックスに対応した WebSphere Application Server の暫定修正を入手する必要があります。
そうしないと、サーバーの一部のサービスが正常に開始されない可能性があります。
暫定修正は、それらに対応する WebSphere Application Server の APAR の中で入手可能です。
IBM Java SDK 1.5/WebSphere Application Server 6.1 の場合、APAR は PK85942 です。ファイルは、ftp://ftp.software.ibm.com/software/websphere/appserv/support/fixes/PK85942/からダウンロードできます。
JRE の暫定修正をインストールする前に、少なくとも WebSphere Application Server 6.1 フィックスパック 19 をインストールしてください。
IBM Java SDK 1.6/WebSphere Application Server 7.0 の場合、APAR は PK 86771 です。ファイルは、ftp://ftp.software.ibm.com/software/websphere/appserv/support/fixes/PK86771/からダウンロードできます。
- JVM 引数を更新します。
Jazz Team Server では、実行される Java 仮想マシンで固有の設定を行う必要があります。
まず、いくつかの構成ファイルがある場所を認識させる必要があります。
これは、システム・プロパティー JAZZ_HOME を設定することで行います。
このプロパティーには単なるパスではなく、URL を使用します。したがって、値は file:// スタイルの URL として指定する必要があります。
Jazz JVM で必要な 2 番目のプロパティーでは、-Xmx 設定を使用してデフォルトの最大メモリー割り振りを超えるメモリーを提供します。これは、サーバーでサポートされるチームのサイズ、およびJazz Team Server が実行されているサーバーのメモリー容量に基づいて設定する必要があります。標準の中規模チームでは、値 -Xmx1000M を使用して、Jazz Team Server プロセスに 1000 MB のヒープ・メモリーを提供できます。
Oracle データベースまたは SQL Server データベースに接続する場合は、「ORACLE_JDBC」または「SQLSERVER_JDBC」という名前のプロパティーを追加する必要があります。
プロパティーを、該当する JDBC ドライバーの絶対ファイル・パス (URL ではありません) に設定します。
サーバーの動作を制御するために設定する必要があるその他のシステム・プロパティーがいくつかあります。そのようなプロパティーは以下に記載されています。以下に、WebSphere 管理コンソールにおけるこれらの JVM プロパティーの固有の詳細を示します。JazzInstallDir はご使用の Jazz Team Server インストール・ディレクトリーに置き換えてください。
- 「サーバー」 -> 「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
- 「server1」をクリックします。
- 「Java およびプロセス管理 (Java and Process Management)」 -> 「プロセス管理 (Process Definition)」をクリックします。
- 「Java 仮想マシン (Java Virtual Machine)」をクリックします。
- 値 100 を「初期ヒープ」に追加します。
- 値 1000 を「最大ヒープ・サイズ (Maximum Heap Size)」に追加します。
- 「適用」をクリックします。
- 「ロギングおよびトレース」をクリックします。 「ログ詳細レベルの変更」をクリックします。 Jazz Team Server は、Birt レポート・エンジンを使用します。BIRT 通知項目が WebSphere ログ・ファイルに書き込まれるないようにするために、org.eclipse.birt.* パッケージに対して、ロギング・レベルを 「重大」に設定します。
「適用」をクリックします。
- 「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
- 次のプロパティーを追加します。 「新規」をクリックして、次のように「名前」と「値」に入力してから、「OK」をクリックします。
- 名前: java.awt.headless 値: true
- 名前: org.eclipse.emf.ecore.plugin.EcorePlugin.doNotLoadResourcesPlugin 値:
true
- 名前: JAZZ_HOME 値: file:///JazzInstallDir/server/conf
- 「保存」をクリックして、マスター構成に直接保存します。
- Websphere を再始動して、Jazz アプリケーションをインストールします。
次のコマンド行の例では、WASInstallDir は、WebSphere Application Server がインストールされているサーバー上の場所を表しています。
- Windows では、WebSphere インストール・ディレクトリーのデフォルト値は以下のとおりです。
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer
サーバーは、Windows では次のコマンドを使用して再始動できます。
cd WASInstallDir¥bin
stopServer.bat server1 [for a secure server, include: -username {LDAP_User} -password {LDAP_Password}]
startServer.bat server1
- Linux
では、WebSphere インストール・ディレクトリーのデフォルト値は以下のとおりです。
/opt/IBM/WebSphere/AppServer
サーバーは、Linux では次のコマンドを使用して再始動できます。
cd WASInstallDir/bin
./stopServer.sh server1 [for a secure server, include: -username {LDAP_User} -password {LDAP_Password}]
./startServer.sh server1
- WebSphere Application Server の管理コンソールを開きます。
- 「アプリケーション (Applications)」 -> 「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」をクリックします。
- 「新規アプリケーションへのパス (Path to new Application)」の下にある「ローカル・ファイル・システム (Local file system)」をクリックします。
- 「絶対パス (Full path)」に次のように入力します。
JazzInstallDir/server/jazz.war
- 「コンテキスト・ルート (Context Root)」を /jazz に設定します。
- 「次へ」をクリックして、「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」の残りのステップを続行します。
- 「終了」をクリックします。
- 「保存」をクリックして、マスター構成に直接保存します。
- 「アプリケーション (Applications)」 -> 「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
- jazz_war の横にあるボックスを選択して、「開始」をクリックします。
アプリケーションが正常に開始されたことを示す緑の矢印が表示されます。
次のタスク
サーバーが始動したら、セットアップ・ウィザードの実行に進んでください。
このトピックに関して詳しくは、以下のリンクを参照してください。
https://jazz.net/learn/LearnItem.jsp?href=content/tech-notes/jazz-team-server-1_0-was-setup/index.html
https://jazz.net/wiki/bin/view/Main/WASSetupFAQ
セットアップ・ウィザードの実行
セットアップ・ウィザードを実行すると、サーバーが正しく機能していることが検証され、サーバーの構成ステップが示されます。
このタスクについて
Jazz Team Server がデータベースに接続していることを確認するには、サーバー・ログまたはコンソール出力を調べます。接続とデータベース情報は最初にアクセスしたときにエコー出力されます。
サーバーのログ・ファイル用には、ディレクトリー JazzInstallDir/server/logs が使用されます。
この手順では、ホスト名 localhost とデフォルト・ポート 9443 を使用してサーバーを使用できることが前提となっています。必要に応じて、localhost をご使用のサーバーのホスト名に置き換えて、ポート 9443 を置き換えてください。
セットアップ・ウィザードを開始して、ご使用のサーバーを構成します。URL https://localhost:9443/jazz/setup を使用してください。
デフォルトのユーザー名とパスワードでは大/小文字が区別されます。
- ユーザー名は ADMIN です。
- パスワードは ADMIN です。
LDAP ディレクトリー Web コンテナーを構成した場合は、LDAP ディレクトリーで定義されている JazzAdmin ユーザーでログインします。
セットアップ・パスを選択します。セットアップ・ウィザードには 2 つのメインパスがあります。
初期セットアップが完了したら、URL https://localhost:9443/jazz/admin を使用して、Jazz Team Server 管理 Web ユーザー・インターフェースから追加のオプションを構成できます。
次のタスク
サーバー・セットアップ・ウィザードがロードされない場合は、以下の項目を確認してください。
インストールの完了
サーバーのインストールが完了したら、次に進む前に、いくつかの構成オプションについて検討する必要があります。
このタスクについて
インストール後に実行する追加アクションがいくつかあります。
- 一部のファイルにはパスワードが含まれています。これらは、そのアカウントのパスワードを知ることが許可されているユーザーだけが読み取り可能になるように、保護する必要があるファイルです。
- Rational Team Concert クライアントまたは Web ブラウザーでサーバーに接続するときに、セキュリティー証明書に関する警告が表示されることがあります。
このような警告を使用不可にするには、『セキュリティー証明書設定の構成』を参照してください。
- デフォルト以外のポートを使用するようにアプリケーション・サーバーを構成している場合、Jazz 構成でもそれらのポートを構成する必要があります。
これらのポート番号は、E メール通知内のフィード・リンクや項目リンクなどの
URL を構成するのに使用されます。
デフォルトを更新するには、「管理 Web UI」の拡張プロパティー構成ページを使用して、次のプロパティーを変更します。
- com.ibm.team.repository.servlet.internal.ServletConfigurationService
- リポジトリー HTTP ポート
- リポジトリー HTTPS ポート
- com.ibm.team.repository.service.internal.webuiInitializer.ConfigPropertyInitializer
- URL HTTP ポート
- URL HTTPS ポート
- これで、Rational Team Concert クライアントまたは Web ブラウザーでサーバーに接続する準備ができました。
IBM Installation Manager の
使用によるクライアントのインストール
クライアントは、IBM Installation
Manager を使用して、ダウンロード可能なファイルとして配布されます。
このタスクについて
注:
クライアントを既存の Eclipse ワークベンチにインストールするには、IBM Installation Manager を使用します。
IBM Installation Manager のインストールでは、拡張するワークベンチを指定するようにプロンプトが出され、将来のワークベンチの更新、ロールバック、および変更の管理が自動的に行われます。
注:
Security-Enhanced Linux (SELinux) が使用可能な場合は、Rational Team Concert をインストールして実行するには、これを使用不可にするか、テキストの再配置を行えるように Java ランタイム環境 (JRE) のセキュリティー・コンテキストを変更する
必要があります。詳しくは、
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team Concert
のインストールを参照してください。
- 次のインストール・パッケージのいずれかをダウンロードします。
Rational Team Concert
クライアントをインストールする方法は、次の 3 とおりあります。
- ランチパッド・プログラムを開始します。
Installation Manager がまだ実行されていない場合は、以下のステップを実行して開始してください。
注:
ランチパッド・プログラムを実行するには、管理者特権が必要です。
注:
ランチパッド・プログラムを開始する Linux コマンドは、
Rational Team Concert for
Eclipse IDE 専用です。
ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- クライアント CD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- Installation Manager Web インストールを使用している場合は、実行可能ファイルを実行します。ファイルがディレクトリーに抽出され、ランチパッド・プログラムが表示されます。実行可能ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- フル DVD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。ランチパッド・プログラム・ファイルを開始するには、以下の手順を実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- 次のクライアントをインストールできます。
- Eclipse 用の Rational Team Concert クライアントをインストールするには、「Eclipse IDE 用の Rational Team Concert クライアント
(Rational Team Concert Client
for Eclipse IDE)」リンクをクリックします。
- Microsoft Visual Studio 用の Rational Team Concert クライアントをインストールするには、「Rational Team Concert Client
for Microsoft Visual Studio
IDE」リンクをクリックします。
「Installation Manager」ウィザードが表示されます。
ウィザードにより、クライアントのインストールについて説明されます。
- クライアントを始動するには、インストールによって作成された Rational Team Concert
のショートカットをクリックします。
- サーバーに接続します。 サーバーに接続する最も簡単な方法は、チームへの招待を使用することです。招待がない場合は、手動で接続できます。
- 「ファイル」 -> 「チームへの招待を受諾」とクリックします。ウィザードでプロセスが説明されます。
注:
招待がない場合は、サーバー管理者からの URI または URL が必要です。(サンプル・フォーマットは https://example.com:9443/jazz です)。「チームへの招待を受諾」ウィンドウの右下隅に表示される「既存プロジェクト・エリアに接続」ハイパーリンクをクリックします。
- ウィザードの指示に従って、接続をセットアップします。
例
トラブルシューティング: 以下に、推奨される問題管理の手法を示します。
- 空のワークスペースで開始します。
- クライアント・ビルドとサーバー・ビルドが一致する必要があります。クライアント配布とサーバー配布の両方でビルド ID が一致するようにしてください。
- サーバーが稼働中であることを確認してください。状況 URL https://example.com:9443/jazz を使用していることを確認してください。
- Linux では、ディレクトリー JazzInstallDir/client/eclipse の外部からクライアントを始動する場合は、JazzInstallDir/client/eclipse/links/ 内の各ファイルを変更して、指定されたディレクトリーへの絶対パスを含める必要があります。デフォルトでは、相対パスが使用されます。例えば、JazzInstallDir/client/eclipse/links/build.link には、テキスト「path=jazz/build」が含まれています。
クライアントがディレクトリー /home/username/teamconcert にインストールされている場合は、「path=/home/username/teamconcert/jazz/client/eclipse/build」のようになるようにファイルを編集します。
次のタスク
クライアントを正常にインストールした後で、次のトピックを参照して、Rational Team Concert を開始する必要があります。
Build
System Toolkit
は、IBM Installation Manager を使用してビルド・マシンにインストールできます。
このタスクについて
- ランチパッド・プログラムを開始します。
Installation Manager が実行されていない場合は、開始してください。
注:
ランチパッド・プログラムを実行するには、管理者特権が必要です。
- Installation Manager Web インストールを使用している場合は、実行可能ファイルを実行します。ファイルがディレクトリーに抽出され、ランチパッド・プログラムが表示されます。
- フル DVD コンテンツ .zip ファイルを使用している場合は、アーカイブのコンテンツを一時ディレクトリーに抽出して、ランチパッド・プログラムを実行します。
- Windows でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
launchpad.exe
- Linux でファイルを実行するには、次のコマンドを実行します。
sh launchpad.sh
- ランチパッド・プログラムが表示されたら、「Build
System Toolkit」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。
- インストールが完了したら、ビルドを構成できます。
Build
System Toolkit についての詳細は、『About Jazz team build』で参照できます。
Security-Enhanced
Linux
での Rational Team Concert
のインストール
Security-Enhanced Linux (SELinux) が使用可能に設定されている場合、これを使用不可にするか、または
Rational Team Concert
のインストールおよび実行に使用される
Java
ランタイム環境 (JRE)
のセキュリティー・コンテキストを、テキストの再配置が許可されるように変更する必要があります。
このタスクについて
Rational Team Concert
を評価することのみを目的にマシンをセットアップしており、
SELinux フィーチャーが重要ではないと判断している場合、操作を続行する一番簡単な方法は、SELinux
を使用不可にすることです。
注:
- Red Hat Enterprise
Linux
5 では、デフォルトで SELinux がインストールされ、使用可能に設定されます。
- Suse Linux Enterprise Server 10 や Suse Linux Enterprise
Desktop 10 では、SELinux はインストールされません。
- SELinux を使用不可にするには、以下のいずれかを実行します。
- ウィンドウ操作システムから実行する場合:
- 「システム」 -> 「管理」 -> 「セキュリティー・レベルおよびファイアウォール (Security Level and Firewall)」と選択します。
- 「SELinux」タブに切り替えます。
- 「SELinux」設定を「使用不可」に変更します。
- 「OK」をクリックして新規の設定を保存します。
- コマンド行から実行する場合:
- 「セットアップ」コマンド (つまり /usr/bin/setup) を実行します。
- 「ファイアウォール構成 (Firewall Configuration)」を選択し、Enter を押します。
- タブおよび矢印キーを使用して、「SELinux」を「使用不可」に変更します。
- 「OK」を選択し、Enter を押します。
-
JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する場合:
-
DVD メディアから直接インストールを行っている場合は、
ステップ 2 にスキップしてください。
それ以外の場合は、インストール JRE のセキュリティー・コンテキストを変更します。
- インストール・ファイル・ディレクトリーで、ディレクトリー jre、linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
を見つけます。
インストール・ファイルを /tmp/rtc に解凍した場合、ディレクトリー jre
は /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre にあります。
- この jre ディレクトリーに対してコマンド chcon -R -t textrel_shlib_t を実行します。
このコマンドは再帰的にファイルを処理し、テキスト再配置を許可します。例えば、インストール・ファイルを
/tmp/rtc に解凍した場合、次のコマンドを実行します。
chcon -R -t textrel_shlib_t /tmp/rtc/linux/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
-
Rational Team Concertのサーバー、クライアント、およびコネクターをインストールします (始動はしません)。
- Rational Team Concert
を始動する前に、製品 JRE のセキュリティー・コンテキストを変更する必要があります。インストールする製品ごとに、
製品固有の適切な JRE ディレクトリーを指定して同じコマンド
(chcon -R -t textrel_shlib_t) を実行します。
デフォルトのディレクトリーを、以下にリストします。
注:
製品をユーザー root としてインストールした場合、パスはデフォルトです。
非 root ユーザーとしてインストールした場合は、インストール・ユーザーのホーム・ディレクトリーの opt/IBM 構造内で、これらのディレクトリーを探します。
- IBM Installation
Manager:
- /opt/IBM/InstallationManager/eclipse/jre_5.0.2.sr5_20070511/jre
- Jazz Team Server:
- /opt/IBM/JazzTeamServer/server/linux/ibm-java2-i386-50/jre
- Rational Team Concert -
Client: (4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/lib
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/TeamConcert/jdk/jre/lib
- Rational Team Concert - Build
System Toolkit:
- Rational Team Concert - ClearCase Connector:
(4 つのディレクトリーすべてで chcon を実行)
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/lib
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/bin
- /opt/IBM/ClearCaseConnector/jdk/jre/lib
- Rational Team Concert - ClearQuest Connector:
- /opt/IBM/ClearQuestConnector/gateway/linux/ibm-java2-i386-50/jre