WebFacing アプリケーションを起動するハイパーリンクをクリックした後でアプリケーション・エラーを受け取った場合は、そのすぐ下にあるエラー・メッセージを確認してください。
エラー・メッセージには、エラーの原因に関する詳細情報が含まれています。頻繁に出されるメッセージの 1 つは、WebFacing サーバーが始動していないことを示しています。
WebFacing サーバーを始動するには「TCP/IP サーバーの始動」コマンドを使用します。
STRTCPSVR *WEBFACING
注: IBM i システム値 QAUTVRT が 0 より大きいことを確認してください。
WebFacing サーバーは仮想端末ジョブに依存しているするため、すべての WebFacing セッションがサポートされるようにこのシステム値が設定されていることを確認する必要があります。
接続先として指定した IBM i サーバーが存在しない場合にも同じメッセージを受け取るため、WebFacing プロジェクトのプロパティーを使用して、サーバー名が正しいことを確認する必要があります。
エラー・ページの残りの部分をスクロールダウンして、アプリケーションがアクセスを試みた IBM i ホストおよび WebFacing サーバーへの接続に使用されたポート番号を表示します。これらの値が正しいことを確認してください。WebFacing サーバーのデフォルト・ポートは 4004 です。次のコマンドを使用してポートを確認します。
NETSTAT *CNN
F14 を押してポート番号を表示し、オプション 8 を使用してポート 4004 を使用しているジョブを確認してください。
リストには 1 つのジョブ (QQFWFSVR) があるはずです。これは、WebFacing サーバーがポート 4004 を使用していることを意味します。リストされたジョブが QQFWFSVR でない場合は、WebFacing サーバーはポート 4004 で listen していません。この場合は、以下を行ないます。
- 「サービス・テーブルの処理 (WRKSRVTBLE)」コマンドを入力して、WebFacing サーバーが使用しているポートを確認します。
- リストに「as-WebFacing」サービス・エントリーがあるかどうかを調べます。エントリーがある場合は、表示オプションを使用して、使用されているポートを確認します。
注: 他のサービスがデフォルト・ポート 4004 を使用していない場合は、ポート番号を変更する必要はありません。
QQF ジョブがある場合は、以下のことを行ってください。
- 両方のジョブでジョブ・ログを調べます。
- エラーがある場合は、PTF レベルを確認します。システムに最新の WebFacing PTF が適用されている場合は、これが問題である可能性が高いので、IBM® サポートに報告する必要があります。
WebFacing サーバーが要求に応えたかどうかの確認
IBM i ホスト上の WebFacing サーバーが要求に応えているかどうかの確認は、「TCP 接続状況の処理」リストでアイドル時間を調べることで簡単に行えます。
アイドル時間がゼロに近く、自分が WebFacing アプリケーションを実行している唯一のユーザーである場合は、最後に行った要求は WebFacing サーバーに受け入れられています。また、ジョブ・ログが問題の判別に役立ちます。
アイドル時間が高い値を示している場合は、要求が WebFacing サーバーに届かなかったことを意味しています。WebFacing プロジェクトで指定した IBM i サーバー名を確認し、認証を調べてください。WebFacing プロジェクトのプロパティーで自動認証を除去すれば、サインオン・ダイアログを強制的に表示させることができます。サインオン・ダイアログが表示されると、IBM i サーバーに達したことが分かり、前述のように WebFacing サーバー環境を確認することができます。