WebFacing サーバーは、WebSphere® Application Server とユーザー自身の IBM i アプリケーションの間のゲートウェイとして機能します。WebFacing サーバーは、事前定義された TCP ポートで listen して、WebFacing アプリケーション (Web またはポートレット) とデータを交換します。
同じ IBM i 上のサーバーに接続しているすべての WebFacing アプリケーションは、割り当てられた TCP ポートに接続するように構成されている必要があります。デフォルトでは、サーバーはポート 4004 で listen します。この値を、IBM i WKSRVTBLE コマンドで変更して、TCP サービスの as-WebFacing を変更することができます。
WebFacing サーバーが IBM i サーバー上で listen するポートを変更 (WebFacing サーバーが使用するポートの変更を参照) した場合は、WebFacing アプリケーションが使用するポートを変更して、WebFacing アプリケーションが新しいポートで正しく動作するようにする必要があります。
WebFacing プロジェクトに定義された WebFacing ポート番号の変更
WebFacing アプリケーションによって WebFacing サーバーとの通信に使用されるポート番号は、プロジェクト全体で、または
個々の CL コマンドで変更することができます。
CL コマンドで定義されたポートは、プロジェクトに定義済みのポートよりも優先されます。
アプリケーションが使用する各 CL コマンドには独立したリンクがあり、これは WebFacing 変換によって作成された
index.jsp ファイルに入っています。
必要であれば、リンクごとに異なるホストと関連ポートを定義することができます。
異なるホストまたはポートを使用する CL コマンドを定義する理由の 1 つとして、複数のサーバーにある
アプリケーションにアクセスする WebFacing プロジェクトの存在があげられます。
プロジェクトまたは CL コマンドでのポートの変更は、デプロイメント記述子ファイル web.xml に保管されます。
注: すでに配置されているプロジェクトで使用されるポート設定を変更した場合は、通常、再配置を行って、
WebSphere 管理コンソールでアプリケーションを再始動する必要があります。
あるいは、IBM i サーバーで、WebFacing Web アプリケーションの web.xml ファイルがインストールされている IFS 位置を
検索し、ワークベンチからこの 1 つのファイルのみを再配置することができます。
この代替方式でも、アプリケーションを再始動する必要があります。
しかし、アプリケーションが大きい場合には、ID とパスワードを変更する便利な方法になります。
プロジェクト用ポートの変更
- IDE を開き、「WebFacing プロジェクト」タブを選択します。
- プロジェクトのプロパティー・ページにアクセスします。
ポートを変更したい WebFacing プロジェクトのためのアイコンを選択して右マウス・ボタンでクリックしてから、「プロパティー」を選択します。
「プロパティー」ページが開きます。
- 「プロパティー」ページのセクションを開きます。
- 「ホスト・ポート」フィールドの横にある「変更」ボタンをクリックします。
- 「ホスト選択」ダイアログで「編集」をクリックし、
ホスト・ポートを変更します。
終了したら「OK」をクリックします。
変更は、web.xml ファイルに保存されます。
CL コマンド用ポートの変更
- IDE を開き、「WebFacing プロジェクト」タブを選択します。
- プロジェクトのプロパティー・ページにアクセスします。
ポートを変更したい WebFacing プロジェクトのためのアイコンを選択して右マウス・ボタンでクリックしてから、「プロパティー」を選択します。
「プロパティー」ページが開きます。
- 「プロパティー」ページのセクションを開きます。
- 操作したい CL コマンドのラベルをクリックします。
- チェック・ボックス「このコマンドでプロジェクト設定をオーバーライドする (Override project settings with this command)」を選択します。
- 「ホスト・ポート」フィールドの横にある「変更」ボタンをクリックします。
- 「ホスト選択」ダイアログで「編集」をクリックし、
ホスト・ポートを変更します。
終了したら「OK」をクリックします。
変更は、web.xml ファイルに保存されます。