概要: Network Dispatcher for IBM WebSphere Edge Server V2.0
Network Dispatcher は、インターネットやイントラネット上のサーバーに動的ロード・バランシング、スケーラビリティー、および high availability を提供する管理・構成ツールです。
バージョン 2 のハイライトには以下が含まれます。
- Network Dispatcher のすべてのコンポーネントに対する AIX v5.1 サポート
- Network Dispatcher のすべてのコンポーネントに対する Red Hat Linux v7.1 サポート
- Network Dispatcher のすべてのコンポーネントに対する Red Hat Linux および Solaris 各国語サポート (NLS)
- Network Dispatcher のすべてのコンポーネントに対する SuSE Linux v7.1 サポート
- Network Dispatcher のすべてのコンポーネントに対する新規中国語 (簡体字) NLS 標準サポート
- Consultant for Cisco CSS Switches コンポーネント - Cisco とその Content Distribution Network (CDN) とのコラボレーションによって、Network Dispatcher 用の新規コンポーネント (Cisco Consultant) は開発されました。2001 年 6 月にスタンドアロン・プレビューとして発表されたこのコンポーネントは、既存の Network Dispatcher manager および advisor を提供して、ロード・バランシングを支援するために Cisco の CSS に対して重みを生成します。
- Site Selector - この新しいコンポーネントは Network Dispatcher の以前のリリースにあった Interactive Session Support (ISS) に置き換わるものです。Site Selector は、ISS に同様な機能を提供しますが、通常の DNS ロード・バランシング構成の設定に必要であった多くの手作業ステップを減らしています。
- Mailbox Locator - この新規コンポーネントは、以前は Content Based Routing の中の機能でした。これは、IMAP および POP3 メール・サーバーにわたるロード・バランシングを行います。CBR を 2 つのコンポーネントに分けることによって、同じマシンでは実行できない "CBR for IMAP/POP3" (Mailbox Locator) と "CBR for HTTP/HTTPS" (キャッシュ・プロキシーを備えた CBR) の制限を取り除いています。
- ネットワーク・アドレス変換 (NAT) およびネットワーク・アドレス・ポート変換 (NAPT) サポート - Dispatcher では、この新しい機能はバックエンド・サーバーをローカル接続のネットワーク上に置くという制限を除いています。
また、Dispatcher が同じ物理マシン上で稼働中の複数のサーバー・デーモンに対するクライアントの TCP 要求をロード・バランシングできるようにしています。
- NAT によって、別の IP アドレスに対する要求に応えるように複数のサーバー・デーモンを構成することができます。
- NAPT によって、別のポート番号で listen するように複数のサーバーを構成することができます。
- Dispatcher の Content Based Routing 機能 (コンテンツ・ルールおよび SSL セッション ID 類縁性を使用) - Dispatcher コンポーネントで、この新規機能によって、キャッシュ・プロキシーを使用しないで、HTTP トラフィックに Content Based Routing を実行できます。
- 受動 Cookie 類縁性 - Dispatcher および CBR コンポーネントで、サーバーによって生成された自己識別 cookies を基にして、Web トラフィックを同じサーバーに対しする類縁性でロード・バランシングを行うことができます。
- URI 類縁性 (キャッシュ・プロキシーに対するロード・バランシング) - Dispatcher および CBR コンポーネントで、この機能によって、キャッシュ・サイズを効果的に増やす方法で、キャッシュ・プロキシー・サーバーに対するトラフィックのロード・バランシングを行うことができます。
- クラスター (またはサイト名) 特定の割合 - すべての Network Dispatcher コンポーネントにクラスター (またはサイト名) 当たりの基準で、ロード・バランシング決定を決める重要度の割合を設定できるようになりました。
- 拡張されたユーザー出口 - Network Dispatcher は、拡張されたイベント検出およびイベント・ハンドリングを提供するカスタマー・スクリプトを生成する追加の複数のユーザー出口を提供しています。
- サーバーの区分化 - 1 つの物理サーバーを複数の論理サーバーに区分化する機能を提供します。たとえば、これにより、マシン上の特定サービスを調べて、サーブレット・エンジンまたはデータベース要求が高速で実行中か、あるいは全く実行中でないかを検出できます。この拡張機能は、よりきめ細かなサービス固有の作業負荷に基づいて負荷を分散する能力を提供します。
- HTTP advisor 要求/応答 (URL) オプション - 1 つのサーバー内の個々のサービスの状態にアクセスすることができます。HTTP ポートの下のそれぞれの論理サーバーの場合には、そのサーバーで照会したいサービスに特有の固有のクライアント HTTP URL を指定することができます。
- クラスター (またはサイト) 特定の advisor - 同じポート上の別のクラスター (またはサイト) で稼働中の別の advisor を開始できるようになりました。
- DB2 advisor - これは Dispatcher が DB2 サーバーと通信できるようにする新しい advisor です。
- サービス妨害の拒否 (DoS) 検出 - Dispatcher は、サービス妨害の拒否を検出して、アラートによって管理者に通知する機能を提供します。
- Network Dispatcher コンポーネントのインストールが簡素化され、ファイルの冗長度が縮小されてインストール・パッケージのサイズが小さくなりました。
Network Dispatcher の主要な 5 つのコンポーネントは以下のとおりです。
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