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Net Search Extender 管理およびユーザーズ・ガイド

エレメント・パラメーター

文書モデル・エレメントのパラメーターは下記のとおりです。

name
定義ごとに名前をテキスト・フィールドまたは文書属性に割り当てます。これらの名前を使用すれば、検索照会を特定のテキスト・フィールド または文書属性の内容に制限できます。

名前の中で次の変数の 1 つを使用できます。変数は、ソース・ドキュメントの一致するエレメントから生成されたストリングによって置き換えられます。

変数

$(NAME)
XPath に一致する XML エレメントの実際の修飾名 (QName)。

$(LOCALNAME)
XPath に一致する XML エレメントの実際のローカル名 (接頭部なし)。

$(PATH)
XPath に一致する XML エレメントのスラッシュおよびタグのシーケンスとしての実際の絶対パス。

type
文書属性タイプは「NUMBER」でなければなりません。このパラメーターは、フィールド定義には適用されません。

locator
検索フィールドとして使用されるソース・ドキュメントの一部を選択する XPath 言語の式。

XML 文書モデル・ファイルの作成時には、ロケーター内の修飾名 (QNames と呼ばれる) が XML 文書内の特定のタグと同一でなければなりません。同一でないと、 フィールドが全く認識されないため、フィールドを照会しても結果が戻されません。

ロケーターを以下に示します。 詳細については、ロケーター (XPath) 式のセマンティクスの構文を参照してください。

purchaseOrder | salesOrder
すべての purchaseOrder エレメントおよび salesOrder エレメント

shipAddress
すべての shipAddress エレメント

*
すべてのエレメント (これは child::* の省略形 - 詳細については 構文を参照してください)

name/item
name の親を持つすべての item エレメント

purchaseOrder//item
purchaseOrder を発生源とするすべての item エレメント

/
ルート・ノード

comment()
すべてのコメント・ノード

processing-instruction()
すべての処理命令

attribute::* (or @*)
すべての属性ノード

リテラルは、単一または二重引用符で囲まれるストリングです。端末トークンの正確な定義に関しては、XML 推奨を参照してください。

XPath ロケーターは、XML Stylesheet Language Transformation (XSLT) パターンに類似しています。これらは、述部、関数 'id' および 'key'、あるいはノード・テスト 'text()' および 'node()' を 含まない XSLT パターンのサブセットのみから構成されています。

ignore
YES または NO。パラメーターを使用して、ロケーターに例外を指定します。

時には * などの汎用ロケーターを指定して、索引付けしようとするノードを一致させたい場合があります。しかし、より具体的なロケーターに一致する一部のノードを索引付けさせないように指定することもできます。

これを公式化するには、索引付け時に無視するノードに、より具体的なロケーターを指定して フィールド定義を組み込みます。こうすることで、このロケーターに汎用ロケーターを指定したものよりも高い 優先順位を与え、ignore="yes" を指定します。これは、一致するノードに対してフィールド情報を生成してはならないことをインデクサーに指示します。

このような無視されたノードが索引作成者生成ノードに組み込まれた場合でも、無視されたノードの内容は、フィールド生成ノードの内容にも属するので、索引付けされることに注意してください。

priority
特定のロケーターによって検出された定義に与えられる優先順位を指定する -1 〜 +1 の間の実数。

優先順位を指定しない場合は、デフォルトの優先順位が使用されます。

ロケーターがより具体的であるほど、デフォルトの優先順位も高くなることに注意してください。たとえば、具体的でないロケーター * が、定義内で低い優先順位を与えられるのに対して、名前はより具体的なロケーターであり、より高い優先順位が与えられます。

また、あるノードが複数のロケーターと一致した場合、優先順位を割り当てることによって、どの定義が選択されたかを判別できることにも注意してください。優先順位が最も高い定義が選択されます。2 つの定義が同じ優先順位であった場合、最新のものが選択されます。

この競合解決は、XML Stylesheet Language Transformation (XSLT) で使用されるものと同一です。

exclude
YES または NO。フィールド定義内のテキストを除外して索引を付けないかどうかを決定するパラメーター。このパラメーターは、属性定義には適用されません。

この例では、フィールド定義「customerName」は除外されますが、定義「addresses」は含まれます。

制約事項 :


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