IBM NuOffice Ver 2.0 Fixpack1 (Ver 2.0a)の提供 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~        2001年 6月25日 このファイルには『IBM NuOffice Ver 2.0』(プログラム番号:29P3493) に対する修正 モジュールであるFixpack1 に関する以下の説明が記述されています。このFixpackを 適用するお客様は必ずこのファイルをお読みになってから導入作業をはじめて下さい。 1.Fixpack1の主な修正項目 2.前提条件 3.適用方法 4.DB移行ツールによるNotesDBの入れ替え作業 5.手動によるNotesDBの入れ替え作業 6.サンプルエージェントの導入 7.注意事項 8.修正履歴 1.Fixpack1 の主な機能追加、修正項目: 1.1 JPEG圧縮マルチページTIFFのサポート 複合機から送られたJPEGデータを、マルチページのTIFFファイルとして保存する ことができるようになりました。ノーツ・キャビネット、ファイル・キャビネット で使用可能です。 1.2 印刷に使用できる用紙サイズの選択 プリントキャビネットで、印刷に使用する用紙サイズを登録プリンターごとに指定 できるようになりました。 1.3 送信時のプロトコル選択を可能にする ファックスマネージャーのサーバー登録時に送信専用のFAX(MFPを含む)の場合には、 回線種類として「なし」,「AUTO」,「G3」,「G4」から1つを選べるようになりました。 G4回線のみ装備している複合機からもFAX送信ができるようになります。 1.4 余白を少なくする ファックスマネージャーから送信されるイメージの余白を少なくしました。送信文書 がよりオリジナルに近いサイズで送信されます。 1.5 多ドライバーファイルの貼り付けを可能にする プリントマネージャーDBのドライバー登録パネルにおいて、ドライバーファイルの 個数が多くてもすべてが添付されるようになりました。 その他の修正項目に関しては、「8.修正履歴」を参照して下さい。 2.前提条件: このFixpack は、NuOffice Ver2.0を対象とするものであり、V2.0 PTF1の修正を含 んでいます。従って前提となるNuOfficeの修正モジュールはありません。 3.適用方法: 以下のフィックス・パックはNuOffice Version 2.0の導入直後または導入 稼動後に以下の手順に従って適用してください。 また、このフィックス・パックの適用は、NuOfficeのコンポーネントの追加 の際にも必要になります。例えば、ファックス・マネージャーのみを導入し、 このフィックス・パックを適用した後に、プリント・マネージャーを追加導 入する際、もう一度フィックス・パックを適用し、該当するコンポーネント について作業する必要があります。 3.0 NuOffice Version 2.0の導入と同時にフィックス・パックの導入を行う場合 NuOffice Version 2.0の導入と当フィックス・パックの適用を同時に行う場合 には、導入直後に起動されるセットアップ・ナビゲーターの起動は一旦中断し フィックス・パックの修正ファイルを実行してから再度セットアップ・ナビ ゲーターを起動してください。 この場合、4または5章のDB置換作業は必要ありません。 3.1 適用前に ... NuOfficeの各コンポーネントが稼働中であれば、それらを停止し、終了させて ください。 このフィックス・パックを適用する前に次のことを調べておいてください。 - NuOfficeが導入されているハードディスクのドライブとディレクトリー の名前 - ノーツのデータベース ファイル (.NSFファイルおよび.NTFファイル) が置かれているドライブとディレクトリー名 (多くの場合、NOTES\DATAにノーツのデータベース ファイルがあります が、ノーツの導入時に変更されている場合もあります。) 3.2 修正ファイルのダウンロード 次のファイルをダウンロードしてください。 nu20ja01.EXE 3.3 修正ファイルの実行 修正ファイルを実行してください。修正モジュールの解凍が行われ、 当フィックス・パックのセットアップが始まります。 (例) 「コマンド・プロンプト ウインドウで」 D:\FIXPACK\nu20ja01.EXE 4.DB移行ツールによるNotesDBの入れ替え作業: 修正ファイル実行後、各コンポーネントで使用するNotesDBの入れ替え作業を行う必 要があります。「FixPack DB移行ツール」を使用すると、NotesDBの入れ替作業が簡 単に行うことができます。但し、「FixPack DB移行ツール」で移行できるのは、Fix 前のNotesDBをセットアップ・ナビゲーターで導入した場合に限ります。Fix前のNotesDB をセットアップ・ナビゲーターを使用せずに導入された場合は、「5.手動によるNotesDB の入れ替え作業」へ進んでください。また、置き換えにあたって、以下の制限があります。 - 「FixPack DB移行ツール」は置換対象DBのバックアップを作成しますが、このバッ クアップには他ユーザーの作成した個人設計要素(個人ビューや個人フォルダ) は含みません。 - 「FixPack DB移行ツール」は、「更新時に再設計/設計の置換を許可しない」オ プションが有効な設計要素に関しても強制的に削除・置換を実行します。 - 「FixPack DB移行ツール」を処理しているユーザーは、置換対象のDBに対して”設計者” (文書削除権限あり)以上の権限がなくてはなりません。 - 置換対象のDBがサーバー上に存在し、そのDB内に他ユーザーの作成した個人ビュー /フォルダが存在する場合、設計置換/文書更新を実行することができません。 「3.3 修正ファイルの実行」後、「DB移行ツール 初期設定プログラム」が自動的に 起動します。起動しない場合は、スタートメニューからNuOfficeのプログラムグルー プにある「DB 移行ツール 初期設定プログラム」を選択してください。「DB移行ツー ル初期設定プログラム」起動後、画面に指示にしたがって移行処理を進めてください。 ここでDBの入れ替え作業を行った場合、5章の作業は必要ありません。 5.手動によるNotesDBの入れ替え作業: 修正ファイル実行後、各コンポーネントで使用するNotesDBの設計の置換を行う必要が あります。 コンポーネント共通 C-1. セットアップ・ナビゲーター データベースの設計の置換 NuOfficeが導入されているディレクトリーの下にISMWSETP.NTFというファイ ルがあります。これをノーツのデータベースが置かれているディレクトリー にコピーしてください。 (例) COPY D:\NUOFFICE\ISMWSETP.NTF D:\NOTES\DATA\*.* このあと、以下の手順によってセットアップ・ナビゲーターのデータ ベース の設計を置換してください。 C-1-1.ノーツ(クライアント)を起動します。 C-1-2.ノーツ ワークスペース上にあるセットアップ・ナビゲーターのアイコン を選択(1回クリック)します。(他のデータベースが選択されていないよ うに注意します。) 「ファイル(F)」->「データベース(D)」->「設計の置換(R)」を選択し、 「データベース設計の置換」ウインドウを開きます。 「詳細テンプレートの表示」をチェックします。 このウインドウで、先ほどコピーしたデータベース・テンプレート テンプレートサーバー(S) : ローカル データベース名 : V2.0 セットアップ Template テンプレートについて(A) : ISMWSETP.NTF を選択し、「置換(R)」ボタンを押します。 これで、セットアップ・ナビゲーター データベースの設計の置換がで きました。 コンポーネント: ドキュメント・マネージャー D-1. ヘルプの更新 NuOfficeが導入されているディレクトリーの下のDOCMGRサブ・ディレクトリー にある ISMWDOC.NSF を、ノーツのデータベースが置かれているディレクトリー にコピーしてください。 (例) COPY D:\NUOFFICE\DOCMGR\ISMWDOC.NSF D:\NOTES\DATA\*.* D-2. フォルダーIDテーブルの設計の置き換え フォルダーIDテーブル(ISMWFLD.NSF)の設計が新しくなっています。次の手順 でフォルダーIDテーブルの設計を置き換えてください。 D-2-1.ノーツ(クライアント)を起動します。 D-2-2.DOCMGRサブ・ディレクトリーにあるISMWFLD.NSFファイルをノーツのワー クスペースに登録します。 ノーツで、「ファイル(F)」->「データベース(D)」->「開く(O)」を選択 します。 「データベースを開く」のウインドウで、「サーバー」がローカルとなっ ているのを確認し、「参照」ボタンを押すと、「ノーツデータベースま たはテンプレートの選択」ウインドウが開きます。 このウインドウでDOCMGRサブ・ディレクトリーにあるISMWFLD.NSFファイ ルを探し、選択します。 「選択(S)」のボタンを押したところで、「データベースを開く」のウィ ンドウに戻りますので、ここでファイル名(F)のところが、先ほど選択し たISMWFLD.NSFファイルの場所をフルパスで指定されていることを確認し ます。 (例えば、 D:\NUOFFICE\DOCMGR\ISMWFLD.NSF となっています。) そして、「開く」(Notes R4.xでは「アイコン追加」)ボタンを押します。 これで、ワークスペースにアイコンが登録されます。 D-2-3.追加したアイコンを使ってデータベース(設計のみ)のコピーをします。 先ほど(D-2-2で)追加したアイコンを選択(1回クリック)し、「ファイル(F)」 ->「データベース(D)」->「コピー(W)」を選択して「データベースのコピー」 のウインドウを開きます。 「データベースのコピー」のウインドウでは以下の指定をします。 サーバー(S) : ローカル データベース名(T): フォルダー ID テーブル template ファイル名(F) : ISMWFLD.NTF (NSFではありませんので、ご注意ください。) コピーのボックスの中は、「設計のみ」にチェックします。 「OK」ボタンを押すとノーツのワークスペースに今コピーしたISMWFLD.NTF に対応するアイコンができあがります。 D-2-4.使用しているフォルダーIDテーブルの設計の置換 現在NuOfficeで使用しているフォルダーIDテーブルを選択(1回クリック) します。(他のデータベースが選択されていないように注意します。) 「ファイル(F)」->「データベース(D)」->「設計の置換(R)」を選択し、 「データベース設計の置換」ウインドウを開きます。 このウインドウで、先ほどコピーしたデータベース・テンプレート テンプレートサーバー(S) : ローカル データベース名 : フォルダー ID テーブル template テンプレートについて(A) : ISMWFLD.NTF を選択し「置換(R)」ボタンを押します。 これで、現在uOfficeで使用しているフォルダーIDテーブルの設計の置換 ができました。 コンポーネント: プリント・マネージャー P-1. ヘルプの更新 NuOfficeが導入されているディレクトリーの下のPRTMGRサブ・ディレクトリー のNSF\ISMHALUG.NSF を、ノーツのデータベースが置かれているディレクトリー にコピーしてください。 (例) COPY D:\NUOFFICE\PRTMGR\NSF\ISMHALUG.NSF D:\NOTES\DATA\*.* P-2. データベース・テンプレートの更新 NuOfficeが導入されているディレクトリーの下のPRTMGRサブ・ディレクトリー のNSF\ISMHPMDB.NTF を、ノーツのデータベースが置かれているディレクトリー にコピーしてください。 (例) COPY D:\NUOFFICE\PRTMGR\NSF\ISMHPMDB.NTF D:\NOTES\DATA\*.* 以下の P-3、P-4の作業は、以前にプリント・マネージャー データベースの 作成をしていないのであれば必要ありません。 P-3. 現在使用しているプリント・マネージャー データベースの設計更新 現在使用しているプリント・マネージャー データベースを選択(1回クリック) します。(他のデータベースが選択されていないように注意します。) 「ファイル(F)」->「データベース(D)」->「設計の置換(R)」を選択し、「デー タベース設計の置換」ウインドウを開きます。 このウインドウで、以下の項目を指定してください。 テンプレートサーバー(S) : ローカル データベース名 : Print Manager Template テンプレートについて(A) : ISMHPMDB.NTF テンプレートを引き継いで設計チェックボックス : オン そして「置換(R)」ボタンを押します。 これで、プリント・マネージャー データベースの設計が更新されました。 注意: データベース作成時に「テンプレートを引き継いで設計」のチェックボッ クスが選択できない場合があります。この場合は、以下のような処置をし てください。 テンプレートファイルの設計情報から、テンプレート名が消えてしまって いると、データベースの新規作成時および設計の置換時に「テンプレート を引き継いで設計」フィールドがグレーで表示されて選択できなくなります。 その場合は以下の処理を行ってテンプレートにテンプレート名を再設定しま す。   1.テンプレートファイル(ISMHPMDB.NTF)をワークスペースに登録した 後、プロパティの設計情報をひらきます。 2.「テンプレートのデータベース」の項目(チェックボックス)をチェッ クします。 3.「テンプレート名」フィールドに、 NuOffice Print Manager Template と入力します。 4.ダイアログを閉じます。 P-4. クライアント・プログラムの更新 プリント・マネージャー データベースを開き、ナビゲーターの「クライアン トPGM」のボタンをクリックすると「NuOffice プリント・マネージャークラ イアント・プログラムの登録」のフォームが表示され、現在使用しているク ライアント・プログラムが添付ファイルの状態で見ることができます。これ らの添付ファイルを一旦削除し、あらためてクライアント・プログラムを添 付し直します。 添付すべきファイルは、PRTMGR\CLIENTサブ・ディレクトリーの下の以下の4 つのファイルです。 - ISMHALIN.DLL - ISMHALPM.DLL - ISMHALPN.DLL - ISMHALPR.EXE コンポーネント: ファックス・マネージャー F-1. ヘルプの更新 NuOfficeが導入されているディレクトリーの下のFAXMGRサブ・ディレクトリー にある ISMXFXUG.NSF を、ノーツのデータベースが置かれているディレクト リーにコピーしてください。 (例) COPY D:\NUOFFICE\FAXMGR\ISMXFXUG.NSF D:\NOTES\DATA\*.* 7.注意事項: このフィックス・パックを適用した後、NuOfficeをシステムから削除してもいくつかの ファイルが削除されずに残ります。その場合は手動にて削除してください。 本FixPack適用後は、稼動条件内のロータスノーツのリリースが変更されます。稼動条件は 以下のようになります。 R4.56 あるいは、それ以上の R4.5x R4.6.2a あるいは、それ以上の R4.6.x R5.0.4 あるいは、それ以上の R5.0.x カラーデータを使用する場合には、特にメモリ、ディスクの空き容量に注意してください。 ドキュメント・マネージャーで保存したJPEG圧縮のTIFFは、Windows添付のImagingで 表示することができます。その他の画像表示アプリケーションでの表示は保証されません。 ネットワーク環境(ハブ、ネットワークカードの種類、速度、その他設定)によっては、 NuOfficeが複合機と接続できなくなることがあります。その場合には、「読み込み元の最大 セッション数を超えました」、「読み込み元に接続できませんでした」等のメッセージが 表示されますので、複合機の電源を一度切り、入れ直してください。 8.修正履歴: このフィックス・パックには、以下の不具合の修正および機能拡張が含ま れています。(NuOffice全体、ドキュメント・マネージャー、プリント・マ ネージャー、およびファックス・マネージャーのコンポーネント別に書か れています。) ========================================= ===== Fix Pack 1(V2.0a)での追加内容 ===== ========================================= コンポーネント: ドキュメント・マネージャー <不具合の修正> 管理番号 内容 13652 JPEGファイルをユーザDLLで変換した場合、ノーツ文書への貼り付け サイズが必ず100%になってしまう問題を修正しました。 13481 実データのサイズが0のイメージデータの印刷要求を受け取った場合、 エラー終了にしていましたが、空のページを印刷するように修正しました。 13651 イメージ貼り付け枚数の制限が、シングルページでデータを保存した 場合にも有効であるように修正しました。 コンポーネント: プリント・マネージャー <不具合の修正> 管理番号 内容 13654 プリントマネージャーDBのドライバー登録パネルにおいて、"データ形式" フォームの規定値を「選択してください」にし、リストにないデータ形式を 「その他」として選択できるように修正しました。 以上です