IBM NuOffice バージョン 1.1 ユーザーズ・ガイド - README.TXT ----------------------------------------------------------- (C) Copyright IBM Corporation 1997. All Rights Reserved. IBM(*) NuOffice へようこそ このファイルには IBM NuOffice(*) に関する情報が含まれています。 また、オンライン・ヘルプおよび出版資料を補足する説明も含まれています。 _______________________________________________________________________________ 目次 - 1. はじめに - 2. 機能概要 - 3. 稼働環境 - 4. NuOfficeの新規導入 - 5. NuOffice V1.0からの移行 - 6. プログラム関連情報 - 7. Notes R4.6サーバとNuOfficeを同一のPCに導入した場合の注意点 - 8. 制約事項 - 9. 商標 _______________________________________________________________________________ 1. はじめに 本パッケージには以下のプログラムが含まれています。 a) ドキュメント・マネージャー b) プリント・マネージャー c) ファックス・マネージャー d) サリュテーション・マネージャー _______________________________________________________________________________ 2. 機能概要 ロータス・ノーツからサリュテーション対応のオフィス機器(複写機,ファックス機等) の利用を可能にするプログラムで,以下の4つのコンポーネントで形成されています。 2.1 ドキュメント・マネージャー ------------------------------ ドキュメント・マネージャーは,オフィス機器からロータス・ノーツへのデータの格納 (例えば複写機やスキャナーからのイメージ・データの取り込み)やノーツ・データ ベースに蓄積されたデータのオフィス機器からの利用のためのインターフェースを提供し ます。 2.2 プリント・マネージャー -------------------------- プリント・マネージャーは,オフィス機器への印刷と印刷処理関連の管理機能を提供し ます。 2.3 ファックス・マネージャー ---------------------------- ファックス・マネージャーは,サリュテーション対応のファックス機器を使用してNotes からのファックスの送受信を行う機能を提供します。 2.4 IBM サリュテーション・マネージャー -------------------------------------- サリュテーション・マネージャーとは,サリュテーション・アーキテクチャーに基づいた コミュニケーション・プロトコルのサービスを提供するコンポーネントです。上記の各 マネージャーを使用する場合に共通して必要となるコンポーネントです。 2.5 NuOffice バージョン 1.0 からの変更点 ---------------------------------------- 1. ドキュメント・マネージャー - プログラムの起動時に何も操作しなくても処理を開始するように変更しました。 - サンプル・データベースが新しく提供されています。それに伴ってフォルダーID テーブルの定義が追加され、オンライン情報 (ISMWDOC.NSF) にも説明文が追加 されています。 2. プリント・マネージャー - オンライン情報 (ISMHALUG.NSF) の「3-8 メンテナンス」の節に、ノーツ・ログ データベース(LOG.NSF)の肥大化を防ぐための方法が新しく記述されています。 3. ファックス・マネージャー - NuOffice バージョン 1.1 で新しく提供されるマネージャーです。 _______________________________________________________________________________ 3. 稼働環境 3.1 ドキュメント/プリント/ファックス・マネージャー --------------------------------------------------------------------- ハードウェア - Windows NT(**)版Lotus(**) Notes(**)サーバーまたはWindows NT版Lotus Notes クライアントが稼働するために必要なハードウェア - Notesが必要とするHDDスペース以外に50MB程度のHDDスペース (一時的に作成される印刷データファイルを保管するためのスペースが別途 必要です。) - Notesが必要とするメモリー以外に16MB程度のメモリー ソフトウェア - Windows NT version 4.0 日本語版 あるいは、それ以上 - Lotus Notes 4.12J あるいは4.5J(ドキュメント・マネージャーおよび プリント・マネージャー) - Lotus Notes 4.5J (ファックス・マネージャー) 3.2 プリント・マネージャー・クライアント ---------------------------------------- ハードウェア - Windows(**)95版Lotus Notesクライアントが稼働するために必要なハードウェア - Notesが必要とするHDDスペース以外に2MB程度のHDDスペースおよび扱う文書の サイズに応じた作業ディスク(大きな文書だと数10MB必要) - Notesが必要とするメモリー ソフトウェア - Windows 95 日本語版 - Lotus Notes 4.1J または 4.5J _______________________________________________________________________________ 4. NuOfficeの新規導入 4.1 プログラムの導入 (ドキュメント/プリント/ファックスの各マネージャー共通) --------------------------------------------------------------------------- 1. Lotus Notesの導入 NuOfficeの各マネージャーはNotesサーバーと別のシステムで稼働させることができ、 またNotesサーバーがWindows NT 4.0日本語版上で稼働している場合は同一のシステ ムで稼働させることもできます。 a) 各マネージャーをNotesサーバーと異なるシステムで稼働させる場合はNotesクラ イアントを導入し、Notesクライアントが稼働可能な状態にしておかなければなり ません。 b) NuOfficeの各マネージャーをNotesサーバーと同一のシステムで稼働させる場合は Notesサーバを導入し、Notesクライアントが稼働可能な状態にしておかなければ なりません。 >>重要<< Notesサーバーを導入する際、「管理者をクライアントとして使用する」 の項目を必ずチェックしておいてください。各マネージャーではNotes クライアント機能の一部を使用しています。 (上記注意事項は、Notes R4.1とNotes R4.5にのみ当てはまります。) また、「4.5 NuOfficeをNotesサーバと同一のPCに導入する場合に必要な 設定」の項も参照してください。 次のステップに進む前に、NuOfficeを導入するシステムでNotesクライアントを起動 してメール送信が正しく行われることを確認してください。正しく送信されない場合 はNotesの各種設定を確認し、修正してから次に進んでください。NuOfficeが稼働す るためにはNotesが正しく稼働する状態になっていることが必要です。 2. NuOfficeの導入 NuOfficeをNotesサーバーと同一のシステムに導入する場合はまずNotesサーバーを 停止してから以下の手順で導入を開始してください。Notesサーバーを動かしたまま 導入プログラムを実行すると導入プログラムが一時停止した状態になることがありま す。もしこのような状態になった場合はNotesサーバーを停止するとNuOfficeの導入 ウィンドウが表示されます。 マイ コンピュータのコントロールパネルからアプリケーションの追加と削除を開き、 インストールと削除のウィンドウで「インストール(I)」を選びます。次にIBM NuOfficeのCD-ROMを選択し、SETUP.EXEを選択して導入を始めます。導入はドキュメン ト/プリント/ファックスの各マネージャーをまとめて一度に導入することも複数回に 分けて個別に導入することもできます。導入時にはサリュテーション・マネージャー も同時に導入されます。 (注) まとめて一度に導入するか個別に導入するかにより、コントロール パネルの 「インストールと削除」タブに表示されるアプリケーションの個数が異なります。 3つのマネージャーを一度に導入した場合は「IBM NuOffice」という項目が 1つだけ作成されます。この方法で導入した場合、後にプログラムの削除を行う ときには全てのマネージャーを一括削除することになります。 各マネージャーを個別に導入した場合は項目がマネージャーごとに個別に作成 されます。この方法で導入した場合、後にプログラムの削除を行うときには各 マネージャーを個別に削除することになります。 導入が終了すると、指定したディレクトリーの下に次のような構造のサブ・ディレク トリーが作成されます。 -+-- DOCMGR (ドキュメント・マネージャー) | - プログラム関連ファイル | - 使用の手引き | Notesデータベースのファイル名 : ISMWDOC.NSF | +-- PRTMGR (プリント・マネージャー) | - プログラム関連ファイル | - 使用の手引き | Notesデータベースのファイル名 : NSF\ISMHALUG.NSF | +-- FAXMGR (ファックス・マネージャー) | - プログラム関連ファイル | - 使用の手引き | Notesデータベースのファイル名 : ISMXFXUG.NSF | +-- SLM (サリュテーション・マネージャー) | - プログラム関連ファイル | +-- COMMON (共通) - 共通に使用するファイル 4.2 ドキュメント・マネージャーの設定 ------------------------------------ 設定方法は「4.1 プログラムの導入」で導入されたNotesデータベース ISMWDOC.NSF の「2. 導入」の章に記述されています。Notesを使用して参照してください。 (参考) DOCMGRのディレクトリにあるNotesデータベースISMWDOC.NSFはドキュメント・ マネージャーを起動したときにNotesのデータ・ディレクトリの下にコピーさ れます。 4.3 プリント・マネージャーの設定 -------------------------------- 設定方法は「4.1 プログラムの導入」で導入されたNotesデータベース NSF\ISMHALUG.NSFの「5. プリント・マネージャーのセットアップ」の章に記述されて います。Notesを使用して参照してください。 4.4 ファックス・マネージャーの設定 ---------------------------------- 設定方法は「4.1 プログラムの導入」で導入されたNotesデータベース ISMXFXUG.NSF の「3. ファックス・マネージャーの設定と起動」の章に記述されています。Notesを 使用して参照してください。 (参考) FAXMGRのディレクトリにあるNotesデータベースISMXFXUG.NSFはファックス・ マネージャーを起動したときにNotesのデータ・ディレクトリの下にコピーさ れます。 4.5 NuOfficeをNotesサーバと同一のPCに導入する場合に必要な設定 ------------------------------------------------------------- NuOfficeプリント・マネージャーあるいはファックス・マネージャーをNotesサーバと 同一のシステム上に導入する場合にはNotesサーバで次の設定を行う必要があります。 この設定を行わずにNotesサーバー上でプリント・マネージャーを始動させようと すると、起動時に「メールファイルにアクセスできません」というメッセージが表示 されて正しく稼働しない場合があります。 a) ユーザーIDの切り替え 「ファイル」→「ツール」→「IDの切り替え」を選択してユーザーIDを(通常は) USER.IDに切り替えてください。使用中のIDでサーバーのID(SERVER.ID)が選択 されている場合はメール送信が出来ませんので必ずユーザーIDの切り替えを行っ てください。 b) ロケーションの作成 サーバーを設定した直後にはサーバ上の公開アドレス帳(NAMES.NSF)にはロケー ション文書が作成されていませんのでこの文書を作成する必要があります。 まず公開アドレス帳を開き、ロケーションを選択します。次に新規ロケーション 作成ボタンを押して次の設定を行います。 - ロケーションタイプ (「ローカルエリアネットワーク」を選択します。) - ロケーション名 - ホーム/メールサーバ (サーバ名/ドメイン名) - メールファイル名 (ファイル名は公開アドレス帳のユーザーの定義を参照 してください。通常は「MAIL\xxxxxxxx」の形式になっています。) c) 現在のロケーションの選択 正しくロケーションの設定ができたら、「ファイル」→「モービル」→「現在の ロケーションの選択」を選択してb)で作成したロケーションを選択してください。 d) 動作確認 他のノーツユーザーIDとメールの送受信を行ってみてください。正しく処理 が完了すれば設定が正しく行われています。 _______________________________________________________________________________ 5. NuOffice V1.0からの移行 5.1 ドキュメント・マネージャーの移行 ------------------------------------ ドキュメント・マネージャーが稼働する際に参照する次の各ファイルは引き続き使用 することができます。 - フォルダーIDテーブル (ISMWFLD.NSF) - 文書転送ユーティリティーの設定ファイル (CONFIG.TXT) - ドキュメント・マネージャーが使用するNotesデータベース 実行プログラムなどのファイルは一部機能改善を行った部分があるため一度削除して 再導入してください。 移行手順は次のとおりです。 1. 文書転送ユーティリティーの設定ファイル(CONFIG.TXT)のバックアップ 文書転送ユーティリティーを使用している場合は設定ファイル(導入ディレクトリ の下のDOCMGR\CONFIG.TXTファイル)のバックアップをとってください。このファ イルは次のステップで削除されます。 2. NuOffice V1.0の削除 マイ コンピュータ, コントロール パネル,のアプリケーションの追加と削除のウ インドウで「IBM NuOffice」を選択し、「追加と削除」ボタンを押してNuOffice V1.0を削除します。 3. NuOffice V1.1の導入 手順は新規導入の手順と同一です。 4. 文書転送ユーティリティーの設定ファイルの復元 文書転送ユーティリティーを使用している場合は手順1で保管した設定ファイルの バックアップ(CONFIG.TXT)を導入ディレクトリの下のDOCMGR\CONFIG.TXTファイル として復元します。復元後にエディタを使用して最初の制御ステートメントの 「Poling Interval」を「Polling Interval」に変更してください。 5.2 プリント・マネージャーの移行 -------------------------------- プリント・マネージャーが使用するNotesデータベースは引き続き使用することができ ます。実行プログラムなどのファイルは一部機能改善を行った部分があるため一度削 除して再導入してください。 移行手順は次のとおりです。 1. NuOffice V1.0の削除 マイ コンピュータ, コントロール パネル,のアプリケーションの追加と削除のウ インドウで「IBM NuOffice」を選択し、「追加と削除」ボタンを押してNuOffice V1.0を削除します。 2. NuOffice V1.1の導入 手順は新規導入の手順と同一です。V1.0で作成したNotesデータベースはそのまま 使用することができますが、新規導入手順の中の「プリンタ情報の収集と設定」 は必ず再実行してください。 _______________________________________________________________________________ 6. プログラム関連情報 6.1 ドキュメント・マネージャー ------------------------------ ドキュメント・マネージャーを管理するために必要な情報はNotesのデータベースとして 提供されています。導入時にNotesクライアントでアイコン登録した「Doc Manager 管理」(ISMWDOC.NSF)を参照してください。 6.2 プリント・マネージャー -------------------------- プリント・マネージャー・セットアップ後のサーバー管理者の作業、およびユーザーの 使用方法については、オンライン・マニュアル「IBM NuOffice Print Manager Help」 (ISMHALUG.NSF)を参照してください。 6.3 ファックス・マネージャー ------------------------------ ドキュメント・マネージャーを管理するために必要な情報はNotesのデータベースとして 提供されています。導入時にNotesクライアントでアイコン登録した「Fax Manager 管理」(ISMXFXUG.NSF)を参照してください。 6.4 プリンター・ドライバーの取り扱いについて -------------------------------------------- a) CANON(**) MEDIO(**) GP30F用ドライバー CANON MEDIO GP30F用のドライバーは以下の名前でGP30Fサリュテーション ソフトウェアVer1の一部としてキヤノン販売(株)より提供されます。 「MEDIO LIPSVプリンタドライバ for Windows95 (解凍版)」 使用するクライアント数分のライセンスをお受け下さい。 b) 富士ゼロックス Able(**)用ARTドライバー 富士ゼロックス Able用ARTドライバーは以下の名称でAble(プリンタキット付き) を購入すると添付されています。 また、パソコン通信や富士ゼロックス株式会社 ホームページからダウンロードすることも可能です。 「LaserPress/Able Model PRシリーズ ART Driver Library Windows95用」 また使用したい機能によって選択するドライバの名前は以下のとおりです、両方 選択しておいて使用するときに指定することも可能です。 FX Able Model-PRII ART4-ADV プリンタドライバ FX Abel Model-PRII-FAX ART4-ADV ファックスドライバ 6.5 NuOffice文書転送ユーティリティー ------------------------------------ 文書転送ユーティリティーを使用して、サリュテーション対応機器内に保管されたデー タをNuOfficeドキュメント・マネージャーに転送してNotesデータベースに格納すること ができます。 富士ゼロックスAbleからデータを取り出してNotesデータベースに格納する場合はこの ユーティリティーを使用します。この場合、文書転送ユーティリティーの設定ファイル の各パラメータの値は次のようになります。 - FU定義で、富士ゼロックス AbleのIPアドレスを指定し、FU_Password= に親展ボックス の暗証番号を設定します。 - 転送定義で、SourceFU= に先に設定した富士ゼロックス AbleのFU_EntryIDを指定し、 SourceFolderID= に親展ボックスの番号を指定します。 - 上の転送定義のTargetFUでドキュメント・マネージャーを指定し、適当なフォルダー 番号をTargetFolderID= に指定します。 詳細については「Doc Manager 管理」(ISMWDOC.NSF)の文書転送ユーティリティーの 部分を参照してください。 ____________________________________________________________________________ 7. Notes R4.6サーバとNuOfficeを同一のPCに導入した場合の注意点 Notes R4.6では、NotesサーバーはサーバーのID(SERVER.ID)で動かす必要があります。 一方NuOfficeは、Notesクライアントの機能を使用するため、管理者のID(USER.ID等)で 動かす必要があります。したがって以下のようにユーザーIDを切り替えて起動して下さい。 1.Notesクライアントを起動する。 2.ユーザーIDをサーバーのID(SERVER.ID)に切り替える。 3.Notesサーバーを起動する。 4.ユーザーIDを管理者のID(USER.ID等)に切り替える。 5.NuOfficeを起動する。 ____________________________________________________________________________ 8. 制約事項 * ノーツR4.12では印刷時に表示されるノーツパスワードプロンプトが文字化けする ことがあります。R4.14では正しく表示されます。 * ノーツ一般の状況として、データーベースのビュー情報が壊れることがあります。 例えばプリント・マネジャーにおいては、以下のような現象となります。 -プリンター設定の画面が開けない -ジョブ状況の通知設定画面が開けない -プリント FU Capability文書 Viewとプリント FU Capability文書 (管理者用)View で表示されてる文書数が異なる このような現象が発生した時は、ノーツのヘルプデータベース「システム管理ヘルプ」 の「壊れたビューを復旧する」に従ってください。 _______________________________________________________________________________ 9. 商標 本文中で使用されている(*)つきの以下の用語は、米国 IBM 社の商標です。 IBM NuOffice NetCube NetFinity また(**)つきで使用されている以下の用語は他社の商標・登録商標です。 Lotus Lotus Development Corporation Notes Lotus Development Corporation Salutation Salutation Consortium Windows Microsoft Corporation Windows NT Microsoft Corporation Canon キヤノン株式会社・キヤノン販売株式会社 MEDIO キヤノン株式会社・キヤノン販売株式会社 Able 富士ゼロックス株式会社 以上