NFSのパーミッション
OS/2 Warp Server for e-businessのNFSクライアントは、UNIXシステムで使用されるパーミッションと呼ばれるファイル属性をサポートします。
パーミッションの設定はNFS.PERMISSION.BITSとNFS.PERMISSION.DBITSという2つの環境変数を使用し、NFSマウントする際にこの環境変数が参照されます。
NFS.PERMISSION.BITS
ファイルに関する属性を定義する環境変数です。ファイル作成時の属性を決定します。
NFS.PERMISSION.DBITS
ディレクトリーに関する属性を定義する環境変数です。ディレクトリー作成時の属性を決定します。環境変数NFS.PERMISSION.DBITSが省略された場合、ディレクトリーの作成にも、環境変数NFS.PERMISSION.BITSが使用されます。
NFS.PERMISSION.BITS及びNFS.PERMISSION.DBITSのパラメーターは3桁の8進数(0-7)で、左から1番目の桁はオーナー、2番目の桁はグループ、3番目の桁はその他のユーザーについて、それぞれどのような許可を与えるかを表現しています。
図
1
:パーミッションの表記
例えばファイル作成時に次のような許可を与える場合、CONFIG.SYSでは以下のように指定します。
オーナー:4(読み取り)+2(書き込み)+1(実行) → 7
グループ:4(読み取り)+1(実行)→ 5
その他:4(読み取り)+1(実行)→ 5
CONFIG.SYS
SET NFS.PERMISSION.BITS=755
SET NFS.PERMISSION.DBITS=755
図
2
:NFS.PERMISSION CONFIG.SYSサンプル
例:上記CONFIG.SYSの設定で、NFSクライアントからファイルを作成。UNIXシステム上でlsコマンドにより確認した場合、以下のようになります。
-rwxr-xr-x 1 root users 120 May 24 16:16 sample