JFSユーティリティー
format, chkdskはJFSをサポートするために拡張されています。また、新しくdefragfsとextendsの2つのユーティリティーが追加され、論理ボリュームの管理に使用することができます。Defragfsはファイルシステムのフリースペースのデフラグメントを行います。Extendfsはファイルシステムのサイズを拡張します。

FormatユーティリティーのJFS固有のオプション
 
JFS固有のシンタックスは以下の通りです。

FORMAT ドライブ [/FS:JFS] [/V:<ボリュームラベル>] [/BS:<サイズ(KB)>]  [/LS:<サイズ(MB)>] [/S] [/L]
 
 
 
パラメーター 説明
/FS:JFS ファイルシステムをJFSでフォーマット
/V:<ボリュームラベル> ボリュームラベル
/BS:<サイズ(KB)> ファイルシステムで使用するブロックサイズを指定します。省略時値は4096バイト。ブロックサイズは512, 1024, 2048, 4096のいずれかでなければならず、デバイスのセクターサイズよりも小さな値を設定することはできません。
/LS:<サイズ(MB)> ジャーナリングログのサイズをメガバイトで指定します。省略時値はファイルシステムサイズの0.4%。
/S 指定したファイルシステムで高密度ファイル(dense file)より定密度ファイル(sparse file)をサポートするように指定します。省略時値は高密度ファイルです。
/L ロングフォーマット。ディスクメディアをベリファイします。

ChkdskユーティリティーのJFS固有のオプション
 
CHKDSKのJFS固有のシンタックスは以下の通りです。

CHKDSK [/C] [/F:{0|1|2|3}] [/V] [/B] ドライブ
 
パラメーター 説明
/C ファイルシステムに不整合があったときにベリファイ、回復機能を実行します。
/F:0 分析のみを行います。修正は行いません。
/F:1 or /F:2 or /F:3 or /F 検出した不整合をすべて修正します。すべての分析と回復処理が完了後し、ボリュームがマウントされた後、/Bオプションの処理(下を参照)を開始します。
/V 詳細表示します。
/B LVM不良ブロックリスト処理を実行します。

Note
 

Fオプションが指定されていない場合、/F:0が実行されます。

 
HPFSと共存している場合、Vオプションは実際には効力をもちません。

 
ブート処理中のチェックディスクでは/Cまたは/Fオプションを使用すべきです。これにより、ログ再生が使用可能になり、障害時にchkdskがファイルシステムを復元します。

 
DEFRAGFSユーティリティーのシンタックス
 
DEFRAGFSはファイルシステムのフリースペースのデフラグメントを行います。DEFRAGFSのシンタックスは以下の通りです。
DEFRAGFS { [/Q]} ドライブ
パラメーター 説明
/Q  照会だけを指定します。カレントファイルシステムのステータスを知らせますが、デフラグは実行しません。

JFS EXTENDFSユーティリティーのシンタックス
 

EXTENDFSはファイルシステムを拡張し、パーティション全体を使用できるようにします。フリースペースのデフラグメントを行います。EXTENDFSのシンタックスは以下の通りです。
EXTENDFS [/LS:<サイズ(MB)>] ドライブ
パラメーター 説明
/LS:<サイズ(MB)> 作成するジャーナリングログの(全)サイズをメガバイトで指定します。省略時値はファイルシステムサイズの0.4%です。

JFS固有の構成オプション
 

JFSを構成するためにはIFSステートメントがCONFIG.SYSに必要です。
IFS=d:\OS2\JFS.IFS [/CACHE:<サイズ(KB)>] [/AUTOCHECK:ドライブ[ドライブ...] /L:OFF|/L:<synctime,maxage,bufferidle>]
パラメーター 説明
/CACHE JFSバッファーキャッシュのサイズをKBで指定します。デフォルトは実メモリーの12.5%です。
/AUTOCHECK JFSの初期化時にCHKDSKにより自動的に回復したいJFSファイルシステムのドライブ名をリストします。*を使用するとすべてのJFSファイルシステムが含まれます。+をドライブ名の前につけると、ジャーナルログリプレィにより、ドライブを回復し正常な状態であることが明白な場合でも、CHKDSKはそのドライブに対して完全なチェックを行います。ドライブ文字が+*で終わっていた場合、CHKDSKはすべてのJFSファイルシステムで完全なチェックを行います。
/L:OFF 遅延書き込みパラメーターを秒単位で指定します。OFFは同期書き込みを指定します。
/L:<synctime,maxage,bufferidle> Synctimeは同期スレッドが実行される時間間隔で、デフォルトは32です。Maxageは更新されたファイルがキャッシュ上で保持される時間の最大値で、デフォルトはsynctime*4です。Bufferidleは最新の変更時間を示します。この値よりも新しい変更は最後の書き込みがMAXAGEより古くないかぎり、書き込まれません。デフォルトは1,synctime/8です。