パフォーマンスの考慮点
新しいAPIセットが追加され、TCP/IPアプリケーション、例えばNotesやWebサーバーではパフォーマンスが向上します。テストでは、アプリケーションサーバーのようにローカルJFS上で動作する場合、HPFS386よりも約2倍の高い性能を示しています。また、ユーザー数の多いNotesの環境ではJFSはWindows
NTのNTFSよりも優れたレスポンスタイムを示しています。
しかしながら、ファイル、プリントサーバーとして使用する場合には注意が必要です。Warp
Server for e-businessのファイルシステムを選択する上では、ハードウェアの構成が重要で、サーバーがユニプロセッサーの場合、JFSはHPFS386に対して最大で40%パフォーマンスが低下することがあります。
このパフォーマンスの違いはJFSではHPFS386と比較して、データアクセスのために発生するリングトランジションのためのパスレングスが増加しているところにあります。
以下はデータアクセスのパストレースの例です。
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HPFS386キャッシュ上のファイルへのローカルアクセス: f-g
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JFSキャッシュ上のファイルへのローカルアクセス: f-h(f-gよりも速い)
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HPFS386キャッシュ上にないHPFSファイルへのローカルアクセス: f-g‐j
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JFSキャッシュ上にないJFSファイルへのローカルアクセス: f-h-k(f-g-jよりも速い)
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FATファイルへのローカルアクセス: f-i
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HPFS386キャッシュ上のファイルへのネットワークアクセス: a-b-c
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HPFS386キャッシュ上にないHPFSファイルへのネットワークアクセス: a-b-c-j
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JFS386キャッシュ上のファイルへのネットワークアクセス(NetBIOS): a-b-d-e-h
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JFS386キャッシュ上にないJFSファイルへのネットワークアクセス(NetBIOS):a-b-d-e-h-k
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JFS386キャッシュ上のファイルへのネットワークアクセス(TCP/IP): m-n
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FATファイルへのネットワークアクセス: a-b-d-e-i
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JFSはSMP環境では向上します。4wayではJFSとHPFS386は同じようなパフォーマンスを示しています。
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