UNIX® の出現以降、いくつかの新しい文書形式がよく使われるようになりました。 基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。 この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。
アプリケーション名 | 必要なリソース | port からのインストール | 実行に必要になる主な環境 |
---|---|---|---|
Acrobat Reader® | 少 | 軽 | Linux® バイナリ互換機能 |
gv | 少 | 軽 | Xaw3d |
Xpdf | 少 | 軽 | FreeType |
GQview | 少 | 軽 | Gtk+ または GNOME |
今や多くの文書が Portable Document Format (PDF) ファイル形式で配布されています。 PDF ファイルを読むのによく用いられるビューアが Adobe® が Linux® 用にリリースしている Acrobat Reader® です。 FreeBSD は Linux® バイナリを実行できるので、 FreeBSD でもこのアプリケーションを利用できます。 ライセンスの制限から package は利用できないため、 ports からコンパイルする必要があります。 地域化されたものが Ports Collection の print カテゴリに用意されています。
以下のコマンドは、Ports Collection から、 Acrobat Reader® 9 の英語版をインストールします。地域化された版をインストールするには、 かわりに希望の ports ディレクトリに cd コマンドで移動してください。
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cd /usr/ports/print/acroread9
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make install clean
gv は PostScript® と PDF のビューアです。これはもともと ghostview をベースとしていますが、 Xaw3d ライブラリによってより良い外観になっています。 動作が速くて、ユーザインタフェースもシンプルです。 gv は用紙の向きやサイズ、 拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの機能を持っています。 ほとんどすべての操作はキーボードとマウスの両方で行なうことができます。
package から gv をインストールするには次のようにします。
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pkg_add -r gv
package を利用できない場合には、Ports Collection を使ってください。
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cd /usr/ports/print/gv
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make install clean
FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら、xpdf を試してみてください。 これは少ないリソースで動作するビューアで、軽くて効率的です。 標準の X フォントを利用し、 Motif®, その他の X ツールキットを必要としません。
Xpdf の package をインストールするには次のコマンドを入力してください。
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pkg_add -r xpdf
package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。
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cd /usr/ports/graphics/xpdf
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make install clean
インストールが完了したら xpdf を起動してください。 メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。
GQview は画像管理ソフトウェアです。 クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、 サムネイル画像を作成できます。 また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えています。 画像のコレクションの管理や、重複したファイルを見つけることが簡単にできます。 GQview は全画面表示、 および国際化にも対応しています。
GQview package をインストールするには次のコマンドを入力してください。
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pkg_add -r gqview
package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。
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cd /usr/ports/graphics/gqview
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make install clean
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