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milter managerリファレンスマニュアル | ![]() |
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milter-managerはmilterを使った効果的なスパム対策・ウィルス対策(迷惑メール対策)を実現するmilterです。
milter-managerはmilterを効果的でかつ柔軟にmilterを使うためのプラットフォームを提供します。milter-managerはRubyインタプリタを組み込んでいて、動的にmilterを適用する条件を決定することができます。この組み込まれたRubyインタプリタを使うことで、効果的でかつ柔軟にmilterを使うプラットフォームを提供することができます。
milter-managerには設定ファイルがあります。現在の設定は--show-configオプションで確認できます。
% milter-manager --show-config
milter-manager設定ファイルで指定された設定を上書きするオプションも提供しています。
利用できるオプションを表示して終了します。 |
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接続を待ち受けるソケットを指定します。SPECの書式は次のうちのどれかです。
例:
設定ファイル中の「manager.connection_spec」の値を上書きします。 |
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設定ファイルのあるディレクトリを指定します。milter-managerは、まず、DIRECTORY/milter-manager.confの読み込みを試みます。もし、見つからなかった場合はシステム標準の場所にあるmilter-manager.confを読み込みます。 |
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milter-managerのプロセスidをFILEに保存します。 設定ファイル中の「manager.pid_file」の値を上書きします。 |
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milter-managerをNAMEユーザの権限で実行します。milter-managerはroot権限で起動しなければいけません。 設定ファイル中の「security.effective_user」の値を上書きします。 |
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milter-managerをNAMEグループの権限で実行します。milter-managerはroot権限で起動しなければいけません。 設定ファイル中の「security.effective_group」の値を上書きします。 |
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milter-managerが接続を受け付けるUNIXドメインソケットのグループをNAMEグループに変更します。グループは実効ユーザの補助グループでなければいけません。 設定ファイル中の「manager.unix_socket_group」の値を上書きします。 |
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端末を切り離し、バックグラウンドでデーモンプロセスとして動作します。運用時はデーモンプロセスで動作させることをお勧めします。 設定ファイル中の「manager.daemon」の値を上書きします。 |
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このオプションより前に指定した--daemonオプションを無効にします。 |
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設定内容を表示して終了します。設定内容はそのまま設定ファイルに使える書式で表示されます。登録されているmilterを確認する場合や、milter-managerの問題を報告する場合などで有用です。 |
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実行時のログをより詳細に出力します。ログはsyslogのmailファシリティで出力します。デーモンプロセスになっていない場合は標準出力にもログが出力されます。 「MILTER_LOG_LEVEL=all」というように環境変数を設定している場合と同じ効果があります。 |
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バージョンを表示して終了します。 |
MTAからの接続を受け付ける状態になった場合は0になり、そうでない場合は0以外になります。milter-managerはソケットの書式が間違っている場合か、ソケットまわりの問題が起こると接続を受け付ける状態になれません。ソケットまわりの問題とは、例えば、ポートがすでに使用されているとか、UNIXドメインソケットを作成するパーミッションがない、などです。
以下はmilter-managerの挙動をデバッグするときの例です。この場合、milter-managerはフォアグラウンドで動作し、標準出力にログを吐きます。
% milter-manager --no-daemon --verbose
milter-test-server.rd (1), milter-test-client.rd (1), milter-performance-check.rd (1), milter-manager-log-analyzer.rd (1)