PRIME の使い方

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はじめに

このページでは PRIME のカスタマイズ方法などを説明します。 本来なら、GUI での設定できるようにするべきなのですが、まだ未対応に なっています。もうしばらくお待ちください。

カスタマイズ

カスタマイズ用の設定ファイルは ~/.prime/Custom_prime.rb です。 このファイルを編集して、カスタマイズを反映させてください。 また PRIME の個人用データは ~/.prime ディレクトリ以下に格納されます。

カスタマイズした内容の更新は、prime-update コマンドを実行したタイミングで 動的に変更され、現在実行中の prime プロセスにも反映されます。ただし、一部の カスタマイズ内容に対しては、再実行するまで反映されません。 prime コマンドは内部的に prime-update コマンドを実行していますので、 新たに prime コマンドを実行したタイミングでも、現在実行中の prime プロセスの 設定が変更されます。

句読点の変更

句読点を「.」「,」にするには、 ~/.prime/Custom_prime.rb に以下の設定を追加してください。

## 句読点の種類
PRIME_ENV['style_japanese_period'] = '.'
PRIME_ENV['style_japanese_comma']  = ','

デフォルトは 「。」「、」です。

かな入力

~/.prime/Custom_prime.rb に以下の設定を追加してください。

PRIME_ENV['typing_method'] = 'kana'

T-Code入力

~/.prime/Custom_prime.rb に以下の設定を追加してください。

PRIME_ENV['typing_method'] = 'tcode'

TUT-Code入力にしたい場合は、以下のようにしてください。

PRIME_ENV['typing_method'] = 'tcode'
PRIME_ENV['suikyo_tables']         = ['tutcode']
PRIME_ENV['suikyo_reverse_tables'] = ['tutcode_reverse']

AZIK入力

~/.prime/Custom_prime.rb に以下の設定を追加してください。

PRIME_ENV['suikyo_tables']         = ["romaji", "egg-mark", "azik"]
PRIME_ENV['suikyo_reverse_tables'] = ["romaji_reverse", "egg-mark_reverse"]

入力規則のカスタマイズ

自分で作成した変換テーブルの利用は、PRIME_ENV['suikyo_tables'] を 編集するとできるようになります。

PRIME_ENV['suikyo_tables'] = ["romaji", "/home/prime-user/.prime/mytable"]

フルパスの指定で、任意の場所にファイルを置くことが可能です。 また、後ろあるファイルほど設定が優先されます。

変換テーブルのフォーマットは、「 ローマ字ひらがな変換ライブラリ suikyo」を参照してください。

プロトコルの変更

prime コマンドは標準入出力を利用したデータのやりとりの他に、 TCP サーバや Unix ソケットを利用した接続も可能です。 さらには、SKK や POBox のサーバとしても動作します。

TCP 接続

--tcp-server オプションをつけて実行すると、標準入出力ではなく TCP 接続を行います。

prime --tcp-server=[PORT 番号] &

プロトタイピング用などに利用してください。

SKK サーバとして実行

--skk オプションをつけて実行すると、SKK サーバとして動作します。 オプションにはサーバのポート番号を指定できます。

prime --skk &
prime --skk=1178 &

一般的な SKK サーバと異なり、用言の送り仮名を気にする必要はありません。 例えば「走ります」の場合、一般的には "HasiRimasu" と入力しますが、 prime では "Hasirimasu" で入力可能です。

なお、予測機能は活用していません。

OpenPOBox サーバとして実行

--pobox オプションをつけて実行すると、OpenPOBox サーバとして動作します。 オプションにはサーバのポート番号を指定できます。

prime --pobox &
prime --pobox=1179 &

学習機能はまだ未実装です。

デバッグ

PRIME の開発や、不具合の確認などに活用可能なデバッグ方法を紹介します。

ログの出力

--debug オプションか環境変数 PRIME_DEBUG を指定すると、 クライアントから prime プロセスに渡された全入力を、ログに書き出します。

prime --debug
PRIME_DEBUG=1 prime

ログの出力先は、~/.prime/logs/debug_'日付'_'PID'.log となります。

ユーザディレクトリの変更

学習データやカスタマイズ情報の参照・登録先を ~/.prime から変更するには、 環境変数 PRIME_USER_DIR を使用します。例えば ~/.prime の代わりに /tmp/prime_debug を利用するには、以下ように実行します。

PRIME_USER_DIR=/tmp/prime_debug prime

学習結果を保存しない

入力履歴や単語学習などをファイルに反映させないようにするには、 --no-save オプションまたは環境変数 PRIME_NO_SAVE を使います。

prime --no-save
PRIME_NO_SAVE=1 prime

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小松 弘幸 <komatsu@taiyaki.org>
$Id: usage.html,v 1.6.2.1 2005/03/07 08:28:36 komatsu Exp $