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小倉百人一首
0
12
188820
188818
2022-08-20T13:16:02Z
CES1596
4425
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text/x-wiki
{{header
| title =小倉百人一首
| editor =藤原定家
| 年 =
| year =
| section =
| previous =
| translator =
| next =
| edition = yes
| wikipedia = 百人一首
| notes = {{Textquality|100%}}
百人一首(ひゃくにん いっしゅ、ひゃくにんしゅ)とは、100人の歌人の和歌を、一人一首ずつ選んでつくった秀歌撰(詞華集)。中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになった。百人一首に採られた100首には、1番の天智天皇の歌から100番の順徳院の歌まで、各歌に歌番号(和歌番号)が付されている。この歌番号の並び順は、おおむね古い歌人から新しい歌人の順である。{{wikipediaref|百人一首}}
}}
{{-}}
{| border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="3" style="text-align:center"
|+ 『[[w:百人一首|小倉百人一首]]』に収められている歌の一覧
|-
!歌番号
!style="width:22em;"|句<br />(括弧内は[[w:歴史的仮名遣|歴史的仮名遣]]による読み、<br />太字は決まり字)
!作者<br />(括弧内は歴史的仮名遣による読み)
!出典
!かるた<br />読み札
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="一">一</span>
|style="vertical-align:top"|秋の田の かりほの庵の とまをあらみ<br />わが衣手は 露にぬれつつ<br />('''あきの'''たの かりほのいほの とまをあらみ<br />わがころもでは つゆにぬれつつ)
|style="vertical-align:top"|[[w:天智天皇|天智天皇]]<br />(てんちてんわう)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中302
|[[ファイル:Hyakuninisshu_001.jpg|50px|天智天皇(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二">二</span>
|style="vertical-align:top"|春過ぎて 夏来にけらし 白妙の<br />衣ほすてふ 天の香具山<br />('''はるす'''ぎて なつきにけらし しろたへの<br />ころもほすてふ あまのかぐやま)
|style="vertical-align:top"|[[w:持統天皇|持統天皇]]<br />(ぢとうてんわう)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]夏175
|[[ファイル:Hyakuninisshu_002.jpg|50px|持統天皇(春過ぎて 夏来にけらし 白妙の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三">三</span>
|style="vertical-align:top"|足引きの 山鳥の尾の しだり尾の<br />ながながし夜を ひとりかもねむ<br />('''あし'''びきの やまどりのをの しだりをの<br />ながながしよを ひとりかもねむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:柿本人麻呂|柿本人麿]]<br />(かきのもとのひとまろ)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋三778
|[[ファイル:Hyakuninisshu_003.jpg|50px|柿本人麻呂(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四">四</span>
|style="vertical-align:top"|田子の浦に 打出でてみれば 白妙の<br />ふじの高嶺に 雪は降りつつ<br />('''たご'''のうらに うちいでてみれば しろたへの<br />ふじのたかねに ゆきはふりつつ)
|style="vertical-align:top"|[[w:山部赤人|山部赤人]]<br />(やまべのあかひと)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬675
|[[ファイル:Hyakuninisshu_004.jpg|50px|山部赤人(田子の浦に うちいでてみれば 白妙の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五">五</span>
|style="vertical-align:top"|奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の<br />聲きく時ぞ 秋は悲しき<br />('''おく'''やまに もみぢふみわけ なくしかの<br />こゑきくときぞ あきはかなしき)
|style="vertical-align:top"|[[w:猿丸太夫|猿丸太夫]]<br />(さるまるだいふ)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上215
|[[ファイル:Hyakuninisshu_005.jpg|50px|猿丸太夫(奥山に もみぢふみわけ なく鹿の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六">六</span>
|style="vertical-align:top"|かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の<br />しろきを見れば 夜ぞふけにける<br />('''かさ'''ゝぎの わたせるはしに おくしもの<br />しろきをみれば よぞふけにける)
|style="vertical-align:top"|[[作者:大伴家持|中納言家持]]<br />(ちゆうなごんやかもち)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬620
|[[ファイル:Hyakuninisshu_006.jpg|50px|中納言家持(かささぎの 渡せる橋に おく霜の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七">七</span>
|style="vertical-align:top"|天の原 ふりさけ見れば 春日なる<br />みかさの山に 出でし月かも<br />('''あまの'''はら ふりさけみれば かすがなる<br />みかさのやまに いでしつきかも)
|style="vertical-align:top"|[[w:阿倍仲麻呂|阿倍仲麻呂]]<br />(あべのなかまろ)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅406
|[[ファイル:Hyakuninisshu_007.jpg|50px|阿倍仲麻呂(天の原 ふりさけみれば 春日なる)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八">八</span>
|style="vertical-align:top"|わが庵は 都のたつみ しかぞ住む<br />世をうぢ山と 人はいふなり<br />('''わがい'''ほは みやこのたつみ しかぞすむ<br />よをうぢやまと ひとはいふなり)
|style="vertical-align:top"|[[w:喜撰|喜撰法師]]<br />(きせんほふし)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑下983
|[[ファイル:Hyakuninisshu_008.jpg|50px|喜撰法師(わが庵は 都のたつみ しかぞすむ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九">九</span>
|style="vertical-align:top"|花の色は 移りにけりな 徒に<br />我が身世にふる ながめせしまに<br />('''はなの'''いろは うつりにけりな いたづらに<br />わがみよにふる ながめせしまに)
|style="vertical-align:top"|[[w:小野小町|小野小町]]<br />(をののこまち)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下113
|[[ファイル:Hyakuninisshu_009.jpg|50px|小野小町(花の色は うつりにけりな いたづらに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十">十</span>
|style="vertical-align:top"|これや此の 行くも帰るも 別かれては<br />知るも知らぬも 逢坂の関<br />('''これ'''やこの ゆくもかへるも わかれては<br />しるもしらぬも あふさかのせき)
|style="vertical-align:top"|[[w:蝉丸|蝉丸]]<br />(せみまる)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]雑一1089
|[[ファイル:Hyakuninisshu_010.jpg|50px|蝉丸(これやこの 行くも帰るも わかれては)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十一">十一</span>
|style="vertical-align:top"|わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />人にはつげよ あまの釣舟<br />('''わたのはら や'''そしまかけて こぎいでぬと<br />ひとにはつげよ あまのつりぶね)
|style="vertical-align:top"|[[w:小野篁|参議篁]]<br />(さんぎたかむら)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅407
|[[ファイル:Hyakuninisshu_011.jpg|50px|参議篁(わたの原 八十島かけて こぎいでぬと)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十二">十二</span>
|style="vertical-align:top"|天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ<br />をとめの姿 しばし留めむ<br />('''あまつ'''かぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<br />をとめのすがた しばしとどめむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:遍昭|僧正遍昭]]<br />(そうじやうへんぜう)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上872
|[[ファイル:Hyakuninisshu_012.jpg|50px|僧正遍昭(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十三">十三</span>
|style="vertical-align:top"|筑波嶺の 峯より落つる みなの川<br />戀ぞつもりて 淵となりぬる<br />('''つく'''ばねの みねよりおつる みなのがは<br />こひぞつもりて ふちとなりぬる)
|style="vertical-align:top"|[[w:陽成天皇|陽成院]]<br />(やうぜいゐん)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三776
|[[ファイル:Hyakuninisshu_013.jpg|50px|陽成院(つくばねの 峰よりおつる みなの川)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十四">十四</span>
|style="vertical-align:top"|陸奥の しのぶもぢずり 誰故に<br />みだれ初めにし 我ならなくに<br />('''みち'''のくの しのぶもぢずり たれゆゑに<br />みだれそめにし われならなくに)
|style="vertical-align:top"|[[w:源融|河原左大臣]]<br />(かはらのさだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四724
|[[ファイル:Hyakuninisshu_014.jpg|50px|河原左大臣(みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十五">十五</span>
|style="vertical-align:top"|君がため 春の野に出でて 若菜つむ<br />わが衣手に 雪は降りつつ<br />('''きみがため は'''るののにいでて わかなつむ<br />わがころもでに ゆきはふりつつ)
|style="vertical-align:top"|[[w:光孝天皇|光孝天皇]]<br />(くわうかうてんわう)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上21
|[[ファイル:Hyakuninisshu_015.jpg|50px|光孝天皇(君がため 春の野に出でて 若菜つむ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十六">十六</span>
|style="vertical-align:top"|立別れ いなばの山の 嶺におふる<br />まつとし聞かば 今帰り来む<br />('''たち'''わかれ いなばのやまの みねにおふる<br />まつとしきかば いまかへりこむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:在原行平|中納言行平]]<br />(ちゆうなごんゆきひら)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]離別365
|[[ファイル:Hyakuninisshu_016.jpg|50px|中納言行平(立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十七">十七</span>
|style="vertical-align:top"|ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />から紅に 水くくるとは<br />('''ちは'''やぶる かみよもきかず たつたがは<br />からくれなゐに みづくくるとは)
|style="vertical-align:top"|[[w:在原業平|在原業平朝臣]]<br />(ありはらのなりひらあそん)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下294
|[[ファイル:Hyakuninisshu_017.jpg|50px|在原業平朝臣(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十八">十八</span>
|style="vertical-align:top"|住の江の 岸に寄る浪 よるさへや<br />夢の通ひ路 人目よくらむ<br />('''す'''みのえの きしによるなみ よるさへや<br />ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敏行|藤原敏行朝臣]]<br />(ふぢはらのとしゆきあそん)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋二559
|[[ファイル:Hyakuninisshu_018.jpg|50px|藤原敏行(住の江の 岸による波 よるさへや)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="十九">十九</span>
|style="vertical-align:top"|難波潟 短き葦の ふしのまも<br />あはで此の世を すぐしてよとや<br />('''なにはが'''た みじかきあしの ふしのまも<br />あはでこのよを すぐしてよとや)
|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢 (歌人)|伊勢]]<br />(いせ)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1049
|[[ファイル:Hyakuninisshu_019.jpg|50px|伊勢(難波潟 みじかき蘆の ふしのまも)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十">二十</span>
|style="vertical-align:top"|侘びぬれば 今はた同じ 難波なる<br />身をつくしても 逢はむとぞ思ふ<br />('''わび'''ぬれば いまはたおなじ なにはなる<br />みをつくしても あはむとぞおもふ)
|style="vertical-align:top"|[[w:元良親王|元良親王]]<br />(もとよししんわう)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋五961
|[[ファイル:Hyakuninisshu_020.jpg|50px|元良親王(わびぬれば いまはたおなじ 難波なる)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十一">二十一</span>
|style="vertical-align:top"|今来むと いひしばかりに 長月の<br />有明の月を 待ち出づるかな<br />('''いまこ'''むと いひしばかりに ながつきの<br />ありあけのつきを まちいづるかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:素性|素性法師]]<br />(そせいほふし)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四691
|[[ファイル:Hyakuninisshu_021.jpg|50px|素性法師(今こむと いひしばかりに 長月の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十二">二十二</span>
|style="vertical-align:top"|吹くからに 秋の草木の しをるれば<br />むべ山風を あらしといふらむ<br />('''ふ'''くからに あきのくさきの しをるれば<br />むべやまかぜを あらしといふらむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:文屋康秀|文屋康秀]]<br />(ふんやのやすひで)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下249
|[[ファイル:Hyakuninisshu_022.jpg|50px|文屋康秀(吹くからに 秋の草木の しをるれば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十三">二十三</span>
|style="vertical-align:top"|月見れば 千々に物こそ 悲しけれ<br />わが身ひとつの 秋にはあらねど<br />('''つき'''みれば ちゞにものこそ かなしけれ<br />わがみひとつの あきにはあらねど)
|style="vertical-align:top"|[[w:大江千里 (歌人)|大江千里]]<br />(おほえのちさと)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上193
|[[ファイル:Hyakuninisshu_023.jpg|50px|大江千里(月みれば ちぢにものこそ かなしけれ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十四">二十四</span>
|style="vertical-align:top"|此の度は 幣もとりあへず 手向山<br />紅葉の錦 神のまにまに<br />('''この'''たびは ぬさもとりあへず たむけやま<br />もみぢのにしき かみのまにまに)
|style="vertical-align:top"|[[作者:菅原道真|菅家]]<br />(かんけ)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅420
|[[ファイル:Hyakuninisshu_024.jpg|50px|菅家(このたびは ぬさもとりあへず 手向山)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十五">二十五</span>
|style="vertical-align:top"|名にしおはば 逢坂山の さねかづら<br />人にしられで くるよしもがな<br />('''なにし'''おはば あふさかやまの さねかづら<br />ひとにしられで くるよしもがな)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定方|三条右大臣]]<br />(さんでうのうだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三701
|[[ファイル:Hyakuninisshu_025.jpg|50px|三条右大臣(名にし負はば 逢坂山の さねかづら)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十六">二十六</span>
|style="vertical-align:top"|小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば<br />今ひとたびの みゆき待たなむ<br />('''をぐ'''らやま みねのもみぢば こゝろあらば<br />いまひとたびの みゆきまたなむ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原忠平|貞信公]]<br />(ていしんこう)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]雑秋1128
|[[ファイル:Hyakuninisshu_026.jpg|50px|貞信公(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十七">二十七</span>
|style="vertical-align:top"|みかの原 わきて流るる 泉川<br />いつみきとてか 戀しかるらむ<br />('''みかの'''はら わきてながるる いづみがは<br />いつみきとてか こひしかるらむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原兼輔|中納言兼輔]]<br />(ちゆうなごんかねすけ)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一996
|[[ファイル:Hyakuninisshu_027.jpg|50px|中納言兼輔(みかの原 わきて流るる いづみ川)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十八">二十八</span>
|style="vertical-align:top"|山里は 冬ぞ寂しさ まさりける<br />人目も草も かれぬと思へば<br />('''やまざ'''とは ふゆぞさびしさ まさりける<br />ひとめもくさも かれぬとおもへば)
|style="vertical-align:top"|[[w:源宗于|源宗行朝臣]]<br />(みなもとのむねゆきあそん)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬315
|[[ファイル:Hyakuninisshu_028.jpg|50px|源宗行朝臣(山里は 冬ぞさびしさ まさりける)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="二十九">二十九</span>
|style="vertical-align:top"|心あてに 折らばや折らむ 初霜の<br />置きまどはせる 白菊の花<br />('''こゝろあ'''てに をらばやをらむ はつしもの<br />おきまどはせる しらぎくのはな)
|style="vertical-align:top"|[[作者:凡河内躬恒|凡河内躬恒]]<br />(おほしかふちのみつね)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下277
|[[ファイル:Hyakuninisshu_029.jpg|50px|凡河内躬恒(心当てに 折らばや折らむ 初霜の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十">三十</span>
|style="vertical-align:top"|有明の つれなく見えし 別れより<br />暁ばかり 憂きものはなし<br />('''ありあ'''けの つれなくみえし わかれより<br />あかつきばかり うきものはなし)
|style="vertical-align:top"|[[作者:壬生忠岑|壬生忠岑]]<br />(みぶのただみね)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋三625
|[[ファイル:Hyakuninisshu_030.jpg|50px|壬生忠岑(有明の つれなく見えし 別れより)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十一">三十一</span>
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに<br />吉野の里に 降れる白雪<br />('''あさぼらけ あ'''りあけのつきと みるまでに<br />よしののさとに ふれるしらゆき)
|style="vertical-align:top"|[[w:坂上是則|坂上是則]]<br />(さかのうへのこれのり)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬332
|[[ファイル:Hyakuninisshu_031.jpg|50px|坂上是則(朝ぼらけ 有明の月と見るまでに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十二">三十二</span>
|style="vertical-align:top"|山がはに 風のかけたる しがらみは<br />流れもあへぬ 紅葉なりけり<br />('''やまが'''はに かぜのかけたる しがらみは<br />ながれもあへぬ もみぢなりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:春道列樹|春道列樹]]<br />(はるみちのつらき)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下303
|[[ファイル:Hyakuninisshu_032.jpg|50px|春道列樹(山川に 風のかけたる しがらみは)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十三">三十三</span>
|style="vertical-align:top"|久方の 光のどけき 春の日に<br />しづごころなく 花の散るらむ<br />('''ひさ'''かたの ひかりのどけき はるのひに<br />しづごころなく はなのちるらむ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:紀友則|紀友則]]<br />(きのとものり)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下84
|[[ファイル:Hyakuninisshu_033.jpg|50px|紀友則(久方の 光のどけき 春の日に)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十四">三十四</span>
|style="vertical-align:top"|誰をかも 知る人にせむ 高砂の<br />松も昔の 友ならなくに<br />('''たれ'''をかも しるひとにせむ たかさごの<br />まつもむかしの ともならなくに)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原興風|藤原興風]]<br />(ふぢはらのおきかぜ)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上909
|[[ファイル:Hyakuninisshu_034.jpg|50px|藤原興風(誰をかも しる人にせむ 高砂の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十五">三十五</span>
|style="vertical-align:top"|人はいさ 心もしらず ふるさとは<br />花ぞ昔の 香ににほひける<br />('''ひとは'''いさ こゝろもしらず ふるさとは<br />はなぞむかしの かににほひける)
|style="vertical-align:top"|[[作者:紀貫之|紀貫之]]<br />(きのつらゆき)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上42
|[[ファイル:Hyakuninisshu_035.jpg|50px|紀貫之(人はいさ 心も知らず ふるさとは)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十六">三十六</span>
|style="vertical-align:top"|夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを<br />雲のいづこに 月宿るらむ<br />('''なつ'''のよは まだよひながら あけぬるを<br />くものいづこに つきやどるらむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:清原深養父|清原深養父]]<br />(きよはらのふかやぶ)
|style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]夏166
|[[ファイル:Hyakuninisshu_036.jpg|50px|清原深養父(夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十七">三十七</span>
|style="vertical-align:top"|白露に 風の吹きしく 秋の野は<br />つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける<br />('''しら'''つゆに かぜのふきしく あきののは<br />つらぬきとめぬ たまぞちりける)
|style="vertical-align:top"|[[w:文屋朝康|文屋朝康]]<br />(ふんやのあさやす)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中308
|[[ファイル:Hyakuninisshu_037.jpg|50px|文屋朝康(白露に 風の吹きしく 秋の野は)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十八">三十八</span>
|style="vertical-align:top"|忘らるる 身をば思はず 誓ひてし<br />人の命の 惜しくもあるかな<br />('''わすら'''るる みをばおもはず ちかひてし<br />ひとのいのちの をしくもあるかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:右近 (歌人)|右近]]<br />(うこん)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四870
|[[ファイル:Hyakuninisshu_038.jpg|50px|右近(忘らるる 身をば思はず ちかひてし)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="三十九">三十九</span>
|style="vertical-align:top"|浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど<br />あまりてなどか 人の戀しき<br />('''あさぢ'''ふの をののしのはら しのぶれど<br />あまりてなどか ひとのこひしき)
|style="vertical-align:top"|[[w:源等|参議等]]<br />(さんぎひとし)
|style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋一578
|[[ファイル:Hyakuninisshu_039.jpg|50px|参議等(浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十">四十</span>
|style="vertical-align:top"|忍ぶれど 色に出にけり 我が戀は<br />ものや思ふと 人の問ふまで<br />('''しの'''ぶれど いろにいでにけり わがこひは<br />ものやおもふと ひとのとふまで)
|style="vertical-align:top"|[[w:平兼盛|平兼盛]]<br />(たひらのかねもり)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一622
|[[ファイル:Hyakuninisshu_040.jpg|50px|平兼盛(しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十一">四十一</span>
|style="vertical-align:top"|戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり<br />人知れずこそ 思ひそめしか<br />('''こひ'''すてふ わがなはまだき たちにけり<br />ひとしれずこそ おもひそめしか)
|style="vertical-align:top"|[[w:壬生忠見|壬生忠見]]<br />(みぶのただみ)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一621
|[[ファイル:Hyakuninisshu_041.jpg|50px|壬生忠見(恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十二">四十二</span>
|style="vertical-align:top"|契りきな かたみに袖を しぼりつつ<br />末の松山 浪こさじとは<br />('''ちぎりき'''な かたみにそでを しぼりつつ<br />すゑのまつやま なみこさじとは)
|style="vertical-align:top"|[[作者:清原元輔|清原元輔]]<br />(きよはらのもとすけ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四770
|[[ファイル:Hyakuninisshu_042.jpg|50px|清原元輔(ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十三">四十三</span>
|style="vertical-align:top"|逢ひみての 後の心に くらぶれば<br />昔はものを 思はざりけり<br />('''あひ'''みての のちのこころに くらぶれば<br />むかしはものを おもはざりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦忠|権中納言敦忠]]<br />(ごんちゆうなごんあつただ)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋二710
|[[ファイル:Hyakuninisshu_043.jpg|50px|権中納言敦忠(あひみての のちの心に くらぶれば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十四">四十四</span>
|style="vertical-align:top"|逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに<br />人をも身をも 恨みざらまし<br />('''あふ'''ことの たえてしなくば なかなかに<br />ひとをもみをも うらみざらまし)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原朝忠|中納言朝忠]]<br />(ちゆうなごんあさただ)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一678
|[[ファイル:Hyakuninisshu_044.jpg|50px|中納言朝忠(あふことの たえてしなくば なかなかに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十五">四十五</span>
|style="vertical-align:top"|哀れとも いふべき人は おもほえで<br />身のいたづらに なりぬべきかな<br />('''あはれ'''とも いふべきひとは おもほえで<br />みのいたづらに なりぬべきかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原伊尹|謙徳公]]<br />(けんとくこう)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋五950
|[[ファイル:Hyakuninisshu_045.jpg|50px|謙徳公(あはれとも いふべき人は 思ほえで)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十六">四十六</span>
|style="vertical-align:top"|由良の戸を わたる舟人 楫をたえ<br />行方もしらぬ 戀の道かな<br />('''ゆら'''のとを わたるふなびと かぢをたえ<br />ゆくへもしらぬ こひのみちかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:曽禰好忠|曽根好忠]]<br />(そねのよしただ)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1071
|[[ファイル:Hyakuninisshu_046.jpg|50px|曽禰好忠(由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十七">四十七</span>
|style="vertical-align:top"|八重葎 しげれる宿の さびしきに<br />人こそ見えね 秋はきにけり<br />('''やへ'''むぐら しげれるやどの さびしきに<br />ひとこそみえね あきはきにけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:恵慶法師|恵慶法師]]<br />(ゑぎやうほふし)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]秋140
|[[ファイル:Hyakuninisshu_047.jpg|50px|恵慶法師(八重むぐら しげれる宿の さびしきに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十八">四十八</span>
|style="vertical-align:top"|風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ<br />砕けてものを 思ふ頃かな<br />('''かぜを'''いたみ いはうつなみの おのれのみ<br />くだけてものを おもふころかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:源重之|源重之]]<br />(みなもとのしげゆき)
|style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上210
|[[ファイル:Hyakuninisshu_048.jpg|50px|源重之(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="四十九">四十九</span>
|style="vertical-align:top"|御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ<br />晝は消えつつ ものをこそ思へ<br />('''みかき'''もり ゑじのたくひの よるはもえ<br />ひるはきえつつ ものをこそおもへ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:大中臣能宣|大中臣能宣朝臣]]<br />(おほなかとみのよしのぶあそん)
|style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上224
|[[ファイル:Hyakuninisshu_049.jpg|50px|大中臣能宣朝臣(みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十">五十</span>
|style="vertical-align:top"|君がため 惜しからざりし 命さへ<br />長くもがなと 思ひけるかな<br />('''きみがため を'''しからざりし いのちさへ<br />ながくもがなと おもひけるかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原義孝|藤原義孝]]<br />(ふぢはらのよしたか)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二669
|[[ファイル:Hyakuninisshu_050.jpg|50px|藤原義孝(君がため 惜しからざりし いのちさへ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十一">五十一</span>
|style="vertical-align:top"|かくとだに えやはいぶきの さしも草<br />さしも知らじな もゆる思ひを<br />('''かく'''とだに えやはいぶきの さしもぐさ<br />さしもしらじな もゆるおもひを)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原実方|藤原実方朝臣]]<br />(ふぢはらのさねかたあそん)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋一612
|[[ファイル:Hyakuninisshu_051.jpg|50px|藤原実方朝臣(かくとだに えやはいぶきの さしも草)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十二">五十二</span>
|style="vertical-align:top"|明けぬれば くるるものとは 知りながら<br />なほ恨めしき 朝ぼらけかな<br />('''あけ'''ぬれば くるるものとは しりながら<br />なほうらめしき あさぼらけかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道信|藤原道信朝臣]]<br />(ふぢはらのみちのぶあそん)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二672
|[[ファイル:Hyakuninisshu_052.jpg|50px|藤原道信朝臣(あけぬれば 暮るるものとは 知りながら)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十三">五十三</span>
|style="vertical-align:top"|嘆きつつ 獨りぬる夜の 明くるまは<br />いかに久しき ものとかは知る<br />('''なげき'''つつ ひとりぬるよの あくるまは<br />いかにひさしき ものとかはしる)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原道綱母|右大将道綱母]]<br />(うだいしやうみちつなのはは)
|style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四912
|[[ファイル:Hyakuninisshu_053.jpg|50px|右大将道綱母(なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十四">五十四</span>
|style="vertical-align:top"|忘れじの 行末までは 難ければ<br />今日を限りの 命ともがな<br />('''わすれ'''じの ゆくすゑまでは かたければ<br />けふをかぎりの いのちともがな)
|style="vertical-align:top"|[[w:高階貴子|儀同三司母]]<br />(ぎどうさんしのはは)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋三1149
|[[ファイル:Hyakuninisshu_054.jpg|50px|儀同三司母(忘れじの ゆく末までは かたければ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十五">五十五</span>
|style="vertical-align:top"|瀧の音は たえて久しく なりぬれど<br />名こそ流れて なほ聞えけれ<br />('''たき'''のおとは たえてひさしく なりぬれど<br />なこそながれて なほきこえけれ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原公任|大納言公任]]<br />(だいなごんきんとう)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上449
|[[ファイル:Hyakuninisshu_055.jpg|50px|大納言公任(滝の音は たえて久しく なりぬれど)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十六">五十六</span>
|style="vertical-align:top"|あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に<br />今一たびの 逢ふこともがな<br />('''あらざ'''らむ このよのほかの おもひでに<br />いまひとたびの あふこともがな)
|style="vertical-align:top"|[[作者:和泉式部|和泉式部]]<br />(いづみしきぶ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三763
|[[ファイル:Hyakuninisshu_056.jpg|50px|和泉式部(あらざらむ この世のほかの 思ひ出に)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十七">五十七</span>
|style="vertical-align:top"|廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに<br />雲がくれにし 夜半の月かな<br />('''め'''ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<br />くもがくれにし よはのつきかな)
|style="vertical-align:top"|[[作者:紫式部|紫式部]]<br />(むらさきしきぶ)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑上1497
|[[ファイル:Hyakuninisshu_057.jpg|50px|紫式部(めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十八">五十八</span>
|style="vertical-align:top"|有馬山 ゐなのささ原 風吹けば<br />いでそよ人を 忘れやはする<br />('''ありま'''やま ゐなのささはら かぜふけば<br />いでそよひとを わすれやはする)
|style="vertical-align:top"|[[w:大弐三位|大貮三位]]<br />(だいにのさんゐ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二709
|[[ファイル:Hyakuninisshu_058.jpg|50px|大弐三位(ありま山 ゐなの笹原 風吹けば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="五十九">五十九</span>
|style="vertical-align:top"|やすらはで 寝なましものを 小夜更けて<br />傾くまでの 月を見しかな<br />('''やす'''らはで ねなましものを さよふけて<br />かたぶくまでの つきをみしかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:赤染衛門|赤染衛門]]<br />(あかぞめゑもん)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二680
|[[ファイル:Hyakuninisshu_059.jpg|50px|赤染衛門(やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十">六十</span>
|style="vertical-align:top"|大江山 いくのの道の 遠ければ<br />まだふみも見ず 天の橋立<br />('''おほえ'''やま いくののみちの とほければ<br />まだふみもみず あまのはしだて)
|style="vertical-align:top"|[[w:小式部内侍|小式部内侍]]<br />(こしきぶのないし)
|style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上586
|[[ファイル:Hyakuninisshu_060.jpg|50px|小式部内侍(大江山 いく野の道の 遠ければ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十一">六十一</span>
|style="vertical-align:top"|古への 奈良の都の 八重ざくら<br />今日九重に 匂ひぬるかな<br />('''いに'''しへの ならのみやこの やへざくら<br />けふここのへに にほひぬるかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:伊勢大輔|伊勢大輔]]<br />(いせのおほすけ)
|style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]春27
|[[ファイル:Hyakuninisshu_061.jpg|50px|伊勢大輔(いにしへの 奈良の都の 八重桜)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十二">六十二</span>
|style="vertical-align:top"|夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも<br />世に逢坂の 関はゆるさじ<br />('''よを'''こめて とりのそらねは はかるとも<br />よにあふさかの せきはゆるさじ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:清少納言|清少納言]]<br />(せいせうなごん)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑二940
|[[ファイル:Hyakuninisshu_062.jpg|50px|清少納言(夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十三">六十三</span>
|style="vertical-align:top"|今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを<br />人づてならで 言ふよしもがな<br />('''いまは'''ただ おもひたえなむ とばかりを<br />ひとづてならで いふよしもがな)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原道雅|左京大夫道雅]]<br />(さきやうだいぶみちまさ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三750
|[[ファイル:Hyakuninisshu_063.jpg|50px|左京大夫道雅(いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十四">六十四</span>
|style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに<br />あらはれ渡る 瀬々の網代木<br />('''あさぼらけ う'''ぢのかはぎり たえだえに<br />あらはれわたる せぜのあじろぎ)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原定頼|権中納言定頼]]<br />(ごんちゆうなごんさだより)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]冬419
|[[ファイル:Hyakuninisshu_064.jpg|50px|権中納言定頼(朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十五">六十五</span>
|style="vertical-align:top"|恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを<br />戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ<br />('''うら'''みわび ほさぬそでだに あるものを<br />こひにくちなむ なこそをしけれ)
|style="vertical-align:top"|[[w:相模 (女房)|相模]]<br />(さがみ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四815
|[[ファイル:Hyakuninisshu_065.jpg|50px|相模(うらみわび ほさぬ袖だに あるものを)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十六">六十六</span>
|style="vertical-align:top"|諸共に あはれと思へ 山ざくら<br />花よりほかに 知る人もなし<br />('''もろ'''ともに あはれとおもへ やまざくら<br />はなよりほかに しるひともなし)
|style="vertical-align:top"|[[w:行尊|大僧正行尊]]<br />(だいそうじやうぎやうそん)
|style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上556
|[[ファイル:Hyakuninisshu_066.jpg|50px|前大僧正行尊(もろともに あはれと思へ 山桜)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十七">六十七</span>
|style="vertical-align:top"|春の夜の 夢ばかりなる 手枕に<br />かひなく立たむ 名こそ惜しけれ<br />('''はるの'''よの ゆめばかりなる たまくらに<br />かひなくたたむ なこそをしけれ)
|style="vertical-align:top"|[[w:周防内侍|周防内侍]]<br />(すはうのないし)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上961
|[[ファイル:Hyakuninisshu_067.jpg|50px|周防内侍(春の夜の 夢ばかりなる 手枕に)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十八">六十八</span>
|style="vertical-align:top"|心にも あらで憂世に ながらへば<br />戀しかるべき 夜半の月かな<br />('''こゝろに'''も あらでうきよに ながらへば<br />こひしかるべき よはのつきかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:三条天皇|三条院]]<br />(さんでうゐん)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑一861
|[[ファイル:Hyakuninisshu_068.jpg|50px|三条院(心にも あらでうき世に ながらへば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="六十九">六十九</span>
|style="vertical-align:top"|嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は<br />龍田の川の 錦なりけり<br />('''あらし'''ふく みむろのやまの もみぢばは<br />たつたのかはの にしきなりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:能因|能因法師]]<br />(のういんほふし)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋下366
|[[ファイル:Hyakuninisshu_069.jpg|50px|能因法師(あらし吹く み室の山の もみぢばは)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十">七十</span>
|style="vertical-align:top"|寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば<br />いづくも同じ 秋の夕暮<br />('''さ'''びしさに やどをたちいでて ながむれば<br />いづくもおなじ あきのゆふぐれ)
|style="vertical-align:top"|[[w:良暹|良暹法師]]<br />(りやうせんほふし)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋上333
|[[ファイル:Hyakuninisshu_070.jpg|50px|良選法師(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十一">七十一</span>
|style="vertical-align:top"|夕されば 門田の稲葉 おとづれて<br />あしのまろやに 秋風ぞ吹く<br />('''ゆふ'''されば かどたのいなば おとづれて<br />あしのまろやに あきかぜぞふく)
|style="vertical-align:top"|[[w:源経信|大納言経信]]<br />(だいなごんつねのぶ)
|style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]秋183
|[[ファイル:Hyakuninisshu_071.jpg|50px|大納言経信(夕されば 門田の稲葉 おとづれて)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十二">七十二</span>
|style="vertical-align:top"|音に聞く 高師の濱の あだ浪は<br />かけじや袖の ぬれもこそすれ <br />('''おと'''にきく たかしのはまの あだなみは<br />かけじやそでの ぬれもこそすれ)
|style="vertical-align:top"|[[w:祐子内親王家紀伊|祐子内親王家紀伊]]<br />(ゆうしないしんわうけのきい)
|style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]恋下501
|[[ファイル:Hyakuninisshu_072.jpg|50px|祐子内親王家紀伊(音に聞く 高師の浜の あだ波は)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十三">七十三</span>
|style="vertical-align:top"|高砂の 尾の上の桜 咲きにけり<br />外山の霞 立たずもあらなむ<br />('''たか'''さごの をのへのさくら さきにけり<br />とやまのかすみ たたずもあらなむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:大江匡房|権中納言匡房]]<br />(ごんちゆうなごんまさふさ)
|style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]春上120
|[[ファイル:Hyakuninisshu_073.jpg|50px|前権中納言匡房(高砂の をのへのさくら さきにけり)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十四">七十四</span>
|style="vertical-align:top"|うかりける 人を初瀬の 山おろし<br />はげしかれとは 祈らぬものを<br />('''うか'''りける ひとをはつせの やまおろし<br />はげしかれとは いのらぬものを)
|style="vertical-align:top"|[[w:源俊頼|源俊頼朝臣]]<br />(みなもとのとしよりあそん)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二707
|[[ファイル:Hyakuninisshu_074.jpg|50px|源俊頼朝臣(憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十五">七十五</span>
|style="vertical-align:top"|契りおきし させもが露を 命にて<br />あはれ今年の 秋も去ぬめり<br />('''ちぎりお'''きし させもがつゆを いのちにて<br />あはれことしの あきもいぬめり)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原基俊|藤原基俊]]<br />(ふぢはらのもととし)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上1023
|[[ファイル:Hyakuninisshu_075.jpg|50px|藤原基俊(ちぎりおきし させもが露を いのちにて)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十六">七十六</span>
|style="vertical-align:top"|わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の<br />雲居にまがふ 沖つ白浪<br />('''わたのはら こ'''ぎいでてみれば ひさかたの<br />くもゐにまがふ おきつしらなみ)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠通|法性寺入道前関白太政大臣]]<br />(ほふしやうじにふだうさきのかんぱくだじやうだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]雑下380
|[[ファイル:Hyakuninisshu_076.jpg|50px|法性寺入道前関白太政大臣(わたの原 こぎいでてみれば 久方の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十七">七十七</span>
|style="vertical-align:top"|瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の<br />われても末に 逢はむとぞ思ふ<br />('''せ'''をはやみ いはにせかるる たきがはの<br />われてもすゑに あはむとぞおもふ)
|style="vertical-align:top"|[[w:崇徳天皇|崇徳院]]<br />(すとくゐん)
|style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上228
|[[ファイル:Hyakuninisshu_077.jpg|50px|崇徳院(瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十八">七十八</span>
|style="vertical-align:top"|淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に<br />いくよ寝覚めぬ 須磨の関守<br />('''あはぢ'''しま かよふちどりの なくこゑに<br />いくよねざめぬ すまのせきもり)
|style="vertical-align:top"|[[w:源兼昌|源兼昌]]<br />(みなもとのかねまさ)
|style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]冬288
|[[ファイル:Hyakuninisshu_078.jpg|50px|源兼昌(淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="七十九">七十九</span>
|style="vertical-align:top"|秋風に たなびく雲の 絶間より<br />もれ出づる月の 影のさやけさ<br />('''あきか'''ぜに たなびくくもの たえまより<br />もれいづるつきの かげのさやけさ)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原顕輔|左京大夫顕輔]]<br />(さきやうだいぶあきすけ)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋上413
|[[ファイル:Hyakuninisshu_079.jpg|50px|左京大夫顕輔(秋風に たなびく雲の たえ間より)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十">八十</span>
|style="vertical-align:top"|ながからむ 心も知らず 黒髪の<br />みだれて今朝は ものをこそ思へ<br />('''ながか'''らむ こころもしらず くろかみの<br />みだれてけさは ものをこそおもへ)
|style="vertical-align:top"|[[w:待賢門院堀河|待賢門院堀河]]<br />(たいけんもんゐんのほりかわ)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三801
|[[ファイル:Hyakuninisshu_080.jpg|50px|待賢門院堀河(長からむ 心もしらず 黒髪の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十一">八十一</span>
|style="vertical-align:top"|ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば<br />ただ有明の 月ぞ残れる<br />('''ほ'''ととぎす なきつるかたを ながむれば<br />ただありあけの つきぞのこれる)
|style="vertical-align:top"|[[w:徳大寺実定|後徳大寺左大臣]]<br />(ごとくだいじのさだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]夏161
|[[ファイル:Hyakuninisshu_081.jpg|50px|後徳大寺左大臣(ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十二">八十二</span>
|style="vertical-align:top"|思ひわび さても命は あるものを<br />憂きに堪へぬは 涙なりけり<br />('''おも'''ひわび さてもいのちは あるものを<br />うきにたへぬは なみだなりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦頼|道因法師]]<br />(だういんほふし)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三817
|[[ファイル:Hyakuninisshu_082.jpg|50px|道因法師(思ひわび さてもいのちは あるものを)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十三">八十三</span>
|style="vertical-align:top"|世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る<br />山の奥にも 鹿ぞなくなる<br />('''よのなかよ''' みちこそなけれ おもひいる<br />やまのおくにも しかぞなくなる)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原俊成|皇太后宮大夫俊成]]<br />(くわうたいごうぐうのたいぶとしなり)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1148
|[[ファイル:Hyakuninisshu_083.jpg|50px|皇太后宮大夫俊成(世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十四">八十四</span>
|style="vertical-align:top"|ながらへば また此の頃や しのばれむ<br />憂しと見し世ぞ 今は戀しき<br />('''ながら'''へば またこのごろや しのばれむ<br />うしとみしよぞ いまはこひしき)
|style="vertical-align:top"|[[w:藤原清輔|藤原清輔朝臣]]<br />(ふぢはらのきよすけあそん)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑下1843
|[[ファイル:Hyakuninisshu_084.jpg|50px|藤原清輔朝臣(ながらへば またこのごろや しのばれむ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十五">八十五</span>
|style="vertical-align:top"|夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり<br />('''よも'''すがら ものおもふころは あけやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:俊恵|俊恵法師]]<br />(しゆんゑほふし)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二765
|[[ファイル:Hyakuninisshu_085.jpg|50px|俊恵法師(夜もすがら 物思ふころは 明けやらで)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十六">八十六</span>
|style="vertical-align:top"|嘆けとて 月やはものを 思はする<br />かこち顔なる わが涙かな<br />('''なげけ'''とて つきやはものを おもはする<br />かこちがほなる わがなみだかな)
|style="vertical-align:top"|[[w:西行|西行法師]]<br />(さいぎやうほふし)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋五926
|[[ファイル:Hyakuninisshu_086.jpg|50px|西行法師(なげけとて 月やは物を 思はする)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十七">八十七</span>
|style="vertical-align:top"|村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に<br />霧立ちのぼる 秋の夕暮<br />('''む'''らさめの つゆもまだひぬ まきのはに<br />きりたちのぼる あきのゆふぐれ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:寂蓮|寂蓮法師]]<br />(じやくれんほふし)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下491
|[[ファイル:Hyakuninisshu_087.jpg|50px|寂蓮法師(村雨の 露もまだひぬ まきの葉に)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十八">八十八</span>
|style="vertical-align:top"|難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ<br />みをつくしてや 戀ひわたるべき<br />('''なにはえ'''の あしのかりねの ひとよゆゑ<br />みをつくしてや こひわたるべき)
|style="vertical-align:top"|[[w:皇嘉門院別当|皇嘉門院別当]]<br />(くわうかもんゐんのべつたう)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三806
|[[ファイル:Hyakuninisshu_088.jpg|50px|皇嘉門院別当(難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="八十九">八十九</span>
|style="vertical-align:top"|玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば<br />忍ぶることの 弱りもぞする<br />('''たま'''のをよ たえなばたえね ながらへば<br />しのぶることの よはりもぞする)
|style="vertical-align:top"|[[w:式子内親王|式子内親王]]<br />(しきしないしんわう)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1034
|[[ファイル:Hyakuninisshu_089.jpg|50px|式子内親王(玉の緒よ たえなばたえね ながらへば)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十">九十</span>
|style="vertical-align:top"|見せばやな 雄島のあまの 袖だにも<br />濡れにぞ濡れし 色はかはらず<br />('''みせ'''ばやな をじまのあまの そでだにも<br />ぬれにぞぬれし いろはかはらず)
|style="vertical-align:top"|[[w:殷富門院大輔|殷富門院大輔]]<br />(いんぶもんゐんのたいふ)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋四884
|[[ファイル:Hyakuninisshu_090.jpg|50px|殷富門院大輔(見せばやな 雄島のあまの 袖だにも)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十一">九十一</span>
|style="vertical-align:top"|きりぎりす なくや霜夜の さむしろに<br />衣かたしき 獨りかも寝む<br />('''きり'''ぎりす なくやしもよの さむしろに<br />ころもかたしき ひとりかもねむ)
|style="vertical-align:top"|[[w:九条良経|後京極摂政前太政大臣]]<br />(ごきやうごくせふしやうさきのだじやうだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下518
|[[ファイル:Hyakuninisshu_091.jpg|50px|後京極摂政前太政大臣(きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十二">九十二</span>
|style="vertical-align:top"|わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の<br />人こそ知らね 乾く間もなし<br />('''わがそ'''では しほひにみえぬ おきのいしの<br />ひとこそしらね かわくまもなし)
|style="vertical-align:top"|[[w:二条院讃岐|二条院讃岐]]<br />(にでうゐんのさぬき)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二759
|[[ファイル:Hyakuninisshu_092.jpg|50px|二条院讃岐(わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十三">九十三</span>
|style="vertical-align:top"|世の中は 常にもがもな 渚こぐ<br />海士の小舟の 綱手かなしも<br />('''よのなかは''' つねにもがもな なぎさこぐ<br />あまのをぶねの つなでかなしも)
|style="vertical-align:top"|[[作者:源実朝|鎌倉右大臣]]<br />(かまくらのうだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]羇旅525
|[[ファイル:Hyakuninisshu_093.jpg|50px|鎌倉右大臣(世の中は つねにもがもな なぎさこぐ)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十四">九十四</span>
|style="vertical-align:top"|みよし野の 山の秋風 小夜更けて<br />故郷寒く 衣うつなり<br />('''みよ'''しのの やまのあきかぜ さよふけて<br />ふるさとさむく ころもうつなり)
|style="vertical-align:top"|[[作者:飛鳥井雅経|参議雅経]]<br />(さんぎまさつね)
|style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下483
|[[ファイル:Hyakuninisshu_094.jpg|50px|参議雅経(み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十五">九十五</span>
|style="vertical-align:top"|おほけなく うき世の民に おほふかな<br />我が立つ杣に 墨染の袖<br />('''おほけ'''なく うきよのたみに おほふかな<br />わがたつそまに すみぞめのそで)
|style="vertical-align:top"|[[w:慈円|前大僧正慈圓]]<br />(さきのだいそうじやうじゑん)
|style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1134
|[[ファイル:Hyakuninisshu_095.jpg|50px|前大僧正慈円(おほけなく うき世の民に おほふかな)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十六">九十六</span>
|style="vertical-align:top"|花さそふ あらしの庭の 雪ならで<br />ふりゆくものは 我が身なりけり<br />('''はなさ'''そふ あらしのにはの ゆきならで<br />ふりゆくものは わがみなりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:西園寺公経|入道前太政大臣]]<br />(にふだうさきのだじやうだいじん)
|style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]雑一1052
|[[ファイル:Hyakuninisshu_096.jpg|50px|入道前太政大臣(花さそふ 嵐の庭の 雪ならで)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十七">九十七</span>
|style="vertical-align:top"|来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに<br />焼くや藻塩の 身もこがれつつ<br />('''こぬ'''ひとを まつほのうらの ゆふなぎに<br />やくやもしほの みもこがれつつ)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原定家|権中納言定家]]<br />(ごんちゆうなごんさだいへ)
|style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]恋三849
|[[ファイル:Hyakuninisshu_097.jpg|50px|権中納言定家(こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十八">九十八</span>
|style="vertical-align:top"|風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは<br />みそぎぞ夏の しるしなりける<br />('''かぜそ'''よぐ ならのをがはの ゆふぐれは<br />みそぎぞなつの しるしなりける)
|style="vertical-align:top"|[[作者:藤原家隆|従二位家隆]]<br />(じゆにゐいへたか)
|style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]夏192
|[[ファイル:Hyakuninisshu_098.jpg|50px|従二位家隆(風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="九十九">九十九</span>
|style="vertical-align:top"|人もをし 人もうらめし あぢきなく<br />世を思ふ故に もの思ふ身は<br />('''ひとも'''をし ひともうらめし あぢきなく<br />よをおもふゆゑに ものおもふみは)
|style="vertical-align:top"|[[w:後鳥羽天皇|後鳥羽院]]<br />(ごとばのゐん)
|style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑中1199
|[[ファイル:Hyakuninisshu_099.jpg|50px|後鳥羽院(人もをし 人もうらめし あぢきなく)]]
|-
!style="vertical-align:top"|<span id="百">百</span>
|style="vertical-align:top"|百敷や 古き軒端の しのぶにも<br />なほあまりある 昔なりけり<br />('''もも'''しきや ふるきのきばの しのぶにも<br />なほあまりある むかしなりけり)
|style="vertical-align:top"|[[w:順徳天皇|順徳院]]<br />(じゆんとくゐん)
|style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑下1202
|[[ファイル:Hyakuninisshu_100.jpg|50px|順徳院(ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも)]]
|}
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[[Category:日本の古代文学]]
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作者:フェオファン・ザトヴォルニク
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2022-08-20T23:59:57Z
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|description = フェオファン・ザトヴォルニク({{lang|ru|Феофан Затворник}})は、ロシア正教会の主教、聖人。フェオファン主教、あるいは隠遁者フェオファンとも呼ばれる。 {{wikipediaref|隠遁者フェオファン}}
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* [[祈祷惺々集]]
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Cookai1205
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国際連合総会決議50/52
0
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2022-08-20T13:50:22Z
Monaneko
237
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<div>第50回</div>
<div>議題145</div>
<div style="text-align:center;padding-top:2em;">総会が採択した決議</div>
<div style="text-align:center;">[第6委員会の報告書(A/50/642)について]</div>
<div style="text-align:center;padding-top:2em;">50/52 国際連合憲章とその組織の役割強化に関する特別委員会の報告書</div>
<div style="padding-top:2em;padding-bottom:1em;">総会は、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">国際連合憲章とその組織の役割強化に関する特別委員会を設置した1975年12月15日の決議3499(XXX)及びその後の会期で採択されたその関連決議を想起し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">また、総会の活動の活性化に関する1993年8月17日の決議47/233を想起し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">さらに、安全保障理事会の公平な代表と増員の問題に関する1992年12月11日の決議47/62を想起し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">1995年12月11日の決議50/55の規定に留意し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">国際連合の活動の活性化、強化及び改革を多面的に取り扱う総会のオープン・エンド作業部会において進行中の議論を意識し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">安全保障理事会の公平な代表と増員の問題並びに安全保障理事会に関連するその他問題に関するオープン・エンド作業部会の報告書を歓迎し<ref>Official Records of the General Assembly, Forty-ninth Session, Supplement No. 47 (A/49/47).</ref>、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">第37回<ref>Ibid., Thirty-seventh Session, Supplement No. 1 (A/37/1).</ref>、第39回<ref>Ibid., Thirty-ninth Session, Supplement No. 1 (A/39/1).</ref>、第40回<ref>Ibid., Fortieth Session, Supplement No. 1 (A/40/1).</ref>、第41回<ref>Ibid., Forty-first Session, Supplement No. 1 (A/41/1).</ref>、第42回<ref>Ibid., Forty-second Session, Supplement No. 1 (A/42/1).</ref>、第43回<ref>Ibid., Forty-third Session, Supplement No. 1 (A/43/1).</ref>、第44回<ref>Ibid., Forty-fourth Session, Supplement No. 1 (A/44/1).</ref>、第45回<ref>Ibid., Forty-fifth Session, Supplement No. 1 (A/45/1).</ref>、第46回<ref>Ibid., Forty-sixth Session, Supplement No. 1 (A/46/1).</ref>、第47回<ref>Ibid., Forty-seventh Session, Supplement No. 1 (A/47/1).</ref>、第48回<ref>Ibid., Forty-eighth Session, Supplement No. 1 (A/48/1).</ref>、第49回<ref>Ibid., Forty-ninth Session, Supplement No. 1 (A/49/1).</ref>及び第50回<ref>Ibid., Fiftieth Session, Supplement No. 1 (A/50/1).</ref>総会に提出された組織の活動に関する事務総長の報告並びにこれらに対して加盟国が表明した見解及び意見に留意し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">1993年9月20日の決議47/120 Bに含まれる特別委員会の活動に関する要素を想起し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">特別委員会が国際平和及び安全の維持と国家間の紛争の平和的解決の分野において更なる活動を行うことが望ましいことを念頭に置き、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">1994年12月9日のその決議49/58を想起し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">1995年に開催された特別委員会の活動に関する報告<ref name="note-15">Ibid., Supplement No. 33 (A/50/33).</ref>を検討し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">国際連合憲章第53条、第77条及び第107条の「敵国」条項の削除の問題に関して取るべき最も適切な法的措置に関する特別委員会の勧告<ref>Ibid., para. 65.</ref>に留意し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">世界において生じた大きな変化に鑑みて、国際連合憲章第53条、第77条及び第107条の「敵国」条項が時代遅れとなったことを認識し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">これらの条項が向けられている国々は、国際連合の加盟国であり、この組織のあらゆる努力において価値ある資産を成していることに留意し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">憲章改正に伴う複雑なプロセスを考慮し、</div>
<div style="padding-bottom:1em;">1. 国際連合憲章とその組織の役割強化に関する特別委員会の報告書に留意する<ref name="note-15"/>。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">2. 特別委員会の次回会合を1996年2月21日から3月5日まで開催することを決定する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">3. 将来最も早い適切な会期において、第53条、第77条及び第107条から「敵国」条項を削除することにより、将来に向かって効力を生じる国際連合憲章の改正をするため、国際連合憲章第108条に定める手続きを開始する意思を表明する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">4. 特別委員会に対して、1996年の会期において、下記5.の規定に基づき以下を要請する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(a) 国際連合の役割を強化するため、国際平和及び安全の維持の問題に関する全ての提案をあらゆる側面から検討するため、またこの文脈において、国際平和及び安全の維持に関連して既に提出された、または1996年の特別委員会の会期中に提出される可能性のある組織の役割強化及びその実効性の向上に関する提案並びに国際平和及び安全の維持に関する安全保障理事会の実効性を高める目的で提出された修正提案を含めたその他提案を検討するための適切な時間を与えること。また、それらの更なる検討を行うために総会に望ましい優先順位を勧告することを検討すること。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(b) 憲章第7章に基づく制裁の適用により影響を受けた第三国に対する援助に関する憲章の規定の導入に関する問題を、事務総長の報告<ref>A/50/361.</ref>、このテーマで提出された提案、第50回総会の第6委員会で行われたこの問題に関する討議、特に1995年12月11日の総会決議50/51の規定の実施に留意しつつ、引き続き優先的に検討すること。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(c) 国家間の紛争の平和的解決の問題について活動を継続すること。またこの文脈において、紛争における紛争解決サービスの設立またはそのサービスの早期対応の提案、または国際司法裁判所の役割強化に関するこれら提案を含む国家間の紛争の平和的解決に関係する提案の検討を継続すること。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(d) 国際平和及び安全の維持における国際連合と地域協定または機関との間の協力の強化に関する問題の検討を継続すること。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(e) 信託統治理事会に関する提案を検討すること。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">(f) 国際連合機関の実践の蓄積の状況及び安全保障理事会の実践の蓄積の状況を検討すること<ref>See Official Records of the General Assembly, Fiftieth Session, Sixth Committee, 44th meeting.</ref>。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">5. 特別委員会はこれ以降全ての国際連合加盟国に開かれるものとし、また引き続き合意の慣例に基づき運営されるものとすることを決定する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">6. また、特別委員会は国際連合加盟国以外の国で専門機関または国際原子力機関の加盟国のオブザーバーの会議への参加を認める権限を有することを決定し、さらに政府間組織に対し、その参加が活動を助けると考えられる場合には、特定の事項に関する委員会の全体会議における討議に参加するよう要請することを決定する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">7. 特別委員会に対し、1996年の会期において、その将来の活動において、その活動の活性化に寄与する観点から検討すべき新たなテーマを特定するよう要請する。また、この分野で総会の作業部会にどのように支援を提供するかを議論する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">8. 特別委員会に対し、その活動に関する報告書を第51会期総会に提出することを要請する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;">9. 第51会期の暫定議題に「国際連合憲章及びその組織の役割の強化に関する特別委員会の報告」と題する項目を含めることを決定する。</div>
<div style="padding-bottom:1em;text-align:right;">第7回全体会合<br>1995年12月11日</div>
===注釈===
<references/>
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<noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>ひしが、劔璽につきて渡り參れりしを、忍び忍び御覽じけるほどに、その御腹にいでものし給へりしかど、當代生れさせ給ひにし後は、おしけたれておはしますに、又建長元年后腹に二宮さへさし續きひかりいで給へれば、いよいよ今は思ひ絕えぬる御契のほどを、私物にいとあはれと思ひ聞えさせ給ふ。源氏にやなし奉らましなどおぼすに、猶飽かねば、唯御子にてあづまのあるじになし聞えてむとおぼして、建長四年正月八日、院の御まへにて御冠し給ふ。御門の元服にもほとほと劣らず、くらつかさ何くれきよらを盡し給ふ。やがて三品のくらゐたまはり給ふ。御年十一なるべし。中務卿宗尊親王と申すめり。おなじ二月十九日都をいで給ふ。その日將軍の宣旨かうぶり給ふ。かゝるためしはいまだ侍らぬにや、上下めづらしくおもしろき事にいひさわぐべし。御迎にあづまの武士どもあまたのぼり、六波羅よりも名あるもの十人御送にくだる。上達部殿上人女房などあまたまゐるも、院中のほうこうにひとしかるべし。かしこに侍ふともかぎりあらむつかさかうぶりなどは、さはりあるまじとぞ仰せられける。何事も唯人がらによると見えたり。きはことによそほしげなり。誠におほやけとなり給はずばこれよりまさること何事かあむ{{*|とイ無}}にぎはゝしく華やかさはならぶ方な無し。院のうへもしのびて粟田口のほとりに御車たてゝ御覽じおくりけるこそあはれにかたじけなく侍れ。きびはに美くしげにてはるばるとおはしますを、御母の內侍はあはれにかたじけなしと思ひ聞ゆべし。かゝればもとの將軍賴嗣三位中將は、その四月に都へのぼり給ひぬ。いとほしげにぞ見え給ひける。さて今下り給へるをもて崇め奉るさまいはむかたなし。<noinclude></noinclude>
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<noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>宮の中のしつらひ、御まうけの事などかぎりあれば善見天の珠妙のしやうごんもかくやとぞ覺えける。かやうにて今年はくれぬ。明くる年は建長五年なり。正月十三日御門御かうぶりし給ふ。御年十一。御いみな久仁と申す。いとあてにおはしませど、あまりさゝやかにて又御こしなどのあやしく渡らせ給ふぞ口をしかりける。いはけなかりし御ほどはなほいとあさましうおはしましけるを、閑院內裏燒けゝるまぎれよりうるはしくたゝせ給ひたりければ、內の燒けたるあさましさは何ならず。この御こしのなほりたるよろこびをのみぞ上下おぼしける。院のうへ鳥羽殿におはします頃神無月の十日頃朝觀の行幸し給ふ。世にあるかぎりの上達部殿上人仕うまつる。いろいろの菊紅葉をこきまぜて、いみじうおもしろし。女院もおはしませば拜し奉り給ふを、大きおとゞ見奉り給ふに、喜びの淚ぞ人わろきほどなる。
「ためしなき我が身よいかに年たけてかゝるみゆきに今日つかへつる」。
げに大かたの世につけてだに、めでたくあらまほしき事どもを、我が御末と見給ふおとゞの心ちいかばかりなりけむ。來し方もためしなきまで高麗唐土の錦綾をたちかさねたり。大きおとゞばかりぞねび給へれば、裏表白き綾の下がさねを着給へるしもいとめでたくなまめかし。池にはうるはしくからのよそひしたる御船二艘漕ぎよせて、御遊さまざまの事どもめでたくのゝしりて歸らせ給ふひゞきのゆゝしさを、女院も御心ゆきてきこしめす。その頃ほひ熊野の御幸侍りしにもよき上達部あまた仕うまつらる治ふ{{*|一字せ給ふ}}。都いでさせ給ふ日、例のぎしき{{*|さじきイ}}花など心ことにいどみかはすべし。車は立てぬ事なりしかど、大宮院ばかりそれも出車は<noinclude></noinclude>
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「ためしなき我が身よいかに年たけてかゝるみゆきに今日つかへつる」。
げに大かたの世につけてだに、めでたくあらまほしき事どもを、我が御末と見給ふおとゞの心ちいかばかりなりけむ。來し方もためしなきまで高麗唐土の錦綾をたちかさねたり。大きおとゞばかりぞねび給へれば、裏表白き綾の下がさねを着給へるしもいとめでたくなまめかし。池にはうるはしくからのよそひしたる御船二艘漕ぎよせて、御遊さまざまの事どもめでたくのゝしりて歸らせ給ふひゞきのゆゝしさを、女院も御心ゆきてきこしめす。その頃ほひ熊野の御幸侍りしにもよき上達部あまた仕うまつらる{{*|一字せ給ふ}}。都いでさせ給ふ日、例のぎしき{{*|さじきイ}}花など心ことにいどみかはすべし。車は立てぬ事なりしかど、大宮院ばかりそれも出車は<noinclude></noinclude>
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<noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>なくて、唯一輛にて見奉り給ひしこそ、やんごとなさもおもしろく侍りけれ。辨の內侍、
「おりかざすなぎの葉風のかしこさにひかりみちぬる小車のあと」。
御幸熊野の本宮につかせ給ひて、それより新宮の川船に奉りてさしわたすほど、川のおもて所せきまで續きたるも御覽じなれぬさまなれば、院のうへ、
「熊野川せきりにわたすすぎぶねのへなみに袖のぬれにけるかな」。
その後も又ほどなく御幸ありしかば女院もまゐり給ひけり。皆人しろしめしたらむ。なかなかにこそ。
第六 おりゐる雲
春すぎ夏たけ{{*|てイ有}}年さりとしきたれば、康元元年にもなりにけり。おほきおとゞの第二の御むすめ{{*|東二條院}}女御にまゐりたまふ。女院の御はらからなれば、すぐし給へる程なれど、かゝるためしはあまた侍るべし。十二{{*|一イ}}月十七日豐のあかりのころなれば內わたり華やかなるにいとゞうちそへて今めかしうめでたく、その日御せうそこを聞えたまふ。
「夕ぐれに{{*|をイ}}まつぞ久しき千とせまでかはらぬ色のけふのためしを」。
關白かゝせ給ひけり。紅の匂の薄{{*|一字はなイ}}もなき八重にかさねたるを結びて包まれたり。時ならぬとて人々まうのぼりあつまる。女御の君裏濃きすはう七、濃き一重すはうのうはぎ赤色のからぎぬ、濃きはかま奉れり。じゆごうそひてまゐり給ふ。皆くれなゐのは萠黃のうはぎ、赤色のからぎぬきたまふ。いだし車十輛皆二人づゝのるべし。一の左車に一條殿{{*|大殿のすむめ}}、右に二<noinclude></noinclude>
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<noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>條殿{{*|きんとしの大納言のむすめ}}、二の左あぜちの君{{*|隆衡のむすめ}}{{*|たかひらのいもうとイ}}、右に中納言の君{{*|さねたふのむすめ}}、三の左に民部卿殿、右別當殿、その次々くだくだしければとゞめつ。御童下仕、御はした、御ざうし、御ひすましなどいふ物まで、形ちよきをえりとゝのへられたるいみじう見所あるべし。御せうとの殿ばら右大臣{{*|きんすけ}}、內大臣{{*|きんもと}}參り給ふ。かぎりなくよそほしげなり。院の御子にさへしたてまつらせ給へれば、いよいよいつかれ給ふさまいはむ方なし。待賢門院の白河院の御子とて、鳥羽殿に參り給へりしためしにやとぞ心あてには覺え侍りし。御門の一つ御腹の姬宮、この頃皇后宮とて、その御方の內侍ぞ御使に參る。まうのぼり給ふほども、女御はいとはづかしく似げなき事におぼしたれば、とみにえうごかれ給はぬを人々そゝのかし申し給ふ。御太刀一條殿、御凡帳按察使殿、御火取中納言もたれたり。上は十四になり給ふに、女御は二十五にぞおはしける。御門きびはなる御程を、なかなかあなづらはしき方に思ひなし聞え給ひぬべかりつるに、いとざれてつゝましげならず聞えかゝり給ふを准后はうつくしと見奉らせ給ふ。御ふすまは紅のうち八四方なるに、かみにはうはざしのくみあり。絲の色などきよらにめでたし。例の事なれば准后たてまつりたまふ。おほきおとゞも三日がほどはさぶらひ給ふ。上達部にけんばいあり。二十三日また御せうそこまゐる。御使頭中將通世、こたみも殿かゝせ給ふめり。この頃殿と聞ゆるはおほいまうちぎみ{{*|かねひら}}のおと、ゞをかのや殿の御せうと{{*|御おとうとイ}}ぞかし。後には稱念院{{*|殿イ有}}と申しけり。御手すぐれてめでたく書かせ給ひしよ。鷹司殿の御家のはじめなるべし。
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カテゴリ:1775年
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安東大將軍倭國王
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