Wikisource jawikisource https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.39.0-wmf.25 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikisource Wikisource・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク 作者 作者・トーク Page Page talk Index Index talk TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Gadget Gadget talk Gadget definition Gadget definition talk 小倉百人一首 0 12 188817 165623 2022-08-20T10:36:47Z Cookai1205 35601 // Edit via Wikiplus wikitext text/x-wiki {{header | title =小倉百人一首 | editor =藤原定家 | 年 = | year = | section = | previous = | translator = | next = | edition = yes | wikipedia = 百人一首 | notes = {{Textquality|100%}} 百人一首(ひゃくにん いっしゅ、ひゃくにんしゅ)とは、100人の歌人の和歌を、一人一首ずつ選んでつくった秀歌撰(詞華集)。中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになった。百人一首に採られた100首には、1番の天智天皇の歌から100番の順徳院の歌まで、各歌に歌番号(和歌番号)が付されている。この歌番号の並び順は、おおむね古い歌人から新しい歌人の順である。{{wikipediaref|百人一首}} }} {{-}} {| border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="3" style="text-align:center" |+ 『[[w:百人一首|小倉百人一首]]』に収められている歌の一覧 |- !歌番号 !style="width:22em;"|句<br />(括弧内は[[w:歴史的仮名遣|歴史的仮名遣]]による読み、<br />太字は決まり字) !作者<br />(括弧内は歴史的仮名遣による読み) !出典 !かるた<br />読み札 |- !style="vertical-align:top"|<span id="一">一</span> |style="vertical-align:top"|秋の田の かりほの庵の とまをあらみ<br />わが衣手は 露にぬれつつ<br />('''あきの'''たの かりほのいほの とまをあらみ<br />わがころもでは つゆにぬれつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:天智天皇|天智天皇]]<br />(てんちてんわう) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中302 |[[ファイル:Hyakuninisshu_001.jpg|50px|天智天皇(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二">二</span> |style="vertical-align:top"|春過ぎて 夏来にけらし 白妙の<br />衣ほすてふ 天の香具山<br />('''はるす'''ぎて なつきにけらし しろたへの<br />ころもほすてふ あまのかぐやま) |style="vertical-align:top"|[[w:持統天皇|持統天皇]]<br />(ぢとうてんわう) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]夏175 |[[ファイル:Hyakuninisshu_002.jpg|50px|持統天皇(春過ぎて 夏来にけらし 白妙の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三">三</span> |style="vertical-align:top"|足引きの 山鳥の尾の しだり尾の<br />ながながし夜を ひとりかもねむ<br />('''あし'''びきの やまどりのをの しだりをの<br />ながながしよを ひとりかもねむ) |style="vertical-align:top"|[[w:柿本人麻呂|柿本人麿]]<br />(かきのもとのひとまろ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋三778 |[[ファイル:Hyakuninisshu_003.jpg|50px|柿本人麻呂(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四">四</span> |style="vertical-align:top"|田子の浦に 打出でてみれば 白妙の<br />ふじの高嶺に 雪は降りつつ<br />('''たご'''のうらに うちいでてみれば しろたへの<br />ふじのたかねに ゆきはふりつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:山部赤人|山部赤人]]<br />(やまべのあかひと) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬675 |[[ファイル:Hyakuninisshu_004.jpg|50px|山部赤人(田子の浦に うちいでてみれば 白妙の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五">五</span> |style="vertical-align:top"|奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の<br />聲きく時ぞ 秋は悲しき<br />('''おく'''やまに もみぢふみわけ なくしかの<br />こゑきくときぞ あきはかなしき) |style="vertical-align:top"|[[w:猿丸太夫|猿丸太夫]]<br />(さるまるだいふ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上215 |[[ファイル:Hyakuninisshu_005.jpg|50px|猿丸太夫(奥山に もみぢふみわけ なく鹿の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六">六</span> |style="vertical-align:top"|かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の<br />しろきを見れば 夜ぞふけにける<br />('''かさ'''ゝぎの わたせるはしに おくしもの<br />しろきをみれば よぞふけにける) |style="vertical-align:top"|[[作者:大伴家持|中納言家持]]<br />(ちゆうなごんやかもち) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬620 |[[ファイル:Hyakuninisshu_006.jpg|50px|中納言家持(かささぎの 渡せる橋に おく霜の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七">七</span> |style="vertical-align:top"|天の原 ふりさけ見れば 春日なる<br />みかさの山に 出でし月かも<br />('''あまの'''はら ふりさけみれば かすがなる<br />みかさのやまに いでしつきかも) |style="vertical-align:top"|[[w:阿倍仲麻呂|阿倍仲麻呂]]<br />(あべのなかまろ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅406 |[[ファイル:Hyakuninisshu_007.jpg|50px|阿倍仲麻呂(天の原 ふりさけみれば 春日なる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八">八</span> |style="vertical-align:top"|わが庵は 都のたつみ しかぞ住む<br />世をうぢ山と 人はいふなり<br />('''わがい'''ほは みやこのたつみ しかぞすむ<br />よをうぢやまと ひとはいふなり) |style="vertical-align:top"|[[w:喜撰|喜撰法師]]<br />(きせんほふし) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑下983 |[[ファイル:Hyakuninisshu_008.jpg|50px|喜撰法師(わが庵は 都のたつみ しかぞすむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九">九</span> |style="vertical-align:top"|花の色は 移りにけりな 徒に<br />我が身世にふる ながめせしまに<br />('''はなの'''いろは うつりにけりな いたづらに<br />わがみよにふる ながめせしまに) |style="vertical-align:top"|[[w:小野小町|小野小町]]<br />(をののこまち) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下113 |[[ファイル:Hyakuninisshu_009.jpg|50px|小野小町(花の色は うつりにけりな いたづらに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十">十</span> |style="vertical-align:top"|これや此の 行くも帰るも 別かれては<br />知るも知らぬも 逢坂の関<br />('''これ'''やこの ゆくもかへるも わかれては<br />しるもしらぬも あふさかのせき) |style="vertical-align:top"|[[w:蝉丸|蝉丸]]<br />(せみまる) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]雑一1089 |[[ファイル:Hyakuninisshu_010.jpg|50px|蝉丸(これやこの 行くも帰るも わかれては)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十一">十一</span> |style="vertical-align:top"|わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />人にはつげよ あまの釣舟<br />('''わたのはら や'''そしまかけて こぎいでぬと<br />ひとにはつげよ あまのつりぶね) |style="vertical-align:top"|[[w:小野篁|参議篁]]<br />(さんぎたかむら) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅407 |[[ファイル:Hyakuninisshu_011.jpg|50px|参議篁(わたの原 八十島かけて こぎいでぬと)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十二">十二</span> |style="vertical-align:top"|天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ<br />をとめの姿 しばし留めむ<br />('''あまつ'''かぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<br />をとめのすがた しばしとどめむ) |style="vertical-align:top"|[[w:遍昭|僧正遍昭]]<br />(そうじやうへんぜう) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上872 |[[ファイル:Hyakuninisshu_012.jpg|50px|僧正遍昭(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十三">十三</span> |style="vertical-align:top"|筑波嶺の 峯より落つる みなの川<br />戀ぞつもりて 淵となりぬる<br />('''つく'''ばねの みねよりおつる みなのがは<br />こひぞつもりて ふちとなりぬる) |style="vertical-align:top"|[[w:陽成天皇|陽成院]]<br />(やうぜいゐん) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三776 |[[ファイル:Hyakuninisshu_013.jpg|50px|陽成院(つくばねの 峰よりおつる みなの川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十四">十四</span> |style="vertical-align:top"|陸奥の しのぶもぢずり 誰故に<br />みだれ初めにし 我ならなくに<br />('''みち'''のくの しのぶもぢずり たれゆゑに<br />みだれそめにし われならなくに) |style="vertical-align:top"|[[w:源融|河原左大臣]]<br />(かはらのさだいじん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四724 |[[ファイル:Hyakuninisshu_014.jpg|50px|河原左大臣(みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十五">十五</span> |style="vertical-align:top"|君がため 春の野に出でて 若菜つむ<br />わが衣手に 雪は降りつつ<br />('''きみがため は'''るののにいでて わかなつむ<br />わがころもでに ゆきはふりつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:光孝天皇|光孝天皇]]<br />(くわうかうてんわう) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上21 |[[ファイル:Hyakuninisshu_015.jpg|50px|光孝天皇(君がため 春の野に出でて 若菜つむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十六">十六</span> |style="vertical-align:top"|立別れ いなばの山の 嶺におふる<br />まつとし聞かば 今帰り来む<br />('''たち'''わかれ いなばのやまの みねにおふる<br />まつとしきかば いまかへりこむ) |style="vertical-align:top"|[[w:在原行平|中納言行平]]<br />(ちゆうなごんゆきひら) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]離別365 |[[ファイル:Hyakuninisshu_016.jpg|50px|中納言行平(立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十七">十七</span> |style="vertical-align:top"|ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />から紅に 水くくるとは<br />('''ちは'''やぶる かみよもきかず たつたがは<br />からくれなゐに みづくくるとは) |style="vertical-align:top"|[[w:在原業平|在原業平朝臣]]<br />(ありはらのなりひらあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下294 |[[ファイル:Hyakuninisshu_017.jpg|50px|在原業平朝臣(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十八">十八</span> |style="vertical-align:top"|住の江の 岸に寄る浪 よるさへや<br />夢の通ひ路 人目よくらむ<br />('''す'''みのえの きしによるなみ よるさへや<br />ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敏行|藤原敏行朝臣]]<br />(ふぢはらのとしゆきあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋二559 |[[ファイル:Hyakuninisshu_018.jpg|50px|藤原敏行(住の江の 岸による波 よるさへや)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十九">十九</span> |style="vertical-align:top"|難波潟 短き葦の ふしのまも<br />あはで此の世を すぐしてよとや<br />('''なにはが'''た みじかきあしの ふしのまも<br />あはでこのよを すぐしてよとや) |style="vertical-align:top"|[[w:伊勢 (歌人)|伊勢]]<br />(いせ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1049 |[[ファイル:Hyakuninisshu_019.jpg|50px|伊勢(難波潟 みじかき蘆の ふしのまも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十">二十</span> |style="vertical-align:top"|侘びぬれば 今はた同じ 難波なる<br />身をつくしても 逢はむとぞ思ふ<br />('''わび'''ぬれば いまはたおなじ なにはなる<br />みをつくしても あはむとぞおもふ) |style="vertical-align:top"|[[w:元良親王|元良親王]]<br />(もとよししんわう) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋五961 |[[ファイル:Hyakuninisshu_020.jpg|50px|元良親王(わびぬれば いまはたおなじ 難波なる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十一">二十一</span> |style="vertical-align:top"|今来むと いひしばかりに 長月の<br />有明の月を 待ち出づるかな<br />('''いまこ'''むと いひしばかりに ながつきの<br />ありあけのつきを まちいでづるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:素性|素性法師]]<br />(そせいほふし) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四691 |[[ファイル:Hyakuninisshu_021.jpg|50px|素性法師(今こむと いひしばかりに 長月の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十二">二十二</span> |style="vertical-align:top"|吹くからに 秋の草木の しをるれば<br />むべ山風を あらしといふらむ<br />('''ふ'''くからに あきのくさきの しをるれば<br />むべやまかぜを あらしといふらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:文屋康秀|文屋康秀]]<br />(ふんやのやすひで) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下249 |[[ファイル:Hyakuninisshu_022.jpg|50px|文屋康秀(吹くからに 秋の草木の しをるれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十三">二十三</span> |style="vertical-align:top"|月見れば 千々に物こそ 悲しけれ<br />わが身ひとつの 秋にはあらねど<br />('''つき'''みれば ちゞにものこそ かなしけれ<br />わがみひとつの あきにはあらねど) |style="vertical-align:top"|[[w:大江千里 (歌人)|大江千里]]<br />(おほえのちさと) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上193 |[[ファイル:Hyakuninisshu_023.jpg|50px|大江千里(月みれば ちぢにものこそ かなしけれ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十四">二十四</span> |style="vertical-align:top"|此の度は 幣もとりあへず 手向山<br />紅葉の錦 神のまにまに<br />('''この'''たびは ぬさもとりあへず たむけやま<br />もみぢのにしき かみのまにまに) |style="vertical-align:top"|[[作者:菅原道真|菅家]]<br />(かんけ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅420 |[[ファイル:Hyakuninisshu_024.jpg|50px|菅家(このたびは ぬさもとりあへず 手向山)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十五">二十五</span> |style="vertical-align:top"|名にしおはば 逢坂山の さねかづら<br />人にしられで くるよしもがな<br />('''なにし'''おはば あふさかやまの さねかづら<br />ひとにしられで くるよしもがな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原定方|三条右大臣]]<br />(さんでうのうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三701 |[[ファイル:Hyakuninisshu_025.jpg|50px|三条右大臣(名にし負はば 逢坂山の さねかづら)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十六">二十六</span> |style="vertical-align:top"|小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば<br />今ひとたびの みゆき待たなむ<br />('''をぐ'''らやま みねのもみぢば こゝろあらば<br />いまひとたびの みゆきまたなむ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原忠平|貞信公]]<br />(ていしんこう) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]雑秋1128 |[[ファイル:Hyakuninisshu_026.jpg|50px|貞信公(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十七">二十七</span> |style="vertical-align:top"|みかの原 わきて流るる 泉川<br />いつみきとてか 戀しかるらむ<br />('''みかの'''はら わきてながるる いづみがは<br />いつみきとてか こひしかるらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原兼輔|中納言兼輔]]<br />(ちゆうなごんかねすけ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一996 |[[ファイル:Hyakuninisshu_027.jpg|50px|中納言兼輔(みかの原 わきて流るる いづみ川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十八">二十八</span> |style="vertical-align:top"|山里は 冬ぞ寂しさ まさりける<br />人目も草も かれぬと思へば<br />('''やまざ'''とは ふゆぞさびしさ まさりける<br />ひとめもくさも かれぬとおもへば) |style="vertical-align:top"|[[w:源宗于|源宗行朝臣]]<br />(みなもとのむねゆきあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬315 |[[ファイル:Hyakuninisshu_028.jpg|50px|源宗行朝臣(山里は 冬ぞさびしさ まさりける)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十九">二十九</span> |style="vertical-align:top"|心あてに 折らばや折らむ 初霜の<br />置きまどはせる 白菊の花<br />('''こゝろあ'''てに をらばやをらむ はつしもの<br />おきまどはせる しらぎくのはな) |style="vertical-align:top"|[[作者:凡河内躬恒|凡河内躬恒]]<br />(おほしかふちのみつね) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下277 |[[ファイル:Hyakuninisshu_029.jpg|50px|凡河内躬恒(心当てに 折らばや折らむ 初霜の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十">三十</span> |style="vertical-align:top"|有明の つれなく見えし 別れより<br />暁ばかり 憂きものはなし<br />('''ありあ'''けの つれなくみえし わかれより<br />あかつきばかり うきものはなし) |style="vertical-align:top"|[[作者:壬生忠岑|壬生忠岑]]<br />(みぶのただみね) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋三625 |[[ファイル:Hyakuninisshu_030.jpg|50px|壬生忠岑(有明の つれなく見えし 別れより)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十一">三十一</span> |style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに<br />吉野の里に 降れる白雪<br />('''あさぼらけ あ'''りあけのつきと みるまでに<br />よしののさとに ふれるしらゆき) |style="vertical-align:top"|[[w:坂上是則|坂上是則]]<br />(さかのうへのこれのり) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬332 |[[ファイル:Hyakuninisshu_031.jpg|50px|坂上是則(朝ぼらけ 有明の月と見るまでに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十二">三十二</span> |style="vertical-align:top"|山がはに 風のかけたる しがらみは<br />流れもあへぬ 紅葉なりけり<br />('''やまが'''はに かぜのかけたる しがらみは<br />ながれもあへぬ もみぢなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:春道列樹|春道列樹]]<br />(はるみちのつらき) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下303 |[[ファイル:Hyakuninisshu_032.jpg|50px|春道列樹(山川に 風のかけたる しがらみは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十三">三十三</span> |style="vertical-align:top"|久方の 光のどけき 春の日に<br />しづごころなく 花の散るらむ<br />('''ひさ'''かたの ひかりのどけき はるのひに<br />しづごころなく はなのちるらむ) |style="vertical-align:top"|[[作者:紀友則|紀友則]]<br />(きのとものり) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下84 |[[ファイル:Hyakuninisshu_033.jpg|50px|紀友則(久方の 光のどけき 春の日に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十四">三十四</span> |style="vertical-align:top"|誰をかも 知る人にせむ 高砂の<br />松も昔の 友ならなくに<br />('''たれ'''をかも しるひとにせむ たかさごの<br />まつもむかしの ともならなくに) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原興風|藤原興風]]<br />(ふぢはらのおきかぜ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上909 |[[ファイル:Hyakuninisshu_034.jpg|50px|藤原興風(誰をかも しる人にせむ 高砂の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十五">三十五</span> |style="vertical-align:top"|人はいさ 心もしらず ふるさとは<br />花ぞ昔の 香ににほひける<br />('''ひとは'''いさ こゝろもしらず ふるさとは<br />はなぞむかしの かににほひける) |style="vertical-align:top"|[[作者:紀貫之|紀貫之]]<br />(きのつらゆき) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上42 |[[ファイル:Hyakuninisshu_035.jpg|50px|紀貫之(人はいさ 心も知らず ふるさとは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十六">三十六</span> |style="vertical-align:top"|夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを<br />雲のいづこに 月宿るらむ<br />('''なつ'''のよは まだよひながら あけぬるを<br />くものいづこに つきやどるらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:清原深養父|清原深養父]]<br />(きよはらのふかやぶ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]夏166 |[[ファイル:Hyakuninisshu_036.jpg|50px|清原深養父(夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十七">三十七</span> |style="vertical-align:top"|白露に 風の吹きしく 秋の野は<br />つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける<br />('''しら'''つゆに かぜのふきしく あきののは<br />つらぬきとめぬ たまぞちりける) |style="vertical-align:top"|[[w:文屋朝康|文屋朝康]]<br />(ふんやのあさやす) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中308 |[[ファイル:Hyakuninisshu_037.jpg|50px|文屋朝康(白露に 風の吹きしく 秋の野は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十八">三十八</span> |style="vertical-align:top"|忘らるる 身をば思はず 誓ひてし<br />人の命の 惜しくもあるかな<br />('''わすら'''るる みをばおもはず ちかひてし<br />ひとのいのちの をしくもあるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:右近 (歌人)|右近]]<br />(うこん) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四870 |[[ファイル:Hyakuninisshu_038.jpg|50px|右近(忘らるる 身をば思はず ちかひてし)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十九">三十九</span> |style="vertical-align:top"|浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど<br />あまりてなどか 人の戀しき<br />('''あさぢ'''ふの をののしのはら しのぶれど<br />あまりてなどか ひとのこひしき) |style="vertical-align:top"|[[w:源等|参議等]]<br />(さんぎひとし) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋一578 |[[ファイル:Hyakuninisshu_039.jpg|50px|参議等(浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十">四十</span> |style="vertical-align:top"|忍ぶれど 色に出にけり 我が戀は<br />ものや思ふと 人の問ふまで<br />('''しの'''ぶれど いろにいでにけり わがこひは<br />ものやおもふと ひとのとふまで) |style="vertical-align:top"|[[w:平兼盛|平兼盛]]<br />(たひらのかねもり) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一622 |[[ファイル:Hyakuninisshu_040.jpg|50px|平兼盛(しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十一">四十一</span> |style="vertical-align:top"|戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり<br />人知れずこそ 思ひそめしか<br />('''こひ'''すてふ わがなはまだき たちにけり<br />ひとしれずこそ おもひそめしか) |style="vertical-align:top"|[[w:壬生忠見|壬生忠見]]<br />(みぶのただみ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一621 |[[ファイル:Hyakuninisshu_041.jpg|50px|壬生忠見(恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十二">四十二</span> |style="vertical-align:top"|契りきな かたみに袖を しぼりつつ<br />末の松山 浪こさじとは<br />('''ちぎりき'''な かたみにそでを しぼりつつ<br />すゑのまつやま なみこさじとは) |style="vertical-align:top"|[[作者:清原元輔|清原元輔]]<br />(きよはらのもとすけ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四770 |[[ファイル:Hyakuninisshu_042.jpg|50px|清原元輔(ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十三">四十三</span> |style="vertical-align:top"|逢ひみての 後の心に くらぶれば<br />昔はものを 思はざりけり<br />('''あひ'''みての のちのこころに くらぶれば<br />むかしはものを おもはざりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦忠|権中納言敦忠]]<br />(ごんちゆうなごんあつただ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋二710 |[[ファイル:Hyakuninisshu_043.jpg|50px|権中納言敦忠(あひみての のちの心に くらぶれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十四">四十四</span> |style="vertical-align:top"|逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに<br />人をも身をも 恨みざらまし<br />('''あふ'''ことの たえてしなくば なかなかに<br />ひとをもみをも うらみざらまし) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原朝忠|中納言朝忠]]<br />(ちゆうなごんあさただ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一678 |[[ファイル:Hyakuninisshu_044.jpg|50px|中納言朝忠(あふことの たえてしなくば なかなかに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十五">四十五</span> |style="vertical-align:top"|哀れとも いふべき人は おもほえで<br />身のいたづらに なりぬべきかな<br />('''あはれ'''とも いふべきひとは おもほえで<br />みのいたづらに なりぬべきかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原伊尹|謙徳公]]<br />(けんとくこう) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋五950 |[[ファイル:Hyakuninisshu_045.jpg|50px|謙徳公(あはれとも いふべき人は 思ほえで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十六">四十六</span> |style="vertical-align:top"|由良の戸を わたる舟人 楫をたえ<br />行方もしらぬ 戀の道かな<br />('''ゆら'''のとを わたるふなびと かぢをたえ<br />ゆくへもしらぬ こひのみちかな) |style="vertical-align:top"|[[w:曽禰好忠|曽根好忠]]<br />(そねのよしただ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1071 |[[ファイル:Hyakuninisshu_046.jpg|50px|曽禰好忠(由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十七">四十七</span> |style="vertical-align:top"|八重葎 しげれる宿の さびしきに<br />人こそ見えね 秋はきにけり<br />('''やへ'''むぐら しげれるやどの さびしきに<br />ひとこそみえね あきはきにけり) |style="vertical-align:top"|[[w:恵慶法師|恵慶法師]]<br />(ゑぎやうほふし) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]秋140 |[[ファイル:Hyakuninisshu_047.jpg|50px|恵慶法師(八重むぐら しげれる宿の さびしきに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十八">四十八</span> |style="vertical-align:top"|風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ<br />砕けてものを 思ふ頃かな<br />('''かぜを'''いたみ いはうつなみの おのれのみ<br />くだけてものを おもふころかな) |style="vertical-align:top"|[[w:源重之|源重之]]<br />(みなもとのしげゆき) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上210 |[[ファイル:Hyakuninisshu_048.jpg|50px|源重之(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十九">四十九</span> |style="vertical-align:top"|御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ<br />晝は消えつつ ものをこそ思へ<br />('''みかき'''もり ゑじのたくひの よるはもえ<br />ひるはきえつつ ものをこそおもへ) |style="vertical-align:top"|[[作者:大中臣能宣|大中臣能宣朝臣]]<br />(おほなかとみのよしのぶあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上224 |[[ファイル:Hyakuninisshu_049.jpg|50px|大中臣能宣朝臣(みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十">五十</span> |style="vertical-align:top"|君がため 惜しからざりし 命さへ<br />長くもがなと 思ひけるかな<br />('''きみがため を'''しからざりし いのちさへ<br />ながくもがなと おもひけるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原義孝|藤原義孝]]<br />(ふぢはらのよしたか) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二669 |[[ファイル:Hyakuninisshu_050.jpg|50px|藤原義孝(君がため 惜しからざりし いのちさへ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十一">五十一</span> |style="vertical-align:top"|かくとだに えやはいぶきの さしも草<br />さしも知らじな もゆる思ひを<br />('''かく'''とだに えやはいぶきの さしもぐさ<br />さしもしらじな もゆるおもひを) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原実方|藤原実方朝臣]]<br />(ふぢはらのさねかたあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋一612 |[[ファイル:Hyakuninisshu_051.jpg|50px|藤原実方朝臣(かくとだに えやはいぶきの さしも草)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十二">五十二</span> |style="vertical-align:top"|明けぬれば くるるものとは 知りながら<br />なほ恨めしき 朝ぼらけかな<br />('''あけ'''ぬれば くるるものとは しりながら<br />なほうらめしき あさぼらけかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原道信|藤原道信朝臣]]<br />(ふぢはらのみちのぶあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二672 |[[ファイル:Hyakuninisshu_052.jpg|50px|藤原道信朝臣(あけぬれば 暮るるものとは 知りながら)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十三">五十三</span> |style="vertical-align:top"|嘆きつつ 獨りぬる夜の 明くるまは<br />いかに久しき ものとかは知る<br />('''なげき'''つつ ひとりぬるよの あくるまは<br />いかにひさしき ものとかはしる) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原道綱母|右大将道綱母]]<br />(うだいしやうみちつなのはは) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四912 |[[ファイル:Hyakuninisshu_053.jpg|50px|右大将道綱母(なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十四">五十四</span> |style="vertical-align:top"|忘れじの 行末までは 難ければ<br />今日を限りの 命ともがな<br />('''わすれ'''じの ゆくすゑまでは かたければ<br />けふをかぎりの いのちともがな) |style="vertical-align:top"|[[w:高階貴子|儀同三司母]]<br />(ぎどうさんしのはは) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋三1149 |[[ファイル:Hyakuninisshu_054.jpg|50px|儀同三司母(忘れじの ゆく末までは かたければ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十五">五十五</span> |style="vertical-align:top"|瀧の音は たえて久しく なりぬれど<br />名こそ流れて なほ聞えけれ<br />('''たき'''のおとは たえてひさしく なりぬれど<br />なこそながれて なほきこえけれ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原公任|大納言公任]]<br />(だいなごんきんとう) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上449 |[[ファイル:Hyakuninisshu_055.jpg|50px|大納言公任(滝の音は たえて久しく なりぬれど)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十六">五十六</span> |style="vertical-align:top"|あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に<br />今一たびの 逢ふこともがな<br />('''あらざ'''らむ このよのほかの おもひでに<br />いまひとたびの あふこともがな) |style="vertical-align:top"|[[作者:和泉式部|和泉式部]]<br />(いづみしきぶ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三763 |[[ファイル:Hyakuninisshu_056.jpg|50px|和泉式部(あらざらむ この世のほかの 思ひ出に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十七">五十七</span> |style="vertical-align:top"|廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに<br />雲がくれにし 夜半の月かな<br />('''め'''ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<br />くもがくれにし よはのつきかな) |style="vertical-align:top"|[[作者:紫式部|紫式部]]<br />(むらさきしきぶ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑上1497 |[[ファイル:Hyakuninisshu_057.jpg|50px|紫式部(めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十八">五十八</span> |style="vertical-align:top"|有馬山 ゐなのささ原 風吹けば<br />いでそよ人を 忘れやはする<br />('''ありま'''やま ゐなのささはら かぜふけば<br />いでそよひとを わすれやはする) |style="vertical-align:top"|[[w:大弐三位|大貮三位]]<br />(だいにのさんゐ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二709 |[[ファイル:Hyakuninisshu_058.jpg|50px|大弐三位(ありま山 ゐなの笹原 風吹けば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十九">五十九</span> |style="vertical-align:top"|やすらはで 寝なましものを 小夜更けて<br />傾くまでの 月を見しかな<br />('''やす'''らはで ねなましものを さよふけて<br />かたぶくまでの つきをみしかな) |style="vertical-align:top"|[[w:赤染衛門|赤染衛門]]<br />(あかぞめゑもん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二680 |[[ファイル:Hyakuninisshu_059.jpg|50px|赤染衛門(やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十">六十</span> |style="vertical-align:top"|大江山 いくのの道の 遠ければ<br />まだふみも見ず 天の橋立<br />('''おほえ'''やま いくののみちの とほければ<br />まだふみもみず あまのはしだて) |style="vertical-align:top"|[[w:小式部内侍|小式部内侍]]<br />(こしきぶのないし) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上586 |[[ファイル:Hyakuninisshu_060.jpg|50px|小式部内侍(大江山 いく野の道の 遠ければ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十一">六十一</span> |style="vertical-align:top"|古への 奈良の都の 八重ざくら<br />今日九重に 匂ひぬるかな<br />('''いに'''しへの ならのみやこの やへざくら<br />けふここのへに にほひぬるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:伊勢大輔|伊勢大輔]]<br />(いせのおほすけ) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]春27 |[[ファイル:Hyakuninisshu_061.jpg|50px|伊勢大輔(いにしへの 奈良の都の 八重桜)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十二">六十二</span> |style="vertical-align:top"|夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも<br />世に逢坂の 関はゆるさじ<br />('''よを'''こめて とりのそらねは はかるとも<br />よにあふさかの せきはゆるさじ) |style="vertical-align:top"|[[作者:清少納言|清少納言]]<br />(せいせうなごん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑二940 |[[ファイル:Hyakuninisshu_062.jpg|50px|清少納言(夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十三">六十三</span> |style="vertical-align:top"|今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを<br />人づてならで 言ふよしもがな<br />('''いまは'''ただ おもひたえなむ とばかりを<br />ひとづてならで いふよしもがな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原道雅|左京大夫道雅]]<br />(さきやうだいぶみちまさ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三750 |[[ファイル:Hyakuninisshu_063.jpg|50px|左京大夫道雅(いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十四">六十四</span> |style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに<br />あらはれ渡る 瀬々の網代木<br />('''あさぼらけ う'''ぢのかはぎり たえだえに<br />あらはれわたる せぜのあじろぎ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原定頼|権中納言定頼]]<br />(ごんちゆうなごんさだより) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]冬419 |[[ファイル:Hyakuninisshu_064.jpg|50px|権中納言定頼(朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十五">六十五</span> |style="vertical-align:top"|恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを<br />戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ<br />('''うら'''みわび ほさぬそでだに あるものを<br />こひにくちなむ なこそをしけれ) |style="vertical-align:top"|[[w:相模 (女房)|相模]]<br />(さがみ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四815 |[[ファイル:Hyakuninisshu_065.jpg|50px|相模(うらみわび ほさぬ袖だに あるものを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十六">六十六</span> |style="vertical-align:top"|諸共に あはれと思へ 山ざくら<br />花よりほかに 知る人もなし<br />('''もろ'''ともに あはれとおもへ やまざくら<br />はなよりほかに しるひともなし) |style="vertical-align:top"|[[w:行尊|大僧正行尊]]<br />(だいそうじやうぎやうそん) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上556 |[[ファイル:Hyakuninisshu_066.jpg|50px|前大僧正行尊(もろともに あはれと思へ 山桜)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十七">六十七</span> |style="vertical-align:top"|春の夜の 夢ばかりなる 手枕に<br />かひなく立たむ 名こそ惜しけれ<br />('''はるの'''よの ゆめばかりなる たまくらに<br />かひなくたたむ なこそをしけれ) |style="vertical-align:top"|[[w:周防内侍|周防内侍]]<br />(すはうのないし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上961 |[[ファイル:Hyakuninisshu_067.jpg|50px|周防内侍(春の夜の 夢ばかりなる 手枕に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十八">六十八</span> |style="vertical-align:top"|心にも あらで憂世に ながらへば<br />戀しかるべき 夜半の月かな<br />('''こゝろに'''も あらでうきよに ながらへば<br />こひしかるべき よはのつきかな) |style="vertical-align:top"|[[w:三条天皇|三条院]]<br />(さんでうゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑一861 |[[ファイル:Hyakuninisshu_068.jpg|50px|三条院(心にも あらでうき世に ながらへば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十九">六十九</span> |style="vertical-align:top"|嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は<br />龍田の川の 錦なりけり<br />('''あらし'''ふく みむろのやまの もみぢばは<br />たつたのかはの にしきなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:能因|能因法師]]<br />(のういんほふし) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋下366 |[[ファイル:Hyakuninisshu_069.jpg|50px|能因法師(あらし吹く み室の山の もみぢばは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十">七十</span> |style="vertical-align:top"|寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば<br />いづくも同じ 秋の夕暮<br />('''さ'''びしさに やどをたちいでて ながむれば<br />いづくもおなじ あきのゆふぐれ) |style="vertical-align:top"|[[w:良暹|良暹法師]]<br />(りやうせんほふし) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋上333 |[[ファイル:Hyakuninisshu_070.jpg|50px|良選法師(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十一">七十一</span> |style="vertical-align:top"|夕されば 門田の稲葉 おとづれて<br />あしのまろやに 秋風ぞ吹く<br />('''ゆふ'''されば かどたのいなば おとづれて<br />あしのまろやに あきかぜぞふく) |style="vertical-align:top"|[[w:源経信|大納言経信]]<br />(だいなごんつねのぶ) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]秋183 |[[ファイル:Hyakuninisshu_071.jpg|50px|大納言経信(夕されば 門田の稲葉 おとづれて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十二">七十二</span> |style="vertical-align:top"|音に聞く 高師の濱の あだ浪は<br />かけじや袖の ぬれもこそすれ <br />('''おと'''にきく たかしのはまの あだなみは<br />かけじやそでの ぬれもこそすれ) |style="vertical-align:top"|[[w:祐子内親王家紀伊|祐子内親王家紀伊]]<br />(ゆうしないしんわうけのきい) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]恋下501 |[[ファイル:Hyakuninisshu_072.jpg|50px|祐子内親王家紀伊(音に聞く 高師の浜の あだ波は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十三">七十三</span> |style="vertical-align:top"|高砂の 尾の上の桜 咲きにけり<br />外山の霞 立たずもあらなむ<br />('''たか'''さごの をのへのさくら さきにけり<br />とやまのかすみ たたずもあらなむ) |style="vertical-align:top"|[[w:大江匡房|権中納言匡房]]<br />(ごんちゆうなごんまさふさ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]春上120 |[[ファイル:Hyakuninisshu_073.jpg|50px|前権中納言匡房(高砂の をのへのさくら さきにけり)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十四">七十四</span> |style="vertical-align:top"|うかりける 人を初瀬の 山おろし<br />はげしかれとは 祈らぬものを<br />('''うか'''りける ひとをはつせの やまおろし<br />はげしかれとは いのらぬものを) |style="vertical-align:top"|[[w:源俊頼|源俊頼朝臣]]<br />(みなもとのとしよりあそん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二707 |[[ファイル:Hyakuninisshu_074.jpg|50px|源俊頼朝臣(憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十五">七十五</span> |style="vertical-align:top"|契りおきし させもが露を 命にて<br />あはれ今年の 秋も去ぬめり<br />('''ちぎりお'''きし させもがつゆを いのちにて<br />あはれことしの あきもいぬめり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原基俊|藤原基俊]]<br />(ふぢはらのもととし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上1023 |[[ファイル:Hyakuninisshu_075.jpg|50px|藤原基俊(ちぎりおきし させもが露を いのちにて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十六">七十六</span> |style="vertical-align:top"|わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の<br />雲居にまがふ 沖つ白浪<br />('''わたのはら こ'''ぎいでてみれば ひさかたの<br />くもゐにまがふ おきつしらなみ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠通|法性寺入道前関白太政大臣]]<br />(ほふしやうじにふだうさきのかんぱくだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]雑下380 |[[ファイル:Hyakuninisshu_076.jpg|50px|法性寺入道前関白太政大臣(わたの原 こぎいでてみれば 久方の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十七">七十七</span> |style="vertical-align:top"|瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の<br />われても末に 逢はむとぞ思ふ<br />('''せ'''をはやみ いはにせかるる たきがはの<br />われてもすゑに あはむとぞおもふ) |style="vertical-align:top"|[[w:崇徳天皇|崇徳院]]<br />(すとくゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上228 |[[ファイル:Hyakuninisshu_077.jpg|50px|崇徳院(瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十八">七十八</span> |style="vertical-align:top"|淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に<br />いくよ寝覚めぬ 須磨の関守<br />('''あはぢ'''しま かよふちどりの なくこゑに<br />いくよねざめぬ すまのせきもり) |style="vertical-align:top"|[[w:源兼昌|源兼昌]]<br />(みなもとのかねまさ) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]冬288 |[[ファイル:Hyakuninisshu_078.jpg|50px|源兼昌(淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十九">七十九</span> |style="vertical-align:top"|秋風に たなびく雲の 絶間より<br />もれ出づる月の 影のさやけさ<br />('''あきか'''ぜに たなびくくもの たえまより<br />もれいづるつきの かげのさやけさ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原顕輔|左京大夫顕輔]]<br />(さきやうだいぶあきすけ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋上413 |[[ファイル:Hyakuninisshu_079.jpg|50px|左京大夫顕輔(秋風に たなびく雲の たえ間より)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十">八十</span> |style="vertical-align:top"|ながからむ 心も知らず 黒髪の<br />みだれて今朝は ものをこそ思へ<br />('''ながか'''らむ こころもしらず くろかみの<br />みだれてけさは ものをこそおもへ) |style="vertical-align:top"|[[w:待賢門院堀河|待賢門院堀河]]<br />(たいけんもんゐんのほりかわ) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三801 |[[ファイル:Hyakuninisshu_080.jpg|50px|待賢門院堀河(長からむ 心もしらず 黒髪の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十一">八十一</span> |style="vertical-align:top"|ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば<br />ただ有明の 月ぞ残れる<br />('''ほ'''ととぎす なきつるかたを ながむれば<br />ただありあけの つきぞのこれる) |style="vertical-align:top"|[[w:徳大寺実定|後徳大寺左大臣]]<br />(ごとくだいじのさだいじん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]夏161 |[[ファイル:Hyakuninisshu_081.jpg|50px|後徳大寺左大臣(ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十二">八十二</span> |style="vertical-align:top"|思ひわび さても命は あるものを<br />憂きに堪へぬは 涙なりけり<br />('''おも'''ひわび さてもいのちは あるものを<br />うきにたへぬは なみだなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦頼|道因法師]]<br />(だういんほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三817 |[[ファイル:Hyakuninisshu_082.jpg|50px|道因法師(思ひわび さてもいのちは あるものを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十三">八十三</span> |style="vertical-align:top"|世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る<br />山の奥にも 鹿ぞなくなる<br />('''よのなかよ''' みちこそなけれ おもひいる<br />やまのおくにも しかぞなくなる) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原俊成|皇太后宮大夫俊成]]<br />(くわうたいごうぐうのたいぶとしなり) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1148 |[[ファイル:Hyakuninisshu_083.jpg|50px|皇太后宮大夫俊成(世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十四">八十四</span> |style="vertical-align:top"|ながらへば また此の頃や しのばれむ<br />憂しと見し世ぞ 今は戀しき<br />('''ながら'''へば またこのごろや しのばれむ<br />うしとみしよぞ いまはこひしき) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原清輔|藤原清輔朝臣]]<br />(ふぢはらのきよすけあそん) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑下1843 |[[ファイル:Hyakuninisshu_084.jpg|50px|藤原清輔朝臣(ながらへば またこのごろや しのばれむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十五">八十五</span> |style="vertical-align:top"|夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり<br />('''よも'''すがら ものおもふころは あけやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:俊恵|俊恵法師]]<br />(しゆんゑほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二765 |[[ファイル:Hyakuninisshu_085.jpg|50px|俊恵法師(夜もすがら 物思ふころは 明けやらで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十六">八十六</span> |style="vertical-align:top"|嘆けとて 月やはものを 思はする<br />かこち顔なる わが涙かな<br />('''なげけ'''とて つきやはものを おもはする<br />かこちがほなる わがなみだかな) |style="vertical-align:top"|[[w:西行|西行法師]]<br />(さいぎやうほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋五926 |[[ファイル:Hyakuninisshu_086.jpg|50px|西行法師(なげけとて 月やは物を 思はする)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十七">八十七</span> |style="vertical-align:top"|村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に<br />霧立ちのぼる 秋の夕暮<br />('''む'''らさめの つゆもまだひぬ まきのはに<br />きりたちのぼる あきのゆふぐれ) |style="vertical-align:top"|[[作者:寂蓮|寂蓮法師]]<br />(じやくれんほふし) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下491 |[[ファイル:Hyakuninisshu_087.jpg|50px|寂蓮法師(村雨の 露もまだひぬ まきの葉に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十八">八十八</span> |style="vertical-align:top"|難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ<br />みをつくしてや 戀ひわたるべき<br />('''なにはえ'''の あしのかりねの ひとよゆゑ<br />みをつくしてや こひわたるべき) |style="vertical-align:top"|[[w:皇嘉門院別当|皇嘉門院別当]]<br />(くわうかもんゐんのべつたう) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三806 |[[ファイル:Hyakuninisshu_088.jpg|50px|皇嘉門院別当(難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十九">八十九</span> |style="vertical-align:top"|玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば<br />忍ぶることの 弱りもぞする<br />('''たま'''のをよ たえなばたえね ながらへば<br />しのぶることの よはりもぞする) |style="vertical-align:top"|[[w:式子内親王|式子内親王]]<br />(しきしないしんわう) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1034 |[[ファイル:Hyakuninisshu_089.jpg|50px|式子内親王(玉の緒よ たえなばたえね ながらへば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十">九十</span> |style="vertical-align:top"|見せばやな 雄島のあまの 袖だにも<br />濡れにぞ濡れし 色はかはらず<br />('''みせ'''ばやな をじまのあまの そでだにも<br />ぬれにぞぬれし いろはかはらず) |style="vertical-align:top"|[[w:殷富門院大輔|殷富門院大輔]]<br />(いんぶもんゐんのたいふ) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋四884 |[[ファイル:Hyakuninisshu_090.jpg|50px|殷富門院大輔(見せばやな 雄島のあまの 袖だにも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十一">九十一</span> |style="vertical-align:top"|きりぎりす なくや霜夜の さむしろに<br />衣かたしき 獨りかも寝む<br />('''きり'''ぎりす なくやしもよの さむしろに<br />ころもかたしき ひとりかもねむ) |style="vertical-align:top"|[[w:九条良経|後京極摂政前太政大臣]]<br />(ごきやうごくせふしやうさきのだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下518 |[[ファイル:Hyakuninisshu_091.jpg|50px|後京極摂政前太政大臣(きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十二">九十二</span> |style="vertical-align:top"|わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の<br />人こそ知らね 乾く間もなし<br />('''わがそ'''では しほひにみえぬ おきのいしの<br />ひとこそしらね かわくまもなし) |style="vertical-align:top"|[[w:二条院讃岐|二条院讃岐]]<br />(にでうゐんのさぬき) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二759 |[[ファイル:Hyakuninisshu_092.jpg|50px|二条院讃岐(わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十三">九十三</span> |style="vertical-align:top"|世の中は 常にもがもな 渚こぐ<br />海士の小舟の 綱手かなしも<br />('''よのなかは''' つねにもがもな なぎさこぐ<br />あまのをぶねの つなでかなしも) |style="vertical-align:top"|[[作者:源実朝|鎌倉右大臣]]<br />(かまくらのうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]羇旅525 |[[ファイル:Hyakuninisshu_093.jpg|50px|鎌倉右大臣(世の中は つねにもがもな なぎさこぐ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十四">九十四</span> |style="vertical-align:top"|みよし野の 山の秋風 小夜更けて<br />故郷寒く 衣うつなり<br />('''みよ'''しのの やまのあきかぜ さよふけて<br />ふるさとさむく ころもうつなり) |style="vertical-align:top"|[[作者:飛鳥井雅経|参議雅経]]<br />(さんぎまさつね) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下483 |[[ファイル:Hyakuninisshu_094.jpg|50px|参議雅経(み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十五">九十五</span> |style="vertical-align:top"|おほけなく うき世の民に おほふかな<br />我が立つ杣に 墨染の袖<br />('''おほけ'''なく うきよのたみに おほふかな<br />わがたつそまに すみぞめのそで) |style="vertical-align:top"|[[w:慈円|前大僧正慈圓]]<br />(さきのだいそうじやうじゑん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1134 |[[ファイル:Hyakuninisshu_095.jpg|50px|前大僧正慈円(おほけなく うき世の民に おほふかな)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十六">九十六</span> |style="vertical-align:top"|花さそふ あらしの庭の 雪ならで<br />ふりゆくものは 我が身なりけり<br />('''はなさ'''そふ あらしのにはの ゆきならで<br />ふりゆくものは わがみなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:西園寺公経|入道前太政大臣]]<br />(にふだうさきのだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]雑一1052 |[[ファイル:Hyakuninisshu_096.jpg|50px|入道前太政大臣(花さそふ 嵐の庭の 雪ならで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十七">九十七</span> |style="vertical-align:top"|来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに<br />焼くや藻塩の 身もこがれつつ<br />('''こぬ'''ひとを まつほのうらの ゆふなぎに<br />やくやもしほの みもこがれつつ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原定家|権中納言定家]]<br />(ごんちゆうなごんさだいへ) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]恋三849 |[[ファイル:Hyakuninisshu_097.jpg|50px|権中納言定家(こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十八">九十八</span> |style="vertical-align:top"|風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは<br />みそぎぞ夏の しるしなりける<br />('''かぜそ'''よぐ ならのをがはの ゆふぐれは<br />みそぎぞなつの しるしなりける) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原家隆|従二位家隆]]<br />(じゆにゐいへたか) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]夏192 |[[ファイル:Hyakuninisshu_098.jpg|50px|従二位家隆(風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十九">九十九</span> |style="vertical-align:top"|人もをし 人もうらめし あぢきなく<br />世を思ふ故に もの思ふ身は<br />('''ひとも'''をし ひともうらめし あぢきなく<br />よをおもふゆゑに ものおもふみは) |style="vertical-align:top"|[[w:後鳥羽天皇|後鳥羽院]]<br />(ごとばのゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑中1199 |[[ファイル:Hyakuninisshu_099.jpg|50px|後鳥羽院(人もをし 人もうらめし あぢきなく)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="百">百</span> |style="vertical-align:top"|百敷や 古き軒端の しのぶにも<br />なほあまりある 昔なりけり<br />('''もも'''しきや ふるきのきばの しのぶにも<br />なほあまりある むかしなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:順徳天皇|順徳院]]<br />(じゆんとくゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑下1202 |[[ファイル:Hyakuninisshu_100.jpg|50px|順徳院(ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも)]] |} {{DEFAULTSORT:おくらひやくにんいつしゆ}} [[Category:日本の古代文学]] [[Category:日本の中世文学]] [[Category:和歌]] [[Category:平安時代]] [[Category:鎌倉時代]] [[en:Hyakunin Isshū]] [[ru:Песни ста поэтов]] {{CC-BY-SA-3.0}} 6qoruk6o9qw5zxx19vhlyr6m6xnc4qx 188818 188817 2022-08-20T11:50:28Z CES1596 4425 wikitext text/x-wiki {{header | title =小倉百人一首 | editor =藤原定家 | 年 = | year = | section = | previous = | translator = | next = | edition = yes | wikipedia = 百人一首 | notes = {{Textquality|100%}} 百人一首(ひゃくにん いっしゅ、ひゃくにんしゅ)とは、100人の歌人の和歌を、一人一首ずつ選んでつくった秀歌撰(詞華集)。中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになった。百人一首に採られた100首には、1番の天智天皇の歌から100番の順徳院の歌まで、各歌に歌番号(和歌番号)が付されている。この歌番号の並び順は、おおむね古い歌人から新しい歌人の順である。{{wikipediaref|百人一首}} }} {{-}} {| border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="3" style="text-align:center" |+ 『[[w:百人一首|小倉百人一首]]』に収められている歌の一覧 |- !歌番号 !style="width:22em;"|句<br />(括弧内は[[w:歴史的仮名遣|歴史的仮名遣]]による読み、<br />太字は決まり字) !作者<br />(括弧内は歴史的仮名遣による読み) !出典 !かるた<br />読み札 |- !style="vertical-align:top"|<span id="一">一</span> |style="vertical-align:top"|秋の田の かりほの庵の とまをあらみ<br />わが衣手は 露にぬれつつ<br />('''あきの'''たの かりほのいほの とまをあらみ<br />わがころもでは つゆにぬれつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:天智天皇|天智天皇]]<br />(てんちてんわう) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中302 |[[ファイル:Hyakuninisshu_001.jpg|50px|天智天皇(秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二">二</span> |style="vertical-align:top"|春過ぎて 夏来にけらし 白妙の<br />衣ほすてふ 天の香具山<br />('''はるす'''ぎて なつきにけらし しろたへの<br />ころもほすてふ あまのかぐやま) |style="vertical-align:top"|[[w:持統天皇|持統天皇]]<br />(ぢとうてんわう) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]夏175 |[[ファイル:Hyakuninisshu_002.jpg|50px|持統天皇(春過ぎて 夏来にけらし 白妙の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三">三</span> |style="vertical-align:top"|足引きの 山鳥の尾の しだり尾の<br />ながながし夜を ひとりかもねむ<br />('''あし'''びきの やまどりのをの しだりをの<br />ながながしよを ひとりかもねむ) |style="vertical-align:top"|[[w:柿本人麻呂|柿本人麿]]<br />(かきのもとのひとまろ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋三778 |[[ファイル:Hyakuninisshu_003.jpg|50px|柿本人麻呂(あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四">四</span> |style="vertical-align:top"|田子の浦に 打出でてみれば 白妙の<br />ふじの高嶺に 雪は降りつつ<br />('''たご'''のうらに うちいでてみれば しろたへの<br />ふじのたかねに ゆきはふりつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:山部赤人|山部赤人]]<br />(やまべのあかひと) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬675 |[[ファイル:Hyakuninisshu_004.jpg|50px|山部赤人(田子の浦に うちいでてみれば 白妙の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五">五</span> |style="vertical-align:top"|奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の<br />聲きく時ぞ 秋は悲しき<br />('''おく'''やまに もみぢふみわけ なくしかの<br />こゑきくときぞ あきはかなしき) |style="vertical-align:top"|[[w:猿丸太夫|猿丸太夫]]<br />(さるまるだいふ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上215 |[[ファイル:Hyakuninisshu_005.jpg|50px|猿丸太夫(奥山に もみぢふみわけ なく鹿の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六">六</span> |style="vertical-align:top"|かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の<br />しろきを見れば 夜ぞふけにける<br />('''かさ'''ゝぎの わたせるはしに おくしもの<br />しろきをみれば よぞふけにける) |style="vertical-align:top"|[[作者:大伴家持|中納言家持]]<br />(ちゆうなごんやかもち) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]冬620 |[[ファイル:Hyakuninisshu_006.jpg|50px|中納言家持(かささぎの 渡せる橋に おく霜の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七">七</span> |style="vertical-align:top"|天の原 ふりさけ見れば 春日なる<br />みかさの山に 出でし月かも<br />('''あまの'''はら ふりさけみれば かすがなる<br />みかさのやまに いでしつきかも) |style="vertical-align:top"|[[w:阿倍仲麻呂|阿倍仲麻呂]]<br />(あべのなかまろ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅406 |[[ファイル:Hyakuninisshu_007.jpg|50px|阿倍仲麻呂(天の原 ふりさけみれば 春日なる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八">八</span> |style="vertical-align:top"|わが庵は 都のたつみ しかぞ住む<br />世をうぢ山と 人はいふなり<br />('''わがい'''ほは みやこのたつみ しかぞすむ<br />よをうぢやまと ひとはいふなり) |style="vertical-align:top"|[[w:喜撰|喜撰法師]]<br />(きせんほふし) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑下983 |[[ファイル:Hyakuninisshu_008.jpg|50px|喜撰法師(わが庵は 都のたつみ しかぞすむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九">九</span> |style="vertical-align:top"|花の色は 移りにけりな 徒に<br />我が身世にふる ながめせしまに<br />('''はなの'''いろは うつりにけりな いたづらに<br />わがみよにふる ながめせしまに) |style="vertical-align:top"|[[w:小野小町|小野小町]]<br />(をののこまち) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下113 |[[ファイル:Hyakuninisshu_009.jpg|50px|小野小町(花の色は うつりにけりな いたづらに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十">十</span> |style="vertical-align:top"|これや此の 行くも帰るも 別かれては<br />知るも知らぬも 逢坂の関<br />('''これ'''やこの ゆくもかへるも わかれては<br />しるもしらぬも あふさかのせき) |style="vertical-align:top"|[[w:蝉丸|蝉丸]]<br />(せみまる) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]雑一1089 |[[ファイル:Hyakuninisshu_010.jpg|50px|蝉丸(これやこの 行くも帰るも わかれては)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十一">十一</span> |style="vertical-align:top"|わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと<br />人にはつげよ あまの釣舟<br />('''わたのはら や'''そしまかけて こぎいでぬと<br />ひとにはつげよ あまのつりぶね) |style="vertical-align:top"|[[w:小野篁|参議篁]]<br />(さんぎたかむら) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅407 |[[ファイル:Hyakuninisshu_011.jpg|50px|参議篁(わたの原 八十島かけて こぎいでぬと)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十二">十二</span> |style="vertical-align:top"|天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ<br />をとめの姿 しばし留めむ<br />('''あまつ'''かぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<br />をとめのすがた しばしとどめむ) |style="vertical-align:top"|[[w:遍昭|僧正遍昭]]<br />(そうじやうへんぜう) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上872 |[[ファイル:Hyakuninisshu_012.jpg|50px|僧正遍昭(天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十三">十三</span> |style="vertical-align:top"|筑波嶺の 峯より落つる みなの川<br />戀ぞつもりて 淵となりぬる<br />('''つく'''ばねの みねよりおつる みなのがは<br />こひぞつもりて ふちとなりぬる) |style="vertical-align:top"|[[w:陽成天皇|陽成院]]<br />(やうぜいゐん) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三776 |[[ファイル:Hyakuninisshu_013.jpg|50px|陽成院(つくばねの 峰よりおつる みなの川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十四">十四</span> |style="vertical-align:top"|陸奥の しのぶもぢずり 誰故に<br />みだれ初めにし 我ならなくに<br />('''みち'''のくの しのぶもぢずり たれゆゑに<br />みだれそめにし われならなくに) |style="vertical-align:top"|[[w:源融|河原左大臣]]<br />(かはらのさだいじん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四724 |[[ファイル:Hyakuninisshu_014.jpg|50px|河原左大臣(みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十五">十五</span> |style="vertical-align:top"|君がため 春の野に出でて 若菜つむ<br />わが衣手に 雪は降りつつ<br />('''きみがため は'''るののにいでて わかなつむ<br />わがころもでに ゆきはふりつつ) |style="vertical-align:top"|[[w:光孝天皇|光孝天皇]]<br />(くわうかうてんわう) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上21 |[[ファイル:Hyakuninisshu_015.jpg|50px|光孝天皇(君がため 春の野に出でて 若菜つむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十六">十六</span> |style="vertical-align:top"|立別れ いなばの山の 嶺におふる<br />まつとし聞かば 今帰り来む<br />('''たち'''わかれ いなばのやまの みねにおふる<br />まつとしきかば いまかへりこむ) |style="vertical-align:top"|[[w:在原行平|中納言行平]]<br />(ちゆうなごんゆきひら) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]離別365 |[[ファイル:Hyakuninisshu_016.jpg|50px|中納言行平(立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十七">十七</span> |style="vertical-align:top"|ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川<br />から紅に 水くくるとは<br />('''ちは'''やぶる かみよもきかず たつたがは<br />からくれなゐに みづくくるとは) |style="vertical-align:top"|[[w:在原業平|在原業平朝臣]]<br />(ありはらのなりひらあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下294 |[[ファイル:Hyakuninisshu_017.jpg|50px|在原業平朝臣(ちはやぶる 神代もきかず 竜田川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十八">十八</span> |style="vertical-align:top"|住の江の 岸に寄る浪 よるさへや<br />夢の通ひ路 人目よくらむ<br />('''す'''みのえの きしによるなみ よるさへや<br />ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敏行|藤原敏行朝臣]]<br />(ふぢはらのとしゆきあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋二559 |[[ファイル:Hyakuninisshu_018.jpg|50px|藤原敏行(住の江の 岸による波 よるさへや)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="十九">十九</span> |style="vertical-align:top"|難波潟 短き葦の ふしのまも<br />あはで此の世を すぐしてよとや<br />('''なにはが'''た みじかきあしの ふしのまも<br />あはでこのよを すぐしてよとや) |style="vertical-align:top"|[[w:伊勢 (歌人)|伊勢]]<br />(いせ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1049 |[[ファイル:Hyakuninisshu_019.jpg|50px|伊勢(難波潟 みじかき蘆の ふしのまも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十">二十</span> |style="vertical-align:top"|侘びぬれば 今はた同じ 難波なる<br />身をつくしても 逢はむとぞ思ふ<br />('''わび'''ぬれば いまはたおなじ なにはなる<br />みをつくしても あはむとぞおもふ) |style="vertical-align:top"|[[w:元良親王|元良親王]]<br />(もとよししんわう) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋五961 |[[ファイル:Hyakuninisshu_020.jpg|50px|元良親王(わびぬれば いまはたおなじ 難波なる)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十一">二十一</span> |style="vertical-align:top"|今来むと いひしばかりに 長月の<br />有明の月を 待ち出でつるかな<br />('''いまこ'''むと いひしばかりに ながつきの<br />ありあけのつきを まちいでつるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:素性|素性法師]]<br />(そせいほふし) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋四691 |[[ファイル:Hyakuninisshu_021.jpg|50px|素性法師(今こむと いひしばかりに 長月の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十二">二十二</span> |style="vertical-align:top"|吹くからに 秋の草木の しをるれば<br />むべ山風を あらしといふらむ<br />('''ふ'''くからに あきのくさきの しをるれば<br />むべやまかぜを あらしといふらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:文屋康秀|文屋康秀]]<br />(ふんやのやすひで) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下249 |[[ファイル:Hyakuninisshu_022.jpg|50px|文屋康秀(吹くからに 秋の草木の しをるれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十三">二十三</span> |style="vertical-align:top"|月見れば 千々に物こそ 悲しけれ<br />わが身ひとつの 秋にはあらねど<br />('''つき'''みれば ちゞにものこそ かなしけれ<br />わがみひとつの あきにはあらねど) |style="vertical-align:top"|[[w:大江千里 (歌人)|大江千里]]<br />(おほえのちさと) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋上193 |[[ファイル:Hyakuninisshu_023.jpg|50px|大江千里(月みれば ちぢにものこそ かなしけれ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十四">二十四</span> |style="vertical-align:top"|此の度は 幣もとりあへず 手向山<br />紅葉の錦 神のまにまに<br />('''この'''たびは ぬさもとりあへず たむけやま<br />もみぢのにしき かみのまにまに) |style="vertical-align:top"|[[作者:菅原道真|菅家]]<br />(かんけ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]羇旅420 |[[ファイル:Hyakuninisshu_024.jpg|50px|菅家(このたびは ぬさもとりあへず 手向山)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十五">二十五</span> |style="vertical-align:top"|名にしおはば 逢坂山の さねかづら<br />人にしられで くるよしもがな<br />('''なにし'''おはば あふさかやまの さねかづら<br />ひとにしられで くるよしもがな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原定方|三条右大臣]]<br />(さんでうのうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋三701 |[[ファイル:Hyakuninisshu_025.jpg|50px|三条右大臣(名にし負はば 逢坂山の さねかづら)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十六">二十六</span> |style="vertical-align:top"|小倉山 峯のもみぢ葉 心あらば<br />今ひとたびの みゆき待たなむ<br />('''をぐ'''らやま みねのもみぢば こゝろあらば<br />いまひとたびの みゆきまたなむ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原忠平|貞信公]]<br />(ていしんこう) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]雑秋1128 |[[ファイル:Hyakuninisshu_026.jpg|50px|貞信公(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十七">二十七</span> |style="vertical-align:top"|みかの原 わきて流るる 泉川<br />いつみきとてか 戀しかるらむ<br />('''みかの'''はら わきてながるる いづみがは<br />いつみきとてか こひしかるらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原兼輔|中納言兼輔]]<br />(ちゆうなごんかねすけ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一996 |[[ファイル:Hyakuninisshu_027.jpg|50px|中納言兼輔(みかの原 わきて流るる いづみ川)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十八">二十八</span> |style="vertical-align:top"|山里は 冬ぞ寂しさ まさりける<br />人目も草も かれぬと思へば<br />('''やまざ'''とは ふゆぞさびしさ まさりける<br />ひとめもくさも かれぬとおもへば) |style="vertical-align:top"|[[w:源宗于|源宗行朝臣]]<br />(みなもとのむねゆきあそん) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬315 |[[ファイル:Hyakuninisshu_028.jpg|50px|源宗行朝臣(山里は 冬ぞさびしさ まさりける)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="二十九">二十九</span> |style="vertical-align:top"|心あてに 折らばや折らむ 初霜の<br />置きまどはせる 白菊の花<br />('''こゝろあ'''てに をらばやをらむ はつしもの<br />おきまどはせる しらぎくのはな) |style="vertical-align:top"|[[作者:凡河内躬恒|凡河内躬恒]]<br />(おほしかふちのみつね) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下277 |[[ファイル:Hyakuninisshu_029.jpg|50px|凡河内躬恒(心当てに 折らばや折らむ 初霜の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十">三十</span> |style="vertical-align:top"|有明の つれなく見えし 別れより<br />暁ばかり 憂きものはなし<br />('''ありあ'''けの つれなくみえし わかれより<br />あかつきばかり うきものはなし) |style="vertical-align:top"|[[作者:壬生忠岑|壬生忠岑]]<br />(みぶのただみね) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]恋三625 |[[ファイル:Hyakuninisshu_030.jpg|50px|壬生忠岑(有明の つれなく見えし 別れより)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十一">三十一</span> |style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに<br />吉野の里に 降れる白雪<br />('''あさぼらけ あ'''りあけのつきと みるまでに<br />よしののさとに ふれるしらゆき) |style="vertical-align:top"|[[w:坂上是則|坂上是則]]<br />(さかのうへのこれのり) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]冬332 |[[ファイル:Hyakuninisshu_031.jpg|50px|坂上是則(朝ぼらけ 有明の月と見るまでに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十二">三十二</span> |style="vertical-align:top"|山がはに 風のかけたる しがらみは<br />流れもあへぬ 紅葉なりけり<br />('''やまが'''はに かぜのかけたる しがらみは<br />ながれもあへぬ もみぢなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:春道列樹|春道列樹]]<br />(はるみちのつらき) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]秋下303 |[[ファイル:Hyakuninisshu_032.jpg|50px|春道列樹(山川に 風のかけたる しがらみは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十三">三十三</span> |style="vertical-align:top"|久方の 光のどけき 春の日に<br />しづごころなく 花の散るらむ<br />('''ひさ'''かたの ひかりのどけき はるのひに<br />しづごころなく はなのちるらむ) |style="vertical-align:top"|[[作者:紀友則|紀友則]]<br />(きのとものり) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春下84 |[[ファイル:Hyakuninisshu_033.jpg|50px|紀友則(久方の 光のどけき 春の日に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十四">三十四</span> |style="vertical-align:top"|誰をかも 知る人にせむ 高砂の<br />松も昔の 友ならなくに<br />('''たれ'''をかも しるひとにせむ たかさごの<br />まつもむかしの ともならなくに) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原興風|藤原興風]]<br />(ふぢはらのおきかぜ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]雑上909 |[[ファイル:Hyakuninisshu_034.jpg|50px|藤原興風(誰をかも しる人にせむ 高砂の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十五">三十五</span> |style="vertical-align:top"|人はいさ 心もしらず ふるさとは<br />花ぞ昔の 香ににほひける<br />('''ひとは'''いさ こゝろもしらず ふるさとは<br />はなぞむかしの かににほひける) |style="vertical-align:top"|[[作者:紀貫之|紀貫之]]<br />(きのつらゆき) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]春上42 |[[ファイル:Hyakuninisshu_035.jpg|50px|紀貫之(人はいさ 心も知らず ふるさとは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十六">三十六</span> |style="vertical-align:top"|夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを<br />雲のいづこに 月宿るらむ<br />('''なつ'''のよは まだよひながら あけぬるを<br />くものいづこに つきやどるらむ) |style="vertical-align:top"|[[w:清原深養父|清原深養父]]<br />(きよはらのふかやぶ) |style="vertical-align:top"|[[古今和歌集|古今集]]夏166 |[[ファイル:Hyakuninisshu_036.jpg|50px|清原深養父(夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十七">三十七</span> |style="vertical-align:top"|白露に 風の吹きしく 秋の野は<br />つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける<br />('''しら'''つゆに かぜのふきしく あきののは<br />つらぬきとめぬ たまぞちりける) |style="vertical-align:top"|[[w:文屋朝康|文屋朝康]]<br />(ふんやのあさやす) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]秋中308 |[[ファイル:Hyakuninisshu_037.jpg|50px|文屋朝康(白露に 風の吹きしく 秋の野は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十八">三十八</span> |style="vertical-align:top"|忘らるる 身をば思はず 誓ひてし<br />人の命の 惜しくもあるかな<br />('''わすら'''るる みをばおもはず ちかひてし<br />ひとのいのちの をしくもあるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:右近 (歌人)|右近]]<br />(うこん) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四870 |[[ファイル:Hyakuninisshu_038.jpg|50px|右近(忘らるる 身をば思はず ちかひてし)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="三十九">三十九</span> |style="vertical-align:top"|浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど<br />あまりてなどか 人の戀しき<br />('''あさぢ'''ふの をののしのはら しのぶれど<br />あまりてなどか ひとのこひしき) |style="vertical-align:top"|[[w:源等|参議等]]<br />(さんぎひとし) |style="vertical-align:top"|[[後撰和歌集|後撰集]]恋一578 |[[ファイル:Hyakuninisshu_039.jpg|50px|参議等(浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十">四十</span> |style="vertical-align:top"|忍ぶれど 色に出にけり 我が戀は<br />ものや思ふと 人の問ふまで<br />('''しの'''ぶれど いろにいでにけり わがこひは<br />ものやおもふと ひとのとふまで) |style="vertical-align:top"|[[w:平兼盛|平兼盛]]<br />(たひらのかねもり) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一622 |[[ファイル:Hyakuninisshu_040.jpg|50px|平兼盛(しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十一">四十一</span> |style="vertical-align:top"|戀すてふ わが名はまだき 立ちにけり<br />人知れずこそ 思ひそめしか<br />('''こひ'''すてふ わがなはまだき たちにけり<br />ひとしれずこそ おもひそめしか) |style="vertical-align:top"|[[w:壬生忠見|壬生忠見]]<br />(みぶのただみ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一621 |[[ファイル:Hyakuninisshu_041.jpg|50px|壬生忠見(恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十二">四十二</span> |style="vertical-align:top"|契りきな かたみに袖を しぼりつつ<br />末の松山 浪こさじとは<br />('''ちぎりき'''な かたみにそでを しぼりつつ<br />すゑのまつやま なみこさじとは) |style="vertical-align:top"|[[作者:清原元輔|清原元輔]]<br />(きよはらのもとすけ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四770 |[[ファイル:Hyakuninisshu_042.jpg|50px|清原元輔(ちぎりきな かたみに袖を しぼりつつ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十三">四十三</span> |style="vertical-align:top"|逢ひみての 後の心に くらぶれば<br />昔はものを 思はざりけり<br />('''あひ'''みての のちのこころに くらぶれば<br />むかしはものを おもはざりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦忠|権中納言敦忠]]<br />(ごんちゆうなごんあつただ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋二710 |[[ファイル:Hyakuninisshu_043.jpg|50px|権中納言敦忠(あひみての のちの心に くらぶれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十四">四十四</span> |style="vertical-align:top"|逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに<br />人をも身をも 恨みざらまし<br />('''あふ'''ことの たえてしなくば なかなかに<br />ひとをもみをも うらみざらまし) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原朝忠|中納言朝忠]]<br />(ちゆうなごんあさただ) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋一678 |[[ファイル:Hyakuninisshu_044.jpg|50px|中納言朝忠(あふことの たえてしなくば なかなかに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十五">四十五</span> |style="vertical-align:top"|哀れとも いふべき人は おもほえで<br />身のいたづらに なりぬべきかな<br />('''あはれ'''とも いふべきひとは おもほえで<br />みのいたづらに なりぬべきかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原伊尹|謙徳公]]<br />(けんとくこう) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋五950 |[[ファイル:Hyakuninisshu_045.jpg|50px|謙徳公(あはれとも いふべき人は 思ほえで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十六">四十六</span> |style="vertical-align:top"|由良の戸を わたる舟人 楫をたえ<br />行方もしらぬ 戀の道かな<br />('''ゆら'''のとを わたるふなびと かぢをたえ<br />ゆくへもしらぬ こひのみちかな) |style="vertical-align:top"|[[w:曽禰好忠|曽根好忠]]<br />(そねのよしただ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1071 |[[ファイル:Hyakuninisshu_046.jpg|50px|曽禰好忠(由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十七">四十七</span> |style="vertical-align:top"|八重葎 しげれる宿の さびしきに<br />人こそ見えね 秋はきにけり<br />('''やへ'''むぐら しげれるやどの さびしきに<br />ひとこそみえね あきはきにけり) |style="vertical-align:top"|[[w:恵慶法師|恵慶法師]]<br />(ゑぎやうほふし) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]秋140 |[[ファイル:Hyakuninisshu_047.jpg|50px|恵慶法師(八重むぐら しげれる宿の さびしきに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十八">四十八</span> |style="vertical-align:top"|風をいたみ 岩うつ浪の おのれのみ<br />砕けてものを 思ふ頃かな<br />('''かぜを'''いたみ いはうつなみの おのれのみ<br />くだけてものを おもふころかな) |style="vertical-align:top"|[[w:源重之|源重之]]<br />(みなもとのしげゆき) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上210 |[[ファイル:Hyakuninisshu_048.jpg|50px|源重之(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="四十九">四十九</span> |style="vertical-align:top"|御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ<br />晝は消えつつ ものをこそ思へ<br />('''みかき'''もり ゑじのたくひの よるはもえ<br />ひるはきえつつ ものをこそおもへ) |style="vertical-align:top"|[[作者:大中臣能宣|大中臣能宣朝臣]]<br />(おほなかとみのよしのぶあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上224 |[[ファイル:Hyakuninisshu_049.jpg|50px|大中臣能宣朝臣(みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十">五十</span> |style="vertical-align:top"|君がため 惜しからざりし 命さへ<br />長くもがなと 思ひけるかな<br />('''きみがため を'''しからざりし いのちさへ<br />ながくもがなと おもひけるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原義孝|藤原義孝]]<br />(ふぢはらのよしたか) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二669 |[[ファイル:Hyakuninisshu_050.jpg|50px|藤原義孝(君がため 惜しからざりし いのちさへ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十一">五十一</span> |style="vertical-align:top"|かくとだに えやはいぶきの さしも草<br />さしも知らじな もゆる思ひを<br />('''かく'''とだに えやはいぶきの さしもぐさ<br />さしもしらじな もゆるおもひを) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原実方|藤原実方朝臣]]<br />(ふぢはらのさねかたあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋一612 |[[ファイル:Hyakuninisshu_051.jpg|50px|藤原実方朝臣(かくとだに えやはいぶきの さしも草)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十二">五十二</span> |style="vertical-align:top"|明けぬれば くるるものとは 知りながら<br />なほ恨めしき 朝ぼらけかな<br />('''あけ'''ぬれば くるるものとは しりながら<br />なほうらめしき あさぼらけかな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原道信|藤原道信朝臣]]<br />(ふぢはらのみちのぶあそん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二672 |[[ファイル:Hyakuninisshu_052.jpg|50px|藤原道信朝臣(あけぬれば 暮るるものとは 知りながら)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十三">五十三</span> |style="vertical-align:top"|嘆きつつ 獨りぬる夜の 明くるまは<br />いかに久しき ものとかは知る<br />('''なげき'''つつ ひとりぬるよの あくるまは<br />いかにひさしき ものとかはしる) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原道綱母|右大将道綱母]]<br />(うだいしやうみちつなのはは) |style="vertical-align:top"|[[拾遺和歌集|拾遺集]]恋四912 |[[ファイル:Hyakuninisshu_053.jpg|50px|右大将道綱母(なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十四">五十四</span> |style="vertical-align:top"|忘れじの 行末までは 難ければ<br />今日を限りの 命ともがな<br />('''わすれ'''じの ゆくすゑまでは かたければ<br />けふをかぎりの いのちともがな) |style="vertical-align:top"|[[w:高階貴子|儀同三司母]]<br />(ぎどうさんしのはは) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋三1149 |[[ファイル:Hyakuninisshu_054.jpg|50px|儀同三司母(忘れじの ゆく末までは かたければ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十五">五十五</span> |style="vertical-align:top"|瀧の音は たえて久しく なりぬれど<br />名こそ流れて なほ聞えけれ<br />('''たき'''のおとは たえてひさしく なりぬれど<br />なこそながれて なほきこえけれ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原公任|大納言公任]]<br />(だいなごんきんとう) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上449 |[[ファイル:Hyakuninisshu_055.jpg|50px|大納言公任(滝の音は たえて久しく なりぬれど)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十六">五十六</span> |style="vertical-align:top"|あらざらむ 此の世のほかの 思ひ出に<br />今一たびの 逢ふこともがな<br />('''あらざ'''らむ このよのほかの おもひでに<br />いまひとたびの あふこともがな) |style="vertical-align:top"|[[作者:和泉式部|和泉式部]]<br />(いづみしきぶ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三763 |[[ファイル:Hyakuninisshu_056.jpg|50px|和泉式部(あらざらむ この世のほかの 思ひ出に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十七">五十七</span> |style="vertical-align:top"|廻り逢ひて 見しやそれとも わかぬまに<br />雲がくれにし 夜半の月かな<br />('''め'''ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<br />くもがくれにし よはのつきかな) |style="vertical-align:top"|[[作者:紫式部|紫式部]]<br />(むらさきしきぶ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑上1497 |[[ファイル:Hyakuninisshu_057.jpg|50px|紫式部(めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十八">五十八</span> |style="vertical-align:top"|有馬山 ゐなのささ原 風吹けば<br />いでそよ人を 忘れやはする<br />('''ありま'''やま ゐなのささはら かぜふけば<br />いでそよひとを わすれやはする) |style="vertical-align:top"|[[w:大弐三位|大貮三位]]<br />(だいにのさんゐ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二709 |[[ファイル:Hyakuninisshu_058.jpg|50px|大弐三位(ありま山 ゐなの笹原 風吹けば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="五十九">五十九</span> |style="vertical-align:top"|やすらはで 寝なましものを 小夜更けて<br />傾くまでの 月を見しかな<br />('''やす'''らはで ねなましものを さよふけて<br />かたぶくまでの つきをみしかな) |style="vertical-align:top"|[[w:赤染衛門|赤染衛門]]<br />(あかぞめゑもん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋二680 |[[ファイル:Hyakuninisshu_059.jpg|50px|赤染衛門(やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十">六十</span> |style="vertical-align:top"|大江山 いくのの道の 遠ければ<br />まだふみも見ず 天の橋立<br />('''おほえ'''やま いくののみちの とほければ<br />まだふみもみず あまのはしだて) |style="vertical-align:top"|[[w:小式部内侍|小式部内侍]]<br />(こしきぶのないし) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上586 |[[ファイル:Hyakuninisshu_060.jpg|50px|小式部内侍(大江山 いく野の道の 遠ければ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十一">六十一</span> |style="vertical-align:top"|古への 奈良の都の 八重ざくら<br />今日九重に 匂ひぬるかな<br />('''いに'''しへの ならのみやこの やへざくら<br />けふここのへに にほひぬるかな) |style="vertical-align:top"|[[w:伊勢大輔|伊勢大輔]]<br />(いせのおほすけ) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]春27 |[[ファイル:Hyakuninisshu_061.jpg|50px|伊勢大輔(いにしへの 奈良の都の 八重桜)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十二">六十二</span> |style="vertical-align:top"|夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも<br />世に逢坂の 関はゆるさじ<br />('''よを'''こめて とりのそらねは はかるとも<br />よにあふさかの せきはゆるさじ) |style="vertical-align:top"|[[作者:清少納言|清少納言]]<br />(せいせうなごん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑二940 |[[ファイル:Hyakuninisshu_062.jpg|50px|清少納言(夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十三">六十三</span> |style="vertical-align:top"|今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを<br />人づてならで 言ふよしもがな<br />('''いまは'''ただ おもひたえなむ とばかりを<br />ひとづてならで いふよしもがな) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原道雅|左京大夫道雅]]<br />(さきやうだいぶみちまさ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋三750 |[[ファイル:Hyakuninisshu_063.jpg|50px|左京大夫道雅(いまはただ 思ひ絶えなむ とばかりを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十四">六十四</span> |style="vertical-align:top"|朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに<br />あらはれ渡る 瀬々の網代木<br />('''あさぼらけ う'''ぢのかはぎり たえだえに<br />あらはれわたる せぜのあじろぎ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原定頼|権中納言定頼]]<br />(ごんちゆうなごんさだより) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]冬419 |[[ファイル:Hyakuninisshu_064.jpg|50px|権中納言定頼(朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十五">六十五</span> |style="vertical-align:top"|恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを<br />戀に朽ちなむ 名こそ惜しけれ<br />('''うら'''みわび ほさぬそでだに あるものを<br />こひにくちなむ なこそをしけれ) |style="vertical-align:top"|[[w:相模 (女房)|相模]]<br />(さがみ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]恋四815 |[[ファイル:Hyakuninisshu_065.jpg|50px|相模(うらみわび ほさぬ袖だに あるものを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十六">六十六</span> |style="vertical-align:top"|諸共に あはれと思へ 山ざくら<br />花よりほかに 知る人もなし<br />('''もろ'''ともに あはれとおもへ やまざくら<br />はなよりほかに しるひともなし) |style="vertical-align:top"|[[w:行尊|大僧正行尊]]<br />(だいそうじやうぎやうそん) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]雑上556 |[[ファイル:Hyakuninisshu_066.jpg|50px|前大僧正行尊(もろともに あはれと思へ 山桜)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十七">六十七</span> |style="vertical-align:top"|春の夜の 夢ばかりなる 手枕に<br />かひなく立たむ 名こそ惜しけれ<br />('''はるの'''よの ゆめばかりなる たまくらに<br />かひなくたたむ なこそをしけれ) |style="vertical-align:top"|[[w:周防内侍|周防内侍]]<br />(すはうのないし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上961 |[[ファイル:Hyakuninisshu_067.jpg|50px|周防内侍(春の夜の 夢ばかりなる 手枕に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十八">六十八</span> |style="vertical-align:top"|心にも あらで憂世に ながらへば<br />戀しかるべき 夜半の月かな<br />('''こゝろに'''も あらでうきよに ながらへば<br />こひしかるべき よはのつきかな) |style="vertical-align:top"|[[w:三条天皇|三条院]]<br />(さんでうゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]雑一861 |[[ファイル:Hyakuninisshu_068.jpg|50px|三条院(心にも あらでうき世に ながらへば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="六十九">六十九</span> |style="vertical-align:top"|嵐ふく 三室の山の もみぢ葉は<br />龍田の川の 錦なりけり<br />('''あらし'''ふく みむろのやまの もみぢばは<br />たつたのかはの にしきなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:能因|能因法師]]<br />(のういんほふし) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋下366 |[[ファイル:Hyakuninisshu_069.jpg|50px|能因法師(あらし吹く み室の山の もみぢばは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十">七十</span> |style="vertical-align:top"|寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば<br />いづくも同じ 秋の夕暮<br />('''さ'''びしさに やどをたちいでて ながむれば<br />いづくもおなじ あきのゆふぐれ) |style="vertical-align:top"|[[w:良暹|良暹法師]]<br />(りやうせんほふし) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]秋上333 |[[ファイル:Hyakuninisshu_070.jpg|50px|良選法師(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十一">七十一</span> |style="vertical-align:top"|夕されば 門田の稲葉 おとづれて<br />あしのまろやに 秋風ぞ吹く<br />('''ゆふ'''されば かどたのいなば おとづれて<br />あしのまろやに あきかぜぞふく) |style="vertical-align:top"|[[w:源経信|大納言経信]]<br />(だいなごんつねのぶ) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]秋183 |[[ファイル:Hyakuninisshu_071.jpg|50px|大納言経信(夕されば 門田の稲葉 おとづれて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十二">七十二</span> |style="vertical-align:top"|音に聞く 高師の濱の あだ浪は<br />かけじや袖の ぬれもこそすれ <br />('''おと'''にきく たかしのはまの あだなみは<br />かけじやそでの ぬれもこそすれ) |style="vertical-align:top"|[[w:祐子内親王家紀伊|祐子内親王家紀伊]]<br />(ゆうしないしんわうけのきい) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]恋下501 |[[ファイル:Hyakuninisshu_072.jpg|50px|祐子内親王家紀伊(音に聞く 高師の浜の あだ波は)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十三">七十三</span> |style="vertical-align:top"|高砂の 尾の上の桜 咲きにけり<br />外山の霞 立たずもあらなむ<br />('''たか'''さごの をのへのさくら さきにけり<br />とやまのかすみ たたずもあらなむ) |style="vertical-align:top"|[[w:大江匡房|権中納言匡房]]<br />(ごんちゆうなごんまさふさ) |style="vertical-align:top"|[[w:後拾遺和歌集|後拾遺集]]春上120 |[[ファイル:Hyakuninisshu_073.jpg|50px|前権中納言匡房(高砂の をのへのさくら さきにけり)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十四">七十四</span> |style="vertical-align:top"|うかりける 人を初瀬の 山おろし<br />はげしかれとは 祈らぬものを<br />('''うか'''りける ひとをはつせの やまおろし<br />はげしかれとは いのらぬものを) |style="vertical-align:top"|[[w:源俊頼|源俊頼朝臣]]<br />(みなもとのとしよりあそん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二707 |[[ファイル:Hyakuninisshu_074.jpg|50px|源俊頼朝臣(憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十五">七十五</span> |style="vertical-align:top"|契りおきし させもが露を 命にて<br />あはれ今年の 秋も去ぬめり<br />('''ちぎりお'''きし させもがつゆを いのちにて<br />あはれことしの あきもいぬめり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原基俊|藤原基俊]]<br />(ふぢはらのもととし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑上1023 |[[ファイル:Hyakuninisshu_075.jpg|50px|藤原基俊(ちぎりおきし させもが露を いのちにて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十六">七十六</span> |style="vertical-align:top"|わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の<br />雲居にまがふ 沖つ白浪<br />('''わたのはら こ'''ぎいでてみれば ひさかたの<br />くもゐにまがふ おきつしらなみ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原忠通|法性寺入道前関白太政大臣]]<br />(ほふしやうじにふだうさきのかんぱくだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]雑下380 |[[ファイル:Hyakuninisshu_076.jpg|50px|法性寺入道前関白太政大臣(わたの原 こぎいでてみれば 久方の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十七">七十七</span> |style="vertical-align:top"|瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の<br />われても末に 逢はむとぞ思ふ<br />('''せ'''をはやみ いはにせかるる たきがはの<br />われてもすゑに あはむとぞおもふ) |style="vertical-align:top"|[[w:崇徳天皇|崇徳院]]<br />(すとくゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:詞花和歌集|詞花集]]恋上228 |[[ファイル:Hyakuninisshu_077.jpg|50px|崇徳院(瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十八">七十八</span> |style="vertical-align:top"|淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に<br />いくよ寝覚めぬ 須磨の関守<br />('''あはぢ'''しま かよふちどりの なくこゑに<br />いくよねざめぬ すまのせきもり) |style="vertical-align:top"|[[w:源兼昌|源兼昌]]<br />(みなもとのかねまさ) |style="vertical-align:top"|[[w:金葉和歌集|金葉集]]冬288 |[[ファイル:Hyakuninisshu_078.jpg|50px|源兼昌(淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="七十九">七十九</span> |style="vertical-align:top"|秋風に たなびく雲の 絶間より<br />もれ出づる月の 影のさやけさ<br />('''あきか'''ぜに たなびくくもの たえまより<br />もれいづるつきの かげのさやけさ) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原顕輔|左京大夫顕輔]]<br />(さきやうだいぶあきすけ) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋上413 |[[ファイル:Hyakuninisshu_079.jpg|50px|左京大夫顕輔(秋風に たなびく雲の たえ間より)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十">八十</span> |style="vertical-align:top"|ながからむ 心も知らず 黒髪の<br />みだれて今朝は ものをこそ思へ<br />('''ながか'''らむ こころもしらず くろかみの<br />みだれてけさは ものをこそおもへ) |style="vertical-align:top"|[[w:待賢門院堀河|待賢門院堀河]]<br />(たいけんもんゐんのほりかわ) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三801 |[[ファイル:Hyakuninisshu_080.jpg|50px|待賢門院堀河(長からむ 心もしらず 黒髪の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十一">八十一</span> |style="vertical-align:top"|ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば<br />ただ有明の 月ぞ残れる<br />('''ほ'''ととぎす なきつるかたを ながむれば<br />ただありあけの つきぞのこれる) |style="vertical-align:top"|[[w:徳大寺実定|後徳大寺左大臣]]<br />(ごとくだいじのさだいじん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]夏161 |[[ファイル:Hyakuninisshu_081.jpg|50px|後徳大寺左大臣(ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十二">八十二</span> |style="vertical-align:top"|思ひわび さても命は あるものを<br />憂きに堪へぬは 涙なりけり<br />('''おも'''ひわび さてもいのちは あるものを<br />うきにたへぬは なみだなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原敦頼|道因法師]]<br />(だういんほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三817 |[[ファイル:Hyakuninisshu_082.jpg|50px|道因法師(思ひわび さてもいのちは あるものを)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十三">八十三</span> |style="vertical-align:top"|世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る<br />山の奥にも 鹿ぞなくなる<br />('''よのなかよ''' みちこそなけれ おもひいる<br />やまのおくにも しかぞなくなる) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原俊成|皇太后宮大夫俊成]]<br />(くわうたいごうぐうのたいぶとしなり) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1148 |[[ファイル:Hyakuninisshu_083.jpg|50px|皇太后宮大夫俊成(世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十四">八十四</span> |style="vertical-align:top"|ながらへば また此の頃や しのばれむ<br />憂しと見し世ぞ 今は戀しき<br />('''ながら'''へば またこのごろや しのばれむ<br />うしとみしよぞ いまはこひしき) |style="vertical-align:top"|[[w:藤原清輔|藤原清輔朝臣]]<br />(ふぢはらのきよすけあそん) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]雑下1843 |[[ファイル:Hyakuninisshu_084.jpg|50px|藤原清輔朝臣(ながらへば またこのごろや しのばれむ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十五">八十五</span> |style="vertical-align:top"|夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり<br />('''よも'''すがら ものおもふころは あけやらで<br />ねやのひまさへ つれなかりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:俊恵|俊恵法師]]<br />(しゆんゑほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二765 |[[ファイル:Hyakuninisshu_085.jpg|50px|俊恵法師(夜もすがら 物思ふころは 明けやらで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十六">八十六</span> |style="vertical-align:top"|嘆けとて 月やはものを 思はする<br />かこち顔なる わが涙かな<br />('''なげけ'''とて つきやはものを おもはする<br />かこちがほなる わがなみだかな) |style="vertical-align:top"|[[w:西行|西行法師]]<br />(さいぎやうほふし) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋五926 |[[ファイル:Hyakuninisshu_086.jpg|50px|西行法師(なげけとて 月やは物を 思はする)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十七">八十七</span> |style="vertical-align:top"|村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に<br />霧立ちのぼる 秋の夕暮<br />('''む'''らさめの つゆもまだひぬ まきのはに<br />きりたちのぼる あきのゆふぐれ) |style="vertical-align:top"|[[作者:寂蓮|寂蓮法師]]<br />(じやくれんほふし) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下491 |[[ファイル:Hyakuninisshu_087.jpg|50px|寂蓮法師(村雨の 露もまだひぬ まきの葉に)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十八">八十八</span> |style="vertical-align:top"|難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ<br />みをつくしてや 戀ひわたるべき<br />('''なにはえ'''の あしのかりねの ひとよゆゑ<br />みをつくしてや こひわたるべき) |style="vertical-align:top"|[[w:皇嘉門院別当|皇嘉門院別当]]<br />(くわうかもんゐんのべつたう) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋三806 |[[ファイル:Hyakuninisshu_088.jpg|50px|皇嘉門院別当(難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="八十九">八十九</span> |style="vertical-align:top"|玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば<br />忍ぶることの 弱りもぞする<br />('''たま'''のをよ たえなばたえね ながらへば<br />しのぶることの よはりもぞする) |style="vertical-align:top"|[[w:式子内親王|式子内親王]]<br />(しきしないしんわう) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]恋一1034 |[[ファイル:Hyakuninisshu_089.jpg|50px|式子内親王(玉の緒よ たえなばたえね ながらへば)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十">九十</span> |style="vertical-align:top"|見せばやな 雄島のあまの 袖だにも<br />濡れにぞ濡れし 色はかはらず<br />('''みせ'''ばやな をじまのあまの そでだにも<br />ぬれにぞぬれし いろはかはらず) |style="vertical-align:top"|[[w:殷富門院大輔|殷富門院大輔]]<br />(いんぶもんゐんのたいふ) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋四884 |[[ファイル:Hyakuninisshu_090.jpg|50px|殷富門院大輔(見せばやな 雄島のあまの 袖だにも)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十一">九十一</span> |style="vertical-align:top"|きりぎりす なくや霜夜の さむしろに<br />衣かたしき 獨りかも寝む<br />('''きり'''ぎりす なくやしもよの さむしろに<br />ころもかたしき ひとりかもねむ) |style="vertical-align:top"|[[w:九条良経|後京極摂政前太政大臣]]<br />(ごきやうごくせふしやうさきのだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下518 |[[ファイル:Hyakuninisshu_091.jpg|50px|後京極摂政前太政大臣(きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十二">九十二</span> |style="vertical-align:top"|わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の<br />人こそ知らね 乾く間もなし<br />('''わがそ'''では しほひにみえぬ おきのいしの<br />ひとこそしらね かわくまもなし) |style="vertical-align:top"|[[w:二条院讃岐|二条院讃岐]]<br />(にでうゐんのさぬき) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]恋二759 |[[ファイル:Hyakuninisshu_092.jpg|50px|二条院讃岐(わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十三">九十三</span> |style="vertical-align:top"|世の中は 常にもがもな 渚こぐ<br />海士の小舟の 綱手かなしも<br />('''よのなかは''' つねにもがもな なぎさこぐ<br />あまのをぶねの つなでかなしも) |style="vertical-align:top"|[[作者:源実朝|鎌倉右大臣]]<br />(かまくらのうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]羇旅525 |[[ファイル:Hyakuninisshu_093.jpg|50px|鎌倉右大臣(世の中は つねにもがもな なぎさこぐ)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十四">九十四</span> |style="vertical-align:top"|みよし野の 山の秋風 小夜更けて<br />故郷寒く 衣うつなり<br />('''みよ'''しのの やまのあきかぜ さよふけて<br />ふるさとさむく ころもうつなり) |style="vertical-align:top"|[[作者:飛鳥井雅経|参議雅経]]<br />(さんぎまさつね) |style="vertical-align:top"|[[新古今和歌集|新古今集]]秋下483 |[[ファイル:Hyakuninisshu_094.jpg|50px|参議雅経(み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十五">九十五</span> |style="vertical-align:top"|おほけなく うき世の民に おほふかな<br />我が立つ杣に 墨染の袖<br />('''おほけ'''なく うきよのたみに おほふかな<br />わがたつそまに すみぞめのそで) |style="vertical-align:top"|[[w:慈円|前大僧正慈圓]]<br />(さきのだいそうじやうじゑん) |style="vertical-align:top"|[[千載和歌集|千載集]]雑中1134 |[[ファイル:Hyakuninisshu_095.jpg|50px|前大僧正慈円(おほけなく うき世の民に おほふかな)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十六">九十六</span> |style="vertical-align:top"|花さそふ あらしの庭の 雪ならで<br />ふりゆくものは 我が身なりけり<br />('''はなさ'''そふ あらしのにはの ゆきならで<br />ふりゆくものは わがみなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:西園寺公経|入道前太政大臣]]<br />(にふだうさきのだじやうだいじん) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]雑一1052 |[[ファイル:Hyakuninisshu_096.jpg|50px|入道前太政大臣(花さそふ 嵐の庭の 雪ならで)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十七">九十七</span> |style="vertical-align:top"|来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに<br />焼くや藻塩の 身もこがれつつ<br />('''こぬ'''ひとを まつほのうらの ゆふなぎに<br />やくやもしほの みもこがれつつ) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原定家|権中納言定家]]<br />(ごんちゆうなごんさだいへ) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]恋三849 |[[ファイル:Hyakuninisshu_097.jpg|50px|権中納言定家(こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十八">九十八</span> |style="vertical-align:top"|風そよぐ 楢の小川の 夕ぐれは<br />みそぎぞ夏の しるしなりける<br />('''かぜそ'''よぐ ならのをがはの ゆふぐれは<br />みそぎぞなつの しるしなりける) |style="vertical-align:top"|[[作者:藤原家隆|従二位家隆]]<br />(じゆにゐいへたか) |style="vertical-align:top"|[[w:新勅撰和歌集|新勅撰集]]夏192 |[[ファイル:Hyakuninisshu_098.jpg|50px|従二位家隆(風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="九十九">九十九</span> |style="vertical-align:top"|人もをし 人もうらめし あぢきなく<br />世を思ふ故に もの思ふ身は<br />('''ひとも'''をし ひともうらめし あぢきなく<br />よをおもふゆゑに ものおもふみは) |style="vertical-align:top"|[[w:後鳥羽天皇|後鳥羽院]]<br />(ごとばのゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑中1199 |[[ファイル:Hyakuninisshu_099.jpg|50px|後鳥羽院(人もをし 人もうらめし あぢきなく)]] |- !style="vertical-align:top"|<span id="百">百</span> |style="vertical-align:top"|百敷や 古き軒端の しのぶにも<br />なほあまりある 昔なりけり<br />('''もも'''しきや ふるきのきばの しのぶにも<br />なほあまりある むかしなりけり) |style="vertical-align:top"|[[w:順徳天皇|順徳院]]<br />(じゆんとくゐん) |style="vertical-align:top"|[[w:続後撰和歌集|続後撰集]]雑下1202 |[[ファイル:Hyakuninisshu_100.jpg|50px|順徳院(ももしきや ふるき軒ばの しのぶにも)]] |} {{DEFAULTSORT:おくらひやくにんいつしゆ}} [[Category:日本の古代文学]] [[Category:日本の中世文学]] [[Category:和歌]] [[Category:平安時代]] [[Category:鎌倉時代]] [[en:Hyakunin Isshū]] [[ru:Песни ста поэтов]] {{CC-BY-SA-3.0}} gb7wq35wmmcmlzk696snsjnlfnf0e3l Wikisource:宗教 4 752 188811 188790 2022-08-20T02:00:20Z 村田ラジオ 14210 /* 祈祷文 */ 神の子イイススハリストスに捧ぐる祈祷 wikitext text/x-wiki {{Process header |title=宗教 |previous=[[Wikisource:索引類]] |wikipedia=宗教 |notes= 宗教に関する資料の一覧。 }} [[ファイル:湘南の日の出 -冬- - panoramio.jpg|200px|right]] == 神道 == *[[大祓詞]]、[[祓詞]] *[[直毘霊]] *[[天津祝詞]] *[[祓除と貨幣の関係]] *[[国体論史余論]](内務省神社局) ==仏教== === 大蔵経 === * [[大正新脩大蔵経]] * [[國譯大藏經|国訳大蔵経]] === 原始仏典 === * [[法句経]](ダンマパダ) * [[スッタニパータ]](経集) * [[仏説五蘊皆空経]] === 大乗経典 === * '''般若経典''' ** [[般若心経]](摩訶般若波羅蜜多心経) ** [[摩訶般若波羅蜜大明咒經]] ** [[聖仏母般若波羅蜜多経]] ** [[転読大般若経中唱文]] * '''浄土経典''' ** [[観音経]] ** [[仏説無量寿経]] ** [[仏説観無量寿経]] ** [[仏説阿弥陀経]] * '''法華経典''' ** [[妙法蓮華経]](法華経) * '''密教教典''' ** [[大楽金剛不空真實三昧耶経_般若波羅蜜多理趣品]](理趣経) * '''禅宗経典''' ** [[二入四行論‎]](達磨) === 大乗論書 === * '''中観派の論書''' ** [[中論]] ** [[勧誡王頌]] ** [[宝行王正論]] ** [[因縁心論]] ** [[大乗破有論]] ** [[十住毘婆沙論]] * '''唯識派の論書''' ** [[唯識三十頌]] * '''浄土教の論書''' ** [[易行品]](龍樹) ** [[立誓願文]](慧思) ** [[四弘誓願]](智顗) ** [[讃阿弥陀仏偈]](曇鸞) === 日本宗典 === * [[十七条憲法]](聖徳太子) * [[横川法語]](源信) * [[七箇條の起請文 (浄土宗全書)]](法然) * [[十二問答]](法然) * [[十二箇條問答]](法然) * [[一枚起請文]](法然) * [[正信念仏偈]](親鸞) * [[御臨末の御書]](親鸞) * [[回向文]] * 意訳聖典{{ext scan link|1=http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/977474}} ** [[正信念仏偈 (意訳聖典)]] ** [[蓮如上人御文章 (意訳聖典)]] === 講話・説話・書簡 === * [[黒田の聖人へつかはす御文]](法然) * [[或女房に示されける法語]](法然) * [[常に仰られける御詞 (法然上人全集)]] * [[平重衡に示す御詞 (法然上人全集)]] * [[甘糟太郎忠綱に示す御詞 (法然上人全集)]] * [[元強盗の張本なりし教阿に示す御詞 (法然上人全集)]] * [[御臨終の時門弟等に示されける御詞 (法然上人全集)]] * [[消息法語 (一遍上人語録)]] * [[門人伝説 (一遍上人語録)]] * [[白骨の御文]](蓮如) ==キリスト教== === 聖書 === *[[聖書]] ==== 旧約聖書 ==== * [[聖詠経]] ([[w:日本ハリストス正教会|日本正教会]]翻訳) * [[明治元訳旧約聖書]] ([[w:日本聖書協会|日本聖書協会]]翻訳) * [[口語旧約聖書]] ([[w:日本聖書協会|日本聖書協会]]翻訳) * [[旧約聖書 (フランシスコ会訳)|フランシスコ会訳旧約聖書]] ([[w:フランシスコ会聖書研究所|フランシスコ会聖書研究所]]翻訳) ==== 旧約聖書続編(第二正典/外典) ==== * [[旧約聖書続篇]] ([[w:日本聖公会|日本聖公会]]翻訳) ==== 新約聖書 ==== * [[新約聖書(ヘボン訳)|ヘボン訳新約聖書]] ([[作者:ジェームス・カーティス・ヘボン|ヘボン]]、[[作者:サミュエル・ロビンス・ブラウン|ブラウン]]による翻訳) * [[明治元訳新約聖書]] ([[w:明治元訳聖書|飜訳委員社中]]翻訳) * [[大正改訳新約聖書]] ([[w:日本聖書協会|日本聖書協会]]翻訳) * [[新契約聖書]] ([[作者:永井直治|永井直治]]翻訳) * [[口語新約聖書]] ([[w:日本聖書協会|日本聖書協会]]翻訳) * [[我主イイススハリストスの新約]] ([[w:日本ハリストス正教会|日本正教会]]翻訳)  * [[我主イエズスキリストの新約聖書]] ([[w:カトリック教会|公教会]][[作者:エミール・ラゲ|ラゲ]]翻訳) * [[電網聖書]] ([[w:電網聖書|電網聖書]]翻訳) === 祈祷文 === * [[主の祈り]] (主&#x79B1;文、天主経) * 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[[フランス政府セクト対策一覧]] [[en:Wikisource:Religious texts]] [[el:Βικιθήκη:Θρησκευτικά κείμενα]] [[de:Religion]] [[fr:Portail:Religions et Croyances/travaux]] [[hr:Religiozni tekstovi]] [[pl:Teksty religijne]] [[tr:VikiKaynak:Dinî metinler]] [[vi:Wikisource:Văn kiện tôn giáo]] [[zh:Wikisource:宗教]] mqs57pnptrxbnhbtgfqc938ona0jxse 利用者:Monaneko 2 4007 188799 188796 2022-08-19T13:59:22Z Monaneko 237 /* TODO */ wikitext text/x-wiki {{Boxboxtop|Monaneko|right}} <div style="text-align: center; font-weight: bold;">言語</div> {{User ja}} {{User en-1}} {{Boxboxbottom}} ==北朝鮮関係安保理決議== *[[国際連合安全保障理事会決議第825号|825(1993)]] ※官報なし? *[[国際連合安全保障理事会決議第1695号|1695(2006)]] ※官報なし? *[[国際連合安全保障理事会決議第千七百十八号(北朝鮮の核実験実施発表に関する決議)に関する件|1718(2006)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第千八百七十四号(北朝鮮の核実験に関する決議)に関する件|1874(2009)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千八十七号(北朝鮮による弾道ミサイル発射に関する決議)に関する件|2087(2013)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千九十四号(北朝鮮による核実験に関する決議)に関する件|2094(2013)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千二百七十号(北朝鮮による核実験及び弾道ミサイル発射に関する決議)に関する件|2270(2016)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千三百二十一号(北朝鮮による核実験等に関する決議)に関する件|2321(2016)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千三百五十六号(北朝鮮による弾道ミサイル発射等に関する決議)に関する件|2356(2017)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千三百七十一号(北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)級弾道ミサイル発射等に関する決議)に関する件|2371(2017)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千三百七十五号(北朝鮮による核実験に関する決議)に関する件|2375(2017)]] *[[国際連合安全保障理事会決議第二千三百九十七号(北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)級弾道ミサイル発射に関する決議)に関する件|2397(2017)]] ==新型コロナウイルス== ===厚生労働省=== *[[新型コロナウイルス感染症のまん延を防止するため新型インフルエンザ等対策特別措置法第四十五条第二項の規定による要請を行うことが特に必要な施設]] **[[新型コロナウイルス感染症のまん延を防止するため新型インフルエンザ等対策特別措置法第四十五条第二項の規定による要請を行うことが特に必要な施設/令和3年1月7日改正]] - [[令和3年厚生労働省告示第4号]] *[[新型コロナウイルス感染症の感染の防止のために必要な措置]] *[[新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について (令和2年3月23日厚生労働省事務連絡)]] *[[新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について (改定) (令和2年4月10日厚生労働省事務連絡)]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法第五十六条第二項の規定により特定都道府県知事が行う埋葬又は火葬の方法を定める告示]] ===法務省=== *[[中華人民共和国等で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症に関する政府の取組について (令和2年2月26日閣議了解)]] *[[中華人民共和国で発生した新型コロナウイルス感染症に関する政府の取組について_(令和2年3月10日閣議了解)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年2月12日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年2月16日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年3月6日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年3月10日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年3月18日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年3月26日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[中華人民共和国で発生した新型コロナウイルス感染症に対する水際対策の抜本的強化に向けた更なる政府の取組について_(出入国管理及び難民認定法の適用)_(令和2年3月6日閣議了解)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年4月1日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年4月27日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年5月14日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年5月25日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年6月29日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組及び渡航自粛の要請について_(令和2年7月22日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年8月28日出入国在留管理庁報道発表)]] *[[新型コロナウイルス感染症に関する取組について_(令和2年10月30日出入国在留管理庁報道発表)]] ===外務省=== [[:Category:新型コロナウイルス関連査証免除一時停止]] ===文科省=== *[[新型コロナウイルス感染症対策のための小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における一斉臨時休業について]] ===国土交通省=== *[[新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえたタクシー事業者による有償貨物運送について]] http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000162462.pdf ===その他=== *[[新型コロナウイルス感染症対策の基本方針]] *[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針]] - https://corona.go.jp/news/news_20200411_53.html *[[第45条の規定に基づく要請、指示及び公表について]] *[[基本的対処方針の別添で掲げるホテル・宿泊等について]] *[[商店街やスーパーマーケット等における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止について]] ====特措法第45条第3項関係==== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく施設の使用停止(休業)の指示を行った施設について (令和2年5月1日兵庫県公示)]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく施設の使用停止(休業)の指示を行った施設について (令和2年5月1日神奈川県公示)]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく施設の使用停止(休業)の指示を行いました。 (令和2年5月2日新潟県公示)]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法第45条第3項に基づく指示について_(令和2年5月3日千葉県公示)]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく施設の使用停止(休業)の指示を行った施設について_(令和2年5月5日福岡県公示)]] ====特措法第31条の6第3項関係==== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法第31条の6の第3項の規定に基づく命令対象施設について_(令和3年5月22日沖縄県公示)]] ===法律=== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法]]-最新 **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成25年4月1日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成25年6月21日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成25年11月25日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成26年4月1日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成27年4月1日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成26年4月1日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成28年4月1日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/平成29年12月23日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/令和元年6月25日施行]] **[[新型インフルエンザ等対策特別措置法/令和2年3月14日施行]] *[[令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律]] *[[国民生活安定緊急措置法]] *[[生活関連物資等の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律]] *[[物価統制令]] ===政令=== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法の施行期日を定める政令]] *[[感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令の一部を改正する政令_(令和2年政令第59号)]] ====[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令]]==== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成25年10月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成26年4月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成26年11月25日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成27年4月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成27年10月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成28年4月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成29年4月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/平成31年4月1日施行]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令/令和3年1月7日施行]] ====[[国民生活安定緊急措置法施行令]]==== *[[国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令]] *[[国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令_(令和2年政令第42号)]] *[[国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令_(令和2年政令第173号)]] *[[国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令_(令和2年政令第254号)]] ====[[新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令]]==== *[[新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令/令和2年1月31日施行]] *[[新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令/令和2年3月27日施行]] *[[新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令/令和3年1月7日施行]] ====[[新型インフルエンザ等対策特別措置法附則第一条の二第一項の政令で定める日を定める政令]]==== *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法附則第一条の二第一項の政令で定める日を定める政令/令和3年政令第2号による改正後]] ===公示=== *[[新型コロナウイルス感染症対策本部の設置に関する公示]] *[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針に関する公示]] **[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針/令和2年4月7日改正]] **[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針/令和2年4月7日改正/新旧対照表]] *[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針/令和2年4月11日改正]] **[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針/令和2年4月11日改正/新旧対照表]] **[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針/令和2年4月16日改正/新旧対照表]] *[[新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言に関する公示_(令和2年4月7日新型コロナウイルス感染症対策本部公示)]] *[[新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針に関する公示の一部を変更する公示]] == TODO == *[[/下書き]] *[[/国連加盟テンプレ]] *[https://www.un.org/securitycouncil/sanctions/information CONSOLIDATED UNITED NATIONS SECURITY COUNCIL SANCTIONS LIST] *[[アメリカ合衆国の千九百十六年の反不当廉売法に基づき受けた利益の返還義務等に関する特別措置法]] *[[平成13年法律第113号|平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法]] *[[組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律]] *[[暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律]] *[[外国為替及び外国貿易法]] *[[簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律]] *[[新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令]] *[[団体等規正令により団体指定]] === 会社 === *[[株式会社日本政策金融公庫法]] *[[株式会社商工組合中央金庫法]] *[[株式会社日本政策投資銀行法]] *[[株式会社地域経済活性化支援機構法]] *[[株式会社国際協力銀行法]] *[[株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法]] *[[株式会社農林漁業成長産業化支援機構法]] *[[株式会社海外需要開拓支援機構法]] *[[株式会社海外交通・都市開発事業支援機構法]] *[[株式会社海外通信・放送・郵便事業支援機構法]] *[[日本電信電話株式会社等に関する法律]] *[[電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律]] *[[貿易保険法]] *[[関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律]] *[[産業競争力強化法]] *[[民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律]] === 設置法 === ==== その他 ==== *[[内閣法制局設置法]] *[[地方制度調査会設置法]] *[[地方青少年問題協議会法]] *[[選挙制度審議会設置法]] *[[国家安全保障会議設置法]] *[[衆議院議員選挙区画定審議会設置法]] *[[情報公開・個人情報保護審査会設置法]] *[[知的財産高等裁判所設置法]] *[[大都市地域における特別区の設置に関する法律]] *[[警察法]] *[[検察庁法]] *[[宮内庁法]] *[[海上保安庁法]] *[[議院法制局法]] *[[会計検査院法]] *[[議院法制局法]] *[[日本学術会議法]] *[[日本学士院法]] *[[婦人補導院法]] *[[少年院法]] *[[国立国会図書館法]] *[[自衛隊法]] *[[刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律]] *[[日本銀行法]] ==== 防衛 ==== *[[国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律]] *[[重要影響事態に際して実施する船舶検査活動に関する法律]] *[[重要影響事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律]] *[[テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法]] *[[テロ対策特別措置法]] *[[武力攻撃事態及び存立危機事態における外国軍用品等の海上輸送の規制に関する法律]] *[[武力攻撃事態等及び存立危機事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律]] *[[武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律]] *[[武力攻撃事態及び存立危機事態における捕虜等の取扱いに関する法律]] *[[日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う刑事特別法]] *[[武力紛争の際の文化財の保護に関する法律]] === 安保理関係 === *[[国際連合安全保障理事会決議822]] *[[国際連合安全保障理事会決議853]] *[[国際連合安全保障理事会決議874]] *[[国際連合安全保障理事会決議884]] *[[国際連合安全保障理事会決議1928]] *[[国際連合安全保障理事会決議1985]] *[[国際連合安全保障理事会決議2050]] *[[国際連合安全保障理事会決議2141]] *[[国際連合安全保障理事会決議2207]] *[[国際連合安全保障理事会決議2276]] *[[国際連合安全保障理事会決議2345]] *[[国際連合安全保障理事会決議2623]] *[[国際連合総会決議ES-11/1]] *[[国際連合総会決議50/52]] === 国会関係 === *[https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-562.php 施政方針演説・所信表明演説 国会図書館] ==== 所信表明演説 ==== *[[:カテゴリ:内閣総理大臣所信表明演説]] *[[Portal:内閣総理大臣所信表明演説]] ==== 施政方針演説 ==== *[[:カテゴリ:内閣総理大臣施政方針演説]] *[[Portal:内閣総理大臣施政方針演説]] === 決議 === *[[第2回国際連合軍縮特別総会に関する国会決議]] - [https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1983/s58-shiryou-104.htm] *[[東日本大震災への国際的支援に対する感謝決議]] *[[東日本大震災に対する国際的支援に感謝する決議]] *[[不正なる宗教活動に対する決議]] ==統計情報== * MediaWiki Version - {{CURRENTVERSION}} * NUMBER OF EDITS - {{NUMBEROFEDITS}} * NUMBER OF ARTICLES - {{NUMBEROFARTICLES}} * NUMBER OF PAGES - {{NUMBEROFPAGES}} * NUMBER OF FILES - {{NUMBEROFFILES}} * NUMBER OF USERS - {{NUMBEROFUSERS}} * NUMBER OF ADMINS - {{NUMBEROFADMINS}} cyywm60kufyvuslxy5ahls5za638oir 利用者:CES1596 2 12574 188815 124812 2022-08-20T04:43:04Z 60.120.162.139 Qsjkazjij the wiki the wiki fandom wiki the zuaigqhibhibh-+-7@\-8%1(-1#%+-1#%"-#1%+&%2 gqx has xg swhgw gh sw wikitext text/x-wiki [[w:fr:Cogito ergo sum|Ego cogito, ergo sum]]. 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『{{r|父|ちち}}と{{r|子|こ}}と{{r|聖神|せいしん}}』とは何を{{r|指|さ}}すや 答 {{r|是|これ}}は{{r|聖三者|せいさんしゃ}}を{{r|指|さ}}すなり我等は信ず神は{{r|唯|ただ}}{{r|一|ひとつ}}なれども{{r|三位|みつのくらい}}を{{r|有|たも}}つことを{{r|即|すなわ}}ち第一の{{r|位|くらい}}は父第二の{{r|位|くらい}}は子第三の{{r|位|くらい}}は聖神なり{{r|此|この}}{{r|唯|ただ}}{{r|一|ひとつ}}にして{{r|三位|みつのくらい}}なる神に{{r|同等|どうとう}}の{{r|権|けん}}{{r|威|い}}{{r|恭|きょう}}{{r|敬|けい}}{{r|礼拝|らいはい}}を{{r|帰|き}}す 問 『名に{{r|依|よ}}る』とは如何なる{{r|意|こころ}}なるや 答 {{r|恭敬|きょうけい}}を{{r|献|ささ}}ぐ{{r|或|あるひ}}は{{r|光栄|さかえ}}を{{r|帰|き}}すと{{r|云|い}}ふ{{r|意|こころ}}なり 問 『アミン』とは如何なる{{r|意|こころ}}なるや 答 {{r|実|じつ}}に{{r|其|その}}{{r|通|とほ}}り{{r|夫|そ}}れに{{r|相|そう}}{{r|違|い}}なしと云う{{r|意|こころ}}なり 問 何故に{{r|此|この}}{{r|祈祷|きとう}}のうちへ『アミン』と云う{{r|語|ことば}}を{{r|加|くは}}へられしや 答 我等が{{r|其|その}}{{r|口|くち}}に{{r|唱|とな}}ふる如く{{r|自|みづか}}ら{{r|堅|かた}}く信ずるの{{r|意|こころ}}を{{r|示|しめ}}すなり 問 {{r|何時|いつ}}我等は{{r|此|この}}{{r|祈祷|きとう}}を{{r|唱|とな}}ふべきや 答 此祈祷は常に{{r|善|よ}}き{{r|業|わざ}}を{{r|為|な}}すの前に{{r|総|すべ}}て唱ふべし{{r|如何|いかん}}となれば我等は常に{{r|其|その}}{{r|行|おこな}}ふこと{{r|語|かた}}ることを{{r|総|すべ}}て{{r|聖三者|せいさんしゃ}}の{{r|光栄|さかえ}}の為にせざるべからざればなり 問 我等は此祈祷文は他の祈祷を{{r|唱|とな}}ふる時に当りて如何なる{{r|外形|そと}}上の{{r|記号|しるし}}を行ふべきや 答 {{r|己|おのれ}}の身に{{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}の{{r|記号|しるし}}をなすべし 問 {{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}の{{r|記号|しるし}}を{{r|如何|いか}}{{r|様|やう}}になすべきや 答 {{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}の{{r|記号|しるし}}を{{r|為|な}}すには右の手の指{{r|即|すなわ}}ち{{r|拇|おや}}{{r|指|ゆび}}{{r|食指|ひとさしゆび}}{{r|中指|なかゆび}}を伸ばして一つに{{r|合|あは}}せ他の{{r|残|のこ}}りの二つの指即ち{{r|無名|くすり}}{{r|指|ゆび}}{{r|小指|こゆび}}を{{r|掌|てのひら}}の方へ{{r|屈|かが}}め{{r|斯|か}}くして{{r|其|その}}{{r|指|ゆび}}を{{r|先|ま}}づ最初に{{r|額|ひたひ}}へ当てて『父』と{{r|唱|とな}}へ次に胸へ当てて『子』と{{r|唱|とな}}へ其次に右の肩へ当てて『聖神の』と{{r|唱|とな}}へ{{r|終|をはり}}に左の肩へ当てて『名に依るアミン』と{{r|唱|とな}}ふるなり 問 {{r|其様|そのやう}}に指を{{r|合|あは}}すは{{r|何|なん}}の{{r|表|しるし}}なりや 答 {{r|先|ま}}づ三つの指を{{r|合|あは}}すは{{r|神|かみ}}は{{r|唯|ただ}}{{r|一|ひとつ}}なれども{{r|三位|みつのくらい}}を{{r|有|たも}}つことを示すなり又二つの指を{{r|掌|てのひら}}の{{r|方|ほう}}へ{{r|屈|かが}}むるは{{r|是|こ}}れ神の子なる我等の{{r|救主|すくひぬし}}<u>イイスス</u> <u>ハリストス</u>は神と人との二性を{{r|有|たも}}つことを示すなり{{r|而|しか}}して己の身に{{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}の{{r|記号|しるし}}を為すは是れ我等が{{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}に{{r|釘|つけ}}られし<u>イイスス</u> <u>ハリストス</u>を信ずるに{{r|依|より}}て救はるることを示すなり 問 何故に{{r|額|ひたひ}}と{{r|胸|むね}}と{{r|両肩|りやうかた}}にて{{r|十|じふ}}{{r|字|じ}}{{r|架|か}}の{{r|記号|しるし}}を為すや 答 我等も{{r|智識|ちえ}}と{{r|感情|じやう}}と{{r|意思|こころ}}を{{r|聖|きよ}}くするが為なり :○ 祈祷をなすときは必ず{{r|其|その}}{{r|身|み}}に十字架の{{r|記号|しるし}}を{{r|行|おこな}}ふべし又此十字架の{{r|記号|しるし}}を食物飲物衣服及び{{r|其|その}}{{r|他|た}}の物品にも{{r|行|おこな}}ふべし{{r|盖|けだし}}十字架の{{r|記号|しるし}}は神の恩寵を{{r|具|そな}}ふるものなればなり :○ {{r|若|も}}し誰か十字架の{{r|記号|しるし}}を軽々しく{{r|行|おこな}}ひ{{r|或|あるひ}}は十字架の{{r|記号|しるし}}を{{r|行|おこな}}ふことを{{r|耻|はづ}}る者は神に対する信仰を{{r|表|あら}}はさざるものにして{{r|斯|かか}}る人をば『主も{{r|亦|また}}其聖徒と共に父の光栄をもて{{r|来|きた}}る時之を{{r|耻|は}}づべし』({{r|可|マルコ}}八の三十八) licabutl9ouhoomu4zhrlt32sjaiydv 正教要理問答/税吏の祈祷 0 28802 188809 180142 2022-08-20T01:52:17Z 村田ラジオ 14210 resize wikitext text/x-wiki {{Pathnav|wikisource:宗教|カテキズム|正教要理問答|hide=1}} {{header |title=正教要理問答 |section=税吏の祈祷 |previous=[[../朝の祈祷文|朝の祈祷文]] |next=[[../神の子イイススハリストスに捧ぐる祈祷|神の子イイスス ハリストスに捧ぐる祈祷]] |year= |author= |notes= }} == {{r|税|みつぎ}}{{r|吏|とり}}の{{r|祈|き}}{{r|祷|とう}} == {{resize|130%|神や我{{r|罪人|ざいにん}}を{{r|憐|あはれ}}み{{r|給|たま}}へ}} 問 {{r|是|これ}}は誰の{{r|祈祷|いのり}}なりや 答 {{r|是|これ}}は{{r|税吏|みつぎとり}}の{{r|祈祷|いのり}}なり 問 {{r|税吏|みつぎとり}}とは誰ぞや 答 {{r|税吏|みつぎとり}}とは{{r|税|ぜい}}を{{r|取|とり}}{{r|立|た}}つる{{r|役人|やくにん}}のことなり 問 我等は此{{r|祈祷|いのり}}を以て神に如何なることを願ひ求むるや 答 我等は此{{r|祈祷|いのり}}を以て神が我等{{r|罪人|つみびと}}を{{r|憐|あはれ}}み我等の罪を{{r|赦|ゆる}}し我等を其罪の{{r|罰|ばつ}}より{{r|免|のが}}し給ふことを願ひ求むるなり 問 此{{r|祈祷|いのり}}は如何なる{{r|場|ば}}{{r|合|あひ}}に{{r|唱|とな}}ふべきや 答 此{{r|祈祷|いのり}}は常に罪を行ひたる{{r|場|ば}}{{r|合|あひ}}に{{r|唱|とな}}ふべし{{r|若|も}}し罪を行ひたることあるときは{{r|直|ただち}}に其罪を{{r|後|こう}}{{r|悔|くわい}}して此祈祷を{{r|唱|とな}}ふべし :○ 救主の{{r|嘗|かつ}}て此世に{{r|在|あ}}りし頃ユデヤはロマの属国となりロマ人はユデヤ人より税を取り立てたり此税を取立つる役人を指して税吏と{{r|云|い}}へり税吏は{{r|重|おも}}に残忍酷薄の人々にて無情なる圧制の{{r|振舞|ふるまい}}を{{r|為|な}}して貧者を{{r|苦|くるし}}めたり之に{{r|依|より}}てユデヤ人は税吏を見ること{{r|蛇|へび}}{{r|蝎|さそり}}の如く社会の大罪人として席を共にする者もあらざりき{{r|然|しか}}るに或る一人の税吏は{{r|終|つひ}}に己の大罪を認めて痛く己の罪を{{r|悔|く}}い頭を{{r|垂|た}}れ胸を{{r|推|おし}}て此{{r|祈祷|いのり}}を{{r|唱|とな}}へたり([[ルカによる福音書(口語訳)#18:10|{{r|路|ルカ}}十八の十至十四]]) d60a4xcl4uwonvgg8ew6t88rw7c4b4u 正教要理問答/神の子イイススハリストスに捧ぐる祈祷 0 28805 188810 136168 2022-08-20T01:54:49Z 村田ラジオ 14210 resize wikitext text/x-wiki {{Pathnav|wikisource:宗教|カテキズム|正教要理問答|hide=1}} {{header |title=正教要理問答 |section=神の子イイスス ハリストスに捧ぐる祈祷 |previous=[[../税吏の祈祷|税吏の祈祷]] |next=[[../讃美の祈祷|讃美の祈祷]] |year= |author= |notes= }} == 神の子イイスス ハリストスに{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷 == {{resize|130%|主<u>イイスス</U> <u>ハリストス</u>神の子や{{r|爾|なんぢ}}が{{r|至|し}}{{r|浄|じょう}}の母と{{r|諸|しょ}}{{r|聖人|せいじん}}の祈祷に{{r|因|よ}}りて我等を{{r|憐|あはれ}}み給へアミン}} 問 是は誰に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なりや 答 神の子<u>イイスス</U> <u>ハリストス</u>に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なり 問 『<u>イイスス</U> <u>ハリストス</u>神の子』とは誰を指すや 答 聖三者の第二の位を指すなり 問 『{{r|至|し}}{{r|浄|じょう}}の母』とは誰を指すや 答 {{r|其|その}}{{r|徳|とく}}の{{r|勝|すぐ}}れたるを以て世の{{r|救主|すくひぬし}}なる神の子を生むの母として選ばれたる{{r|至|し}}{{r|潔|けつ}}なる{{r|童貞女|どうていじょ}}マリヤを指すなり 問 {{r|諸聖人|しょせいじん}}とは誰を名づくるや 答 {{r|諸聖人|しょせいじん}}とは{{r|勝|すぐ}}れたる{{r|信仰|しんかう}}と{{r|徳行|とくこう}}とを以て其{{r|生涯|しやうがい}}を送り今や{{r|天国|てんごく}}に在るの人々を名づくるなり{{r|例令|たとへ}}ば{{r|預|よ}}{{r|言者|げんしゃ}}{{r|聖|せい}}{{r|使徒等|しとら}}{{r|聖徳者|せいとくしゃ}}{{r|等|ら}}{{r|殉教|じゅんけう}}{{r|者|しゃ}}{{r|等|ら}}なり 問 此祈祷は如何なる時に{{r|唱|とな}}へらるるや 答 此祈祷は{{r|税吏|みつぎとり}}の祈祷の如く{{r|信|しん}}{{r|徒|と}}たる者の{{r|出来|でき}}る{{r|丈|だけ}}{{r|数々|しばしば}}其心に{{r|唱|とな}}ふべきものなり{{r|如何|いかん}}となれば我等は{{r|数々|しばしば}}罪を犯すものなれば其罪を{{r|赦|ゆる}}さるることも{{r|亦|また}}{{r|数々|しばしば}}祈らざるべからず :{{resize|130%|○ 此祈祷は略して『主<u>イイスス</U> <u>ハリストス</u>神の子や我等を{{r|憐|あはれ}}み{{r|給|たま}}へ』と唱へらるるなり{{r|或|あるひ}}は{{r|猶|なほ}}一層略して『{{r|主|しゅ}}{{r|憐|あはれ}}めよ』と唱へらるるなり}} krrqz4b2q04fz6r7i64k45p6i6njlpe 正教要理問答/讃美の祈祷 0 28807 188812 136176 2022-08-20T02:10:28Z 村田ラジオ 14210 resize wikitext text/x-wiki {{Pathnav|wikisource:宗教|カテキズム|正教要理問答|hide=1}} {{header |title=正教要理問答 |section=讃美の祈祷 |previous=[[../神の子イイススハリストスに捧ぐる祈祷|神の子イイスス ハリストスに捧ぐる祈祷]] |next=[[../聖神に捧ぐる祈祷|聖神に捧ぐる祈祷]] |year= |author= |notes= }} == {{r|讃|さん}}{{r|美|び}}の祈祷 == {{resize|130%|我等の神や{{r|光|くわう}}{{r|栄|えい}}は{{r|爾|なんぢ}}に{{r|帰|き}}し光栄は爾に帰す}} 問 此祈祷は如何なる祈祷なりや 答 {{r|是|これ}}は{{r|讃|さん}}{{r|美|び}}の祈祷なり此祈祷を以て我等は{{r|全|ぜん}}{{r|智|ち}}{{r|全能|ぜんのう}}なる神を{{r|讃|さん}}{{r|美|び}}し{{r|而|しかし}}て次の祈祷の{{r|発端|はつたん}}を{{r|開|ひら}}くなり :○ 此祈祷は略して『神に光栄を帰す』と唱へらるるなり{{r|斯|か}}く略して唱へらるるは{{r|重|おも}}に何か善き{{r|業|わざ}}を{{r|終|おは}}りたる場合なり{{r|例令|たとへ}}ば{{r|稽|けい}}{{r|古|こ}}{{r|或|あるひ}}は職業を{{r|終|おは}}り{{r|或|あるひ}}は他より喜ばしき音信を得たる場合等なり ic2hp591b81pwpg5o8z4d568g0ol42b 正教要理問答/聖神に捧ぐる祈祷 0 28808 188813 136175 2022-08-20T02:14:28Z 村田ラジオ 14210 resize wikitext text/x-wiki {{Pathnav|wikisource:宗教|カテキズム|正教要理問答|hide=1}} {{header |title=正教要理問答 |section=聖神に捧ぐる祈祷 |previous=[[../讃美の祈祷|讃美の祈祷]] |next=[[../聖三の祈祷|聖三の祈祷]] |year= |author= |notes= }} == {{r|聖神|せいしん}}に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷 == {{resize|130%|天の王{{r|慰|なぐさむ}}る者や{{r|真実|しんじつ}}の{{r|神|しん}} {{r|在|あ}}らざる所なき者 {{r|満|み}}たざる所なき者や{{r|萬善|ばんぜん}}の{{r|宝蔵|はうざう}}なる者 {{r|生命|いのち}}を{{r|賜|たま}}ふの{{r|主|しゅ}}や{{r|来|きたり}}て我等の{{r|中|うち}}に居り我等を{{r|諸|もろもろ}}の{{r|穢|けがれ}}より{{r|潔|いさぎよ}}くせよ{{r|至|し}}{{r|善|ぜん}}{{r|者|しゃ}}や我等の{{r|霊|たましひ}}を救ひ給へ}} 問 {{r|是|これ}}は誰に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なりや 答 {{r|聖三者|せいさんしゃ}}の第三の位なる{{r|聖神|せいしん}}に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なり 問 此祈祷は{{r|何處|いづく}}より{{r|採|と}}られしや 答 此祈祷は{{r|聖|せい}}{{r|使徒等|しとら}}に{{r|聖神|せいしん}}の{{r|降臨|かうりん}}せられしを{{r|記|き}}{{r|憶|おく}}する所の{{r|五|ご}}{{r|旬|じゅん}}{{r|節祭|せつさい}}の{{r|詠|えい}}{{r|歌|か}}より{{r|採|と}}られたるものなり 問 我等は此祈祷に{{r|於|おい}}て{{r|聖神|せいしん}}に如何なることを願ひ求むるや 答 {{r|聖神|せいしん}}の我等にも{{r|降|くだ}}りて我等を{{r|諸|もろもろ}}の罪より{{r|潔|きよ}}め{{r|永遠|えいえん}}の{{r|罰|ばつ}}より救ふことを願ひ求むるなり 問 此祈祷の中に『{{r|王|わう}}』と{{r|云|い}}はれしは誰のことなりや 答 {{r|聖神|せいしん}}のことなり 問 何故に聖神を『{{r|王|わう}}』と名づけられしや 答 {{r|聖神|せいしん}}は{{r|神父|かみちち}}{{r|神|かみ}}{{r|子|こ}}と同じく{{r|天|てん}}{{r|地|ち}}{{r|万物|ばんもつ}}の{{r|主宰|つかさ}}にして{{r|全|ぜん}}{{r|世|せ}}{{r|界|かい}}を{{r|統|す}}べ{{r|治|をさ}}むればなり 問 何故に{{r|聖神|せいしん}}を『天の王』と名づけられしや 答 {{r|聖神|せいしん}}は天のみに限らず{{r|何處|いづこ}}にも{{r|在|いま}}すなり然れども天は神の{{r|光栄|さかえ}}の{{r|殊|こと}}に{{r|顕|あら}}はるる{{r|處|ところ}}なればなり 問 此祈祷のうちに『{{r|慰|なぐさ}}むる者』と{{r|云|い}}はれしは誰のことなりや 答 {{r|聖神|せいしん}}のことなり 問 何故に{{r|聖神|せいしん}}を『{{r|慰|なぐさ}}むる者』と名づけられしや 答 {{r|聖神|せいしん}}は我等の{{r|憂愁|うれひ}}{{r|悲痛|かなしみ}}を{{r|慰|なぐさ}}むる者なればなり 問 『{{r|真実|しんじつ}}の{{r|神|しん}}』とは誰のことなりや 答 {{r|矢張|やは}}り{{r|聖神|せいしん}}を{{r|指|さ}}すなり 問 何故に{{r|聖神|せいしん}}を『{{r|真実|しんじつ}}の{{r|神|しん}}』と名づけられしや 答 {{r|聖神|せいしん}}は我等に{{r|真|しん}}{{r|理|り}}を{{r|教|おし}}へ善を{{r|勧|すす}}めて悪を{{r|懲|こ}}らす者なればなり 問 『{{r|在|あ}}らざる{{r|處|ところ}}なき者 {{r|満|み}}たざる{{r|處|ところ}}なき者』とは如何なる{{r|意|こころ}}なりや 答 {{r|聖神|せいしん}}は{{r|何處|いづこ}}にも{{r|在|いま}}し又{{r|何處|いづこ}}にも{{r|臨|のぞ}}みて我等に{{r|現|この}}{{r|世|よ}}と{{r|来|のちの}}{{r|世|よ}}の{{r|必要|いりよう}}なるものを{{r|賜|たま}}ふを云ふなり 問 『{{r|萬善|ばんぜん}}の{{r|宝蔵|はうざう}}なる者{{r|生命|いのち}}を{{r|賜|たま}}ふの{{r|主|しゅ}}』とは如何なる{{r|意|こころ}}なりや 答 {{r|聖神|せいしん}}は{{r|諸善|しょぜん}}の{{r|源|みなもと}}にして{{r|萬|よろづの}}{{r|物|もの}}に{{r|生命|いのち}}を{{r|與|あた}}へ{{r|殊|こと}}に我等人間に{{r|霊|たましひ}}の{{r|生命|いのち}}を{{r|與|あた}}ふることを云ふなり 問 『{{r|至|し}}{{r|善|ぜん}}{{r|者|しゃ}}や我等の{{r|霊|たましひ}}を救ひ給へ』とは如何なる{{r|意|こころ}}なりや 答 {{r|此|この}}{{r|語|ことば}}は聖神が我等を罪の{{r|罰|ばつ}}より救ひ我等を{{r|天国|てんごく}}に{{r|入|い}}るに{{r|堪|た}}ゆる者と{{r|為|な}}さしむることを願ひ求むるなり :○ 此祈祷は常に他の祈祷より先に唱へらるるなり{{r|其故|そのゆえ}}は我等が他の祈祷を神に捧ぐる前に{{r|先|ま}}づ己の{{r|悪|あし}}き思慮慾念を清めて{{r|専|もっぱ}}ら{{r|其|その}}心を聖神に向かはしむる為なり o3iprwt1yqmgo8jzw1uzohwk7t1fve2 正教要理問答/聖三の祈祷 0 28809 188814 136172 2022-08-20T02:20:27Z 村田ラジオ 14210 resize wikitext text/x-wiki {{Pathnav|wikisource:宗教|カテキズム|正教要理問答|hide=1}} {{header |title=正教要理問答 |section=聖三の祈祷 |previous=[[../聖神に捧ぐる祈祷|聖神に捧ぐる祈祷]] |next=[[../聖三者讃美の祈祷|聖三者讃美の祈祷]] |year= |author= |notes= }} == {{r|聖三|せいさん}}の祈祷 == {{resize|130%|{{r|聖|せい}}なる{{r|神|かみ}} {{r|聖|せい}}なる{{r|勇|ゆう}}{{r|毅|き}} {{r|聖|せい}}なる{{r|常|じゃう}}{{r|生|せい}}の者や我等を{{r|憐|あはれ}}めよ}} (此祈祷は三次唱へらる) 問 {{r|是|これ}}は誰に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なりや 答 {{r|是|これ}}は{{r|聖三者|せいさんじゃ}}に{{r|捧|ささ}}ぐる祈祷なり{{r|而|しかし}}て『聖なる神』とは{{r|神父|かみちち}}のことを名づけ『聖なる{{r|勇|ゆう}}{{r|毅|き}}』とは{{r|神|かみ}}{{r|子|こ}}のことを名づけ『聖なる{{r|常|じゃう}}{{r|生|せい}}の者』とは聖神を名づくるなり 問 何故に神の子を『{{r|勇|ゆう}}{{r|毅|き}}』と名づけられしや 答 {{r|如何|いかん}}となれば彼に{{r|因|よつ}}て神の{{r|能力|ちから}}は{{r|顕|あら}}はれたればなり故に預言者<u>イサイヤ</u>も({{r|賽|イサイヤ}}九の六){{r|前|ぜん}}{{r|駆|く}}<u>イオアン</u>も({{r|太|マトフェイ}}三の二){{r|斯|か}}く名づけたり 問 何故に聖神を『{{r|常|じゃう}}{{r|生|せい}}なる者』と名づけられしや 答 {{r|如何|いかん}}となれば彼は神として{{r|萬物|ばんもつ}}に{{r|生命|いのち}}を{{r|與|あた}}へ{{r|殊|こと}}に我等の{{r|霊|たましひ}}に{{r|永生|かぎりなきいのち}}を{{r|與|あた}}ふればなり 問 此祈祷は何と名づけらるるや 答 {{r|聖三|せいさん}}の祈祷と名づけらる又{{r|一名|いちめい}}{{r|天|てん}}{{r|使|し}}の{{r|歌|うた}}と名づけらる 問 何故に{{r|聖三|せいさん}}の祈祷と名づけらるるや 答 {{r|如何|いかん}}となれば此祈祷に{{r|於|おい}}て『{{r|聖|せい}}なる』と云ふ{{r|語|ことば}}が{{r|三|み}}{{r|度|たび}}{{r|繰|く}}り{{r|返|かへ}}さるればなり 問 何故に此祈祷を{{r|天|てん}}{{r|使|し}}の{{r|歌|うた}}と名づけらるるや 答 此祈祷の{{r|斯|か}}く名づけらるるは{{r|或時|あるとき}}天に{{r|於|おい}}て神の{{r|使|つかひ}}の{{r|歌|うた}}ひたる{{r|讃|さん}}{{r|美|び}}の{{r|歌|うた}}より{{r|採|と}}られしに{{r|因|よ}}るなり 問 {{r|何時|いつ}}{{r|如何|いか}}にして{{r|其|その}}{{r|事|こと}}ありしや 答 {{r|傳|つたひ}}て言ふ第五世紀に{{r|於|おい}}て{{r|皇|くわう}}{{r|帝|てい}}<u>ヘオドシイ</u>及び{{r|府|ふ}}{{r|主教|しゅけう}}<u>プロクル</u>の時ギリシヤの国に{{r|恐|おそ}}ろしき{{r|大|おほ}}{{r|地|ぢ}}{{r|震|しん}}ありて{{r|人|じん}}{{r|家|か}}{{r|盡|ことごと}}く{{r|潰|つぶ}}れ人々皆{{r|難|なん}}を{{r|郊|かう}}{{r|外|ぐわい}}に{{r|避|さ}}けて{{r|地|ぢ}}{{r|震|しん}}{{r|鎮静|ちんせい}}の祈祷を{{r|執行|しっこう}}せられしが此時{{r|不思議|ふしぎ}}にも{{r|群|ぐん}}{{r|集|しゅう}}の中に{{r|混|まざ}}り居たる一人の{{r|小児|こども}}は{{r|俄|にわか}}に見えざるの手を{{r|以|もつ}}て天に{{r|挙|あ}}げられたり之を見たる{{r|群|ぐん}}{{r|集|しゅう}}は{{r|驚|おどろ}}きて天を{{r|見詰|みつ}}め居りしが{{r|暫時|しばらく}}にして再び{{r|復|また}}{{r|群|ぐん}}{{r|集|しゅう}}の中に{{r|降|くだ}}りたり人々は{{r|小児|こども}}の{{r|傍|そば}}に{{r|群|むらが}}り{{r|集|あつま}}りて如何なることに{{r|出遭|であ}}ひしかを{{r|尋|たづ}}ねしに{{r|小児|こども}}は天に{{r|於|おい}}て{{r|神|かみ}}の{{r|使|つかひ}}の{{r|群|むれ}}が『{{r|聖|せい}}なる{{r|神|かみ}}聖なる{{r|勇|ゆう}}{{r|毅|き}}』と歌ひつつ神を讃美するを聞けりと{{r|告|つ}}げたり{{r|是|これ}}よりして人々は此{{r|天|てん}}{{r|使|し}}の歌に『我等を{{r|憐|あはれ}}み給へ』と云へる{{r|語|ことば}}を{{r|加|くは}}へ{{r|幾度|いくたび}}も{{r|復|くりかへ}}して此祈祷を{{r|唱|とな}}へたりしが其後{{r|地|ぢ}}{{r|震|しん}}は{{r|忽|たちま}}ち{{r|鎮|しづ}}まりたりと ifmbkdjqmklzufdk29wz2vdu1rsmuuw 団体等規正令に基き団体指定 (山崎屋熱海稻川組等) (昭和26年法務府告示第357号) 0 37418 188798 172769 2022-08-19T13:37:21Z Monaneko 237 wikitext text/x-wiki {{Header |title=団体等規正令に基き団体指定 (山崎屋熱海稻川組等) |year=1951 |month=9 |day=18 |notes= * 公示日:1951年(昭和26年)9月18日 * 底本:[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2963960/5 昭和26年9月18日付官報(第7409号)] * 注 ** 縦書きで書かれた原典を横書きで掲載している。 {{デフォルトソート:たんたいとうきせいれいにもとつきたんたいしてい_(やまさきやあたみいなかわくみとう)}} [[Category:法務府告示]] }} ;○法務府告示第三百五十七号  [[団体等規制令]](昭和二十四年政令第六十四号)第四條の規定に基き、次の団体を指定する。   昭和二十六年九月十八日 {{Right|法務総裁 [[w:大橋武夫|大橋 武夫]]|1em}} :山崎屋熱海稻川組 :香具屋彌七一家 :江戸屋虎五郎一家 {{PD-JapanGov}} tr1ipu4njfy1bf1yytwlrhw219pheyn 政党、協会其の他團体の結成の禁止等に関する件第二條により團体指定 (昭和23年法務庁告示第93号) 0 37657 188797 173528 2022-08-19T12:35:40Z Monaneko 237 wikitext text/x-wiki {{Header |title=政党、協会その他の團体の結成の禁止等に関する件第二條の規定により團体指定 |year=1948 |month=11 |day=19 |notes= * 公示日:1948年(昭和23年)11月19日 * 底本:[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2963094 昭和23年11月19日付官報(第6556号)] * 注 ** 縦書きで書かれた原典を横書きで掲載している。 {{デフォルトソート:せいとう、きようかいそのたのたんたいのけつせいのきんしとうにかんするけんたいにしようのきていによりたんたいしてい}} [[Category:法務庁告示]] }} ;○法務廳告示第九十三号  昭和二十一年勅令第百一号(昭和二十年勅令第五百四十二号ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く政党、協会その他の團体の結成の禁止等に関する件)第二條の規定によつて次の團体を指定する。   昭和二十三年十一月十九日 {{Right|法務総裁 [[w:殖田俊吉|殖田 俊吉]]|1em}} :香月靑壮年同志会 {{PD-JapanGov}} fwtinw81bx6s3sxjgeg7y000z8sn51a 三浦郡誌 (新字体版)/田浦町 0 42038 188800 188778 2022-08-19T14:15:17Z 鐵の時代 8927 追加, 修正 wikitext text/x-wiki {{header | title = {{PAGENAME}} | defaultsort = みうらくんししんしたいはんたうらまち | year =1918 | month =12 | day =30 | date = | author =神奈川県三浦郡教育会 編 | author2 = | author3 = | author4 = | author5 = | override_author = | noauthor = | editor = | override_editor = | noeditor = | translator = | translator2 = | translator3 = | override_translator = | notranslator = | section = | previous = [[三浦郡誌 (新字体版)/総説]] | next = [[三浦郡誌 (新字体版)/浦賀町]] | category = | category2 = | category3 = | category4 = | category5 = | edition = | portal = | related_author = | wikipedia = | commons = | commonscat = | wikiquote = | wikinews = | wiktionary = | wikibooks = | wikiversity = | wikispecies = | wikivoyage = | wikidata = | wikilivres = | meta = | notes = * 底本:{{Cite book|和書 |author=神奈川県三浦郡教育会 編 |title=三浦郡誌 |date=1918-12-30 |publisher=横須賀印刷 |location=横須賀 |ncid=BN13739017 <!-- |oclc=33676602 --> |doi=10.11501/1876683 |url=https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1876683 |format= |accessdate=2022-05-09 |asin= |lccn= |id= }} * JIS X 0208の範囲外の字は「[https://www.aozora.gr.jp/gaiji_chuki/gaiji_chuki.pdf 青空文庫・外字注記辞書(第八版)]」を参考に、置き換えるか註記をつけました。 * 旧字体は新字体に改めました。 * 以下の語句はこのように改めました。 ** 而して→しかして ** 此の→この ** 加之→しかのみならず ** 其の→その ** 於て→おいて ** 何れ→いずれ ** 更に→さらに ** 蓋し→けだし ** 愈→いよいよ ** 啻に→ただに ** 雖→いえども ** 猥りに→みだりに ** 若し夫れ→もしそれ ** 唯だ→たんだ ** 之→これ ** 亦→また ** 聊か→いささか ** 茲に→ここに ** 嶋→島 ** 区劃→区画 ** 而も→しかも ** 尚→なお ** 此れ→これ }} == 位置 == 田浦町は、郡の東北隅を占め、三浦半島東部海岸の北極界をなせり。南は横須賀市に接し、北は久良岐郡六浦荘村に連り、西は逗子町葉山村に接す。 == 面積 == 〇、六二方里。 == 広袤 == 東西二十五町、南北一里あり。 == 区画 == 今町内を区画して、浦郷、船越、田浦、長浦の四大字に分つ。 == 戸ロ == 大正六年十二月末日現在の戸数二千八百三十六戸、人口一万七千五百十六人{{分註2|男八千九百|三十八人}}{{分註2|女八千五百|七十八人}}を有す。 == 産業 == 町は橫須賀海軍工廠造兵部の所在地にして、工業地として著はれ、海軍職工その他同所に通勤する戸数は全戸数の半数以上を占む。今職業別戸数の数字上より本町産業の大体を観察するに次の如し。農作業{{分註2|本業二一四|副業一九二}} 飼禽其他動物飼養業{{分註2|本業一|副業一九八}} 漁業{{分註2|本業一二七|副業八六}} 工業{{分註2|本業一、一六四|副業六三六}} 商業{{分註2|本業五三八|副業二七五}} 交通業{{分註2|本業四一|副業三}} 公務及自由業{{分註2|本業四九七|副業一六二}} 其他の職業{{分註2|本業一六七|副業五六}} にして、生産額は農産物四万六千参百参拾九円、林産物壱万四百円、水産物四万弐百参拾五円、畜産物七千五百六拾八円、工産物弐万五千八百五拾四円、総額拾参万参百九拾六円なり。本町の特種産物として石材あり。高取山より産し、年額四万円を超ゆ。 == 交通 == 本町における{{傍点|style=circle|道路}}の幹線は第四十五号国道にして、久良岐郡六浦荘村より浦郷に入り、船越、田浦の山間を通じて、横須賀市逸見に至る。その船越田浦における山路は狹隘崎嶇にして、行旅に便ならず、しかも本路線は横浜及横須賀市を聯絡する主要道路なれば、その便否は直に国防並に地方開発に関す。近時その路線の改修及変更の提唱せらるゝも偶然にあらざるなり。なお横須賀市に通ずる道路に浦郷より船越、田浦、長浦の海岸を経由して横須賀市吉倉に至る一線あり。これまた途中に峻坂ありて交通を阻害す。船越において、国道より分岐して逗子町桜山に至る道路を田浦地内県道と称し、甚だ平坦なり。本郡橫貫道路の主要なるものなり。{{傍点|style=circle|鉄道}}は横須賀支線逗子駅より来り田浦駅を過ぎ、横須賀駅に至る。町内丘陵蟠屈するが故に各部落の交通は必ず隧道に依る。その浦郷{{分註2|日|向}}と船越との間にあるを梅田隧道と云ひ、明治廿年三月渡邊富太郞氏の斡旋に係る、浦郷地内榎戸と本浦との間にあるを筒井隧道と称し、深浦鉞切間にあるを鉞切隧道と称し長浦地内長浦田之浦間にあるを長浦隧道と言ひ船越田浦間にあるを田浦隧道と称す。 == 地勢 == この地は三浦半島の起首部に当り、三面繞らすに山を以てし丘陵到る所に錯雑し、海岸纔に狹長なる市街地をなせり。山に高取山、矢落山あり。高取山は西北方に聳えて最も高く、其脈西南に延びて逗子町及葉山村との間に屏障を成し、東走して海岸に至り、更に二分して、北に天神崎をなして、武相の国境を劃し、南に鉞切の突岬となりて海に入り、夏島となりて終る。矢落山は西南方に在り、高取山に続き、東北に延びて箱崎半島となる。高取山の麓に小流あり。流れて本浦の入江に注ぐ。此を高取川と云ふ。矢落山の麓には高熊川あり、長浦湾に注ぐ。本浦の入江は天神崎と鉞切崎との間に成れる湾曲にして、西に折れて北方六浦江に連る。鉞切崎と箱崎半島との間に長浦湾あり。箱崎半島の溝渠によりて横須賀湾に通ず。長浦湾は横須賀軍港の一部にして、その湾口に一支港あり、榎戸港といふ。榎戸港は回国雑記に其名を伝へたる港にして、半島北部における良津なり。 == 浦郷 == 浦郷は町の最北端に在り。{{ruby|本浦|もとうら}}、鉞切、深浦、{{ruby|日向|ひなた}}、榎戸に別つ。本浦は最も北に在り高取川中央を流れ、東方海に開け、三面山に囲まる。前方に夏島、野島、金沢の風光を望む。鉞切は本浦の東南に在り、源範頼の匿れし地と称せらる。小字追浜には{{傍点|style=circle|海軍航空隊}}を置かれ、飛行場を設けらる。日向、榎戸、深浦は榎戸港の沿岸に在り。一聯して市街を成せり、此地における著名なる神社寺院、史蹟は次の如し。 === {{ruby|雷神社|らいじんじや}} === 本浦に在り、{{ruby|火雷命|ほのいかづちのみこと}}を祀る。本社は雷電明神と称し、{{ruby|苗割|ないわり}}の地に在りしを、天正九年十一月三日領主朝倉能登守景隆現在の地域に社殿を造立し、宝永四年九月酒井雅楽頭忠清修復す。現今の社殿はその後の造営なり。天正十九年十一月徳川家康社領二石を寄進し、代々継承したりしが、維新後社領を上地せり。明治六年村社に列せらる。 === 良心寺 === 本浦に在り。当寺は久遠山大悲院と号し、浄土宗にて、京都智恩院の末寺なり。北条五代記に見ゆる犬也入道朝倉能登守は当寺の開基なりと伝ふ。犬也入道の諱は景隆、北条氏綱の臣にして、頗る馬術に達す。北条氏歿落の後結城秀康に仕ふ、その伝記は詳ならざれども、夫人大悲院(法誉良心)は天正十一年六月十一日に卒去せりと伝ふれば、或はその菩提の為に開基せしか。夫人の墓は境内に存す。維新前寺領十五石を給せられしに徴して、その寺格の盛大なりしを想見すべし。新編相模国風土記稿所載の古文書三通は今亡失して存せず。天正十八年小田原陣の制札を存す。 === 陣屋蹟 === 良心寺の東方に在り。広サ一町五段餘、今陸田となれり。その後方の山を{{ruby|御蔵|おくら}}山と云ひ {{スタブ}} gp1394mo4nfhhv7egvy9s8u81p4fxvs Page:Kokubun taikan 07.pdf/581 250 42043 188801 2022-08-19T19:03:31Z CES1596 4425 /* 校正済 */ proofread-page text/x-wiki <noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>の御手本奉らるとて、おとゞ   「傳へきくひじりの代々のあとをみてふるきをうつす道ならはなむ」。 御返事、御製、   「しらざりしむかしに今や復りなむかしこき代々のあとならひなば」。 中宮も位去り給ひて大宮女院とぞきこゆる。安らかに常はひとつ御車などにて、たゞ人のやうに華やかなる事どものみひまなく、よろづあらまほしき御ありさまなり。院のうへ石淸水の社にまうでさせ給ひて日ごろおはしませば、世の人殘りなく仕うまつれり。さるべき事とはいひながら猶いみじう御心にも一とせの事思しいでられて、ことにかしこまり聞えさせ給ふべし。御歌あまたあそばして賓殿にこめさせ給ひし中に、   「いはし水木がくれた{{*|なイ}}りしいにしへを思ひいづればすむこゝろかな」。 寳治の頃神無月二十日あまりなりしにや紅葉御覽じに宇治にみゆきしたまふ。上達部殿上人思ひ思ひいろいろの狩衣、菊紅葉の濃きうすき縫物、織物、綾錦、すべて世になき淸らをつくしさわぐ。いみじきけんぶつなり。殿上人の船に樂器を設けたり。橘の小島に御船さしとめて物のねども吹きたてたる程、水の底も耳たてぬべくそゞろ寒きほどなるに、折知りがほに空さへうちしぐれて、まきの山風あらましきに、木の葉どものいろいろ散りまがふけしきいひしらずおもしろし。女房の船にいろいろの袖口わざとなくこぼれいでたる、夕日にがゞやきあひて錦をあらふ九の江かと見えたり。平等院に中一日わたらせ給ひて、さまざまいお<noinclude></noinclude> qmqv288mfwann7djgve6m666w3ga06e 188805 188801 2022-08-19T23:07:30Z CES1596 4425 proofread-page text/x-wiki <noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>の御手本奉らるとて、おとゞ   「傳へきくひじりの代々のあとをみてふるきをうつす道ならはなむ」。 御返事、御製、   「しらざりしむかしに今や復りなむかしこき代々のあとならひなば」。 中宮も位去り給ひて大宮女院とぞきこゆる。安らかに常はひとつ御車などにて、たゞ人のやうに華やかなる事どものみひまなく、よろづあらまほしき御ありさまなり。院のうへ石淸水の社にまうでさせ給ひて日ごろおはしませば、世の人殘りなく仕うまつれり。さるべき事とはいひながら猶いみじう御心にも一とせの事思しいでられて、ことにかしこまり聞えさせ給ふべし。御歌あまたあそばして寶殿にこめさせ給ひし中に、   「いはし水木がくれた{{*|なイ}}りしいにしへを思ひいづればすむこゝろかな」。 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ずんながるめりしかど、例のうるさければなむ。御前の御遊はじまるほど、そりはしのもとに龍頭鷁首よせていとおもしろく吹き合せたり。かやうの事常の御遊いとしげかりき。またおほきおとゞの津の國吹田の山庄にもいとしばしばおはしまさせて樣々の御遊かずをつくし、いかにせむともてはやし申さる。川に臨める家なれば、秋深き月のさかりなどは殊に艷ありて、門田の稻の風に靡くけしき、妻とふ鹿の聲、衣うつきぬたの音、峯の秋風、野邊の松蟲、とりあつめあはれそひたる所のさまに、鵜飼などおろさせて、篝火どもともしたる川のおもて、いとめづらしうをかしと御覽ず。日比おはしまして、人々に十首の歌召されしつい<noinclude></noinclude> 55ooydgp0xxq06c2eidf34qeteaki7h Page:Kokubun taikan 07.pdf/583 250 42045 188803 2022-08-19T19:16:18Z CES1596 4425 /* 校正済 */ proofread-page text/x-wiki <noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>でに、院の御製、   「川舟のさしていづくかわがならぬたびとはいはじやどゝさだめむ」 とかうじ上げたるほど、あるじのおとゞいみじう興じ給ふ。「この家のめいぼく今日に侍る」どぞのたまはする。げにさる事と聞く人皆ほこらしくなむ。おりゐ給へる太上天皇など聞ゆるは、思ひやりこそおとなびさたすぎ給へる心ちすれど、いまだみそぢにだに滿たせ給はねば、よろづ若うあいぎやうづきめでたくおはするに、時のおとなにて重々しかるべきおほきおとゞさへ、何わざをせむと御心にかなふべき御事をのみ思ひまはしつゝ、いかで珍しからむともてさわぎきこえ給へば、いみじうはえばえしきころなり。御門まして幼くおはしませば、はかなき御遊わざより外のいとなみなし。攝政殿さへ若くものし給へば、夜晝さぶらひ給ひて女房の中にまじりつゝ、らんご、貝おほひ、手まり、へんつきなどやうの事どもを、思ひ思ひにしつゝ日をくらし給へば、さぶらふ人々もうちとけにくゝ心づかひすめり。節會臨時の祭何くれの公事どもを、女房にまねばせて御覽ずれば、おほきおとゞ興じ申し給ひて、殊更ちひさき、笏など造らせて、あまた奉り給へば、うへも喜びおぼす。入道おほきおとゞの御女、大納言三位殿といふを關白になさる。按察の典侍、たかひらの女大納言典侍、中納言典侍、勾當內侍、辨內侍、少將內侍、かやうの人々皆男のつかさにあてゝ、その役をつとむ。いとからい事とて、わびあへるもをかし。中納言のすけを權大納言實雄の君になさるゝに、したうづはく事いかにも叶ふまじとて、曹司におるゝに、うへもいみじう笑はせ給ふ。辨內侍葦<noinclude></noinclude> sgm8enjo11svs71xtzbyv4mhp3g08vg Page:Kokubun taikan 07.pdf/584 250 42046 188804 2022-08-19T19:28:18Z CES1596 4425 /* 校正済 */ proofread-page text/x-wiki <noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>の葉にかきて、かの局にさしおかせける。   「津の國のあしの下ねのいかなればなみにしをれてみだれがち{{*|ほイ}}なる」。 かへし、   「津の國のあしのしたねのみだれわびこゝろも浪にうきてふるかな」。 五月五日所々より御かぶとの花、くす玉などいろいろに多くまゐれり。朝餉にて人々これかれひきまさぐりなどするに、三條大納言公親の奉れる根に、露おきたる蓬の中に、ふかきといふ文字を結びたる、絲のさまもなよびかに、いと艷ありて見ゆるを、うへも御目とゞめて「何とまれいへかし」とのたまふを、人々もおよすげて見奉るを、辨內侍、   「あやめ草そこゑらぬまのながき根を深きこゝろにいかゞくらべむ」。 又その頃天王寺に院のまうでさせ給ふついでに、住吉へも御幸あり。「神はうれし」と後三條院仰せられけむためし、思ひ出でられ侍りき。大宮院も御まゐりなれば、出車どもいろいろの袖口ども、春秋の花紅葉を一度にならべて見る心ちして、いとうつくしく目も耀くばかりいどみつくされたり。上達部若き殿上人などは、例のかりあを、すそごの袴など、めづらしき姿どもを心々にうちまぜたりつる、殿の{{*| うちまぜたり。つり殿のイ}}簀子に人々さぶらひてあまた聞えしかど、さね、さのみはいかでか。太政大臣{{*|さねうぢ}}、   「今日や又さらに千とせをちぎるらむむかしにかへるすみよしの松」。 さても院の第一の御子は、右中辨平のむねのりのぬしのむすめ、四條の院に兵衞內侍とて侍<noinclude></noinclude> e6hiwozlgtnmrtmbmhetrp1omue8mw5 188807 188804 2022-08-19T23:16:45Z CES1596 4425 proofread-page text/x-wiki <noinclude><pagequality level="3" user="CES1596" /></noinclude>の葉にかきて、かの局にさしおかせける。   「津の國のあしの下ねのいかなればなみにしをれてみだれがち{{*|ほイ}}なる」。 かへし、   「津の國のあしのしたねのみだれわびこゝろも浪にうきてふるかな」。 五月五日所々より御かぶとの花、くす玉などいろいろに多くまゐれり。朝餉にて人々これかれひきまさぐりなどするに、三條大納言公親の奉れる根に、露おきたる蓬の中に、ふかきといふ文字を結びたる、絲のさまもなよびかに、いと艷ありて見ゆるを、うへも御目とゞめて「何とまれいへかし」とのたまふを、人々もおよすげて見奉るを、辨內侍、   「あやめ草そこゑらぬまのながき根を深きこゝろにいかゞくらべむ」。 又その頃天王寺に院のまうでさせ給ふついでに、住吉へも御幸あり。「神はうれし」と後三條院仰せられけむためし、思ひ出でられ侍りき。大宮院も御まゐりなれば、出車どもいろいろの袖口ども、春秋の花紅葉を一度にならべて見る心ちして、いとうつくしく目も耀くばかりいどみつくされたり。上達部若き殿上人などは、例のかりあを、すそごの袴など、めづらしき姿どもを心々にうちまぜたりつる、殿の{{*| うちまぜたり。つり殿のイ}}簀子に人々さぶらひてあまた聞えしかど、さのみはいかでか。太政大臣{{*|さねうぢ}}、   「今日や又さらに千とせをちぎるらむむかしにかへるすみよしの松」。 さても院の第一の御子は、右中辨平のむねのりのぬしのむすめ、四條の院に兵衞內侍とて侍<noinclude></noinclude> sth43q5nucbnkteaxwfnazmxrwqs1ra