Chapter 47. バーチャルドメインの取り扱いについて

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バーチャルドメインのデザインモティーフ
概要: fml8 におけるバーチャルドメインの取り扱い
ケーススタディ: FML.ORG サーバ間引越の例

余談: 現在の第五世代 fml.org サーバ群のMLは、 すべてバーチャルドメインとして運用しています。 この方式が統一が取れていて美しいです。 はじめは一つでも、だんだんドメインが増えていくのはよくあることで、 それを考えると、 はじめからバーチャルドメインで統一しておくと扱いやすいと思います。

Caution

2003/11: バーチャルドメインの取り扱い方を拡張しました。

/usr/local/fml/etc/main.cf における virtual_maps は obsolete となりま した。今後は virtual_maps の代わりに ml_home_prefix_maps を使うことに なります。しかしながら、互換性のため virtual_maps も引続き有効です( なんのことはない、互換性のため、 ml_home_prefix_maps の定義に virtual_maps も含めているというだけのことです。 Postfix の virtual_maps と virtual_alias_maps の関係みたいな感じ)。

また、makefml および fml コマンドには ml_home_prefix_maps を操作する newdomain と rmdomain コマンドが 創設されました。

バーチャルドメインのデザインモティーフ

「 fml8 全体でドメインを統一的に扱えるようにしたい。 また、できるだけ fml4 の素直な拡張であってほしい。 さらに、引越しなどが出来るだけ楽であると嬉しい。 」 これがバーチャルドメインを設計する上での主要な条件でした。

まずML名には「ユーザ@ドメイン」形式の文字列 [1] を使うことにします。 これでデフォルトのドメインかバーチャルドメインかを fml8 が解釈するこ とが可能です。

ML名以外は従来のコマンド体系そのままです。

新ドメインのMLを作る際の最初の一回だけは「ドメインとパス」のあいだの設定を 仕込まないといけないので、MTA への追加設定が必要になりますが、 それ以外はデフォルトドメインの場合と同様に操作可能です。

素直な拡張になっていると思うのですが、どうでしょうか?

Notes

[1]

@ドメインがない場合は、デフォルトドメインと解釈します。 素直ですよね?

fml 8.0 (fml-devel) project homepage is www.fml.org/software/fml8/.
fml 4.0 project homepage is www.fml.org/software/fml4/.
about one floppy bsd routers, see www.bsdrouter.org/.
other free softwares are found at www.fml.org/software/.

author's homepage is www.fml.org/home/fukachan/.
Also, visit nuinui's world :) at www.nuinui.net.

For questions about FML, e-mail <fml-bugs@fml.org>.