fml8 (以下 fml)の各プロセスは MTA から起動され、STDIN(標準入力)から メールを読みこみます。
fml は、いったんメールを読みこみ、まずはディスクに書き込みます (incoming queue へ書き込む)。書き込みに成功した場合、その書き込んだファ イルに対してメッセージの解析をスタートします。これにより、少なくとも読 みこんだオリジナルのメールの記録は残せます。
もし、失敗した場合、exit(EX_TEMPFAIL)します。たいていの OS では exit(75) です。このエラーコードをうけとると、MTA は一時的なエラーがお こったとみなすため、このメッセージの再送処理を試みてくれます(つまり、 何分か後に、もう一度、最初から処理が試みられます)。
失敗が一時的なディスク溢れ(file system full)なら、 MTA の再送処理でリトライが行なわれ、MLの処理が行なわれます。 ただ、MLのスプールに用意したファイルシステムでのディスク溢れ(file system full)が一時的とは考えにくいので、システム管理者が気づかないと、 ずっとエラーになり続ける可能性が高いと思います。
incoming queue の処理は Mail::Delivery::Queue を使い、ML固有の queue で管理されます。一連の処理が終ると、たいてい、そのプロセスの最後に、 このキューは消されます。
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