topas コマンド

目的

選択したローカル・システム統計情報を報告します。

構文

topas [ -d number_of_monitored_hot_disks ] [ -h ] [ -i monitoring_interval_in_seconds ] [ -n number_of_monitored_hot_network_interfaces ] [ -p number_of_monitored_hot_processes ] [ -w number_of_monitored_hot_WLM classes ] [ -c number_of_monitored_hot_CPUs ] [ -P | -W ]

説明

topas コマンドは、ローカル・システム上のアクティビティーに関する選択した統計情報を報告します。このコマンドは、curses ライブラリーを使用して、 80x25 文字ベースのディスプレイ上または、少なくとも同サイズのウィンドウでグラフィカル・ディスプレイ上で表示するのに適したフォーマットで、その出力を表示します。 topas コマンドを使用するには、システム上に perfagent.tools ファイルセットがインストールされていなければなりません。

topas コマンドがフラグなしで起動されると、このコマンドは、以下のコマンド行から起動されたかのように実行します。

topas -d20 -i2 -n20 -p20 -w20 -c20

プログラムは、monitoring_interval_in_seconds 引数で指定されたインターバルで、システムから統計情報を抽出します。デフォルト出力 (下記に示す) は、 2 つの固定部分と、1 つの可変セクションから構成されます。ディスプレイの左上の 2 行には、 topas コマンドが実行されているシステムの名前、最後の監視の日時と時刻、およびモニター・インターバルが示されます。

2 番目の固定部分は、ディスプレイの右端 25 桁を占めます。そこには、以下に示すように、統計情報の 5 つのサブセクションが表示されます。

EVENTS/QUEUES 選択されたシステム・グローバルのイベントの 1 秒あたりの頻度および、スレッド実行キューと待機キューの平均サイズを表示します。
Cswitch
モニター・インターバルにおける 1 秒あたりのコンテキストの切り替え数。
Syscalls
モニター・インターバルで実行された、1 秒あたりのシステム・コールの総数。
Reads
モニター・インターバルで実行された、1 秒あたりの読み取りシステム・コールの数。
Writes
モニター・インターバルで実行された、1 秒あたりの書き込みシステム・コールの数。
Forks
モニター・インターバルで実行された、1 秒あたりの fork システム・コールの数。
Execs
モニター・インターバルで実行された、1 秒あたりの exec システム・コールの数。
Runqueue
作動可能状態にあり、プロセッサーが使用可能になるのを待っている、平均のスレッド数。
Waitqueue
ページングが完了するのを待っている、平均のスレッド数。
FILE/TTY 選択されたファイルの 1 秒あたりの頻度と tty 統計情報を表示します。
Readch
モニター・インターバルにおいて、read システム・コールにより 1 秒間に読み取られたバイトの数。
Writech
モニター・インターバルにおいて、write システム・コールにより 1 秒間に書き込まれたバイトの数。
Rawin
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に TTY から読み取られたロウ・バイトの数。
Ttyout
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に TTY に書き込まれたバイトの数。
Igets
モニター・インターバルにおける、1 秒あたりの、i ノード・ルックアップ・ルーチンの呼び出しの回数。
Namei
モニター・インターバルにおける、1 秒あたりの、pathname ルックアップ・ルーチンの呼び出しの回数。
Dirblk
モニター・インターバルにおいて、ディレクトリー検索ルーチンにより 1 秒間に走査されたディレクトリー・ブロックの数。
PAGING ページング統計情報の 1 秒あたりの頻度を表示します。
Faults
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に取られたページ・フォールトの総数。この数には、ページング・アクティビティーを発生させないページ・フォールトも含まれます。
Steals
モニター・インターバルにおいて、仮想メモリー・マネージャーにより 1 秒間にスチールされた物理メモリー 4K フレーム。
PgspIn
モニター・インターバルにおいてページング・スペースから 1 秒間に読み取られた 4K ページの数。
PgspOut
モニター・インターバルにおいてページング・スペースへ 1 秒間に書き込まれた 4K ページの数。
PageIn
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に読み取られた 4K ページの数。これにはファイルシステムからの読み取りに関連するページング・アクティビティーも含まれます。この値から PgspIn を差し引けば、モニター・インターバルにおいて 1 秒間にファイルシステムから読み取られた 4K ページの数が得られます。
PageOut
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に書き込まれた 4K ページの数。これにはファイルシステムへの書き込みに関連するページング・アクティビティーも含まれます。この値から PgspOut を差し引けば、モニター・インターバルにおいて 1 秒間にファイルシステムへ書き込まれた 4K ページの数を得られます。
Sios
モニター・インターバルにおいて、仮想メモリー・マネージャーにより 1 秒間に発行された入出力要求の数。
MEMORY 実メモリー・サイズおよび使用中のメモリーの分配状態を表示します。
Real,MB
実メモリーのサイズ (単位: メガバイト)。
% Comp
計算ページ・フレームに現在、割り当てられている、実メモリーのパーセント。計算ページ・フレームとは、一般に、ページング・スペースにより返されている計算ページ・フレームです。
% Noncomp
非計算ページ・フレームに現在、割り当てられている、実メモリーのパーセント。非計算ページ・フレームとは、一般に、ファイル・スペース (データ・ファイル、実行可能ファイル、または共用ライブラリー) により返されている非計算ページ・フレームです。
% Client
リモートにマウントされたファイルをキャッシュに書き込むために現在、割り当てられている、実メモリーのパーセント。
PAGING SPACE ページング・スペースのサイズと使用率を表示します。
Size,MB
システム上のすべてのページング・スペースの合計 (単位: メガバイト)。
% Used
現在使用中の総ページング・スペースのパーセント。
% Free
現在使用されていない総ページング・スペースのパーセント。
NFS NFS 統計情報を 1 秒あたりの呼び出し数で表示します。
  • 1 秒あたりのサーバー V2 呼び出し数
  • 1 秒あたりのクライアント V2 呼び出し数
  • 1 秒あたりのサーバー V3 呼び出し数
  • 1 秒あたりのクライアント V3 呼び出し数

topas ディスプレイの可変部分には、 1 個から 5 個までのサブセクションが表示されることがあります。サブセクションが複数表示される場合、それらは常に以下の順に表示されます。

topas コマンドが開始されると、ホット・エンティティーがモニターされるすべてのサブセクションが表示されます。ワークロード・マネージメント (WLM) クラス・サブセクションは例外で、 WLM がアクティブな場合にのみ表示されます。

CPU 使用率

このサブセクションは、累積 CPU 使用率を示す棒グラフが表示されます。 CPU が複数存在する場合、 c キーを二度を押せば、 CPU のリストを表示できます。 c キーを一度だけ押すと、このサブセクションがオフになります。どちらのフォーマットでも、以下のフィールドが表示されます。

User%
ユーザー・モードで実行中のプログラムが使用している CPU のパーセントを示します。 (デフォルトでは、User% を基準にしてソートされます)
Kern%
カーネル・モードで実行中のプログラムが使用している CPU のパーセントを示します。
Wait%
入出力待ちで経過した時間のパーセントを示します。
Idle%
1 つ以上の CPU がアイドル状態だった時間のパーセントを示します。

このサブセクションが最初にホット CPU のリストを表示する時点では、リストは User% フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。

ネットワーク・インターフェース

このサブセクションは、ホット・ネットワーク・インターフェースのリストを表示します。表示されるインターフェースの最大数は、 -n フラグで指定されている、モニターされるホット・インターフェースの数です。他のサブセクションも表示する場合、インターフェースの数はそれよりも少なくなります。 n キーを押すと、このサブセクションがオフになります。 n キーをもう一度押すと、すべてのネットワーク・インターフェースに関するアクティビティーのオンライン・レポートの要約が表示されます。どちらのレポートでも、以下のフィールドが表示されます。

Interf
ネットワーク・インターフェースの名前。
KBPS
モニター・インターバルにおける、1 秒あたりの合計スループット (単位: メガバイト)。このフィールドは、 1 秒間に受信したキロバイトと送信したキロバイトの合計です。
I-Pack
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に受信されたデータ・パケットの数。
O-Pack
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に送信されたデータ・パケットの数。
KB-In
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に受信されたキロバイト数。
KB-Out
モニター・インターバルにおいて、1 秒間に送信されたキロバイト数。

このサブセクションが最初にホット・ネットワーク・インターフェースのリストを表示する時点では、リストは KBPS フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。ソートは、最大で 16 個までのネットワーク・アダプターに有効です。

物理ディスク このサブセクションは、ホット物理ディスクのリストを表示します。表示される物理ディスクの最大数は、 -d フラグで指定されている、モニターされるホット物理ディスクの数です。他のサブセクションも表示する場合、物理ディスクの数はそれよりも少なくなります。 d キーを押すと、このサブセクションがオフになります。 d キーをもう一度押すと、すべての物理ディスクに関するアクティビティーのオンライン・レポートの要約が表示されます。どちらのレポートでも、以下のフィールドが表示されます。
Disk
物理ディスクの名前。
Busy%
物理ディスクがアクティブであった時間のパーセンテージ (ドライブの帯域幅使用率) を示します。
KBPS
モニター・インターバルにおいて 1 秒間に読み取りと書き込みが行われたキロバイト数。このフィールドは KB-ReadKB-Writ の合計です。
TPS
1 秒間に物理ディスクに対して発行された転送の数。転送とは、物理ディスクに対する入出力要求のことです。複数の論理要求をまとめて、ディスクに対する 1 つの入出力要求にすることができます。転送のサイズは不確定です。
KB-Read
1 秒間に物理ディスクから読み取られたキロバイト数。
KB-Writ
1 秒間に物理ディスクへ書き込まれたキロバイト数。

このサブセクションが最初にホット物理ディスクのリストを表示する時点では、リストは KBPS フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。ソートは、最大で 128 個の物理ディスクに有効です。

WLM クラス

このサブセクションは、ホット・ワークロード・マネージメント (WLM) クラスのリストを表示します。表示される WLM クラスの最大数は、 w フラグで指定されている、モニターされるホット WLM クラスの数です。他のサブセクションも表示する場合、クラスの数はそれよりも少なくなります。 w キーを押すと、このサブセクションがオフになります。各クラスで以下のフィールドが表示されます。

% CPU Utilization
モニター・インターバルにおけるその WLM クラスの平均 CPU 使用率。
% Mem Utilization
モニター・インターバルにおけるその WLM クラスの平均メモリー使用率。
% Blk I/O
モニター・インターバルにおけるその WLM クラスのブロック入出力の平均パーセント。

このサブセクションが最初にホット WLM クラスのリストを表示する時点では、リストは CPU% フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。

プロセス このサブセクションは、ホット・プロセスのリストを表示します。表示されるプロセスの最大数は、 -p フラグで指定されている、モニターされるホット・プロセスの数です。他のサブセクションも表示する場合、プロセスの数はそれよりも少なくなります。 p キーを押すと、このサブセクションがオフになります。プロセスは、モニター・インターバルにおける CPU の使用量によってソートされます。各プロセスで以下のフィールドが表示されます。
Name
そのプロセスで実行される、実行可能プログラムの名前。名前はパス名と引数情報が取り去られ、9 文字の長さで切り捨てられます。
Process ID
プロセスのプロセス ID。
% CPU Utilization
モニター・インターバルにおけるそのプロセスの平均 CPU 使用率。最初にプロセスが表示されるときは、この値は、そのプロセスの全存続期間における平均 CPU 使用率です。
Paging Space Used
このプロセスに割り当てられたページング・スペースのサイズ。このサイズはプロセスのフットプリントの表現と考えることができますが、これには実行可能プログラムおよびそれが依存する共用ライブラリーを保持するために使用されるメモリーは含まれません。
Process Owner (WLM セクションがオフの場合)
このプロセスを所有するユーザーの名前。
WorkLoad Management (WLM) Class (WLM セクションがオンの場合)
プロセスが属する WLM クラス。

インプリメンテーションの明細

topas で表示される WLM の変更内容 (新規クラスの追加、既存クラス名の変更など) は、topas を始動した後では反映されません。topas を停止し、Spmi を使用するすべてのクライアントを停止し、WLM を変更してから再始動します。このことは、topas またはその他の Spmi コンシューマーを始動した後にディスクやネットワーク・アダプターを追加する場合も同様です。

サンプルのデフォルト出力

以下は topas コマンドによって生成されるディスプレイの例です。

Topas Monitor for host:    niller               EVENTS/QUEUES    FILE/TTY
Mon Mar 13 15:56:32 2000   Interval:  2         Cswitch     113  Readch  1853576
                                                Syscall    2510  Writech   49883
CPU   User%   Kern%  Wait%  Idle%               Reads       466  Rawin         0
cpu0    7.0     4.0    0.0   89.0               Writes       12  Ttyout      706
cpu1    1.0     8.0    0.0   91.0               Forks         0  Igets         0
cpu2    0.0     0.0    0.0  100.0               Execs         0  Namei         0
                                                Runqueue    0.0  Dirblk        0
                                                Waitqueue   0.0
Interf   KBPS   I-Pack  O-Pack   KB-In  KB-Out
lo0      100.4    45.7    45.7    50.2    50.2  PAGING           MEMORY
tr0        2.0     4.4     3.4     1.4     0.6  Faults        1  Real,MB     255
                                                Steals        0  % Comp     81.0
Disk    Busy%     KBPS     TPS KB-Read KB-Writ  PgspIn        0  % Noncomp  19.0
hdisk0    0.0      0.0     0.0     0.0     0.0  PgspOut       0  % Client    3.0
hdisk1    0.0      0.0     0.0     0.0     0.0  PageIn        0
                                                PageOut       0  PAGING SPACE
WLM-Class (Active)  CPU%    Mem%     Disk%      Sios          0  Size,MB       0
System               8      41        12                        % Used
Shared               1      24         9                        % Free
                                                NFS      calls/sec
Name     PID      CPU%   PgSP  Class            ServerV2    0   Press:
topas    (35242)  3.0    0.3   System           ClientV2    0   "h" for help.
X        (3622)   1.4   44.4   System           ServerV3    0   "q" to quit.
notes    (25306)  1.3  123.3   System           ClientV3    0

サンプルのフルスクリーン・プロセス出力

Topas Monitor for host:    mothra      Interval:   2    Wed Nov  8 12:27:34 2000
                             DATA  TEXT  PAGE               PGFAULTS
USER       PID  PPID PRI NI   RES   RES SPACE    TIME CPU%  I/O  OTH COMMAND
root      1806     0  37 41    16  3374    16   13:25  1.0    0    0 gil
root      1032     0  16 41     3  3374     3    0:00  0.0    0    0 lrud
root      1290     0  60 41     4  3374     4    0:02  0.0    0    0 xmgc
root      1548     0  36 41     4  3374     4    0:26  0.0    0    0 netm
root         1     0  60 20   197     9   180    0:24  0.0    0    0 init
root      2064     0  16 41     4  3374     4    0:04  0.0    0    0 wlmsched
root      2698     1  60 20    14     2    14    0:00  0.0    0    0 shlap
root      3144     1  60 20    40     1    36    5:19  0.0    0    0 syncd
root      3362     0  60 20     4  3374     4    0:00  0.0    0    0 lvmbb
root      3666     1  60 20   135    23   123    0:00  0.0    0    0 errdemon
root      3982     0  60 20     4  3374     4    0:01  0.0    0    0 rtcmd
root      4644     1  17 20     6  3374     6    0:00  0.0    0    0 dog
root      4912     1  60 20   106    13    85    0:00  0.0    0    0 srcmstr
root      5202  4912  60 20    94     8    84    0:01  0.0    0    0 syslogd
root      5426  4912  60 20   195    76   181    0:12  0.0    0    0 sendmail
root      5678  4912  60 20   161    11   147    0:01  0.0    0    0 portmap
root      5934  4912  60 20   103    11    88    0:00  0.0    0    0 inetd
root      6192  4912  60 20   217    61   188    0:21  0.0    0    0 snmpd
root      6450  4912  60 20   137    10   116    0:00  0.0    0    0 dpid2
root      6708  4912  60 20   157    29   139    0:06  0.0    0    0 hostmibd
root         0     0  16 41     3  3374     3    7:08  0.0    0    0
root      6990     1  60 20   106    10    86    0:06  0.0    0    0 cron


サンプルのフルスクリーン・ワークロード・マネージメント・クラス出力

Topas Monitor for host:    mothra      Interval:   2    Wed Nov  8 12:30:54 2000
WLM-Class (Active)              CPU%      Mem%     Disk-I/O%
System                           0         0            0
Shared                           0         0            0
Default                          0         0            0
Unmanaged                        0         0            0
Unclassified                     0         0            0




==============================================================================
                             DATA  TEXT  PAGE               PGFAULTS
USER       PID  PPID PRI NI   RES   RES SPACE    TIME CPU%  I/O  OTH COMMAND
root         1     0 108 20   197     9   180    0:24  0.0    0    0 init
root      1032     0  16 41     3  3374     3    0:00  0.0    0    0 lrud
root      1290     0  60 41     4  3374     4    0:02  0.0    0    0 xmgc
root      1548     0  36 41     4  3374     4    0:26  0.0    0    0 netm
root      1806     0  37 41    16  3374    16   13:25  0.0    0    0 gil
root      2064     0  16 41     4  3374     4    0:04  0.0    0    0 wlmsched
root      2698     1 108 20    14     2    14    0:00  0.0    0    0 shlap
root      3144     1 108 20    40     1    36    5:19  0.0    0    0 syncd
root      3362     0 108 20     4  3374     4    0:00  0.0    0    0 lvmbb
root      3666     1 108 20   135    23   123    0:00  0.0    0    0 errdemon
root      3982     0 108 20     4  3374     4    0:01  0.0    0    0 rtcmd

フラグ

-d モニターするディスクの数を指定します。これが、画面上に十分の場所がある場合に表示されるディスクの最大数です。この数が、インストールされているディスクの数よりも大きい場合、インストールされているディスクだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、ディスク情報はモニターされません。
-h 以下のフォーマットでヘルプ情報を表示します。

usage:  topas [-d number-of-monitored-hot-disks]
              [-h]
              [-i monitoring-interval_in_seconds]
              [-n number-of-monitored-hot-network-interfaces]
              [-p number-of-monitored-hot-processes]
              [-w number-of-monitored-hot-WLM classes]
              [-c number-of-monitored-hot-CPUs]
              [-P|-W]
-i モニター・インターバル (単位: 秒) を設定する。デフォルトは 2 秒です。
-n モニターするホット・ネットワーク・インターフェースの数を指定します。これが、画面上に十分の場所がある場合に表示されるネットワーク・インターフェースの最大数です。この数が、インストールされているネットワーク・インターフェースの数よりも大きい場合、インストールされているネットワーク・インターフェースだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、ネットワーク情報はモニターされません。
-p モニターするホット・プロセスの数を指定します。これが、画面上に十分な場所がある場合に表示されるプロセスの最大数です。この引数を省略すると、デフォルトである 20 が使用されます。値として 0 を指定すると、プロセス情報はモニターされません。プロセス情報の検索に topas オーバーヘッドのほとんどが使用されます。プロセス情報が必須でない場合は、プロセス情報を必要としないことを指定する、このオプションを常に使用してください。
-w モニターするホット・ワークロード・マネージメント (WLM) クラスの数を指定します。これは、画面上に十分の場所がある場合に表示される WLM クラスの最大数でもあります。この数が、インストールされている WLM クラスの数よりも大きい場合、インストールされている WLM クラスだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、 WLM クラス情報はモニターされません。
-c モニターするホット CPU の数を指定します。これは、画面上に十分な場所がある場合に表示される CPU の最大数でもあります。この数が、使用可能な CPU の数よりも大きい場合、インストールされている CPU だけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、 CPU 情報はモニターされません。
-P フルスクリーン・プロセス画面を表示します。この画面は、使用頻度の最も高いプロセスのリストを示します。これは、デフォルト表示でのプロセス・サブセクションと似ていますが、より多くの列でプロセスごとのメトリックをより多く示しています。このリストは任意の列でソートできます。
-W

分割画面である、フルスクリーン WLM クラス出力を表示します。このディスプレイの上部では、ホット WLM クラスのリストを示しています。これはデフォルト・ディスプレイの WLM クラス・サブセクションと似ていますが、完全クラス名を表示できるだけのスペースがあります。このリストは任意の列でソートできます。

表示の下部は使用頻度の高いプロセスのリストを示しています。これはフルスクリーン・プロセス・ディスプレイと似ていますが、表示するのは、 1 つの WLM クラスに属しているプロセス (f キーで選択する) だけです。

サブコマンド

topas は、実行中に、1 文字のサブコマンドを受け入れます。各モニター・インターバルの終わりに、プログラムは以下に示すサブコマンドがないか確認し、要求されたアクションに応答します。

a a キーは、モニターされる可変サブセクション (CPU、ネットワーク、ディスク、 WLM、およびプロセス) すべてを表示します。 a キーを押すと、いつでも、 topas コマンドが最初のメイン画面に戻ります。
c c キーは、 CPU サブセクションを、累積レポート、オフ、および使用頻度の高い CPU のリストの間で切り替えます。表示される使用頻度の高い CPU の数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。
d d キーは、ディスク・サブセクションを、使用頻度の高いディスクのリスト、オフ、およびシステムのディスク・アクティビティーの合計に関するレポートの間で切り替えます。表示される使用頻度の高いディスクの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。
h ヘルプ画面を表示します。
n n キーは、ネットワーク・インターフェース・サブセクションを、使用頻度の高いインターフェースのリスト、オフ、およびシステムのネットワーク・アクティビティーの合計に関するレポートの間で切り替えます。表示される使用頻度の高いインターフェースの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。
w w キーは、ワークロード・マネージメント (WLM) クラス・サブセクションのオン/オフを切り替えます。表示される使用頻度の高い WLM クラスの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。
p p キーは、ホット・プロセス・サブセクションのオン/オフを切り替えます。表示される使用頻度の高いプロセスの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。
P 大文字の P は、デフォルト・ディスプレイをフルスクリーン・プロセス・ディスプレイに置き換えます。このディスプレイでは、システムで実行しているプロセスに関する情報がメイン・ディスプレイのプロセス・セクションよりも詳細に提供されます。 P キーをもう一度押すと、デフォルトのメイン・ディスプレイに戻ります。
W 大文字の W は、デフォルト・ディスプレイをフルスクリーン WLM クラス・ディスプレイに置き換えます。 このディスプレイでは、 WLM クラスおよびクラスに割り当てられているプロセスに関する、より詳細な情報が提供されます。 W キーをもう一度押すと、デフォルトのメイン・ディスプレイに戻ります。
f カーソルを WLM クラスの上に移動して f キーを押すと、 WLM 画面の下部にクラス内の上位プロセスのリストが表示されます。このキーが有効なのは、 topas がフルスクリーン WLM ディスプレイである場合 (W キーまたは -W フラグを使用して) だけです。
q プログラムを終了します。
r ディスプレイをリフレッシュします。
矢印およびタブ・キー メイン・ディスプレイ (CPU、ネットワーク、ディスク、WLM クラス、フルスクリーン WLM、プロセス・ディスプレイなど) からのサブセクションをさまざまな基準でソートできます。列の上にカーソルを置くことによって、その列でのソートをアクティブにします。エントリーはいつでも大きい値から小さい値へソートされます。 Tab キーまたは矢印キーを使用して、カーソルを移動できます。ソートは、 128 個のディスクおよび 16 個のネットワーク・アダプターまで有効です。

  1. 5 秒ごとに最大 20 の「ホット」ディスクを表示し、ネットワーク・インターフェース、WLM クラス、およびプロセス情報を省略する場合は、以下のように入力します。

    topas -i5 -n0 -p0 -w0
  2. 最もアクティブな 5 つのプロセスと最大 20 の最もアクティブな WLM クラス (-w フラグを省略した場合のデフォルト) を表示するものの、ネットワークまたはディスク情報は表示しない場合、以下を入力します。

    topas -p5 -n0 -d0
  3. デフォルト・オプションを使用してプログラムを実行する場合は、以下のように入力します。

    topas
  4. プロセス・ディスプレイに直接移動するには、以下を入力します。

    topas -P
  5. WLM クラス・ディスプレイに直接移動するには、以下を入力します。

    topas -W

関連情報

vmstat コマンド、 sar コマンド、ps コマンド