mkvol コマンド

目的

NAS ボリュームを作成します。

構文

mkvol [ -r group ] [ -n num_snapshots ] [ -s snapshot_size ] volumename disk1 [ disk2 ... ]

説明

mkvol コマンドは、disk1 [ disk2 ... ] パラメーターで表される物理ボリュームを使用して新しい NAS ボリュームを作成します。 NAS ボリューム名 (volumename) は、ネットワークを介してエクスポートされるファイルシステムを表します。ボリュームは指定されたすべてのディスクに広がり、コマンドが完了するとマウントされます。 mkvol コマンドは、ディスク上の既存のボリューム情報をすべてオーバーライドします。

新規ボリュームのマウント・ポイントは /Vols/volumename/ であり、スナップショットのマウント・ポイントは /Vols/ volumename/.snapshot/snapshot_name です。

作成されるボリュームには、snapshot_size の指定に基づいて、ファイルシステム用およびスナップショット用のディスク・スペースが割り当てられます。

注:
  1. NAS ボリューム名は 64 バイト以下に限定する必要があります。
  2. スナップショットの最大数は 15 です。
  3. スナップショット名は最大 64 バイトに限定されます。
  4. NAS ボリュームのコンテナーは、 JFS2 ファイルシステムを使用したボリューム・グループになります。

フラグ

-n num_snapshots このボリュームに作成できるスナップショットの最大数を指定します。デフォルトは 2 です。
-r group group に指定したグループがこの NAS ボリュームを所有することを指定します。
-s snapshot_size 1 つのスナップショット用に予約するファイルシステム・スペースのパーセンテージを指定します。デフォルト値は 10% です。

パラメーター

disk1 [ disk2 ... ] 新しい NAS ボリュームに含まれる物理ボリュームを指定します。
num_snapshots 作成できるスナップショットの最大数を指定します。デフォルトは 2 です。
group このボリュームを所有するグループの名前を指定します。
snapshot_size 1 つのスナップショット用に予約するファイルシステム・スペースのパーセンテージを指定します。デフォルト値は 10% です。
volumename ネットワークを介してエクスポートされる NAS ボリュームおよびファイルシステムの名前を指定します。

3 つの物理ボリューム (hdisk3、hdisk5、hdisk6) を持ち、ファイルシステム・ストレージの 20% を最大 5 つのスナップショットに割り振る myvol という名前の NAS Gateway 500 ボリュームを作成するには、次のように入力します。


mkvol -s 20 -n 5 myvol hdisk3 hdisk5 hdisk6

スナップショット作成にはデフォルト値を使用して、グループ clustergrp が所有する myvol2 という名前の NAS Gateway 500 ボリュームを、物理ディスク hdisk10 および hdisk11 上に作成するには、次のように入力します。

mkvol -r clustergrp myvol2 hdisk10 hdisk11

関連情報

rmvol コマンド、lsvol コマンド、extendvol コマンド、および lspvol コマンド