選択したローカル・システム統計情報を報告します。
topas [ -d number_of_monitored_hot_disks ] [ -h ] [ -i monitoring_interval_in_seconds ] [ -n number_of_monitored_hot_network_interfaces ] [ -p number_of_monitored_hot_processes ] [ -w number_of_monitored_hot_WLM classes ] [ -c number_of_monitored_hot_CPUs ] [ -P | -W ]
topas コマンドは、ローカル・システム上のアクティビティーに関する選択した統計情報を報告します。このコマンドは、curses ライブラリーを使用して、 80x25 文字ベースのディスプレイ上または、少なくとも同サイズのウィンドウでグラフィカル・ディスプレイ上で表示するのに適したフォーマットで、その出力を表示します。 topas コマンドを使用するには、システム上に perfagent.tools ファイルセットがインストールされていなければなりません。
topas コマンドがフラグなしで起動されると、このコマンドは、以下のコマンド行から起動されたかのように実行します。
topas -d20 -i2 -n20 -p20 -w20 -c20
プログラムは、monitoring_interval_in_seconds 引数で指定されたインターバルで、システムから統計情報を抽出します。デフォルト出力 (下記に示す) は、 2 つの固定部分と、1 つの可変セクションから構成されます。ディスプレイの左上の 2 行には、 topas コマンドが実行されているシステムの名前、最後の監視の日時と時刻、およびモニター・インターバルが示されます。
2 番目の固定部分は、ディスプレイの右端 25 桁を占めます。そこには、以下に示すように、統計情報の 5 つのサブセクションが表示されます。
EVENTS/QUEUES | 選択されたシステム・グローバルのイベントの 1 秒あたりの頻度および、スレッド実行キューと待機キューの平均サイズを表示します。
|
FILE/TTY | 選択されたファイルの 1 秒あたりの頻度と tty 統計情報を表示します。
|
PAGING | ページング統計情報の 1 秒あたりの頻度を表示します。
|
MEMORY | 実メモリー・サイズおよび使用中のメモリーの分配状態を表示します。
|
PAGING SPACE | ページング・スペースのサイズと使用率を表示します。
|
NFS | NFS 統計情報を 1 秒あたりの呼び出し数で表示します。
|
topas ディスプレイの可変部分には、 1 個から 5 個までのサブセクションが表示されることがあります。サブセクションが複数表示される場合、それらは常に以下の順に表示されます。
topas コマンドが開始されると、ホット・エンティティーがモニターされるすべてのサブセクションが表示されます。ワークロード・マネージメント (WLM) クラス・サブセクションは例外で、 WLM がアクティブな場合にのみ表示されます。
CPU 使用率 |
このサブセクションは、累積 CPU 使用率を示す棒グラフが表示されます。 CPU が複数存在する場合、 c キーを二度を押せば、 CPU のリストを表示できます。 c キーを一度だけ押すと、このサブセクションがオフになります。どちらのフォーマットでも、以下のフィールドが表示されます。
このサブセクションが最初にホット CPU のリストを表示する時点では、リストは User% フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。 |
ネットワーク・インターフェース |
このサブセクションは、ホット・ネットワーク・インターフェースのリストを表示します。表示されるインターフェースの最大数は、 -n フラグで指定されている、モニターされるホット・インターフェースの数です。他のサブセクションも表示する場合、インターフェースの数はそれよりも少なくなります。 n キーを押すと、このサブセクションがオフになります。 n キーをもう一度押すと、すべてのネットワーク・インターフェースに関するアクティビティーのオンライン・レポートの要約が表示されます。どちらのレポートでも、以下のフィールドが表示されます。
このサブセクションが最初にホット・ネットワーク・インターフェースのリストを表示する時点では、リストは KBPS フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。ソートは、最大で 16 個までのネットワーク・アダプターに有効です。 |
物理ディスク | このサブセクションは、ホット物理ディスクのリストを表示します。表示される物理ディスクの最大数は、
-d フラグで指定されている、モニターされるホット物理ディスクの数です。他のサブセクションも表示する場合、物理ディスクの数はそれよりも少なくなります。
d キーを押すと、このサブセクションがオフになります。
d キーをもう一度押すと、すべての物理ディスクに関するアクティビティーのオンライン・レポートの要約が表示されます。どちらのレポートでも、以下のフィールドが表示されます。
このサブセクションが最初にホット物理ディスクのリストを表示する時点では、リストは KBPS フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。ソートは、最大で 128 個の物理ディスクに有効です。 |
WLM クラス |
このサブセクションは、ホット・ワークロード・マネージメント (WLM) クラスのリストを表示します。表示される WLM クラスの最大数は、 w フラグで指定されている、モニターされるホット WLM クラスの数です。他のサブセクションも表示する場合、クラスの数はそれよりも少なくなります。 w キーを押すと、このサブセクションがオフになります。各クラスで以下のフィールドが表示されます。
このサブセクションが最初にホット WLM クラスのリストを表示する時点では、リストは CPU% フィールドによってソートされています。しかし、カーソルを任意の列の最上部に移動すれば、リストを他のフィールドでソートできます。 |
プロセス | このサブセクションは、ホット・プロセスのリストを表示します。表示されるプロセスの最大数は、
-p フラグで指定されている、モニターされるホット・プロセスの数です。他のサブセクションも表示する場合、プロセスの数はそれよりも少なくなります。
p キーを押すと、このサブセクションがオフになります。プロセスは、モニター・インターバルにおける CPU の使用量によってソートされます。各プロセスで以下のフィールドが表示されます。
|
topas で表示される WLM の変更内容 (新規クラスの追加、既存クラス名の変更など) は、topas を始動した後では反映されません。topas を停止し、Spmi を使用するすべてのクライアントを停止し、WLM を変更してから再始動します。このことは、topas またはその他の Spmi コンシューマーを始動した後にディスクやネットワーク・アダプターを追加する場合も同様です。
以下は topas コマンドによって生成されるディスプレイの例です。
Topas Monitor for host: niller EVENTS/QUEUES FILE/TTY Mon Mar 13 15:56:32 2000 Interval: 2 Cswitch 113 Readch 1853576 Syscall 2510 Writech 49883 CPU User% Kern% Wait% Idle% Reads 466 Rawin 0 cpu0 7.0 4.0 0.0 89.0 Writes 12 Ttyout 706 cpu1 1.0 8.0 0.0 91.0 Forks 0 Igets 0 cpu2 0.0 0.0 0.0 100.0 Execs 0 Namei 0 Runqueue 0.0 Dirblk 0 Waitqueue 0.0 Interf KBPS I-Pack O-Pack KB-In KB-Out lo0 100.4 45.7 45.7 50.2 50.2 PAGING MEMORY tr0 2.0 4.4 3.4 1.4 0.6 Faults 1 Real,MB 255 Steals 0 % Comp 81.0 Disk Busy% KBPS TPS KB-Read KB-Writ PgspIn 0 % Noncomp 19.0 hdisk0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 PgspOut 0 % Client 3.0 hdisk1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 PageIn 0 PageOut 0 PAGING SPACE WLM-Class (Active) CPU% Mem% Disk% Sios 0 Size,MB 0 System 8 41 12 % Used Shared 1 24 9 % Free NFS calls/sec Name PID CPU% PgSP Class ServerV2 0 Press: topas (35242) 3.0 0.3 System ClientV2 0 "h" for help. X (3622) 1.4 44.4 System ServerV3 0 "q" to quit. notes (25306) 1.3 123.3 System ClientV3 0
Topas Monitor for host: mothra Interval: 2 Wed Nov 8 12:27:34 2000 DATA TEXT PAGE PGFAULTS USER PID PPID PRI NI RES RES SPACE TIME CPU% I/O OTH COMMAND root 1806 0 37 41 16 3374 16 13:25 1.0 0 0 gil root 1032 0 16 41 3 3374 3 0:00 0.0 0 0 lrud root 1290 0 60 41 4 3374 4 0:02 0.0 0 0 xmgc root 1548 0 36 41 4 3374 4 0:26 0.0 0 0 netm root 1 0 60 20 197 9 180 0:24 0.0 0 0 init root 2064 0 16 41 4 3374 4 0:04 0.0 0 0 wlmsched root 2698 1 60 20 14 2 14 0:00 0.0 0 0 shlap root 3144 1 60 20 40 1 36 5:19 0.0 0 0 syncd root 3362 0 60 20 4 3374 4 0:00 0.0 0 0 lvmbb root 3666 1 60 20 135 23 123 0:00 0.0 0 0 errdemon root 3982 0 60 20 4 3374 4 0:01 0.0 0 0 rtcmd root 4644 1 17 20 6 3374 6 0:00 0.0 0 0 dog root 4912 1 60 20 106 13 85 0:00 0.0 0 0 srcmstr root 5202 4912 60 20 94 8 84 0:01 0.0 0 0 syslogd root 5426 4912 60 20 195 76 181 0:12 0.0 0 0 sendmail root 5678 4912 60 20 161 11 147 0:01 0.0 0 0 portmap root 5934 4912 60 20 103 11 88 0:00 0.0 0 0 inetd root 6192 4912 60 20 217 61 188 0:21 0.0 0 0 snmpd root 6450 4912 60 20 137 10 116 0:00 0.0 0 0 dpid2 root 6708 4912 60 20 157 29 139 0:06 0.0 0 0 hostmibd root 0 0 16 41 3 3374 3 7:08 0.0 0 0 root 6990 1 60 20 106 10 86 0:06 0.0 0 0 cron
Topas Monitor for host: mothra Interval: 2 Wed Nov 8 12:30:54 2000 WLM-Class (Active) CPU% Mem% Disk-I/O% System 0 0 0 Shared 0 0 0 Default 0 0 0 Unmanaged 0 0 0 Unclassified 0 0 0 ============================================================================== DATA TEXT PAGE PGFAULTS USER PID PPID PRI NI RES RES SPACE TIME CPU% I/O OTH COMMAND root 1 0 108 20 197 9 180 0:24 0.0 0 0 init root 1032 0 16 41 3 3374 3 0:00 0.0 0 0 lrud root 1290 0 60 41 4 3374 4 0:02 0.0 0 0 xmgc root 1548 0 36 41 4 3374 4 0:26 0.0 0 0 netm root 1806 0 37 41 16 3374 16 13:25 0.0 0 0 gil root 2064 0 16 41 4 3374 4 0:04 0.0 0 0 wlmsched root 2698 1 108 20 14 2 14 0:00 0.0 0 0 shlap root 3144 1 108 20 40 1 36 5:19 0.0 0 0 syncd root 3362 0 108 20 4 3374 4 0:00 0.0 0 0 lvmbb root 3666 1 108 20 135 23 123 0:00 0.0 0 0 errdemon root 3982 0 108 20 4 3374 4 0:01 0.0 0 0 rtcmd
-d | モニターするディスクの数を指定します。これが、画面上に十分の場所がある場合に表示されるディスクの最大数です。この数が、インストールされているディスクの数よりも大きい場合、インストールされているディスクだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、ディスク情報はモニターされません。 |
-h | 以下のフォーマットでヘルプ情報を表示します。
usage: topas [-d number-of-monitored-hot-disks] [-h] [-i monitoring-interval_in_seconds] [-n number-of-monitored-hot-network-interfaces] [-p number-of-monitored-hot-processes] [-w number-of-monitored-hot-WLM classes] [-c number-of-monitored-hot-CPUs] [-P|-W] |
-i | モニター・インターバル (単位: 秒) を設定する。デフォルトは 2 秒です。 |
-n | モニターするホット・ネットワーク・インターフェースの数を指定します。これが、画面上に十分の場所がある場合に表示されるネットワーク・インターフェースの最大数です。この数が、インストールされているネットワーク・インターフェースの数よりも大きい場合、インストールされているネットワーク・インターフェースだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、ネットワーク情報はモニターされません。 |
-p | モニターするホット・プロセスの数を指定します。これが、画面上に十分な場所がある場合に表示されるプロセスの最大数です。この引数を省略すると、デフォルトである 20 が使用されます。値として 0 を指定すると、プロセス情報はモニターされません。プロセス情報の検索に topas オーバーヘッドのほとんどが使用されます。プロセス情報が必須でない場合は、プロセス情報を必要としないことを指定する、このオプションを常に使用してください。 |
-w | モニターするホット・ワークロード・マネージメント (WLM) クラスの数を指定します。これは、画面上に十分の場所がある場合に表示される WLM クラスの最大数でもあります。この数が、インストールされている WLM クラスの数よりも大きい場合、インストールされている WLM クラスだけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、 WLM クラス情報はモニターされません。 |
-c | モニターするホット CPU の数を指定します。これは、画面上に十分な場所がある場合に表示される CPU の最大数でもあります。この数が、使用可能な CPU の数よりも大きい場合、インストールされている CPU だけがモニターされ、表示されます。この引数を省略すると、デフォルトである 2 が使用されます。値として 0 (ゼロ) を指定すると、 CPU 情報はモニターされません。 |
-P | フルスクリーン・プロセス画面を表示します。この画面は、使用頻度の最も高いプロセスのリストを示します。これは、デフォルト表示でのプロセス・サブセクションと似ていますが、より多くの列でプロセスごとのメトリックをより多く示しています。このリストは任意の列でソートできます。 |
-W |
分割画面である、フルスクリーン WLM クラス出力を表示します。このディスプレイの上部では、ホット WLM クラスのリストを示しています。これはデフォルト・ディスプレイの WLM クラス・サブセクションと似ていますが、完全クラス名を表示できるだけのスペースがあります。このリストは任意の列でソートできます。 表示の下部は使用頻度の高いプロセスのリストを示しています。これはフルスクリーン・プロセス・ディスプレイと似ていますが、表示するのは、 1 つの WLM クラスに属しているプロセス (f キーで選択する) だけです。 |
topas は、実行中に、1 文字のサブコマンドを受け入れます。各モニター・インターバルの終わりに、プログラムは以下に示すサブコマンドがないか確認し、要求されたアクションに応答します。
a | a キーは、モニターされる可変サブセクション (CPU、ネットワーク、ディスク、 WLM、およびプロセス) すべてを表示します。 a キーを押すと、いつでも、 topas コマンドが最初のメイン画面に戻ります。 |
c | c キーは、 CPU サブセクションを、累積レポート、オフ、および使用頻度の高い CPU のリストの間で切り替えます。表示される使用頻度の高い CPU の数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。 |
d | d キーは、ディスク・サブセクションを、使用頻度の高いディスクのリスト、オフ、およびシステムのディスク・アクティビティーの合計に関するレポートの間で切り替えます。表示される使用頻度の高いディスクの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。 |
h | ヘルプ画面を表示します。 |
n | n キーは、ネットワーク・インターフェース・サブセクションを、使用頻度の高いインターフェースのリスト、オフ、およびシステムのネットワーク・アクティビティーの合計に関するレポートの間で切り替えます。表示される使用頻度の高いインターフェースの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。 |
w | w キーは、ワークロード・マネージメント (WLM) クラス・サブセクションのオン/オフを切り替えます。表示される使用頻度の高い WLM クラスの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。 |
p | p キーは、ホット・プロセス・サブセクションのオン/オフを切り替えます。表示される使用頻度の高いプロセスの数は、画面上で使用可能なスペースによって決まります。 |
P | 大文字の P は、デフォルト・ディスプレイをフルスクリーン・プロセス・ディスプレイに置き換えます。このディスプレイでは、システムで実行しているプロセスに関する情報がメイン・ディスプレイのプロセス・セクションよりも詳細に提供されます。 P キーをもう一度押すと、デフォルトのメイン・ディスプレイに戻ります。 |
W | 大文字の W は、デフォルト・ディスプレイをフルスクリーン WLM クラス・ディスプレイに置き換えます。 このディスプレイでは、 WLM クラスおよびクラスに割り当てられているプロセスに関する、より詳細な情報が提供されます。 W キーをもう一度押すと、デフォルトのメイン・ディスプレイに戻ります。 |
f | カーソルを WLM クラスの上に移動して f キーを押すと、 WLM 画面の下部にクラス内の上位プロセスのリストが表示されます。このキーが有効なのは、 topas がフルスクリーン WLM ディスプレイである場合 (W キーまたは -W フラグを使用して) だけです。 |
q | プログラムを終了します。 |
r | ディスプレイをリフレッシュします。 |
矢印およびタブ・キー | メイン・ディスプレイ (CPU、ネットワーク、ディスク、WLM クラス、フルスクリーン WLM、プロセス・ディスプレイなど) からのサブセクションをさまざまな基準でソートできます。列の上にカーソルを置くことによって、その列でのソートをアクティブにします。エントリーはいつでも大きい値から小さい値へソートされます。 Tab キーまたは矢印キーを使用して、カーソルを移動できます。ソートは、 128 個のディスクおよび 16 個のネットワーク・アダプターまで有効です。 |
topas -i5 -n0 -p0 -w0
topas -p5 -n0 -d0
topas
topas -P
topas -W