nistest コマンド

目的

条件式を使用して、NIS+ ネーム・スペースの状態を戻します。

構文

nistest [ [ -A ] [ -L ] [ -M ] [ -P ] ] [ -a | -t Type ] Object

nistest [ -A ] [ -L ] [ -M ] [ -P ] [ -a Rights ] IndexedName

説明

nistest コマンドは、シェル・スクリプトなどのプログラムが、オブジェクトおよびエントリーの有無、タイプ、アクセス権限についてテストするための方法を提供します。エントリーは索引付きの名前を使用して指定します (nismatch コマンドを参照)。

フラグ

-A そのテーブル内の全データと、戻される初期テーブルの連結パス内にあるテーブルの全データを指定します。このフラグは、索引付きの名前を使用するとき、またはリンクの後に続くときにのみ有効です。
-L リンクの後に続きます。 Object によって指定されたオブジェクトか、IndexedName のテーブル名コンポーネントが LINK タイプのオブジェクトを指定している場合、このスイッチが存在するときはこのリンクの後に続きます。
-M 指名されたデータのマスター・サーバーにだけルックアップを送信するように指定します。これによって、最新の情報の表示が保証されますが、マスター・サーバーがビジーになるという欠点があります。
-P 初期検索が失敗であった場合、ルックアップをテーブルの連結パスの後に続けるように指定します。このフラグは、索引付きの名前を使用するとき、またはリンクの後に続くときにのみ有効です。
-a Rights 指定されたオブジェクトまたはエントリーに関する必要なアクセス権限が現行プロセスにあるかどうかを検査します。
-t Type Object のタイプをテストします。 type の値には、次のいずれかを指定できます。
G
オブジェクトがグループ・オブジェクトの場合、真を戻します。
D
オブジェクトがディレクトリー・オブジェクトの場合、真を戻します。
T
オブジェクトがテーブル・オブジェクトの場合、真を戻します。
L
オブジェクトがリンク・オブジェクトの場合、真を戻します。
P
オブジェクトが専用オブジェクトの場合、真を戻します。

戻りコード

0 正常終了。
1 オブジェクトが存在しない、指定されたタイプでない、またはそのアクセス権がないために失敗しました。
2 使用方法が正しくないために失敗しました。

  1. アクセス権限についてテストするときは、現行ユーザーに指定された権限が認可されている場合、nistest は正常終了 (0) を戻します。したがって、アクセス権限をテストするには次のように入力します。

    nistest ¥-a w=mr skippy.domain

    認証された NIS+ クライアントがすべて、skippy.domain で指名されたオブジェクトに対する読み取りアクセスと修正アクセスを保有しているかテストします。

  2. テーブル内の特定のエントリーに関するアクセスについてのテストは、索引付きの名前の構文を使用して実行できます。次の例は、パスワード・テーブル内のエントリーが修正可能かどうかを確認するためのテストをします。

    nistest ¥-a o=m '[uid=99],passwd.org_dir'

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