dbmmanage コマンド

目的

HTTP ユーザーの基本認証用のユーザー名とパスワードの保管に使用する DBM 形式のファイルの作成と更新を行います。

構文

dbmmanage [-d | -m | -s | -p ] filename add | adduser | check | delete | update username [ encpasswd [ group [ , group...] [ comment ] ] ]

dbmmanage filename view [ username ]

dbmmanage filename import

説明

dbmmanage コマンドは、HTTP ユーザーの基本認証用のユーザー名とパスワードの保管に使用する DBM 形式のファイルの作成と更新を行います。 HTTP サーバーから使用可能なリソースの使用は、dbmmanage で作成されたファイルにリストされているユーザーのみに限定されます。このプログラムは、ユーザー名が DBM ファイルに保管されている場合にのみ使用できます。フラット・ファイル・データベースを使用するには、htpasswd を参照してください。

フラグ

-d Crypt 暗号化
-m MD5 暗号化
-s SHA1 暗号化
-p プレーン・テキスト (お勧めしません)

パラメーター

filename DBM 形式のファイルのファイル名。通常は .db、.pag、または .dir の拡張子を付けません。
username 操作の対象となるユーザー。ユーザー名にコロン (:) を含めることはできません。
encpasswd update コマンドおよび add コマンドに使用するために暗号化されているパスワード。ハイフン (-) を使用して、パスワードを要求するプロンプトを出させることができます。ただし、後でフィールドに入力する必要があります。また、update コマンドを使用する場合、ピリオド (.) を使用すると元のパスワードがそのまま保持されます。
group ユーザーがメンバーであるグループ。グループ名にコロン (:) を含めることはできません。ハイフン (-) を使用して、ユーザーをグループに割り当てないようにすることができます。ただし、後でコメント・フィールドに入力する必要があります。また、update コマンドを使用する場合、ピリオド (.) を使用すると元のグループがそのまま保持されます。
comment これは、ユーザーの実名やメール・アドレスなど、ユーザーに関する管理者の隠しコメントを入れる場所です。サーバーはこのフィールドを無視します。
add 暗号化されたパスワード encpasswd を使用して、username のエントリーを filename に追加します。
adduser パスワードを要求してから、username のエントリーを filename に追加します。
check パスワードを要求してから、usernamefilename にあるかどうか、およびパスワードが指定パスワードと一致するかどうか検査します。
delete filename から username エントリーを削除します。
import 標準入力から username:password エントリーを (1 行に 1 つずつ) 読み取って、filename に追加します。パスワードはすでに暗号化されている必要があります。
update adduser コマンドと同じですが、usernamefilename にすでに存在することを確認します。
view DBM ファイルの内容を表示します。 username を指定した場合は、その特定のユーザーに関するレコードのみが表示されます。

関連情報

logresolve コマンド、apachectl コマンド、および htpasswd コマンド