ps [ -A ] [ -N ] [ -a ] [ -d ] [ -e ] [ -f ] [ -k ] [ -l ] [ -F format] [ -o Format ] [ -c Clist ] [ -G Glist ] [ -g Glist ] [ -m ] [ -n NameList ] [ -p Plist ] [ -t Tlist ] [ -U Ulist ] [ -u Ulist ]
ps [ a ] [ c ] [ e ] [ ew ] [ eww ] [ g ] [ n ] [ U ] [ w ] [ x ] [ l | s | u | v ] [ t Tty ] [ ProcessNumber ]
ps コマンドは、アクティブ・プロセスの現行状況、および (-m フラグが指定されていれば) それに関連するカーネル・スレッドを、標準出力に書き出します。 -m フラグを指定するとプロセスに関連するスレッドに関する行が追加表示されますが、追加のスレッド関連の欄を表示するには、-o フラグを THREAD フィールド指定子とともに使用しなければならないので注意してください。
フラグが指定されていなければ、ps コマンドは現行ワークステーションに関する情報を表示します。フラグ -f、 -o、l、-l、s、u、および v は、プロセスに関して表示する情報量のみを決定し、どのプロセスをリストするかを決定するわけではありません。フラグ l、s、u、および v は相互に排他的です。
-o フラグでは、 ps コマンドはメモリーまたはページング域を調べて、プロセスが作成されたときのコマンド名およびパラメーターを判別します。ps コマンドがこの情報を見つけられなければ、カーネル内に格納されたコマンド名が大括弧で囲まれて表示されます。
COLUMNS 環境変数は、システムで選択された横方向の画面サイズをオーバーライドします。
パラメーター・リストを受け入れるコマンド行フラグ (-o、-G、-g、-p、-t、-U、および -u フラグ) は、128 エントリーまでに制限されています。たとえば、-u Ulist フラグに指定できるユーザー数は 128 以内です。
ps コマンドに指定したフラグに応じて、標準出力に表示される情報の上に列見出しが表示されます。各見出しの定義を以下にリストします (これらの見出しを表示させるフラグを括弧内に示します)。
フラグ | 16 進値 | 定義 |
---|---|---|
SLOAD | 0x00000001 | プロセスがコア・メモリーで動作中であることを示す。 |
SNOSWAP | 0x00000002 | プロセスをスワップアウトできないことを示す。 |
STRC | 0x00000008 | プロセスがトレースされていることを示す。 |
SWTED | 0x00000010 | トレース中に、プロセスが停止したことを示す。 |
SFWTED | 0x00000020 | トレース中に、fork サブルーチンのコール後でプロセスが停止したことを示す。 |
SEWTED | 0x00000040 | トレース中に、exec サブルーチンのコール後でプロセスが停止したことを示す。 |
SLWTED | 0x00000080 | トレース中に、load または unload サブルーチンのコール後でプロセスが停止したことを示す。 |
SFIXPRI | 0x00000100 | pcpu フィールド・ディスクリプターを無視し、プロセスが固定優先順位を持つことを示す。 |
SKPROC | 0x00000200 | カーネル・プロセスを示す。 |
SOMASK | 0x00000400 | シグナルを受信した後で、古いマスクの復元を示す。 |
SWAKEONSIG | 0x00000800 | シグナルが sleep サブルーチンを異常終了することを示す。その内容は、PCATCH フラグの内容に等しいものであっては ならない。 PCATCH および SWAKEONSIG の両方の内容が、PMASK の内容よりも大きくなければならない。 |
SUSER | 0x00001000 | プロセスがユーザー・モードにあることを示す。 |
SLKDONE | 0x00002000 | プロセスがロックを行ったことを示す。 |
STRACING | 0x00004000 | プロセスがデバッグ・プロセスであることを示す。 |
SMPTRACE | 0x00008000 | マルチプロセス・デバッグを示す。 |
SEXIT | 0x00010000 | プロセスが終了していることを示す。 |
SSEL | 0x00020000 | プロセッサーが、ウェイクアップ/待機の危険のどちらかを選択していることを示す。 |
SORPHANPGRP | 0x00040000 | 孤立プロセス・グループを示す。 |
SNOCNTLPROC | 0x00080000 | セッション・リーダーを制御端末から解放したことを示す。 |
SPPNOCLDSTOP | 0x00100000 | 子プロセスが停止するときに親プロセスへ SIGHLD シグナルが送信されない ことを示す。 |
SEXECED | 0x00200000 | プロセスが稼働したことを示す。 |
SJOBSESS | 0x00400000 | 現行セッションでジョブ制御が使われたことを示す。 |
SJOBOFF | 0x00800000 | プロセスがジョブ制御を受けていないことを示す。 |
PSIGDELIVERY | 0x01000000 | プロセスがプログラム・チェック・ハンドラーによって使用されることを示す。 |
SRMSHM | 0x02000000 | exit サブルーチンのコール中、プロセスが共用メモリーを除去したことを示す。 |
SSLOTFREE | 0x04000000 | プロセスのスロットが空いていることを示す。 |
SNOMSG | 0x08000000 | これ以上 uprintf サブルーチン・メッセージがないことを示す。 |
フラグ | 16 進値 | 定義 |
---|---|---|
SLOAD | 0x00000001 | プロセスがコア・メモリーで動作中であることを示す。 |
SNOSWAP | 0x00000002 | プロセスをスワップアウトできないことを示す。 |
STRC | 0x00000008 | プロセスがトレースされていることを示す。 |
SKPROC | 0x00000200 | カーネル・プロセスを示す。 |
SEXIT | 0x00010000 | プロセスが終了していることを示す。 |
SEXECED | 0x00200000 | プロセスが稼働したことを示す。 |
SEXECING | 0x01000000 | プロセスが実行中 (exec を実行中) であることを示す。 |
TKTHREAD | 0x00001000 | スレッドがカーネル専用スレッドであることを示す。 |
プロセスの場合:
カーネル・スレッドの場合:
すでに終了しており、そのプロセスの終了を待っていない親プロセスを持つプロセスは、 <defunct> と記されます。 終了しようとしてブロックされたプロセスは、 <exiting> と記されます。 ps コマンドは、メモリーまたはスワップ領域によってプロセスが作成されたときに指定されたファイル名および引数を判別しようとします。
以下のフラグの前には、- (マイナス記号) が付きます。
-A | すべてのプロセスに関する情報を標準出力に書き出します。 |
-a | セッション・リーダー、および端末に関連しないプロセスを除くすべてのプロセスに関する情報を標準出力に書き出します。 |
-c Clist | Clist 変数にリストされたワークロード・マネージメント・クラスに割り当てられたプロセスに関する情報だけを表示します。 Clist 変数は、コンマで区切ったクラス名のリストか、二重引用符 (" ") で囲まれたクラス名のリスト (この場合、コンマ、または 1 つ以上のスペース、あるいはこの両方でクラス名同士が区切られています) です。 |
-d | セッション・リーダーを除くすべてのプロセスに関する情報を標準出力に書き出します。 |
-e | カーネル・プロセス以外のすべてのプロセスに関する情報を標準出力に書き出します。 |
-F Format | -o Format と同じ。 |
-f | 完全なリストを生成します。 |
-G Glist | Glist 変数にリストされたプロセス・グループのプロセスに関する情報のみを、標準出力に書き出します。Glist 変数は、コンマで区切ったプロセス・グループ ID のリストか、または二重引用符 (" ") で囲み、コンマか 1 つ以上のスペースで区切ったプロセス・グループ ID のリストです。このフラグは -g Glist フラグと同等です。 |
-g Glist | このフラグは -G Glist フラグと同等です。 |
-k | カーネル・プロセスをリストします。 |
-l | 詳細なリストを作成します。 l フラグも参照してください。 |
-m | プロセスとともにカーネル・スレッドもリストします。プロセスの出力行に続いて、カーネル・スレッドごとに追加の出力行がリストされます。 このフラグは、適切な -o Format フラグが指定されない限り、スレッドに固有のフィールド (bnd、 scount、 sched、 thcount、および tid) を表示しません。 |
-N | スレッド統計情報の収集は行いません。このフラグを指定すると、ps は、プロセスのスレッド・チェーンをスキャンしなくても入手できる統計情報だけをレポートします。 |
-n NameList | デフォルトの代わりに代替システム名リスト・ファイルを指定します。NAS Gateway 500 System Software では、情報が直接カーネルに提供されるため、-n フラグは使用されません。 |
-o Format | Format 変数で指定されたフォーマットで情報を表示します。Format 変数には、複数のフィールド指定子を指定できます。
Format 変数は、コンマで区切ったフィールド指定子のリストか、または 1 組の " " (二重引用符) で囲み、コンマか 1 つ以上のスペースで区切ったフィールド指定子のリストか、あるいはその両方です。
それぞれのフィールド指定子にはデフォルトのヘッダーがあります。デフォルトのヘッダーをオーバーライドするには、= (等号) の後にヘッダーのユーザー定義テキストを指定します。フィールドは、コマンド行に指定した順番で欄フォーマットで書き込まれます。 フィールド幅は、少なくともデフォルト幅かユーザー定義ヘッダー・テキストの幅になるように、システムによって指定されます。 ヘッダー・テキストが null の場合 (たとえば、 -o user= が指定された場合)、フィールド幅は少なくともデフォルトのヘッダー・テキストと同じ幅になります。すべてのヘッダー・フィールドが null の場合、ヘッダー行は書き込まれません。 システムが認識するフィールド指定子を以下に示します。
|
-o Format (続き) |
|
-o Format (続き) |
上記以外の場合には、フィールド・ディスクリプターも含め、複数フィールドを Format 変数による指定フォーマットで表示できます。フィールド・ディスクリプターを Format 変数に使用する場合には、そのフィールド・ディスクリプターを二重引用符 (" ") で囲まなければなりません。フィールド・ディスクリプターとフィールド指定子の対応を以下の表に示します。 Field Field Default Descriptors Specifiers Headers %a args COMMAND %c comm COMMAND %t etime ELAPSED %G group GROUP %n nice NI %C pcpu %CPU %r pgid PGID %p pid PID %P ppid PPID %g rgroup RGROUP %u ruser RUSER %x time TIME %y tty TTY %U user USER %z vsz VSZ |
-p Plist | Plist 変数に指定されたプロセス番号を持つプロセスに関する情報のみを表示します。Plist 変数は、コンマで区切ったプロセス ID 番号のリストか、または二重引用符 (" ") で囲み、コンマか 1 つ以上のスペースで区切ったプロセス ID 番号のリスト、あるいはその両方です。 |
-t Tlist | Tlist 変数にリストされたワークステーションに関連したプロセスに関する情報のみを表示します。Tlist 変数は、コンマで区切ったワークステーション ID のリストか、二重引用符 (" ") で囲み、それぞれをコンマまたは 1 つ以上のスペースで区切ったワークステーション ID のリストのいずれか、あるいはその両方です。 |
-U Ulist | Ulist 変数に指定されたユーザー ID 番号またはログイン名を持つプロセスに関する情報のみを表示します。Ulist 変数は、コンマで区切ったユーザー ID のリストか、または二重引用符 (" ") で囲み、コンマか 1 つ以上のスペースで区切ったユーザー ID のリストです。リストでは、ps コマンドは、 -f フラグが指定されない限り数値のユーザー ID を表示し、その後でコマンドがログイン名を表示します。 このフラグは -u Ulist フラグと同等です。u フラグも参照してください。 |
-u Ulist | このフラグは -U Ulist フラグと同等です。 |
以下のオプションの前には、- (マイナス記号) が付きません。
ps -e -f
ps -f -l -ujim,jane,su
ps -t console,tty/1
ps -t -
ps -o ruser,pid,ppid=parent,args
出力は以下のようになります。
RUSER PID parent COMMAND helene 34 12 ps -o ruser,pid,ppid=parent,args
ps -o "< %u > %p %y : %a"
出力は以下のようになります。
< RUSER > PID TT : COMMAND < helene > 34 pts/3 : ps -o < %u > %p %y : %a
ps -lm
出力は以下のようになります。
F S UID PID PPID C PRI NI ADDR SZ WCHAN TTY TIME CMD 240003 A 26 8984 7190 1 60 20 2974 312 pts/1 0:00 -ksh 400 S - - - 1 60 - - - - - - 200005 A 26 9256 8984 15 67 20 18ed 164 pts/1 0:00 ps 0 R - - - 15 67 - - - - - -
ps -emo THREAD
出力は以下のようになります。
USER PID PPID TID S C PRI SC WCHAN FLAG TTY BND CMD jane 1716 19292 - A 10 60 1 * 260801 pts/7 - biod - - - 4863 S 0 60 0 599e9d8 8400 - - - - - - 5537 R 10 60 1 5999e18 2420 - 3 - luke 19292 18524 - A 0 60 0 586ad84 200001 pts/7 - -ksh - - - 7617 S 0 60 0 586ad84 400 - - - luke 25864 31168 - A 11 65 0 - 200001 pts/7 - - - - - 8993 R 11 65 0 - 0 - - -