機能レベルの判別

Rational® ClearQuest® の新しいリリースにスキーマ リポジトリまたはユーザー データベースをアップグレードする場合、 ご使用のデータベースの機能レベルを判別する必要があります。

スキーマ リポジトリの機能レベルは、master_global テーブルの feature_level フィールドに 保存されます。ユーザー データベースの機能レベルは、dbglobal テーブルの feature_level フィールドに 保存されます。

ご使用のデータベースの現行の機能レベルとメタスキーマ バージョンを 確認するには、Rational ClearQuest ディレクトリに提供されている pdsql ツールを 使用します。このユーティリティは、コマンド行 SQL ツールです。すべてのサポートされたデータベースで SQL セッションを開くことができます。各セッションに 必要なデータベース パラメータに関する情報を表示するには、コマンド プロンプトで pdsql と入力します。

現行の機能レベルとメタスキーマ バージョンを 確認するには、次のようにコマンドを入力します。
  1. C:¥>pdsql [pdsql database operands];
  2. >select feature_level, metaschema_version from master_global;
  3. >quit;

次の表には、サポートされている、すべてのリリースの Rational ClearQuest の 機能レベルとメタスキーマ バージョンがリストされています。

表 1. サポートされている 機能レベルとメタスキーマ バージョン
バージョン メタスキーマ バージョン 機能レベル
1.0 13 1
1.1 17 2
2.0/2000/2001 20 3
2001A/2002/2003/7.0.0.0 22 5
7.0.1.0 22 5 および 6
7.1 22 5、6 および 7

Rational ClearQuest バージョン 7.1 機能レベル 7 で使用可能な最新のレベルは、以下の機能を使用可能にします。
  • 悲観的なレコード・ロッキング
  • 全文検索
機能レベル 6 では、次の機能が使用可能です:
  • ワークスペース フォルダ権限
  • 協定世界時 (UTC) での履歴タイム スタンプの保管
  • ユーザー データベース用レコード ID 番号の増加
  • Rational ClearQuest MultiSite で使用するヌル値の同期
  • Rational ClearQuest MultiSite で使用するサイトの名前変更可能化

バージョン 7.0.1 またはそれ以前で稼働している Rational ClearQuest クライアントは、使用可能化された機能レベル 7 でユーザー データベースを接続することができません。

Rational ClearQuest MultiSite 環境では、機能レベル 7 上のデータベースは、機能レベル 5 および 6 上のデータベースから受信したパケットを 読み取ることはできますが、機能レベル 5 および 6 上のデータベースは、機能レベル 7 上のデータベースから受信したパケットを 読み取ることはできません。以下の選択肢があります。
  • すべてのデータベースが Rational ClearQuest MultiSite 環境内の他のすべてのデータベースからパケットを受け取らなければならない場合、 すべてのデータベースを、同時に、機能レベル 7 にアップグレードする必要があります。
  • アップグレードされたデータベースからパケットを受け取る必要がないデータベースがある場合、 そのデータベースは機能レベル 5 または 6 のままにしておいて、あとでアップグレードすることができます。

機能レベルを上げることとアップグレードについて詳しくは、『IBM Rational ClearQuest と ClearQuest MultiSite インストールおよびアップグレード ガイド 』を参照してください。


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