他の製品との統合

既存のスキーマにパッケージを追加することによって、 Rational® ClearQuest® を他のソフトウェアと統合することができます。

ClearQuest 統合には、 適切なパッケージのみを追加する必要がある非依存統合 があります。 その他の統合として、依存統合 があります。依存統合では、1 つ以上のパッケージを特定の順序で追加する必要がある上に、 ClearQuest への追加構成が必要な場合があります。

この説明では、新規の統合を追加していることと、関連パッケージがスキーマにまだ存在しないことを前提にしています。 統合またはパッケージをアップグレードする必要がある場合は、「パッケージのアップグレードの適用」を参照してください。

一部の ClearQuest 統合は、Web クライアントに適用できません。 Web クライアントでは機能しない統合の例としては、Requisite Pro があります。

重要: スキーマにパッケージを追加する前に、慎重に計画を行います。パッケージをいったん追加すると、削除することはできません。 そのような場合は、パッケージを削除するのではなく、パッケージが存在するすべてのスキーマ バージョンを削除する必要があります。 スキーマ バージョンを削除できるのは、ユーザー データベースに適用していない場合のみです。

非依存統合

以下の統合は、 非依存統合です。 すべての非依存統合に対して同じインストール処理を使用できます。 詳しくは、「非依存統合の追加」を参照してください。

IBM Rational ClearCase®Rational ClearQuest
1 つ以上の ClearQuest 変更依頼を 1 つ以上の ClearCase バージョンに関連付けます。
IBM Rational PureCoverage® と Rational ClearQuest
コード適用範囲データを ClearQuest データベースに登録し、それを追跡することができます。
IBM Rational Purify と Rational ClearQuest
データを ClearQuest データベースに登録し、それを追跡することができます。
IBM Rational Quantify と Rational ClearQuest
パフォーマンス データを ClearQuest データベースに登録し、それを追跡することができます。
電子メール システムと Rational ClearQuest
ClearQuest が電子メール システムを介してユーザーと通信できるようにします。電子メール システム統合には、Rational E-Mail Reader の構成と電子メール通知用のパッケージの追加が含まれます。

依存統合

以下の統合は、 依存統合です。 詳しくは、「依存統合の追加」を参照してください。

IBM Rational Administrator と Rational ClearQuest
Rational プロジェクトを Rational ClearQuest データベースに関連付けます。 詳しくは、「Rational Administrator 統合の追加」を参照してください。
IBM Rational Project Tracker と Rational ClearQuest
2 つのシステム間でプロジェクト データを交換することができます。詳しくは、「Rational Project Tracker 統合の追加」を参照してください。
IBM Rational RequisitePro® と Rational ClearQuest
RequisitePro 要求を ClearQuest レコードに関連付けます。
IBM Rational TeamTest と Rational ClearQuest
TeamTest を介して検出された障害を ClearQuest データベースに登録し、それらの障害を追跡することができます。詳しくは、「Rational TeamTest 統合の追加」を参照してください。
IBM Rational ClearCase Unified Change Management (UCM) と Rational ClearQuest
ClearCase UCM プロジェクトとアクティビティを ClearQuest レコードにリンクさせます。 詳しくは、「Rational ClearCase UCM 統合の追加」を参照してください。
Microsoft® Visual SourceSafe と Rational ClearQuest
Visual SourceSafe 情報を ClearQuest レコードに関連付けます。 詳しくは、「Microsoft Visual SourceSafe 統合の追加」を参照してください。

ClearQuest 統合とコード ページ

ClearQuest データベースのすべてのデータが同じコード ページのもので なければならないため、ClearQuest 統合に関して以下の事項に注意してください。

  • ClearQuest では、ClearQuest データ コード ページでサポートされる文字のみを保管します。 すなわち、65001 (UTF-8) 以外のすべてのコード ページについては、ClearQuest は、データ 統合によって送信された情報のうち、コード ページで表記できない情報に対してエラーを発行します。コード ページ 65001 については、すべての Unicode 文字が表記できるため、データが ClearQuest に渡される時に文字変換エラーが発生することはありません。
  • ClearQuest は、使用されている API システムおよびプログラムの Unicode 認識構成に応じて、オペレーティング システムのローカル コード ページ、または Unicode 文字のいずれかで統合に文字を返します。Unicode 認識に関する情報については、API リファレンス ヘルプの「フックおよびスクリプトに対する戻りストリングの設定」のトピックを参照してください。モード RETURN_STRING_LOCAL では、ClearQuest は、戻りストリングの文字がローカル コード ページにない場合、統合に対してエラーを発行します。
  • ClearQuest データ コード ページ値が ASCII に設定されており、ClearQuest が統合する他の製品がデータ入力を ASCII 文字だけに限定していない場合は、ClearQuest をその製品と統合できないことがあります。 ASCII データ コード ページ値を使用する ClearQuest データベース セットでは、統合している製品が送信する ASCII 以外のすべての文字が拒否されます。

ここでは、コード ページの不一致により ClearQuestRational Administrator 間の統合が適切に機能しなくなる例を示します。

ClearQuest1252 オペレーティング システム コード ページを使用するコンピュータにインストールされ、データベース セットの ClearQuest データ コード ページ値も 1252 に設定されています。

Rational Administrator クライアントが 936 (日本語) オペレーティング システム コード ページを使用するコンピュータにインストールされています。

ユーザーが Rational Administrator プロジェクトを作成します。ただし、そのユーザーは 936 コード ページを使用するコンピュータで作業しているため、プロジェクト名に日本語文字が含まれています。そこで、ユーザーは新規の Rational Administrator プロジェクトを ClearQuest データベースに関連付けようとします。かし、この試みは失敗します。原因は、Rational Administrator プロジェクトの名前に含まれている日本語文字が、ClearQuest データベース セットのデータ コード ページ値である 1252 コード ページと異なるためです。

統合時のレコード タイプの有効化

パッケージには、スキーマの既存のレコード タイプを有効にするものがあります。 これらのパッケージをインストールする場合、パッケージが有効化するレコード タイプを選択できます。パッケージを追加した後で新規のレコード タイプを追加する場合、パッケージ機能で新規のレコード タイプを有効にできます。

パッケージとパッケージが変更するレコード タイプのリストについては、「ClearQuest 統合パッケージ」を参照してください。

新規のレコード タイプに対してパッケージ機能を有効にするには

  1. Designer を開始します。
  2. [ClearQuest スキーマ リポジトリ エクスプローラ] ビューでスキーマ バージョンを右クリックし、[パッケージ] > [パッケージのレコード タイプの設定] をクリックします。
  3. [レコード タイプ] リストからレコード タイプを 1 つ選択します。
  4. [使用可能なパッケージ] リストから、レコード タイプに対して有効にするパッケージを選択します。

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