前のバージョンと同じロケーションに共存させる XL C/C++ V8.0 のインストール

以下の手順は、XL C/C++ V8.0 のインストール方法、および同じロケーションにある既存のバージョンの XL C/C++ によって使用されるランタイム・パッケージの更新方法について説明しています。この手順は、次のことを前提としています。
  • XL C/C++ V8.0 のインストール先は、すでに XL C/C++ V7.0がインストールされているのと同じロケーションである (デフォルトでは、/opt/ibmcmp/)。
  • 現行作業ディレクトリーには XL C/C++ V8.0 のすべてのパッケージが含まれるが、他の RPM パッケージは含まれない。
  • 表 1 にリストされた既存のランタイム・コンポーネントのバージョンが、同じインストール・ロケーションにインストールされている (デフォルトでは、/opt/ibmcmp/)。
表 1. XL C/C++ SMP およびランタイム・パッケージ (RHEL4U2 または SLES9 SP2 のインストール用)
既存の XL C/C++ V7.0 のランタイム・パッケージ 新しい XL C/C++ V8.0 のランタイム・パッケージ
xlsmp.msg.rte-1.5.0-0 xlsmp.msg.rte-1.6.0-0
xlsmp.rte-1.5.0-0 xlsmp.rte-1.6.0-0
xlsmp.lib-1.5.0-0 xlsmp.lib-1.6.0-0
vacpp.rte-7.0.0-0 vacpp.rte-8.0.0-0
XL C/C++ V8.0 をインストールし、XL C/C++ V7.0 XL SMP およびランタイム・パッケージを更新するには、次の手順で行います。
  1. 将来の依存エラーを回避するために、次のコマンドを発行して既存のランタイム・パッケージを除去します。
    rpm -e vacpp.rte-7.0.0-0  --nodeps
    rpm -e xlsmp.lib-1.5.0-0  --nodeps
    rpm -e xlsmp.rte-1.5.0-0  --nodeps
    rpm -e xlsmp.msg.rte-1.5.0-0  --nodeps
    注: この例では、更新が適用されていないパッケージ名が示されています。更新が適用されている場合は、-0 のフィックス・レベルが異なります。
  2. 削除されたランタイム・パッケージを置き換えて、XL C/C++ V8.0 をインストールするために、次のコマンドを発行します。
    rpm -ivh *.rpm
  3. 念のため、既存のすべての構成ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
  4. 既存のすべての XL C/C++ V7.0 の構成ファイルを、次のように新しい構成パスを使用するように変更します。
      # sed -e "s/xlsmp/1.5/xlsmp/1.6/g" < /etc/installation_path/vac/7.0/vac.cfg >
        /etc/installation_path/vac/7.0/vac.cfg.new
      # mv /etc/installation_path/vac/7.0/vac.cfg.new
        /etc/installation_path/vac/7.0/vac.cfg
    ここで、installation_path は、すべての XL C/C++ パッケージがインストールされているロケーションを示します (デフォルトでは、/opt/ibmcmp/)。
    注: XL C/C++ V7.0 のパスは変更されません。
  5. 次のように、デフォルトの XL C/C++ V8.0 構成ファイルを生成します。
    # /installation_path/vac/8.0/bin/vac_configure -gcc /usr -gcc64 /usr
      -ibmcmp /installation_path/ /opt/ibmcmp/vac/8.0/etc/vac.base.cfg
      -o  /etc/installation_path/vac/8.0/vac.cfg
    ここで、installation_path は、すべての XL C/C++ パッケージがインストールされているロケーションを示します (デフォルトでは、/opt/ibmcmp/)。