PDF 内の URL および添付ファイルの制限

Reader では、URL(Web リンク)にアクセスしようとしたり、許可していないファイルタイプの添付ファイルを開こうとすると、警告が表示されます。URL にアクセスしたり、許可していないファイルタイプ(EXE など)の添付ファイルを開くと、コンピュータに障害を及ぼすプログラム、マクロ、ウィルスなどが転送されたり、実行されたりする恐れがあります。

特定の Web サイトの URL を信頼性管理マネージャの環境設定にある許可された Web サイトのリストに追加することにより、Reader が特定の Web サイトに接続することを許可できます。アクセスする必要がなくなった URL は削除してください。Reader で添付ファイルを開くには、表示されるメッセージに応答して、そのタイプのファイルを常に許可することを指定する必要があります。これによって、添付ファイルのファイルタイプがレジストリに保存されている一覧に追加されます。以前許可したファイルタイプに再度制限をかけることが必要になった場合は、信頼性管理マネージャの環境設定で、この一覧の設定をデフォルトに戻します。

信頼性管理マネージャの環境設定

信頼性管理マネージャの環境設定を開くには、編集/環境設定(Windows/UNIX)または Reader/環境設定(Macintosh)を選択し、左側の「信頼性管理マネージャ」を選択します。

外部アプリケーションで PDF 以外の添付ファイルを開くことを許可
選択すると、添付ファイルを開くときに外部のアプリケーションを起動することが許可されます。ただし、ファイルを開く外部アプリケーションがインストールされている必要があります。

添付を許可するファイル形式のデフォルト一覧をリセットする
開くことができる添付ファイルの設定をリセットします。例えば、表示されたメッセージに従い TMP ファイルを添付ファイルとして開くことができるよう選択した場合、許可されたファイルタイプの一覧に TMP が表示されます。「リセット」をクリックすると、一覧から TMP が削除されます。

設定の変更
これをクリックすると、PDF からインターネットへアクセスする際のデフォルトの動作を指定できます。アクセスできる URL を指定したもののみに制限するには、「許可およびブロックする Web サイトのリストを指定する」(デフォルト)を選択します。すべての URL へのアクセスを許可するには、「すべての Web サイトを許可」を選択します。PDF 内の URL によるアクセスをすべて制限するには、「すべての Web サイトをブロック」を選択します。

許可またはブロックする Web サイトのリストを指定するには、テキストボックスに各 URL を入力し、「許可」または「ブロック」をクリックします。その上で、リストに含まれていない Web サイトに対する Reader のデフォルトの動作を指定します。

注意: 保護された PDF を開き、URL へのアクセスを許可またはブロックすることを求めるセキュリティ警告ダイアログボックスが表示された場合は、「このサイトに対するアクションを保存する」を選択すると、URL はこのリストに追加されます。

外部のコンテンツを許可
PDF に含まれるストリームオブジェクトのデータを、Reader で読み込めるようにします。ストリームオブジェクトとは、URL またはファイルの仕様のことで、フラグによって識別されます。詳しくは、『PDF Reference Version Fifth Edition: Adobe Portable Document Format Version 1.6』を参照してください。 このオプションは、ストリームを含む PDF ファイルを作成する場合や、こうしたタイプのファイルを使用して作業する場合などに使用します。