7.4. ドキュメントビューア

UNIX® の出現以降、いくつかの新しい文書形式がよく使われるようになりました。 基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。 この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。

アプリケーション名必要なリソースport からのインストール実行に必要になる主な環境
Acrobat Reader®Linux® バイナリ互換機能
gvXaw3d
XpdfFreeType
GQviewGtk+ または GNOME

7.4.1. Acrobat Reader®

今や多くの文書が Portable Document Format (PDF) ファイル形式で配布されています。 PDF ファイルを読むのによく用いられるビューアが Adobe® が Linux® 用にリリースしている Acrobat Reader® です。 FreeBSD は Linux® バイナリを実行できるので、 FreeBSD でもこのアプリケーションを利用できます。 ライセンスの制限から package は利用できないため、 ports からコンパイルする必要があります。 地域化されたものが Ports Collection の print カテゴリに用意されています。

以下のコマンドは、Ports Collection から、 Acrobat Reader® 9 の英語版をインストールします。地域化された版をインストールするには、 かわりに希望の ports ディレクトリに cd コマンドで移動してください。

# cd /usr/ports/print/acroread9 # make install clean

7.4.2. gv

gvPostScript® と PDF のビューアです。これはもともと ghostview をベースとしていますが、 Xaw3d ライブラリによってより良い外観になっています。 動作が速くて、ユーザインタフェースもシンプルです。 gv は用紙の向きやサイズ、 拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの機能を持っています。 ほとんどすべての操作はキーボードとマウスの両方で行なうことができます。

package から gv をインストールするには次のようにします。

# pkg_add -r gv

package を利用できない場合には、Ports Collection を使ってください。

# cd /usr/ports/print/gv # make install clean

7.4.3. Xpdf

FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら、xpdf を試してみてください。 これは少ないリソースで動作するビューアで、軽くて効率的です。 標準の X フォントを利用し、 Motif®, その他の X ツールキットを必要としません。

Xpdf の package をインストールするには次のコマンドを入力してください。

# pkg_add -r xpdf

package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。

# cd /usr/ports/graphics/xpdf # make install clean

インストールが完了したら xpdf を起動してください。 メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。

7.4.4. GQview

GQview は画像管理ソフトウェアです。 クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、 サムネイル画像を作成できます。 また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えています。 画像のコレクションの管理や、重複したファイルを見つけることが簡単にできます。 GQview は全画面表示、 および国際化にも対応しています。

GQview package をインストールするには次のコマンドを入力してください。

# pkg_add -r gqview

package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。

# cd /usr/ports/graphics/gqview # make install clean

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関する質問がある場合には、 ドキュメント を読んだ上で <questions@FreeBSD.org> まで (英語で) 連絡してください。

本文書に関する質問については、 <doc@FreeBSD.org> まで電子メールを (英語で) 送ってください。