- 必要なソフト
- TkScanFax I18N(国際化)対応版
tkscanfax-1.05.tar.gz
( 4 Nov 2002)
RPMで導入する方は
- efax
efax-0.9a-001114a6以降をインストールください。
efaxの古いバージョンを使いたいときは少なくとも/usr/bin/faxを入れ換え、/etc/efax.rcをefax.rc.sample.jaを参考に変更してください。
各ディレクトリのパーミッションなども変更が必要な場合があります。
mgetty+sendfaxも使えるはずですが、あまりテストされていません。(レポート募集)
以下の 3,4,5 は多くの Linux ディストリビューションで標準でインストールされているだろうと思います。
- FAXビューアー:
xloadimage が使えますが、
KDE環境ではkfax(kdegraphicsのパッケージに入っている)
があります。
sendfaxを使う場合はviewfax(mgetty-viewfaxなど)を使います。
- tcl, tk, tclx, tix, file, ImageMagic, ghostscript, netpbm-progs(ディストリビューションによっては libgr-progsという名になっている)
Turbo Linux 6.5/7 のTcl/Tkでは日本語表示ができない場合があります。
RedHat7.xのTcl/Tkでは日本語入力ができません。
各ディストリビューション毎の留意点
- テキスト→Postscript変換には mpageでも良いですが、a2psと psutilsの組合せのほうがお奨め
TurboLinux7などのa2psで日本語を使う場合、
設定が必要です。
各ディストリビューション毎の留意点
- tetex, tetex-latex, tetex-ptex, tetex-dvips, tetex-fonts (無くても動くが、あったほうが良い。
ディストリビューションによっては pLaTeX2e, pTeX, dvipskなどとなっている。
)
RedHat-7J/7.1の tetex-dvipsでの日本語の扱いはうまくいきません。
各ディストリビューション毎の留意点
この他は必要に応じて
- スキャナドライバ
SANEのSRPMを用意しています。
- 表紙の編集にLyXを使うには
xforms, lyxなどが必要です。
VinePlus/2.1に
xforms-0.88.1-0vl1.src.rpm,
lyx-1.0.3_jp-3.src.rpm があります。
- TkScanFaxの導入:
各ディストリビューション毎の留意点
開発版のインストール方法はINSTALL1.1.jaをご覧ください。
- Tarボールからの導入
は INSTALL.jaをお読みください。
- RPMを使っての導入
(Vine, Redhat, LASER5, Turbo, Kondara 等のRedhat系 Linux )
tkscanfax-*-1.noarch.rpm を適当なディレクトリにダウンロードしてください。
(Kondara-2.0, RedHat-7J/7.1 などは tkscanfax-*-2.noarch.rpm)
ダウンロードしたディレクトリでrootになって
# rpm -Uvh tkscanfax-*.noarch.rpm
Tarボールからも rpm -tb でnoarch.rpmが作れます。
(Tarボールをダウンロードしたディレクトリで。システムによってはrootでないと実行できない場合もあります。)
$ rpm -tb --clean tkscanfax-*.tar.gz
あるいは RHL8などでは $ rpmbuild -tb --clean tkscanfax-*.tar.gz
(メッセージの最後の方に現れる
書き込み中: /usr/src/redhat/RPMS/noarch/tkscanfax-0.99d-1.noarch.rpm
などという表示から、noarch.rpm の出力が置かれたディレクトリを見付けます。)
$ su
でrootになって(要rootパスワード)
# cd /usr/src/redhat/RPMS/noarch (システムによってこのディレクトリは異なります)
# rpm -Uvh tkscanfax-*.noarch.rpm
- 設定
- efax の設定
については別にまとめてあります。
コマンドラインでこれが動くよう設定しておいてください。
受信FAXを /var/spool/fax/incoming に、 送信FAXを /var/spool/fax/outgoing に、ログを /var/log/fax に置きます。またロックファイルを/var/lock/fax に作りますので、
これらのディレクトリを用意し、
パーミッションを適切に設定してください。
incomingディレクトリをuucpに所有させ775に設定する場合は
使用する一般ユーザーをuucpグループに参加させる必要があります。
- tkscanfax のパッケージは efaxを使用するよう必要な設定はだいたいできていますが、
お好みのFAXビューアーなど
/usr/lib/tkscanfax/fax-conf.tcl を適宜修正してください。
tkfax を起動すると ~/.tkscan と ~/.tkfax の2つのディレクトリが作られます。
tkfax の「設定ファイルの編集」を触ると~/.tkfax/config.tcl に設定が保存されます。
スキャンのほうは「ファイル」の「現在の設定を保存」で ~/.tkscan/.conf に保存されます。
以前のTkScanFaxを使っておられた方はその設定を可能な限り引き継ぐようになっていますが、
不都合が起きるようでしたら「標準設定に戻す」で
ホームディレクトリにあるこれらのファイルを初期化してください。
- カバーページマクロ:
/usr/lib/tkscanfax/tex/covermacro-en.tex
は英文カバーページの見本(のTeXマクロ)、
covermacro-ja.tex
は日本語カバーページの見本です。
TeXに詳しい方は自分流にカスタマイズできます。
~/.tkafx/tex ディレクトリにこれらをコピーして手を加えるとよいでしょう。
- スキャナ関係:
- スキャナを使う場合は
/usr/lib/tkscanfax 内の tkscan と tkfax の2つのファイルのスキャナドライバのところを変更してください。
root権限が必要です。
- SANE対応は mustek, epsonと sharp しかいまのところありません。 epsonスキャナドライバの設定は別にまとめたものを参考にしてください。
-
実際に動作確認しているのは以下3機種のみです(情報募集!)
機種 | ドライバ |
EPSON GT-6700U | epson-scanimage.tcl |
EPSON GT-7600S | epson.tcl |
SHARP JX-250 | sharp.tcl |
- Tcl/Tkの日本語入力:
Tcl/Tk-8.3 では以下の操作は不要です。
Tcl/Tk-8.0.x_jp での日本語入力への切替えは標準では <Control-backslash>(Ctrlキーを押しながら'\'キー)となっていますが、
<Shift-space>(Shiftキーを押しながらスペースキー)で行なう設定にしたいときは、RPMで導入したときは/usr/doc/tkscanfax-*ディレクトリにある(Tarボールで導入したときは /usr/local/lib/tkscanfax などにある)
README.ja のスクリプトを実行してください。
コマンドラインで
$ sh /usr/doc/tkscanfax-*/README.ja
- 使い方
- 起動:
仮想ターミナルのコマンドラインで tkfax と入力するか、
gnomeやKDEならパネルの「プログラム」→「アプリケーション」の中に「FAX」があります。
- FAXの作成:
tkfax を起動すると「ヘルプ」の中に「使い方」があります。
- 送信:
送信はFineモードだけの対応です。
送信ボタンをクリックします。
ターミナルが表示され、経過をメッセージ出力します。
終ったらリターンキーを押してください。
モデムに繋がれた電話機でダイヤルする場合は相手のFAX番号は空白にしておいてください。
相手が出てFAX受信の準備ができたら「送信」をクリックし、受話器を置いて
ください。
逆に向こうから掛けてもらった電話を電話機で受け、会話のあとFAXに切り替える
こともできます。この場合も「送信」をクリックし、受話器を置いてください。
- バックグラウンドでの送信:
efaxでこの機能を使うにはプリント・スプーラーを使ってのFAX送信の設定が必要です。
efax-spooling.patchを含んだ efax-0.9a001114-0vl4.*.rpm などを導入した場合は
incoming と outgoing のディレクトリをそれぞれ設定できます。
それ以前の efaxを使う場合はこの2つに同じディレクトリ(例えば /var/spool/fax )を
指定してください。
送信動作「バックグラウンド」にチェックを入れるとこの機能が有効になり、
「送信」ボタンを押すとターミナルは現れず、いったん送信待ちに送られ
バックグラウンドでFAX送信が行われます。このことで以前の送信が完了しなくても
次の送信作業ができることになります。
相手先が話し中などのときは時間を置いて自動的に再送信が試みられます。送信が
完了したかどうかは「送信待ち」を見ることで分かります。中断したいときは
そのジョブを指定し削除してください。
送信箱 では TkFaxで送信したものだけでなく、
プリントコマンドを使ってFAX送信したものも確認や中断が行えます。
- 手動受信:
FAXが掛かってきたら
「受信」ボタンをクリックします。
モデムに繋がれた受話器を取っている場合は「受信」ボタンをクリックしたあと受話器を置いてください。
受信FAXは「受信済み」に保存され、
表示、印刷、保存、転送などができます。
- ポーリング受信(こちらから掛けて受信する)は tkscanfax単独ではサポートしていませんが、モデムに繋がれた別の電話でダイヤルして相手先が繋がった状態で「受信」ボタンをクリックすればそれに相当することができます。
- 自動受信:
efaxはバグフィックス版efax-0.9a001114-0vl3.{src,i386}.rpm 以降をお使いください。
efaxの自動受信設定をしておくと
自動受信すなわち掛かってくると自動的に応答、
受信が終ると回線を切断します。受信FAXは手動受信と同じように「受信済み」に保存され、
表示、印刷、保存、転送などができます。
- わかっているバグ
- 表紙作成でタイトルなどに'\'(半角のバックスラッシュまたは円記号)は使えない。本文中はOK。
- 受信エラーがあったとき「受信済み」に読めないファイルが残る。ERRと表示されるので手動で削除してください。
- Colorモードでは(FAX用としては)スキャンできない。これは仕様です。
- ガンマが効いてない?
- mgetty+sendfaxとの組合せテストが十分できていない
。(テスター募集!)
Red Hat Linux 7.1 で sendfaxとの組み合せで動作したという報告があります。
- その他いろいろ。
- 履歴
- 4 Nov 2002 最新バージョン
tkscanfax-1.05.tar.gz
efaxで複数ページをバックグランド送信するさいにページ毎にダイイアルする問題に対処
(1.04で対処のはずができてなかった)
- 31 Oct 2002
tkscanfax-1.04.tar.gz
- 表紙作成でヘッダ1-3に空白だけの項目があると作成に失敗する問題に対処
- FreeBSD環境で初回起動時に電話帳ファイル作成に失敗する問題に対処
- 1 Oct 2002
tkscanfax-1.03.tar.gz
電話帳操作のバグフィックス
- 22 Apr 2002
tkscanfax-1.02.tar.gz
Red Hat Linux 7.2 で (p)LaTeXを使うための修正
- 24 Mar 2002
tkscanfax-1.01.tar.gz
TkFaxからスキャナを使う場合のバグフィックス
- 2 Feb 2002
tkscanfax-1.0.tar.gz
ログ閲覧機能の強化、受信FAXの削除、その他バグフィックス
- 20 Jan 2002
tkscanfax-0.99final.tar.gz
ログ閲覧機能の追加といくつかのバグフィックス
- 14 Jan 2002
tkscanfax-0.99f.tar.gz
- 終了後も作成したFAXページや表紙データーが残るようにした。
これがわずらわしい方は
~/.tkfax/config.tclで
set fax(cleartmpdiratexit) 1
としてください。
- 「標準設定に戻す」を追加
- FAX番号中の特殊文字('#'と'*')を
efax-0.9a001114a6が受け入れる形式に変換。
sendfaxではこれら特殊文字はサポートしていません。
- 宛先の違う表紙を送信前にチェック。
- 二重起動の防止
- ファイルの読込み、保存のインターフェース、エラーメッセージなどのインターフェースをできるだけ統一
- tkscan 単体での起動
- 17 Dec 2001
tkscanfax-0.99e は tkscan 単体での起動ができません。
tkscanを単体で使用される方は tkscanfax-0.99e を導入後 /usr/lib/tkscanfax/scan-init.tcl を こちらのファイルと差し替えてください。
- 16 Dec 2001
tkscanfax-0.99e.tar.gz
- 0.99b以降TkScanを使ってのfaxファイルが作れなかったのを修正
- 0.99dで逆にスプーリング送信ができなくなったのを修正
- LPRngを使うシステムでのスプーリング送信への対応
- 「参照」→「所属」、「送信箱」→「送信待ち」などへの名称変更
- 21 Oct 2001
tkscanfax-0.99d.tar.gz
さきに「送信箱」を開いていないとスプーリング送信できなかったのを修正
- 7 Oct 2001
tkscanfax-0.99c.tar.gz
- efaxにおけるスプーリングと「送信箱」のサポート
- 英語のカバーページ作成で「From」→「To」の順番とした
- 各ウィンドウをマウスで伸縮できるようにした
- エラートラップの強化(電話帳)
- efaxの設定マニュアルを同梱
- tex/cover-??.tex を排除
- 8 Sep 2001
tkscanfax-0.99b.tar.gz
- システムにより dvips が期待どおり動作しないことがあったのを修正
- Tk-8.3.x における日本語入力対応
- 画像の添付や印刷のさいに、できるだけ適切な拡大率を自動設定するようにした
- LaTeXがインストールされていなくても動くようにした
- テキスト→Postscript変換にmpageの代わりに a2psも使えるようにした
- 初期設定で一部の外部プログラムをシステムに存在するもので自動設定するようにした
- それに伴い初期設定パラメーターを整理
- エラートラップを改良し、エラーメッセージができるだけ残るようにした
- 25 Aug 2001
tkscanfax-0.99a.tar.gz
環境変数LANGによる表示言語の自動切り換え、
受信箱内のリスト表示の改善、fax view, fax printなどをefaxのコマンドと共通化、英語表示のtypo。
- 29 Jul 2001
tkscanfax-0.99.tar.gz
国際化版
- 20 Jul 2001
tkscanfax-0.91j1.tar.gz
/
tkscanfax-0.91j1-0.5.noarch.rpm
表紙作成でLyXと連携( by Kawagishi)
- 4 Jul 2001
tkscanfax-0.91j-0.5.noarch.rpm
表紙作成をGUI化( by Kawagishi)
このバージョンは日本語環境下でないと表示に不具合があります。
- 15 Jun 2001
tkscanfax-0.91-0.96e.noarch.rpm
- 正常受信したあと受信簿を自動的に開くようにした
- Faxページを削除したあとのメッセージに間違いがあったのを修正
- インストール時にオーナーがおかしいというメッセージが出ていたのを修正
- 14 Jun 2001
モデムに繋がれた電話機でダイヤルしてからFAX送信に切り替える機能をサポート。
SHARP JX-250 スキャナをサポート。
- 10 Jun 2001
エラーログを /var/log/fax に置くようにした。
ディレクトリを用意し、
グループはuucp、パーミッションは775としてください
- 4 Jun 2001
イメージファイルの添付に問題があったのを直しました。
- 2 Jun 2001
スキャン、印刷時の寸法関係を修正しました。
スキャンの解像度はデフォルトの200dpiでだいたい合うはずです。プレビュー時の問題を解消しました。
- 30 May 2001
テキストファイルの添付、スキャン、印刷、電話帳周りを修正しました。
- 23 May 2001
テスト版初公開
- 連絡先 :
動いた、動かない、こうしたらなどテスト結果やご意見は
tkscanfax <shino@pos.to>
宛てお送りください。
- TkScanFaxのバージョン
- お使いのディストリビューション名とバージョン
- efaxのバージョン
- モデムの型番
- スキャナをお使いの場合は機種名と、
コマンドライン上で
$ scanimage --help
としたときの出力結果
などをお知らせください。
- 今後:
- mgetty+sendfaxサポートのテスト、HylaFAXのサポート。
- スキャナやプリンタに対する機能の充実
(参考リンク)